美容室のリピート率を上げる方法
最終更新日:2020年12月16日
美容室はリピート率を上げることが大事
美容室の運営において、リピート率の向上は必須課題。新規顧客を獲得していく戦略だけでは運営として厳しいものがあります。ではどのようにしてリピート率を上げると良いのでしょうか。
平均的な美容室のリピート率
美容室の平均的なリピート率は、90日間で既存顧客は70%、新規顧客で30%という数字が出ています。この数字、どのように感じるでしょうか?
ポイントは既存顧客であっても100%とのリピート率ということは有り得ず、新規顧客の場合、既存顧客の半数にも満たない数字であるということです。
この平均値を理解し、自身の店舗と照らし合わせ、戦略を練る必要があります。平均値に満たない場合の要因と、平均値は超えているものの、更にリピート率を高めたい場合の戦略は全くことなることを理解しましょう。
リピート率の計算方法
リピート率を計算する時に大切なことは、期間をしっかり区切ることと、担当者別に計算をすることです。
リピート率を店舗全体の数値と捉え計算することは、実はあまり意味がありません。なぜならば、お店の雰囲気という要素は顧客のリピート率がアップしない要因の一部に過ぎないためです。そのため、スタイリスト別、きちんと計算をしたいなら、アシスタント別で計算をする必要があります。
どのスタイリストのリピート率が低いのか、要因を把握してその人に対し注意喚起をするのではなく、その数値を元に、店舗側に立って分析を行う必要があります。
スタイリスト個人の接客の他に、「そもそも新規顧客との相性が悪かったのではないか」「得意なスタイルとマッチしていなかったのはないか」など、複数要因で分析できるようにしましょう。
リピート率を上げるための方法
自分のお店をリピートしない理由を調べる
では、なぜ顧客はリピートしなくなってしまうのでしょうか。先にもお伝えしたように、複数要因で分析する必要があります。
ショートヘアで来店した新規顧客に対して、「ロングヘアが得意」と謳っているスタイリストを担当にしていませんか?また、店舗全体が混みすぎていて、待ち時間を長くしてしまっていることはありませんか?
担当できる人数を計算し、ギリギリのところで顧客と対峙しているのでは、それが不満になっているかもしれません。
店舗の売上アップのために、目先の利益だけを狙いすぎると、長期的な利益につながらなくなっているかもしれません。
スタイリストやアシスタントの接客はどうでしょうか?これは新規顧客、既存顧客に関わらず言えることです。顧客の好みや希望は、半永久的なものではありません。前回の希望を押さえておくことは大切ですが、今回の来店時に同様の気分とは限りません。
一度切ってしまうと中々伸びない髪だからこそ、顧客の要望を都度きちんと把握することが重要です。そのためのヒアリングなどを欠かさずに行うなど、接客態度を意識しましょう。
リピート率がアップしない要因は、1つではありません。様々な内容を考慮し、1つずつ的確に問題解決を行っていくことが重要です。
再来店までのきっかけをつくる
初回来店時に、次回予約によって〇%割引などの文言を見かけますが、新規顧客にとってはとてもハードルが高い作業です。既存顧客にとってはメリットがありますが、こちらも新規顧客、既存顧客をまとめて考えることは最善策とは言えないでしょう。
新規顧客の場合、頃合いを見てポータルサイトを経由してクーポン券を送る方が効果的かもしれません。自身が顧客の立場になった時、来店しやすい方法を実行しましょう。