マッサージ店の集客方法とは?差別化するための広告戦略を解説
最終更新日:2024年04月19日
マッサージ・リラクゼーション業界の現状
近頃マッサージ・リラクゼーション業界は、健康癒しブームで市場自体は拡大傾向にあります。
ただし店舗が増えすぎて競争は激しく、低価格競争になりがちです。大手のように体力がないと価格競争で生き残るのは難しいと言われているマッサージ・リラクゼーション業界。
では大手ではない企業が生き残るためにはどうすればいいのでしょうか。
長く経営するためには、「ずっとお客様を惹きつけ続ける魅力」と「その魅力を伝えるしくみ」が必要なのです。
マッサージ店の経営戦略とは
マッサージ店の経営ではお客様に来てもらい、更にはリピートしてもらうようなしくみ作りが必要となります。
そのためには他社との差別化が何より大切です。同じエリアに競合店が何店舗かあったとします。はっきりとした違いが分からなければ、多くの人はより安くてより知名度のある店を選びますよね。
- あなたのマッサージ店は、同じエリアにある競合店と何が違いますか?
- あなたのマッサージ店だけにある強みはなんですか?
これらの問いにすぐ答えられなければ、集客を増やすためにまずは考えてみましょう。ではどのような経営戦略をすれば、他のサロンと差別化できるのでしょうか。
ターゲットの明確化
集客をするためにはまず、ターゲットの明確化が大切です。
あなたのマッサージ店が誰に向けたお店なのか、ターゲットとなる人物像を明確に決める必要があります。
ただ「肩が凝っている人」「癒されたい人」では対象となる範囲が広すぎます。ターゲットが広すぎると、結局は誰の心にも響かないお店となってしまい集客に繋がりません。
どんな悩みがあり、どんな人に向けた施術を提供していくマッサージ店なのかはっきりしましょう。
- 40歳以上の営業職のサラリーマン
- 独身で夜遅くまで働く若い女性
- なかなか子どもを預けられない子育て中のママ
どのような人になら自信を持って施術できるのか、どんな人にマッサージを提供したいのかよく考えます。自身のプロフィールや経験に基づいてターゲットを決めると、説得力が生まれやすくなるでしょう。
独自のコンセプトを打ち出す
ターゲットを明確に絞り込んだら、次はコンセプトです。
コンセプトとはターゲットに対してどのようなサービスを提供するかということ。
どんなに素晴らしいスキルや資格があっても、明確なコンセプトがないと経営は上手くいきません。
更に決めたコンセプトがどこにでもよくあるような内容なら、他店との差別化を図ることは難しいです。数あるマッサージ店の中からお客様に見付けてももらえず、ゆくゆくは経営に行き詰まってしまう可能性が高まります。
自身の得意分野やスキルを組み合わせて独自の形に作り変え、必要な人に届くコンセプトをつくる必要があります。ターゲットとコンセプトの明確化を行なうことで、「ずっとお客様を惹きつけ続ける魅力」がある店舗になっていくのです。
あなたのマッサージ店の強みはきちんと伝わってる?
あなたのマッサージ店が強みを持っていたとしても、それがお客様に知られていないと意味がありません。どうやって認知を広めてもらえばいいのでしょうか。
集客のためのマッサージ店の広告戦略例
「店舗の魅力を伝えるしくみ」について、いくつかの広告戦略例をご紹介します。それぞれどういった広告なのか、集客する際のポイントや気をつけるべき点などについて見ていきましょう。
オフライン広告
チラシ
チラシは1000枚配ってやっと1人の反応があるかないかの世界と言われています。しかし、記載する内容や配り方を工夫することで反応率は上がります。
チラシに載せる内容については、以下のようなものがあります。
- キャッチフレーズ:自身の店の強みを端的に
- コンセプト:誰に来て欲しいのか、どんな悩みを解決できるのか
- メニュー:全て載せず3個くらいに絞る
- 写真:店内の様子・外観・オーナー・スタッフなど
- お客様の声:常連さんの生の声
- 割引券:過激な割引はリピートに繋がらないのでやめる
- 施術者情報:経歴・開業理由・実績・資格・免許・趣味や身内のことなど
- 店舗情報:営業時間・電話番号・住所などを分かりやすいように大きく載せる
- ホームページへの誘導:QRコードを掲載し、更に詳しい情報を載せているホームページに誘導する
看板
看板には以下のようなものがあります。
- 電飾看板:目立ち、夜でもお客様の目を引きやすい
- スタンド看板:施術内容やイメージを記載。お試し割引券などを設置できる
- のぼり:のぼり:遠くからでも店舗の存在をアピールできる
マッサージ店では外から施術の状況が分からないようになっているお店がほとんどでしょう。
看板を置くことで営業中であることをアピールでき、写真も貼っておくことで店内の様子が分かります。また新規のお客様に入店してもらうためには目を引くキャッチコピーを記載して、他店との差別化を図る必要があります。
オンライン広告
ホームページ
マッサージ店の集客においてホームページは欠かせないものと言えます。
ホームページをつくる上で大切なことは「SEO対策(Search Engine Optimization)」です。SEOとは検索エンジン最適化とも呼ばれ、検索結果で自社ホームページを多く露出をするために行なう対策のこと。
基本的な対策内容は以下の3つ
- 内部対策:キーワード設計やサイト構造の整理、内部リンク対策など
- ソーシャル対策:SNSを活用して行なう対策
- 外部対策:被リンク(他のサイトなどからリンクされている)の数を増やすなど
当たり前のことを着実に行なうことでサイトの上位表示化へと繋がります。
ポータルサイト、ポジショニングメディア
お店を選ぶ人はすばやく決めたいのならば一覧性の高いポータルサイト、じっくり検討したい場合はポジショニングメディアと使い分けていることが多いです。
例えばホットペッパービューティは日本で認知度最大級のポータルサイト。「思い立った時にすぐ予約できる」がコンセプトで、短い時間で効率良く店舗を探すことができます。
また、店舗のホームページに来た人で来店に繋がりやすいのはポジショニングメディア。きちんと内容を見ていることももちろんですが、書かれている店舗のアピールポイントを理解した上でホームページに進んでいるからです。
SNS
ホームページがあるのになぜSNSを利用する必要があるのでしょうか。
人は自分の専門外の分野に関して、接触回数が多いものほど選ぶ傾向にあります。そのためSNSを利用して必要な情報を発信することが集客へ繋がるのです。
SNSには以下のものがあります。それぞれ特徴があるので使い分けるようにしましょう。
- facebook:双方向的にコミュニケーションがとれる
- インスタグラム:写真がメイン
- Twitter:情報共有やイベントの告知がメイン
- LINE:友だち追加してもらう必要がある
- LinkedIn:ビジネス向けSNS、取引先との登録など
- Google+:Google検索に連動
情報の発信頻度は週1~数回程度を目安にしましょう。情報の発信時間は、朝の通勤時間や昼休み、夕方の退勤時間がよく読まれる傾向にあるようです。
マッサージ店を探す人はネットで検索する
「マッサージに行きたいな」と思った場合、まずは自分のスマホで検索しますよね。
どのような施術があるのか、店内はきれいなのかなど公式HPを見たり、口コミや評判をチェックしたりします。また行くお店が決まっていない人は、ポジショニングメディアやまとめサイトからピックアップする人もいるでしょう。
友人や同僚におすすめのマッサージ店を聞いたり、看板やチラシなどで近所のお店をチェックしたりする人もいるかと思います。
その場合でも、今の時代ほとんどの人が予約する前にインターネットでチェックするでしょう。そしてそれら全ての中から、実際に行くお店を選定します。
ネットでの検索がもはや当たり前の時代、より多くのお客様へアプローチするためにはオンライン(Web)での集客が重要なのです。
ポジショニングメディアで、エリア戦略・差別化戦略を
自分がマッサージ店を探す際にどういったキーワードで検索をするか、お客様の立場になって考えてみましょう。
「近く(通いやすいところ)にあるか」「受けたい施術か」で検索しませんか。つまり「地域名+マッサージ店」や「施術名+地域名+マッサージ店」といった地域名や施術名を含めた検索キーワードからマッサージ店の情報を集めます。
だからこそWeb上の地域や施術内容に特化した集客戦略が大切となるのです。単純な価格競争に巻き込まれないためには、ブランディングや差別化が必要です。
単純にあなたのお店の強みをアピールするだけでは十分とは言えません。
ポジショニングメディアを使うことによって、「このエリアで評判のマッサージ店」「このエリアで○○という施術を受けられるのは当店」など差別化やブランディングが可能に。
競合店舗と比較して見せることでよりお客様が選びやすくなり、納得した上で来店してもらえる可能性が高まるのです。
ポジショニングメディアで圧倒的な差別化力を提供
求めている施術を提供しているマッサージ店を探している人は、同じエリア内でのマッサージ店を比較したり、施術の詳細が載せてあるポジショニングメディアを閲覧したりします。
ポジショニングメディアの役割は、まだ行くお店を探している段階の見込客を公式ホームページに送客すること。色々なお店と比較して見せることで、お客様の意志で「このエリアでこの施術を受けるならこのお店が一番良さそうだな」と選んでもらえるようにするのです。
ただしポジショニングメディア制作会社にマッサージ業界での経験や実績がないと、差別化ではなくただ情報を並べただけになってしまうことも。
お店の強みを打ち出せないことでお客様に他店との違いに気付いてもらえず、他のお店に埋もれてしまいます。
大切なのはエリア商圏のリサーチを徹底的に行なって、他店にはない強みや特徴をはっきりさせること。そしてお客様が求める施術との掛け合わせを、サイト上で表現することです。
まとめ
今回まとめた内容をおさらいしておきましょう。
- 近頃マッサージ・リラクゼーション業界は、健康癒しブームで市場自体は拡大傾向にある
- 店舗が増えすぎて競争は激しく、低価格競争になりがち
- マッサージ店の経営戦略として、ターゲットとコンセプトの明確化が大切
- オフラインの広報戦略例にはチラシや看板などがある
- オンラインの広報戦略例にはホームページ、ポータルサイト、ポジショニングメディア、SNSなどがある
- より多くのお客様へアプローチするためにはオンラインでの集客が重要である
- ポジショニングメディアで、エリア戦略・差別化戦略が可能になる
弊社はマッサージ店をはじめとした、Webマーケティングを活用した集客戦略を得意としています。集客のお悩みやご要望がありましたら、Zenkenまでご連絡ください。
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