大学のコンテンツマーケティングの考え方とメリット
最終更新日:2022年03月11日
この記事では、大学分野で広まるコンテンツマーケティング事情について紹介しています。大学のWebサイトは作ることがゴールではありません。長期的な視点で「育てる」ことが大切で、訪問するユーザーに価値あるコンテンツを提供し続けることに他なりません。
しかし、コンテンツを作っても、「流入が増えない」「欲しいお客さまからの問い合わせが増えない」と困っているサイト運用者も少なくありません。難しいならプロにお任せするのも一つの手です。
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大学分野におけるコンテンツマーケティングとは
コンテンツマーケティングとはコミュニケーション戦略である
視聴率の低下やスマートフォンの普及と言った、世の中を取り巻く様々な環境の変化によって、従来のマーケティング手法では立ち行かなくなってきました。そこで注目されているのがコンテンツマーケティングです。
コンテンツマーケティングを一言で分かりやすく説明するのであれば、見込み客に対するコミュニケーション戦略と言い換えることができます。
見込み客に適切な情報を展開する
見込み客とのコミュニケーションには、見込み客が必要としている情報を適切に提示することが重要です。この情報は見込み客の興味・関心、疑問に紐づいた情報である必要があります。
このように適切な情報を提示し見込み客を引き付けたのち、購買意欲を増やす戦略を行っていく必要があるのです。
コンテンツマーケティングは段階的な手法
すなわちコンテンツマーケティングは、見込み客に対して段階的に情報を提示していくことで、コミュニケーションを取る接点を増やしていきます。そうやって関係性を深めていくことで、最終的に購買に結び付けるのです。したがって商品やサービスを直接的にPRする方法とは本質が大きく異なるのです。
手法は限定されていない
コンテンツマーケティング最大の特徴は、手法が限定されていないという点です。使用するメディアが限定されていないため、都度判断を行い、情報の露出方法を模索してきます。
しかし見込み客にとって、一貫して価値があるコンテンツを提供していることは必須とされている点には注意が必要です。
大学におけるコンテンツマーケティングのメリット・効果
近年コンテンツマーケティングを取り入れる大学が増えています。少子高齢化に伴い学生の数が減っていることに加え、これまでのブランディングや偏差値によって、人気がある大学には大きな偏りがあります。
大学を存続させたり、さらなる人気校を目指したり、優秀な学生を獲得するためにはコンテンツマーケティングは必須なのです。
具体的なメリットや効果は?
大学のイメージを定着できる
どこの大学にも特徴があります。しかし世間一般的に認知されている特徴が、大学にとって認知してほしい内容だったかは別の問題です。
コンテンツマーケティングによって認知してほしいイメージをつくり上げることができ、結果としてそのイメージを定着させることができます。
例えば、これまでスポーツのイメージのみが先行していた大学も、コンテンツマーケティングを活用すれば新たなイメージを定着させることが可能です。
大学の認知度を高める
有名な大学ではない場合、大学の認知度を高める方法としてもコンテンツマーケティングは有効です。
コンテンツマーケティングを取り入れる大学が増えていると言っても、その数はまだ決して多くはありません。そのため今をチャンスと捉えて取り組むことで、圧倒的な成果を出すことができるかもしれません。
大学のコンテンツマーケティングで重視するポイント
そもそも自大学が与えられる価値は何か?
自大学の強みはそもそも理解できているでしょうか?学部や学科名にもこれまで見なかったような名前が採用されていることが増え、一見それこそが大学ごとの強みのように見えるかもしれません。
しかしカリキュラムや授業内容を一つとっても、他の大学と同じ部分を見つける方が難しいでしょう。そのためまずは自身の大学の強みを見つめなおす必要があります。
「学ぶ」ことの価値
「学び」と一言に言っても、教員・スタッフ・学生・受験生で認識が統一されていることはほぼありません。そこで、何に価値を置いた大学なのかを今一度言語化する必要があります。
大人が求める本質的な学びと、学生が求める満足感がある学びの価値を、それぞれ明確にすることでコンテンツマーケティングの質を高めることができます。
受験生や学生の視点を意識する
受験生が受験校を決める際、大学のパンフレットはもちろんのこと、あらゆるメディアを駆使して情報収集を行います。なぜならば、大学は高校生からすると閉ざされた空間で、内部のイメージを持ちにくいためです。
情報を調べる時期によって、欲する情報も異なります。そのため入学済みの学生などの意見を聞きながら、適切な情報を提供できるような工夫が必要です。
大学のコンテンツマーケティングの事例
コンテンツマーケティングに成功している大学として、近畿大学をご紹介します。近年志願者数が増え、大学関係者はもちろん、HR界隈や広報界隈でも、その手腕が注目されている大学です。
近畿大学
最も志願者数が多い大学として知られる近畿大学は、オウンドメディアをはじめとしたコンテンツマーケティングに長けています。
今や近畿大学は関西の学生だけではなく、全国で見ても知らない学生が少なくなるほどに、近畿大学の名前は全国区になりました。
キュレーション型のオウンドメディア
2015年にキュレーション型のオウンドメディアを立ち上げた近畿大学。キュレーション型のため、自大学の情報はもちろん、大学生が好きそうな雑学やコラムもサイト上に蓄積されています。
そのような情報の中で、近畿大学に関わるニュースが紛れ込んでいるため、つい情報を見てしまうようなつくりになっており、見る人を飽きさせない工夫がされています。
学生ライターが記事を寄稿
近畿大学に所属する学生がライターとなり、リアルな学生生活の様子を記事にしています。そのため他大学の学生はもちろん、大学生活をイメージしたい受験生にとって有効な情報が溢れたメディアとなっています。
さらには外部ライターも寄稿しているため、一見大学が運営しているオウンドメディアとは気付かないかもしれません。それほどまで作りこまれたつくりも魅力です。
バリュープロポジションという考え方で大学の価値を再考
他大学と比較して、自大学の強みはどこにあるでしょうか。他大学と被らないオリジナルの強みを「バリュープロポーション」と言います。
- この大学だから経験できること
- 学びたい内容に対して適切なコンテンツがあること
- この大学だけが提供してくれる価値があること
これらを適切にアピールすることができれば、認知を拡大することができるだけでなく、入学者数の増加などにも繋げることが可能です。
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