ECパッケージとは、ECサイト構築に必要な機能がパッケージングされた構築ツールです。クラウド上で構築サービスを利用するASPタイプとは異なりカスタマイズが自由に効く反面、導入に数百万かかることも一般的なのでしっかりと選ぶ必要があります。
この記事では、ECパッケージ導入を検討中の方に向けて、おすすめのサービスやそれぞれの特徴などを解説しています。
ECパッケージ一覧表
会社名 | サービスの特徴 |
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W2 Repeat(旧:リピートPLUS) |
平均売上成長率354%!1000以上の機能搭載で売れるECの仕組みを構築
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リピストX(クロス) |
購入フローの最適化と自由な定期購入設定でリピート率を向上 |
ebisumart |
ASPでもパッケージでもない、自由にカスタマイズできるクラウドEC |
ecbeing |
1500社以上の導入実績×総合的なEC支援で事業成長をサポート |
EC Orange(イーシーオレンジ) |
柔軟な拡張性と大規模EC運営に対応する高機能ECパッケージ |
コマース21 |
高負荷対応×柔軟な拡張性を兼ね備えたデジタルコマースプラットフォーム |
SI Web Shopping |
25年以上の実績×高いカスタマイズ性で大規模ECに最適 |
HIT-MALL |
クラウドとパッケージのハイブリッド運用で、成長に合わせたEC展開を実現 |
ecforce(イーシーフォース) |
D2C特化のECカート×1on1サポートでビジネス成長を支援 |
EC-CUBE |
無料で始める、カスタマイズ自由な国産オープンソースEC |
サブスクストア |
定期購入×販促支援を一元管理、成長を加速するクラウドECシステム |
メルカート |
EC初心者から経験者まで、運営を徹底サポートするECパッケージ |
AnyX |
複数ECチャネルを一元管理し、国内外のEC運営を効率化 |
ECパッケージ(通販システム)とは?
ECパッケージとは、ECサイトを構築・運営するためのシステムを、開発会社が提供するパッケージ型のソフトウェアです。ECサイトの開発コストや価格帯は、パッケージを利用することで抑えられる場合があり、100万円~数百万円が一般的な相場となります。
ECパッケージは、初めてECサイトを運営する企業でも、必要な機能が揃っているため導入しやすいのが特徴です。さらに、カスタマイズ性が高く、大規模なECサイトにも対応可能なため、成長を見越した運用ができます。
既存のプラットフォームを活用するクラウドECやASPとは異なり、ECパッケージは自社の要件に応じた機能を柔軟にカスタマイズできるため、特定の業界や独自のビジネスモデルに適したECサイトを構築できます。
ECパッケージ導入のメリット
カスタマイズ性が高い
ECパッケージの最大のメリットは、自社のビジネスモデルに合わせて機能やデザインをカスタマイズできる点です。商品登録・決済・在庫管理・顧客管理などの基本機能に加え、特定のニーズに合わせた機能を追加することも可能です。
大規模なECサイトにも対応可能
ECパッケージは、トラフィックが多い大規模ECサイトの運営にも適しているため、企業の成長に応じて拡張がしやすいというメリットがあります。特に、独自のマーケティング施策や、多店舗展開を想定している企業にとっては、安定した運用が可能です。
セキュリティ対策が強固
クラウドECやASP型と異なり、自社でサーバーを管理できるため、セキュリティを独自に強化することが可能です。外部サービスに依存せずに運用したい企業にとっては、大きなメリットとなります。
API連携や他システムとの統合が容易
ECパッケージは、基幹システムやCRM、マーケティングツールなどと連携しやすいため、業務効率の向上にも貢献します。企業が独自のワークフローを持っている場合でも、スムーズに統合できます。
ECパッケージ導入のデメリット
導入コストが高い
ECパッケージは、ASP型やクラウドECと比較して初期費用が高額になるケースが多いです。パッケージの種類やカスタマイズの範囲によって、数百万円以上のコストが発生することもあるため、予算を慎重に検討する必要があります。
運用・保守の負担がかかる
ECパッケージは、導入後の運用やシステム保守が必要となるため、ITリソースが不足している企業には負担が大きくなる可能性があります。ベンダーによるサポートがある場合もありますが、社内での運用体制を整える必要があります。
アップデートや改修が必要
クラウドECと異なり、システムのアップデートを自動で行う仕組みがないため、都度アップデートや改修が必要になります。セキュリティ対策の観点からも、定期的なメンテナンスが求められます。
ECパッケージの選び方
料金体系を確認する
ECパッケージには、買い切り型と月額課金型の2種類があります。初期投資を抑えたい場合は、月額課金型のパッケージを選ぶのも一つの方法です。また、追加カスタマイズ費用や保守費用が発生するかも確認しましょう。
カスタマイズ性をチェックする
自社の運営スタイルに合わせて、どの程度カスタマイズが可能かを確認しましょう。特に、デザインの自由度や機能の追加がどこまで可能なのかが重要です。
サポート体制の充実度
ベンダーによるサポート体制が充実しているかを確認し、導入後の運用サポートや技術的な支援があるかをチェックしましょう。特に、トラブル発生時に迅速な対応ができるかどうかは、安定した運用のために重要です。
システムの拡張性
将来的に事業規模を拡大する予定がある場合は、機能の追加や拡張がしやすいパッケージを選ぶことが大切です。API連携や外部ツールとの統合が可能かどうかも確認しましょう。
セキュリティ対策
ECサイトでは、顧客情報や決済データを安全に管理するためのセキュリティ対策が不可欠です。SSL対応、WAF(Webアプリケーションファイアウォール)、DDoS対策など、必要なセキュリティ機能が備わっているか確認しましょう。
ECパッケージ徹底比較まとめ
ECパッケージは、カスタマイズ性が高く、大規模なECサイトの運営にも適したシステムですが、導入コストや運用負担がかかる点には注意が必要です。料金体系やサポート体制を慎重に比較し、自社に合ったECパッケージを選ぶことが重要です。
事業の成長を見越して、拡張性があり、長期的に運用できるパッケージを選定することが、ECサイトの成功につながります。本記事を参考に、最適なECパッケージを導入し、EC事業の成長を実現してください。
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- 本記事は、2023年10月時点の情報をもとに作成しています。掲載各社の情報・事例をはじめコンテンツ内容は、現時点で削除および変更されている可能性があります。あらかじめご了承ください。