登降園管理システムとは、園での子供たちの出入りをICカードやタッチパネル、バーコードなどによって、登園と降園の時間を記録するシステムです。ICT化することで、全てシステムが自動で記録から計算を行うので記入漏れやミスが激減。園児の出欠連絡もシステム上で確認できるので、園内業務が大幅に効率化されます。
この記事では、各社が提供する登降園管理システムの特徴や料金などを比較した内容をまとめました。システム導入を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
登降園管理システムの一覧表
ここでは、各社が提供する登降園管理システムをまとめて紹介します。各サービスの特徴と料金が分かる早見表を作成しましたので、自社に適したシステム選びにご活用ください。
会社名 | サービスの特徴 |
---|---|
WEL-KIDS(ウェルキッズ) |
タッチorQRコードが選べる!先生、保護者にとっても便利で嬉しい機能満載
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Child Care System |
シフト作成の時間を短縮できる特許取得済みの機能あり |
CoDMON(コドモン) |
導入のしやすさが強み。運用に合わせて必要な機能を選べるシステム |
キッズリー |
スマホアプリベースのシステム。どこにいても使いやすい |
キッズプラス |
スピーディーに多くの情報を読み込める「カメレオンコード」を活用 |
パステルApps(パステルアップス) |
専用のiPadアプリを使ったシステム。情報の読み込みはQRコード |
おが〜るシステム |
セットアップ・初期設定は遠隔操作で行ってもらえるシステム |
くらら |
元幼稚園教諭が開発!バス管理や延長保育の請求金額計算などにも対応 |
らくらく園児管理 |
機能は5つのみ!シンプルな設計にこだわった登降園管理システム |
はぐくむ保育 |
導入後も運用上の問題を電話やリモート接続を通じてしっかりフォロー |
キッズビュー |
名前シール印刷や発達状況の比較といった機能が搭載されているシステム |
ルクミー登降園 |
「打刻」にフォーカスを当てたシンプルなシステム設計 |
ミマモルメ |
タッチは不要!門や玄関を通るだけで登降園時刻を正確に把握できる |
タッチ登降園 |
インターネットに接続しない「園内ネットワーク」を活用するシステム |
はいチーズ!システム |
写真販売システムと併用すれば完全無料で使えるシステム |
SERVE 園-SiEN |
保護者の声やヒヤリハットデータをデータベース化できるシステム |
登降園管理 |
時刻画面に子供に親しまれやすいキャラクターを使ったシステム |
PIPIO |
電子マネー・口座振り込みに対応しているため、集金業務が楽になる |
登降園管理システムとは
登降園管理システムとは、保育園や幼稚園などの教育施設で子供たちの出入りをデジタル化して管理するシステムを指します。それだけでなく、保護者からの欠席連絡の送信や、園からの連絡事項の通知も可能です。
登降園管理システムでは、ICカードやタッチパネル、バーコードなどによって、子供たちの登園と降園の時間を記録します。登降園管理システムがない場合、職員は手動で子供たちの登園と降園の記録をつける必要があります。欠席連絡の電話を受けなければならず、朝の受け入れ時間帯に慌ただしく動かなければならない場合もあるかもしれません。
登降園管理システムを利用すれば、そうした問題を解決できます。また、登降園管理システムは登園・降園のタイミングで保護者に通知を送信する機能があります。 これにより、登園バスやシッターを利用する場合など、保護者が直接保育園や幼稚園まで送迎しない場合でも子供の到着を確認することが可能です。
登降園管理システムに関する質問

Q1.登降園管理システムを導入するメリットとは?
登降園管理システムを導入するメリットとしては、おおよそ以下があります。
- 登降園時間の記入がスムーズになる
- 電話での出欠確認の手間を省力化
- 保育料の計算ミスを防止する
- 保護者の安心感の醸成
それぞれのメリットについて見ていきます。
登降園時間の記入がスムーズになる
「登降園管理システム」が導入される以前は、園児の登降園時間の管理は保育士が手書きで行うことが多かったです。手書きで行うことは、保育士が園児の登降園を目で確認し、記録として残していく必要から行われました。
手書きは園児やその保護者との信頼関係を高める効果がある一方で、記入ミスや記入漏れの発生があり得ます。
そのような場合に「登降園管理システム」を導入すると、これまで手書きで記録していたものを全てシステムが自動で行うことになります。そのためミスが発生する可能性も抑えます。また保育士の仕事を軽減することにもなります。
電話での出欠確認の手間を省力化
保護者はスマートフォンのアプリなどを使い、園児の欠席を保育園に連絡できます。そのため以前のように電話で直接欠席の連絡を入れなくて済むようになり、保護者にとっても助かることが多いです。
保育士にとっては、園児がちょうど登園してくる忙しい時間に電話をとらなくて済むようになることで、業務負担の軽減にもなります。保育士の業務をシステムで管理することは、人手不足が問題となっている保育業界にとっては必要不可欠であると言えるでしょう。
保育料の計算ミスを防止する
保育園に通う園児の保育料は、世帯の所得などによって異なり、延長保育などをするとその分追加費用がかかってきます。これまでは、その保育料を園児1人ずつ保育士が計算し、保護者に請求するというスタイルが大半でした。
この場合、計算ミスや記入漏れなどのミスが発生することも多く、保護者とのトラブルも多発していたようです。そのようなときに「登降園管理システム」を用いると、記録から計算までの全てをシステムが自動で行います。その結果、ミスやトラブルの防止になりますし、保育士の業務軽減にもつながるというメリットも得られます。
保護者の安心感の醸成
保護者向けアプリを利用した場合、いつでも・どこでも情報をやりとりできます。それにより、利便性の向上や園とつながっているという「安心感の醸成」につながります。
電話ではなくスマホアプリ経由で欠席・遅刻や保育時間の変更などの連絡、延長保育の予約などができるため、特に仕事などで園へ連絡できるタイミングが限られる保護者にとっては、メリットに感じるでしょう。
Q2.登降園管理システムの費用目安とは?
登降園管理システムの導入には、一般的に次のような費用がかかります。
- システムの購入費用
- 設置費用
- 運用費用
特に、システムの購入や設置などにかかる初期費用は金額が大きくなる場合もあります。導入前にどの程度の費用が必要なのか確認することがポイントです。
単純にかかる金額に注目するだけでなく、登降園管理システムの導入によって業務効率や安全性が向上した場合のメリットと比較することも大切。月額費用は、園の規模や利用機能によって異なりますが、クラウドサービスの場合、5,000円~数万円程度が相場となります。
料金体系は、定額制のものや園児の人数に応じたプランを展開しているものや、基本料金は安くオプションで各種必要機能をつけるタイプなどもあります。
「保育所等におけるICT化推進補助金」や「園務改善のためのICT化支援事業補助」などを活用して導入できるサービスも多いため、申請に最適なプランの見積もりを提示してもらった上で検討することをおすすめします。
Q3.登降園管理システムの選び方のポイントとは?
- 操作性
- 必要な機能が含まれているか
- 必要なコスト
操作性
登降園管理システムは毎日使うものであるため、操作性の確認が重要となります。毎日の打刻やメッセージ送信がどのような手順で行われるのか確認することが大切です。
毎日繰り返しの作業となるため、少しでも手順の少ないものを選ぶと負担を減らせるでしょう。デモンストレーションの動画や試用版が公開されている場合には、実際に使用するシーンをイメージしながら確認できます。
必要な機能が含まれているか
必要な機能が含まれているかどうかも、事前に確認すべきポイントです。搭載されている機能は登降園管理システムの種類によって異なるため、自園でどのような機能が搭載されたものを選びたいか確認しておきましょう。
さらに、候補となる登降園管理システムに実際に必要な機能が含まれているか確認するのを忘れないようにしましょう。契約していざ使おうとしたら、必要な機能が足りていなかったとなることがないよう注意が必要です。
必要なコスト
システムを導入した場合、どの程度コストがかかるか確認しておくことも大切です。初期費用や月額費用、運用費用などすべての費用を確認し、予算内で運用できるか検討すべきでしょう。
また、コストと機能を比較したうえでもっともコストパフォーマンスの高いシステムを選ぶこともポイントです。
登降園管理システムのまとめ
登降園管理システムとは、保育園や幼稚園で子供たちの登園・降園を記録し、管理するシステムのことです。登降園管理システムの導入で子供たちの安全性を向上させるとともに、管理効率を高め、保護者とのコミュニケーションを強化できます。
また保育士の業務軽減になりますので、保育士が園児と向き合う時間を増やすことにもつながっていきます。登降園管理システムの導入を検討している方は、ぜひ、比較の際に本記事の内容を参考にしてください。
- 免責事項
- 本記事は、2024年2月時点の情報をもとに作成しています。掲載各社の情報・事例をはじめコンテンツ内容は、現時点で削除および変更されている可能性があります。あらかじめご了承ください。