学習塾がSEO対策で集客力を上げるには?
最終更新日:2022年01月07日
学習塾は、大手から個人経営まで日本全国に数多く存在します。自校サイトのSEO対策を行わなければ、せっかく開設したWebサイトも、誰の目にも留まらず集客ができない結果にもなり兼ねません。
この記事では、学習塾における自校サイトの集客に必要なSEO対策のメリットや、具体的な取り組み方などについて解説します。上位表示させるコツを掴んで自校サイトの集客力・認知度アップにご活用ください。
SEO対策とは
SEO対策のSEOとは、「Search Engine Optimization(サーチ・エンジン・オプティマイゼ―ション)」の頭文字です。日本語に直訳すると「検索エンジン最適化」という意味で、Webサイトを検索結果の上位に表示するための取り組みといえるでしょう。
SEO対策の目的
繰り返しになりますが、SEO対策の目的は、検索結果の上位に自校のWebサイトを表示させて、Webサイトへの自然検索流入数を増やすことです。学習塾が取り組むSEO対策の最終的な目的は、資料請求の件数や体験授業の申込者などを増やすことといえるでしょう。
学習塾がSEO対策に取り組む場合、それぞれの施策がコンバージョン数の増加につながっていなければなりません。ユーザーが知りたい情報をわかりやすく提供するだけでなく、ユーザーが資料請求したくなる、あるいは体験授業を受けたくなるようなサイト設計を目指すことが重要です。
特にコンテンツSEOによるSEO対策を実施するのであれば、自身でコンテンツ追加をしていくこともあるので、ユーザー目線のSEO対策が必要になります。
SEO対策の効果
SEO対策によって流入数増加を受けることで次の価値がもたらされます。
- 広告費を削減できる
- お問い合わせ率の高いユーザーを集客できる
流入数が増えればその分、検索したユーザーが流入しているので無理にチラシをまいたりする必要がなくなります。また、リスティング広告のように、クリックごとに広告費がかかることはありません。
SEO対策を行った上での自然流入は何かしらの意図をもったユーザーがアクセスしているため、例えばメディアにバナー広告出稿をして集客するよりも、反響率は高くなる傾向があります。
学習塾サイトへのSEO対策導入前に考えるべきこと
続いて、学習塾サイトでSEO対策を実施する前に考えておきたいことを紹介します。
SEO対策の必要性を考える
学習塾の集客方法は、SEO対策だけではありません。代表的な集客方法として、新聞の折り込みチラシが挙げられます。学習塾は地域密着ビジネスなので、新聞の折り込みチラシは効果的と考えられます。
ただし、最近では新聞を取っているご家庭が減っています。また、新聞の折り込みチラシをお願いすると、印刷代や折り込み代がかかります。これらの費用は、SEO対策よりも高額になることが多いようです。
新聞の発行部数が減少傾向にあること、高額な費用がかかることを考えると、SEO対策はできるだけ早く始めたい取り組みといえます。自校を取り巻く環境を踏まえたうえで、SEO対策の必要性を考えましょう。
SEO対策の目的を設定する
SEO対策の導入を決めたら、SEO対策の目的を設定します。学習塾がSEO対策を行う主な目的として次の2点が挙げられます。
- 入塾者数を増やす
- 地域での認知度を高める(ブランディング)
目的により取り組むべき対策は異なります。例えば、入塾者数を増やしたい場合は、コンテンツで競合学習塾に負けない自校の強みをアピールする必要があります。
地域での認知度を高めたい場合は、上位に表示されるページを増やす、WebサイトとSNSを連動させて情報発信量を増やすなどを行う必要があります。目標を明確にしてからSEO対策を実施しましょう。
ユーザーが求める情報を整理する
目標を設定したら、自校の顧客データなどをもとにユーザーが求めている情報を調査して整理します。ここでいうユーザーとは、基本的に保護者です。保護者は、学習塾の費用や学習塾の雰囲気、講師陣のプロフィール、過去の実績などを知りたいと考えていることが多いようです。
ユーザーが求めている情報はSEO対策を実施する段階でも調べられますが、事前に準備しておくとWebツールなどで調べた情報を検証できるうえ、各作業をスムーズに進められるので便利です。
また、ユーザーニーズ(知りたいこと)を満たしたコンテンツは読了率が高くなり、SEO対策によい効果を与えてくれます。良質なコンテンツは反響率も高くなる傾向がありますので、ユーザーが何を求めているのか試行錯誤していきましょう。一度決めきってしまえばそのあとが楽になるので、しっかり時間をかけてユーザーを調べていきましょう。
学習塾サイトにてSEO効果上げるコツとは
学習塾サイトで行うSEO対策の効果を引き上げるには、どうすればよいのでしょうか。SEO対策の効果を引き上げる3つのコツを紹介します。
ターゲット顧客を明確化する
最初に取り組みたいのが、ターゲット像を明確にすることです。ターゲット像が明確になっていないと、具体的なSEO対策を検討できません。キーワードを設定できないことはもちろん、制作するコンテンツの方向性も決められないからです。
設定するターゲット像は、学習塾の特徴により異なります。学習塾の
- 対象年齢・対象エリア・生徒の学力・学習スタイル
などをもとに決定するとよいでしょう。
ちなみに、ここでいうターゲット像は、基本的に生徒の保護者です。例えば、世田谷区で難関私立中学受験に備えるため個別指導の学習塾を探している40代前半の保護者、などのように設定します。
ターゲット像をさらに掘り下げたいときに便利なのがペルソナ設定です。ペルソナ設定とは、架空のターゲット像を具体化していくこと。
先ほど設定したターゲット像をベースに、自校の顧客データやアンケート調査の結果などを参考にしつつ、
- 氏名・年齢・住所・勤務先・職業・年収・趣味・価値観・悩み
などの情報を設定していきます。ペルソナ設定を行うことで、ユーザー目線が明らかになるためSEO対策を行いやすくなります。
ペルソナ設定の効果
チーム単位や外注業者を利用してSEO対策をしていくのであれば、ペルソナ情報を共有することでユーザー認識のずれをなくすことができます。
40代で子供の学力に悩みがある保護者をターゲットにしたとしてもそのターゲットを頭の中で思い浮かべても、明確なイメージは人それぞれ違ってきます。
40代といわれて想像をしたとしても、40代前半と後半では年収や子供の教育方針が変わっていることでしょう。明確なペルソナ設定をしてズレのないSEO対策をしていきましょう。
学習塾のSEO対策に適したキーワードを選定する
ターゲット像が明確になったら、SEO対策を行うキーワードを設定します。ポイントは、先ほど設定したターゲット像が検索しそうなキーワードを考えることです。検索しそうなキーワードは、ターゲット像で異なります。
例えば、子どもの学力がすでに高いレベルにある保護者は「難関学校名+合格+塾」、苦手科目の学力を引き上げたいと考えている保護者は「科目名+塾」、密着的な指導を受けさせたいと考える保護者は「個別指導+受験塾」などで検索することが考えられます。
また、学習塾特有のキーワードも押さえておかなければなりません。学習塾は地域密着ビジネスなので「地名+塾」や「駅名+塾」などで検索する方が一定数います。
「地名+塾」「駅名+塾」などのキーワードは、成約に結びつきやすいキーワードです。検索ボリュームが少なかったとしても、必ず選定しておきましょう。
もし、この科目だけは負けないというジャンルがあれば、そのジャンルを全面的に打ち出したSEO対策をすることもマーケティング戦略上有効です。集客できる母数は少なくなりますが、そのユーザーを狙って集客できるので営業効率が改善されます。
各種コンテンツの充実性を高める
設定したターゲット像、選定したキーワードをもとに、コンテンツを制作します。コンテンツ制作のポイントは以下の3点です。
- 学習塾の対象を示す
- 学習塾の実績を示す
- ゴールへの導線を作る
コンテンツで、学習塾の対象を示さなければなりません。学習塾サイトを訪れた保護者は、子どもに合っているかどうかを、出来るだけ早く確かめたいと考えているからです。学習塾が設定している対象を明示して、「ここであれば子どもにピッタリかも」と感じてもらうことが重要です。
学習塾に興味をもった保護者は、本当にここでよいかを確かめたいと考えます。そこで重視されるのが、学習塾の実績です。興味をもった保護者を説得するため、入試合格実績や生徒の偏差値変化なども確認できるようにしておきましょう。
保護者がこの学習塾に通わせようと感じても、学習塾サイトに具体的なアクションを起こせる環境が備わっていなければ成約にはつながりません。したがって、各コンテンツに資料請求や体験授業などを申込める導線を設計しておくことも重要です。
学習塾のSEO対策が上手く行かずお困りのWebご担当の方へ
SEO対策は、Web担当者にとって最も重要な施策の一つです。どのように実施すれば良いのか、ネット上にはあらゆる情報で溢れています。
しかし、内製で時間と労力をかけてコンテンツを制作しているものの、「順位が上がらない」「流入が増えない」と困っている担当者も少なくありません。
せっかく時間をかけて一生懸命作ったコンテンツですから、相応の結果が欲しいと思うのも当然です。しかし、時間をかけたからと言って必ず上位表示されるとは限りません。
- 自校サイトの順位や流入を増やしたい
- 自校に合う生徒が獲得できるコンテンツマーケティングを運用・外注したい
- SEOノウハウを学び、将来はコンテンツマーケティングの内製化を目指したい
といった要望がございましたら、Zenkenにお問い合わせください。120業種及び8,000件以上のWebコンサルティング実績と知見をベースに、ペルソナ設定から、検索キーワード選定、検索意図を組み込んだコンテンツ設計・制作等、SEO対策から貴社サイトへの流入を増やす戦略的なコンテンツをご提案します。詳しくは下記より資料がダウンロードできます。