大学の知名度を上げるには?入学希望者を増やすために欠かせないポイント
最終更新日:2024年03月15日
この記事では、大学の知名度を上げる方法やその事例を紹介しています。知名度を上げ入学者数を増やしたい方は参考にしてみてください。
大学の数が増え学生のニーズが多様化しているなか、以前にも増して重要なのは「自校の強みに基づいた差別化」です。この記事では、自校で提供している価値とニーズが合う学生だけを集め、入学に繋げる施策として「ポジショニングメディア」を紹介しています。詳しくは後述しますが、ポジショニングメディアについて早速知りたい方は下記のページをご覧ください。
大学の知名度向上の重要性
少子高齢化が進む日本では、子どもの数が減っていることから、大学の入学定員に対する入学者数の割合も減ってきており、定員割れしてしまう大学も少なくありません。
日本私立学校振興・共済事業団の「私立大学・短期大学等入学志願動向(令和5年度)」によると、大学全体に占める定員割れの割合は前年比6.0ポイント増の53.3%で、半数以上は定員割れしていることがわかります。
参考:【PDF】日本私立学校振興・共済事業団「私立大学・短期大学等入学志願動向(令和5年度)」(https://www.shigaku.go.jp/files/shigandoukouR5.pdf)
私立大学の収入の大半は、生徒からの納付金などで占められているため、入学者数の減少は大学の経営状況の悪化にも直結してしまいます。
では、大学の入学希望者を増やすにはどうすればいいか、まずは大学の認知度を上げることが最優先になります。
大学の特色や魅力を伝えるにも、名前を知ってもらわないと資料請求をしたり詳細を調べたりしてもらうチャンスも増えていきません。
まずは現在の大学の認知度を把握し、大学としてのブランドイメージが定着していないと感じるなら、大学の知名度を上げることから始めてみてください。
大学の知名度を上げる方法
大学の知名度を上げるには、インターネットを利用した効果的な方法があります。
ホームページの充実
進学する大学を比較する場合、まず学びたい分野や大学のあるエリアなどのキーワードで検索された結果が身近な情報源になります。
名前の知らない大学でも、とりあえずホームページを見てもらう機会はありますので、そこで学生の興味を引くような特色や魅力を全面に出し、もっと詳しく知りたいと思えるようなサイト作りを目指しましょう。
学費や取得できる資格、卒業後の進路など、入学希望者が知りたい情報がわかりやすく明確に表示されることも重要なポイントです。
ネーミングの工夫
大学もひとつのブランドとして考えた場合、その名前は広く周知されやすく覚えやすいものである必要があります。
歴史が深く、すでに認知度が高い大学は、大学名がブランドとして周知されていますので、最近新設された大学や知名度が低い大学は、学科やコース名で注目されるよう工夫してみましょう。
どんな内容を学べるかイメージしやすく、ほかの大学とは異なる特徴を感じられるキャッチーなネーミングで学生の興味を引くと、ネットで検索される可能性も高くなります。
広告媒体の活用
大学に限らず、商品やサービスの知名度を上げる手段として広告が挙げられます。
テレビや新聞、雑誌などに大学のことを取り上げてもらうだけでも大きな宣伝効果がありますが、最近ではネットを通した広告が、費用を抑えながら多くの人の目に留まる手段として有効です。
ネットの広告の場合、クリックして詳細を見ることがなくても、こんな大学もあると名前を知ってもらうきっかけになるので、知名度を上げるという目的は果たせるでしょう。
オウンドメディアの運用
大学の持つオウンドメディアは、パンフレットや大学のホームページなど、大学そのものを紹介する形式がメインになります。
ただ、大学の紹介だけでは実際に大学名で検索してくれた人にしか見てもらえない可能性があるので、知名度を上げるためには、大学の属性や生徒を集めたい学部に関連付けされたオウンドメディアの運用が効果的です。
たとえば、大学内で研究・開発したものが商品化されたら宣伝も兼ねてサイトで紹介する、サイト内に学生目線のコラムを載せるなど、大学名以外でヒットするような内容を盛り込んでみることをおすすめします。
キャククルが手がけるオウンドメディアとは?
120業界・8,000サイト以上の実績があるキャククルのオウンドメディア。
認知度向上、他社との差別化、従来と異なるターゲットにアプローチしたいなど、様々な目的で制作することができます。詳しくは以下のページでご確認ください。
SNSの活用
SNSは10代や20代の若者にとって、いまやなくてはならないツール。コミュニケーションを取るためだけではなく、情報収集としてもSNSは多方面で利用されています。
大学公式のアカウントを作成し、大学内の写真や動画をアップして、フォロワーを通して情報を流していけば、特定のワードで検索せずとも大学の知名度を上げていくことが可能。
イベントやコラボ商品などがあれば、コラボ先のフォロワーなど直接関連していない層に向けて情報を発信することもできます。
ポジショニングメディアの活用
ポジショニングメディアは、自校がどんな強みや特徴があるのかをWeb上で知らせ、自校と相性のいい学生を集めることに特化したWebメディアです。
とにかく知名度だけを上げたいのではなく、知名度向上を入学意欲の高い学生へのアプローチを繋げたい方針であれば相性のいい施策といえるでしょう。
一昔前に比べて、「大学」という市場においての競合相手が非常に多くなっています。どのような地域やどのような学生に足し知恵知名度を上げていくかを考えなければ、既にブランド力のある大学に負けてしまいます。
ポジショニングメディア施策では市場・ターゲットや自校競合校の分析をもとに、自校の強みを最も求めている学生に特化した内容のWebサイトを制作・運用します。もともと自校を選ぶ可能性が低い学生に対しても認知拡大を図るよりも、自校が勝てるセグメントにいる学生に対して露出度を高める「効率重視」の施策です。
今まで教育業界においてポジショニングメディアを導入した結果、下記のような成果が上がっております。
- 例年定員割れだったのが、続々願書が届き入学可能人数を2倍にしても追いつかない
- 前年以上の学生募集に成功し、受け入れ人数を増やすために校舎の増築を決定した
- 競合との差を明確にすることができ、欲しい学生のみを募集することに成功した
ポジショニングメディアをより詳しく知りたい方は、下記のページをご覧ください。
ポジショニングメディア
について詳しく知る
大学の知名度向上が成功した事例
実際に大学の知名度を向上させた成功事例から、効果的な手段を探ってみましょう。
「近畿大学」は知らなくても「近大マグロ」は知っている
大阪にある近畿大学は、農学部の水産研究所で世界初となるマグロの完全養殖に成功。大学ブランドの「近大マグロ」を販売し、大きな宣伝効果を上げています。
実際に商品として「近大マグロ」を目にする機会が増えると、近畿大学自体は知らなくても「近大マグロ」というブランドについての認知度は高まります。
その結果、「近大マグロ」の「近大」とは何かという点に注目され、近畿大学の認知度もあわせて広まっていくことになるのです。
近畿大学では「近大マグロ」を用いた宣伝活動によって、入学志願者数を10年間で2倍にし、4年連続志願者数日本一を達成したという実績があります。
近畿大学(https://www.kindai.ac.jp/)
ユニークさを全面に押し出した京都大学
京都大学は東京大学と双璧をなす難関大学で、歴史ある国立大学のひとつですが、「自由の学風」を建学の精神としておりオウンドメディアでもユニークな工夫が凝らされています。
京都大学のホームページ内にある「ザッツ・京大」では、学生が出したアイデアに対して寄付を募り、活動資金として支給する「京大生チャレンジコンテスト」や、学生が自ら計画して世界各地に渡航しチャレンジした体験を動画で紹介する「京都大学おもろチャレンジ」など、学生主体によるイベントが満載。
すでに知名度が高く人気もある大学ですが、常に新しいことにチャレンジする姿勢が、さらなる注目を集めています。
京都大学(https://www.kyoto-u.ac.jp/ja)
ホームページが重要な役割を担う理由
インターネットが普及した現在では、情報収集の多くはネットを通した検索から始まります。
大学の情報を得る際にも、それぞれの大学が運営しているホームページが主な情報源となるため、学部やエリアなどのキーワードで検索した結果表示されたサイトでは、より興味を引くような内容にする必要があります。
基本的な学部の紹介や学費、募集要項、OBの声などの情報は、大学の名前を覚えてもらい比較対象の材料とすることはできますが、最終候補に残るかどうかはわかりません。
大学のホームページを閲覧する人は、ほかの候補となる大学の情報も調べていることを想定し、ほかの大学にはない強みや実際に通ったらどんなことを学べるかなどをイメージできるよう、インパクトを与える必要があります。
大学のホームページからは、募集要項を取り寄せたり体験授業に申し込んだりなど、入学につながるアクションが取りやすいので、ホームページを閲覧してもらうことが最終的な入学希望者へとつながる始まりになるのです。
実際にオープンキャンパスなどに参加せずとも、ホームページだけで入学するかどうかを決めることも可能なので、インターネットで志望校を探す受験生にとって大学のホームページが大きな意味を持つことがわかるでしょう。
ホームページを作成する際のポイント
大学のホームページを作成する際には、「この大学に通ってみたい」と思わせる魅力を伝えるだけでなく、実際に資料請求や体験入学まで行動を起こさせる道筋を作るための工夫も必要です。
閲覧するのが楽しくなるようなコンテンツ
大学のホームページには、学部の紹介や学費、卒業後の進路など、現実的な情報も必要ですが、より深く読み込んでもらうためには閲覧するのが楽しくなるようなコンテンツも作ることをおすすめします。
比較検討のための情報だけでは、実際に比較した際に数字だけ見て競合校に負けてしまうかもしれませんが、より通うことが楽しくなりそうなイメージができれば、選ばれる確率も高くなります。
一見してつまらないホームページではそこまで読み込んでもらえませんが、イベントや学生主体のコンテンツなど目を引くコンテンツがあれば、細かい部分まで読み込んでもらい大学の魅力を存分に伝えられるでしょう。
通うことが想定しやすいよう具体的な内容に
何度も足を運べない遠距離に住む人にとって、ホームページの写真は貴重な情報源。
キャンパス内の様子や設備、授業風景など画像はなるべくたくさん載せることをおすすめします。
また、実際に通っている在校生や卒業生の体験談、イベントの動画など、入学希望者が知りたい情報を具体的に盛り込むことで、通うことをイメージしやすくさせることもホームページの役割となります。
資料請求や申し込みしやすいページ作り
大学のホームページの最終的な目的は、募集要項などの資料請求や体験入学などの申し込みをし、入学を希望してもらうことにあります。
ホームページを見て終わりではなく、入学に向けて行動させることが重要なので、資料請求のページや体験入学の申し込みなどはわかりやすくする必要があります。
大学の知名度を上げるにはプロによるWebマーケティングが有効
少子化が進む日本で子ども自体の数が減っている中、入学者減少に陥っている大学の入学希望者を増やすためには、知名度を上げることは必須です。
ネットでの情報収集が主な現代では、大学のホームページを充実させ、SNSやWeb広告なども活用して大学の名前を広めることが重要です。
しかし効果的な戦略がなければブランド力のある大学を相手取る場合には太刀打ちすることができません。
キャククルの運営元であるZenken株式会社では、教育業界をはじめ、120業種以上へのWebマーケティング支援がございます。もし、認知度を上げて特定の学生に向けてブランディングを図りたい、入学してくれる人数を増やしたいというご意向がございましたらお気軽にご相談ください。