運送・物流会社のホームページ制作と運用のポイント!知っておきたい注意点とは?
最終更新日:2024年04月19日
物流業のホームページはデザインにこだわるべき
オンラインショッピングの普及や外出自粛の影響を受け、物流業への需要が高まっています。
物流業に携わる企業は、サービスを充実させるだけではなく自社のホームページのデザインにこだわることも集客に役立ちます。
ホームページは会社を代表する「顔」としての役割を果たすため、企業のブランディングにも重要な要素となります。
物流企業が競合他社と差別化を図るためには、ユーザーがホームページを開いたときに、一目見て「わかりやすい」と感じてもらえることが重要です。
NG例として、以下のようなホームページは一般のユーザーからは敬遠される傾向にあります。
- ホームページの配色がアンバランス
- ビジネス的で一般向けに見えない
- 掲載内容が煩雑でわかりづらい
- 検索しにくい・情報が探しにくい
物流企業は一般のユーザーになじみが薄く、荷物の発送や受け取りに利用する以外の関わりが少ないため、業務内容だけを掲載するとビジネス色が強くなってしまいます。
自社のサービス・強み・ユーザーへの想い・業務へのこだわりを理解してもらうためには、オリジナリティを盛り込みつつも視覚的・機能的にユーザーフレンドリーなホームページが求められます。
ユーザーに配慮したホームページは、会社のブランドイメージや強みがストレートに伝わりやすいため、集客や売上アップにもつながるでしょう。
物流業のホームページに必要なコンテンツ
物流業のホームページに必要とされるコンテンツを、ポイントごとに確認していきましょう。
荷物の問い合わせや運送状況が確認できる
物流業のホームページに必須のコンテンツとして、ユーザーが発送または受け取り予定の荷物の問い合わせフォームが挙げられます。
ホームページのトップ画面に問い合わせ番号を入力できるフォームを設置すれば、すぐに荷物の状況がチェックできます。
入力フォームはサイト内のわかりやすい場所に目立たせて配置すると、より視覚的に理解しやすいコンテンツになるでしょう。
航空便・船便を利用する荷物については、問い合わせ番号を入力して運行状況を確認できるフォームと掲載ページを作ることで、ユーザー側の利便性が向上します。
ユーザーはいつ荷物が配送されるのか、だいたいのスケジュールが知りたい場合があります。
運送状況がすぐに確認できるコンテンツを盛り込み、ホームページの使いやすさにつなげていきましょう。
配達の依頼フォームを作る
問い合わせフォームと同じく、配達依頼フォームも物流業のホームページに必須の要素となります。
すぐに荷物を配達・または再配達を依頼したいユーザーのために、配達専用のフォームを設置しましょう。
配達依頼フォームと同じページに、電話での依頼が可能である説明と配達依頼用の連絡先を周知することで、ユーザーが配達を利用しやすく、すぐにアクションに移れるようになります。
依頼フォームは数字が入力しやすいように、大きめのフォームが理想的。入力場所が小さすぎると視覚的に負担をかけるため、視認性にも配慮をするようにしてください。
自社の強みを訴える
「効率的な物流のためのシステムを導入している」「災害支援に積極的に活動している」「IoTやAIを活用した取り組みを実施している」など、自社ならではの強みをわかりやすく盛り込んでください。
トップページのお知らせ欄やピックアップコンテンツとして紹介したり、短い文に画像を組み合わせたりと、ホームページ内のバランスを考えながら構成を行います。
ホームページを訪れる見込み客や他社の担当者、競合他社、株主に対しても自社の特徴を印象づけられるように、周知すべき部分をピックアップコンテンツとして掲載します。
環境への取り組みを載せる
深刻な問題となっている環境に対して、どのように取り組んでいるかを掲載することは、企業の真摯な姿勢を打ち出す意味でも重要です。
CO2の排出削減、エネルギーの利用状況やテクノロジーを活用した取り組みなど、他社と差別化できる内容であれば積極的にアピールを行ってください。
物流系のホームページの事例紹介
物流系企業のホームページ事例を詳しく紹介します。
ヤマト運輸
画像引用元:ヤマト運輸公式サイト(https://www.kuronekoyamato.co.jp/)
ヤマト運輸株式会社では、トップページに個人・法人・行政/自治体それぞれへのページに遷移できるメニューを配置。
メニューの下部には企業サイト・採用情報ページへのメニューボタンが、トップページの右側にはクロネコメンバーズ専用のログインボタンが設置され、トップページから目的のページに飛べるようになっています。
スマートフォンからも閲覧しやすいモバイルフレンドリーなホームページ構成となっています。
佐川急便
画像引用元:佐川急便公式サイト(https://www.sagawa-exp.co.jp/)
佐川急便では企業のイメージカラーである青色を配し、スライドショー形式のヘッダーで動きをもたせながら、企業のアピールポイントであり物流の課題を解決するための専門チーム「GOAL」を掲げています。
サイトの上部には法人・再配達依頼・荷物問い合わせフォームがそれぞれ配置され、下部にはお知らせやニュースが続きます。
三井倉庫株式会社
画像引用元:三井倉庫公式サイト(https://www.sagawa-exp.co.jp/)
倉庫業のリーディングカンパニーとして、陸運や港運会社のグループ企業を多数擁する三井倉庫株式会社では、トップページに動きはなくシンプルな構成が特徴的。
ヘッダーに企業名と画像を表示させ、その下にメニューを配置。ページ中央部から下部にかけてはニュースとトピックスを置き、最下部に問い合わせ用のボタンを設置しています。
ホームページを制作する際の注意点
ホームページを制作する際に注意したいことを確認していきましょう。
見やすく使いやすいサイトを目指す
コンテンツをあれもこれも同じページに配置すると、ユーザーには見にくく使いづらいと感じやすく、利便性の高い物流サービスに流れてしまうおそれがあります。
まずは全体像が見やすく、使いやすいサイトになるようにサイトをデザインすることが大切です。
強く訴求したいポイントを目立たせる
佐川急便の「GOAL」のように、新しく発足したプロジェクトや自社ならではのサービスについて強く訴求したい言葉・画像はサイト内でしっかりと目立たせましょう。
企業名を印象づけたい場合はヘッダーのように目立つ場所に掲載し、フォントや文字の大きさを工夫してインパクトをもたせます。
動画コンテンツとしてサイト内に埋め込む方法もありますが、ユーザー側が急いでいるときは動画が飛ばされてしまう可能性が高いため、一目見て理解できるような工夫を行いましょう。
インパクトのあるコピーでアピールする
サイトのトップページに掲載するコピーは、閲覧者に伝わりやすいものを選びます。
「電話連絡不要で配達依頼できます」「配送ドライバーは全国10,000人以上」など、1行でわかりやすく理解できるコピーを作り、目立つ場所に掲載して訴求効果を高めます。
ホームページ運用のポイント
ユーザーフレンドリー、かつ自社の特徴をアピールするホームページを制作した後は、ホームページを運用するプロセスに移ります。
ここからはホームページ運用のポイントについて確認していきましょう。
運用項目を確認する
ホームページの運用は以下の5項目で構成されます。
- コンテンツ・SNSの更新
- 解析ツールの導入と運用
- 各種問い合わせへの対応
- 社内の依頼・要望対応
- ホームページ契約の管理
- トラブル発生時の緊急対応
ホームページ内の各種コンテンツとSNSの更新がもっとも多く、画像や動画を入れかえたりSNSでお知らせを発信したりする業務が中心となります。
記事を制作する際にはSEO対策を意識し、解析ツールを導入して適宜キーワードを盛り込みましょう。
各種問い合わせへの対応では、ユーザーからの問い合わせのほか、社内から上がってくる依頼や改善要望にも対応を行います。
ホームページの運営にあたっては、契約中のドメイン・サーバー・SSL証明書の情報および契約更新時期・管理方法を把握しておく必要があります。
トラブル対応のために、複数の担当者で運用を行ったり、システム専門の部署と連携がとれるように整えておいたりと準備も忘れずに行ってください。
運用マニュアルを作成する
コンテンツの更新からトラブル対応まで、ホームページの運用は多岐にわたります。
いつでも的確に運用ができるように、ツールの使い方や万が一の際の対応手順はマニュアルに起こし、運用担当者と関係部署で共有しておくと安心です。
トラブル発生時の連絡先や、連絡先が繋がらない場合の対処方法も併せて確認しておきましょう。
情報は正確かつリアルタイムに発信
ホームページに掲載する情報は必ずリアルタイムに、そして正確であるように意識してください。
なかには数年前の情報を掲載したページがWeb上に掲載されており、担当者が誰も気づかない…といったケースもみられます。
古い情報で不要なものはすみやかに削除し、ユーザーにとって新しく確実な情報を掲載しましょう。
見やすく使いやすい構成を心がける
Web上でのマーケティングには、ユーザーにとって魅力的なコンテンツとわかりやすいサイト構成が必須となります。
ユーザーフレンドリーなサイトほどリピート率が上がるため、サイト全体の見やすさにも配慮しつつ「調べたい情報が手軽に調べられる」ホームページを目指しましょう。
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