教育機関のマーケティング戦略!集客・ブランディングのポイント
最終更新日:2024年06月12日
このページでは教育機関におけるマーケティングの重要性を解説し、マーケティング施策のひとつであるポジショニングメディアの運用にも触れています。教育機関のマーケティングでお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
教育機関におけるマーケティングの必要性
日本国内では幼稚園・保育園から始まり大学や専門学校まで、長期にわたり教育を受けられます。また、塾や家庭教師など学校以外でも、教育を受けられる環境が整っています。義務教育以降のステージになると選択肢が広がり、数多くの選択肢から自社・自校を選んでもらうことが必要です。
教育機関においても、顧客と企業から選ばれるブランドを育てなければなりません。しかし、ブランドを育てるには、他社・他校の分析が必要不可欠です。
他にはない特徴やメリットを創出してブランド価値を高めるには、マーケティング戦略を取り入れる必要があります。
教育機関とひとことで言ってもその規模は大きく、社会の変遷によって人々が教育機関に求めるニーズは異なっています。教育機関に対するニーズに応えながら自校のメリットを適切に伝えるには、教育機関においてもマーケティングが重要です。
例えば、語学学校を選ぶ際には顧客は各校の特徴やそこで学んで得られるであろう価値を比較するでしょう。しかし、自校が提供するカリキュラムにどれだけ自信があっても、顧客のニーズを満たせなればそこで選ばれることはありません。
顧客のニーズに合わせてブランドを育てるためにも、マーケティングは必要です。生徒をはじめとした顧客争奪戦を勝ち抜くためにも、マーケティング戦略を立ててブランドの価値を高めましょう。
自社・自校ならではの強みを明確にしよう
競合他社・他校と差別化を図るには、バリュープロポジションを意識しつつ自社・自校ならではの強みを明確にすることが重要です。
バリュープロポジションを一言で表すと「他社では提供ないが自社では提供できる、顧客の求める価値」です。
それは、自社だけの強みであり、競合他校と差別化するための武器にもなり得ます。
教育機関においても顧客にとって有用であり、かつ、他社・他校にはない自社・自校のみの強みを明確にするところからマーケティングが始まります。この独自の強みを軸にしてマーケティング戦略を立てることで、より大きな効果を発揮できるでしょう。
教育機関のマーケティング施策
マーケティングと言うと難しく考えがちですが、つまるところ「誰に・何を・どのように届けるか」が基本です。ここでは以下の6つのマーケティング施策について紹介します。
- リスティング広告
- 動画
- SNS
- SEO(ホームページ)
- ポジショニングメディア
- オウンドメディア
自社・自校の強みによって、どの施策が有効な手段となるかは未知数です。バリュープロポジションに基づき明確にした強みをふまえたうえで、適切なマーケティング施策を選択しましょう。
リスティング広告
あるキーワードで検索した際に連動して広告が表示されるのが、リスティング広告です。広告を出稿するだけでは費用が発生せず、検索ユーザーのクリックによって課金されます。
狙ったキーワードに連携して広告を表示させられるため効率が良く、低予算から出稿できるのも魅力でしょう。一般的な広告では効果に関係なく、掲載するにあたり高額な広告費が発生しますが、リスティング広告は出稿だけなら無料なので取り組むハードルも低いと言えます。
また、リスティングは検索結果の上部に表示されるため、高い集客効果も見込めるでしょう。
動画
動画によるマーケティングではテキストと比べて、短時間でユーザーに多くの情報を伝えられるのが特徴です。
動画は受動的なコンテンツであり、ユーザーに労力を使わせることなく情報を伝えられます。例えば、自校のカリキュラムや授業風景を撮影した動画をアップすれば、実際の雰囲気をユーザーにイメージしてもらいやすくなるでしょう。
また、検索ボリュームの多い情報に関連する動画を作成すれば、SEO評価も上がりGoogleから価値のあるコンテンツとみなされ、上位表示も期待できます。
SNS
現代人にとってSNSは生活の一部となりつつあり、特に若い世代には馴染み深い存在です。そんなSNSを利用したマーケティングに成功すれば、幅広い世代に自校の認知度を上げられるでしょう。
SNSは無料で始められますが、効率よく成果を上げたいのであればプロに運用を任せるのもひとつの方法です。
学生など若い世代を対象とする場合はTwitterやInstagramを活用し、親世代に訴求するならFacebookを利用するのがおすすめ。世代によってよく利用するSNSは異なるので、ターゲットに合わせた使い分けが必要になります。
SEO(ホームページ)
自校のホームページを持ってSEOを実施し上位表示ができたなら、コストを抑えた集客が可能です。検索結果に上位表示されたコンテンツはユーザーの目に留まりやすく、自校のブランド育成や認知度アップにも効果的でしょう。
ただし、SEOは一朝一夕で効果を得られるものではなく、緻密な分析を行ったうえで評価に値するコンテンツを投稿しなければなりません。自校だけでSEOが難しい場合は、専門業者への依頼も検討しましょう。
Webマーケティング成功事例:大学のオウンドメディア
武蔵大学:Musashi Web Magazine「きじキジ」
武蔵大学の「Musashi Web Magazine」は、学生が企画、編集、取材を行い、大学の広報部が監修するウェブマガジンです。このマガジンは、主に受験生や在学生向けに情報を提供しており、「きじキジ」という愛称は、「雉」と「記事」をかけています。これは、武蔵大学のルーツである旧制武蔵高等学校の校章に、「雉」が使用されていたことに由来しています。
カテゴリーは「特集」「イベント」「勉強」「ライフ」「進路」「恋愛」「グルメ」「ブログ」「その他」と幅広く展開しています。一部の読者からは、個人ブログのような印象を受けるかもしれませんが、実際には一眼レフカメラを使用して取材を行い、記事の品質向上に努めています。
東洋大学:LINK@TOYO
東洋大学の「LINK@TOYO」は、公式サイト内の「東洋大学について」のセクションに位置するウェブマガジンです。デザインテンプレートや雰囲気は統一されており、伝統的な大学の公式サイトのスタイルを踏襲しています。カテゴリーとしては、「LIFE」「SOCIAL」「BUSINESS」「CULTURE」「SPORT」があり、すべてが大学という教育機関らしいテーマや内容で構成されています。
ポジショニングメディア
ポジショニングメディアを利用すれば、教育機関における自校のポジションをユーザーに認知させられます。
メディア内にはユーザーのニーズを満たすための類似した商品やサービスが紹介されており、ポジショニングメディアを閲覧したユーザーは「自分に価値がある」と納得したうえで利用するサービスを選択できるのが特徴です。
ポジショニングメディアの運用においても自社・自校の強みを明確にして訴求できれば、顧客が問い合わせる確率を上げられます。単なる集客だけでなく、そこからの成約も視野に入れるならポジショニングメディアを検討してみましょう。
オウンドメディア
オウンドメディアでは自校でWebサイトやSNSなどを運営し、プロの視点からユーザーにとって有益な情報を発信します。例えば、英会話スクールが英会話の学習方法について発信しているブログが、オウンドメディアです。
有益なコンテンツが増えるほどメディアとしての価値があがり、ユーザーに「学ぶなら◯◯を利用したい」と思ってもらえる状態を作れます。
オウンドメディアはブランディング戦略としても効果が高く、弊社にも相談可能なマーケティング施策です。
バリュープロポジションを伝えるマーケティングが効果的
今までWeb集客を行ってこなかった企業であっても、今後はマーケティング施策を行ったうえでのブランディングや集客が必要です。
教育機関においても、激しい争奪戦を勝ち抜くにはWebメディアやSNSなどを利用した集客に取り組まなければなりません。マーケティング施策において重要なことの一つは、先述したバリュープロポジションを適切に伝えられるかどうかです。
自社・自校の市場をしっかりと分析したうえで適切なマーケティング施策を実施し、自社・自校にマッチしたユーザーを獲得しましょう。
教育機関のマーケティング戦略でお悩みなら
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