不動産業界でリスティング広告が反響獲得に向いている理由とコツ
公開日:2021年06月27日
不動産業界にリスティング広告は有効なのか
さまざまな企業がリスティング広告を取り入れています。リスティング広告は少額から始められるため、少額商材向けという印象がありがちであったり、そもそもWebからの集客した反響品質がどうなのか…という疑問があると思います。
結論をお伝えしますと、不動産業界でもリスティング広告は反響の取り方次第で売上を上げる強い武器となってくれます。ただし、広告で成果を出すためには企業に応じた制作・運用が必要になり、運用方法を間違えると失敗してしまう可能性も。
そして成果が出ない、と言われているのはWebから取るべき反響の取り方を間違えていることが多くあります。
ですから、不動産業界でリスティング広告を取り入れる場合は、十分な知識が必要になるでしょう。
それさえ押さえればリスティング広告で反響を取ることは十分にできますので、Webに力を入れていきたいとお考えの不動産業界の方はぜひ取り入れてください。
もし近隣競合がリスティング広告を導入していない場合は、出稿の仕方次第では比較的安く出稿できるため先行者利益を得られる可能性もあります。
下記より、リスティング広告出稿におけるメリットデメリットについて説明をします。
不動産業界におけるリスティング広告のメリット・デメリット
不動産業界でもリスティング広告は成果につながりますが、そもそもリスティング広告を導入するとどんなメリットが得られるのでしょうか。デメリットもあわせて解説します。
メリット
まず、見込み客にアプローチできることです。そもそもリスティング広告はキーワードを選出するので、そのキーワードを求めて訪問するユーザーしか集まりません。
そのため、より見込みの高いユーザーアプローチできるようになります。不動産業界なら「地域名 マンション」「地域名 注文住宅」「地域名 土地売却」などが挙げられます。キーワードに興味を持って検索してくれるのでターゲティングしやすいのもメリットでしょう。
他にも「クリック課金型」「低予算」「効果的」などがあります。クリック課金型とは“1クリック単位で課金される”ことで、クリックが多ければ多いほどプラスになります。
また他の広告のように膨大な費用がかかりません。ハードル低く取り組めるのはリスティング広告の良いところでしょう。さらに即効性があり効果検証しやすいのも◎。
デメリット
一方でデメリットもあります。リスティング広告は低予算ではじめられるところがメリットですが、その反面、広告なので無料ではじめることはできません。
さらに、運用の仕方が間違っていると赤字になってしまう恐れもあります。成功すればきちんと効果を得られる広告ではありますが、失敗するとマイナスになりやすいので注意が必要です。また、一時的ではなくこまめな運用が必要になるため努力も欠かせません。
また少額から運用ができるため、競合他社もすぐに参入することができます。
そして、リスティング広告出稿における出稿優先度は1クリックあたりの単価を高く設定している企業順となりますので、参入競合が多くなればなるほどクリック単価が高くなります。
このように安定的な反響獲得という面では不安を拭えないため、複数反響獲得チャネルのうちの1つとして考えておくとよいでしょう。
売買物件を扱う不動産業はより効果的
ひと口に不動産業界と言ってもさまざまです。リスティング広告には向き不向きがあるため、すべての企業が成果を出せるわけではありません。しかし不動産業界の場合、見込み客を獲得できるという点で、どの不動産でもある程度効果を発揮してくれます。
なかでも売買物件は利益率が高いので、リスティング広告を導入することで手元に残る利益幅もグンと大きくなります。なかなか集客を得られない方や、不動産ポータルサイトを利用しているのに成果を上げられない方は、リスティング広告を導入してみると良いでしょう。第2の集客方法として役に立つはずです。
もちろん、ただリスティング広告を導入するのではなく、“成功させるポイント”もしっかり理解しておく必要があります。次では成功させるポイントについて解説します。
不動産業界でリスティング広告を成功させるポイント
リスティング広告は、成功すれば大きな成果につながりますが、正しい運用ができなければ失敗してしまいます。ここでは、不動産業界でリスティング広告を導入した場合の成功ポイントについて解説します。
成果のハードルを下げる
成果を上げたいからと言って、無理にハードルを上げてしまうと失敗してしまいます。ハードルを下げるというのは、“ユーザーのアクションにつなげる”ことです。
不動産の場合、目的を「物件の購入」にしてしまうとなかなか成果を上げられません。というのも、不動産はスーパーの買い物のように簡単に決断できる買い物ではないからです。
そのため目的を物件購入にしてしまうと、ユーザーは興味を持ってくれません。ですから物件購入から資料請求にハードルを下げることで、最終的な利益につながりやすくなるでしょう。
もちろん資料請求も有料ではなく無料にし、わからなかったときに問い合わせができるフォームや電話番号の記載、無料セミナーの予約などを取り入れてみてください。ユーザーもリスクを感じにくく、購入まで導きやすくなるでしょう。
リンク先ページには物件画像を載せる
物件に興味を持っても文章だけではあまり惹かれません。ですから、リンク先のページには物件の画像をきちんと載せ、ユーザーが想像しやすい内容にしましょう。物件画像は多ければ多いほど効果的です。ユーザーが知りたい情報だと認識すれば、自ずと2回目、3回目と訪問が増えるようになります。
どんなにサイトへの訪問が多くても1回で終わってしまっては成果が得られません。わかりやすく明確に伝えるためにも、物件の画像は必要不可欠です。
最寄りの駅名を記載する
ほとんどのユーザーは駅名を含んだキーワードで検索します。ですから各物件の最寄り駅名はきちんと記載するようにしてください。たとえば「渋谷 マンション」「目黒 賃貸」などです。
都心部の場合、駅から目的地までの距離が近いので、このようにキーワード選定すると効果を得られやすいでしょう。ちなみに地方の場合は市区町村で検索されるケースが多いので、地域に応じて対応することがポイントです。
検索意図によって訴求内容を調整
キーワードとページの内容は必ずつなげてください。というのも、検索されるキーワードと表示されるページがまったく異なっていると、サービスの訴求にはならないからです。
ユーザーはキーワードに沿った内容を求めてサイトを訪問しているわけですから、「知りたい情報」であることが必要不可欠でしょう。たとえば大阪の賃貸物件を探しているのに、リンク先が異なる内容だとユーザーの意図から大きく離れていまいます。
リスティング広告は、ユーザーに訪問してもらうだけでなく、サイトから離脱しないようにすることが大切です。必ずユーザーの検索意図に沿った訴求内容につなげるようにしましょう。
リマーケティング広告も活用
リスティング広告だけでなく、リマーケティング広告も成功のポイントになります。リマーケティング広告とは、一度サイトに訪問したユーザーを追跡し自社広告を表示するようにします。
これによりCV獲得にもつなげやすくなるので、リスティング広告と併用して導入すると、よりユーザーにアプローチしやすくなります。
もう少しわかりやすく説明すると、たとえばA社のサイトに訪問したあとに他サイトにアクセスした場合。リマーケティング広告を導入していると、他サイトでもA社の広告を表示させることができます。
常にユーザーの目に留まるので、集客にもつなげやすくなるでしょう。ただ、リマーケティング広告の露出回数を増やすとユーザーをウンザリさせてしまい逆効果なので注意してください。
また、リマーケティング広告の運用で成果が出ない場合は、再度訪れさせるページを変更して再訪してくれた方限定の内容にするなど工夫をしてみてもよいでしょう。
不動産業界もどんどんリスティング広告を導入しよう
不動産業界にもリスティング広告が効果的であることがわかりました。リスティング広告はしっかり運用できれば成果につなげられますし、随時ユーザーに興味を持ってもらえます。
もちろん長期的に成果を維持するためにはデータを分析し改善する必要もありますが、使いこなすことができればリスティング広告は1つの集客チャネルとして機能をしてくれます。
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