売上につながる美容室の店販
公開日:2019年12月16日
美容室は店販で売上をアップさせる
美容室の売上をアップさせる方法は、顧客数を増やしたり、利用してもらうメニューを増やしてもらうことに留まりません。
ひとり当たりの顧客単価を上げることが、店全体の売上アップに繋がります。中でも店販は非常に有効です。
美容室の店販による利益の割合
美容室における利益の割合として最も理想的なのは、店販で10%の利益を獲得することです。
店販の機会をつくる(売り方)
店販の機会は実はたくさんあります。顧客がその商品に対して、しっかりと興味をそそる時間を確保できることが重要。例えば、カラーやパーマの待ち時間はアピールをする時間として非常に有効です。
ヘアスタイルを完成させるためにどうしても必要な待ち時間ではありますが、やや長く掛かってしまいます。この際に、商品を詳しく説明することで購入に繋がる可能性があります。
その他、その商品自体の効果を体感したタイミングが有効。例えばトリートメントをして髪をブローした後に、実際に顧客に自身の髪を触ってもらいます。そこで効果を体感してもらったのち、お会計をしながら「これがさっき使用したトリートメントです」という話を伝えると、購入に結びつきやすいかもしれません。
ほかにも、これまでと異なるカラーをしたときに、その色味を維持するために有効なシャンプーを伝えることで購買意欲が高まる可能性があります。顧客にとって、その情報が必要となるタイミングをしっかりと見極めることで、購買につなげやすくなる可能性が高まるでしょう。
店内POPを活用
鏡やトイレといった、視界に入る場所へPOPを設置する方法も有効です。この際、ぱっと見ただけで目を引く情報が効果的で、季節性の内容や、実際に手に取ることができる内容だとより効果を期待できます。
夏であれば「頭皮がさっぱりするシャンプー」といったように、季節性を持たせることでより顧客の興味を引きやすくなります。
キャンペーンを打ちSNSで広告
特定の商品に注力したり、特定のブランドに注力するなどのキャンペーンを行い、SNSで告知をすることも効果的です。
画面を見せてくれたら〇%割引、などのキャンペーンを銘打てば、どれくらいの顧客が美容室のSNSを見てくれているのかを把握することにも繋がります。
施術中に「SNSで今こんなキャンペーンやっていまして…」などと言うように、顧客への声掛けのフックにすることができるため、店販の声掛けハードルを下げることに繋がります。そこで実際に購入に結びつけばラッキーですし、さほど時間もかからないため、まず一度挑戦してみてください。
ヘアケアだけではなく化粧品もそろえる
「ヘアケア商品にそこまでお金を掛けたくない…」と考える顧客もいるかもしれません。その場合、化粧品を合わせて販売すると良いでしょう。
美容室ならではのラインナップで、髪色を意識した化粧品や、手荒れなどに配慮した化粧品などがあると、他の店舗との差別化となり効果を期待できます。
アシスタントやスタッフに販売意識を持ってもらう
店販を成功させるためには、アシスタントやスタッフに販売意識を持ってもらうことが重要。
スタイリストは、実際にスタイルを決める時間のみの滞在となることが多いのではないでしょうか。その場合、実際に顧客と密なコミュニケーションを取っているのはアシスタントだったりします。
実際にシャンプーをしながら、頭皮をマッサージしながら、などアシスタントならではのタイミングがたくさんあるはずです。その時間を有効活用するべく「必ず1度は声掛けをする」などのルールを決めながら運用する売り方を検討しましょう。