不動産業向けの顧客管理システム(CRM)は、「掲載しているポータルが多く、物件に対する問い合わせに気づけない」「物件提案に時間がかかり、手が回らない顧客が離反してしまう」など、顧客対応の課題を抱えている企業におすすめです。
本記事では企業(事業)規模ごとにおすすめの顧客管理システム(CRM)をご紹介。規模によってフィットする料金プランや機能の充実度が違いますので、システム選びの参考にしてください。
不動産向け顧客管理システム(CRM)
従業員数:1~20名程度
従業員数:20~100名程度
従業員数:100名以上
ラクアポ

システム導入初期費用500,000円〜、80,000円/月〜。ライトプラン(初期費用150,000円~、15,000円/月~)もあり、より小規模な企業やスタートアップでも手軽に導入可能(税不明)。
Taski

シンプルで直感的な操作性。初期費用50,000円~、20,000円/月~、重説システム15,000円(税不明)
いえらぶCLOUD

15,000社以上(※2024年9月時点)の導入実績あり。多店舗展開の大手不動産会社から地域密着型の地場不動産会社まで、さまざまな規模の企業が採用。
ワンノブアカインド

マンションレビューの運営や、不動産テック導入支援、顧客管理、データ提供など、幅広い分野に及んでおり、複数の部門やサービスを統合的に管理する企業におすすめ。
不動産向け顧客管理システム(CRM)一覧表
会社名 | サービスの特徴 |
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みらいえ |
来店率・成約率向上に特化した不動産専用顧客管理システム
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Digima |
中長期フォローの自動化で、1年で受託率約2.4倍、契約件数約1.3倍を実現!
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アーカス・ジャパン |
Microsoft基盤×業界知見の融合で、属人化しない不動産営業ができる
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いえらぶGROUP |
30以上のサイトと連携!自動化×シナリオメールで反響を逃さない不動産CRM |
PropoCloud |
追客の手間を8割削減!買主・売主を効率的に囲い込む不動産CRM |
スモッカCRM |
自動提案×来店キャッシュバックで成約率UP!追客・管理を一元化する不動産CRM |
ノマドクラウド |
賃貸仲介の業務効率UP!自動対応&顧客囲い込みで成約率を向上 |
ATBB顧客管理 |
自動対応で即ファーストコンタクト!営業ノウハウを蓄積し、成約率UP |
マルチユース |
自社開発システムでカスタマイズ自由!物件情報の一括入稿&自動追客を実現 |
ESいい物件One |
賃貸・売買の追客を自動化!成約率を高める不動産業務支援システム |
KASIKA |
売買仲介の追客を自動化!反響の高い顧客をリアルタイムで把握 |
カナリークラウド |
反響メールを自動取込&一元管理!営業効率を高める不動産CRM |
ラクアポ |
AI追客で最適な声掛けを実現!還元制度付きで開発・カスタマイズにも対応 |
ワンノブアカインド |
課題に合わせてゼロから構築!オーダーメイドの不動産CRMで営業効率を最大化 |
Taski |
反応が薄くても逃さない!自動追客×営業分析で成約率アップ |
シーフォレスト |
業務にフィットするCRMをオーダーメイド!追客漏れも防ぐ不動産管理システム |
【不動産向け】顧客管理システムとは
不動産業界向けの顧客管理システムとは、実務をサポートするさまざまな機能が備わったシステムのことを指します。問い合わせにスピーディーに対応できる機能や、ステータス別に優先度の高い顧客を通知する機能など、業務の細部にまで配慮された機能が充実しています。
これにより、顧客に対して適切なアプローチを行うことが可能となり、企業と顧客の良好な関係性を築きつつ、成約率の向上も期待できます。
なお、不動産業界向けの顧客管理システムには、賃貸仲介に特化したもの、売買仲介に特化したもの、あるいは両方に対応できるシステムが存在します。
賃貸仲介向けの顧客管理システムとは?
賃貸仲介向けの顧客管理システムでは、問い合わせ対応、来店誘導、オンライン面談、予約受付、空室情報管理といった機能が搭載されているケースが多く見られます。
自社で扱っている賃貸物件を登録できるだけでなく、中にはシステム側が提供する賃貸物件情報を提案できるタイプもあり、顧客への提案力が強化されます。
売買仲介向けの顧客管理システムとは?
売買仲介向けの顧客管理システムでは、買主に対して新着物件や値下げ物件が出たタイミングで通知するなど、売買活動を強力にサポートする機能が搭載されています。
また、売主に対してもステータス別に顧客の状態を把握できる機能を提供し、より精度の高い対応が可能です。
賃貸に比べて、売買を検討する顧客は慎重に判断するため、適切なタイミングで有益な情報を提供し続けることが成約の鍵となります。
【不動産向け】顧客管理システムのメリット
顧客管理システムを導入することで、企業にとって大きなメリットが得られます。
1.対応漏れを防ぎアプローチの最適化ができる
自動返信や担当者への通知、顧客の優先順位表示などの機能により、追客業務の抜け漏れを防止できます。これにより、顧客一人ひとりに対して適切なタイミングでのアプローチが可能になります。
2.営業効率の向上
顧客情報の一元管理により、担当者が不在でも他の社員が迅速に対応できる体制を構築できます。業務フローの明確化と対応履歴の可視化により、スムーズな業務運営が実現します。
3.顧客層の拡大
顧客の行動履歴や条件に基づいた自動提案機能により、従来アプローチできていなかった顧客層にもリーチできるようになります。これにより、潜在的な顧客との新たな接点を築くことが可能です。
【不動産向け】顧客管理システムのデメリット
一方で、顧客管理システムの導入にはいくつかの注意点も存在します。
システムによって機能や連携の幅が異なるため、事前のリサーチや比較が必要です。また、導入後の操作教育や習熟までに時間を要することもあります。特にITに不慣れなスタッフが多い場合には、スムーズな定着のための体制づくりが求められます。
【不動産向け】顧客管理システムの選び方
システム選定時には、自社の業務内容や課題に即した機能を備えているかどうかを確認しましょう。
たとえば、ポータルサイトとの連携範囲、LINEやSMSなどの通信手段、他の業務システムとの連携可否などを比較検討することが大切です。
また、費用面だけでなく、将来的な拡張性やカスタマイズ性にも注目して選定するのがおすすめです。
【不動産向け】顧客管理システムの主な機能
不動産向け顧客管理システムの代表的な機能として、以下が挙げられます。
顧客情報の自動登録
SUUMOやHOME'Sなど、複数のポータルサイトからの問い合わせ情報を自動で取り込み、顧客データとして登録します。新規顧客の対応スピードが向上し、初動対応の質が高まります。
顧客情報の履歴管理
問い合わせから内見、契約に至るまでのやり取りをすべて記録。過去の対応履歴をもとに、より的確なフォローが可能になります。
メール・LINE・SMSの自動配信
顧客の関心度に応じたステップメールの配信や、LINE・SMSでのリマインド送信も可能。顧客にとって自然なコミュニケーションが実現します。
他システムとの連携性
セールスフォースやFCシステム、Googleフォト、自社ホームページなどとの連携機能を備えるものもあり、業務の効率化と情報の一元化が図れます。
【不動産向け】顧客管理システムに関するよくある質問
Q1.持っている顧客データは移せますか?
CSV形式などで出力されたデータであれば、取り込みに対応している顧客管理システムが多くあります。既存データを活かしながらスムーズな移行が可能です。
Q2.営業時間外の反響にも対応できますか?
営業時間外にポータルサイトから反響があった場合でも、自動でメッセージを返信できる機能を搭載しているシステムがあります。対応スピードが鍵となる業界において、大きなアドバンテージとなります。
Q3.顧客が行動を起こした際に通知されますか?
問い合わせ、資料請求、条件登録など、顧客が行動を起こした際にリアルタイムで通知してくれる機能を持つシステムも存在します。営業機会を逃さず、即座に対応することができます。
Q4.セールスフォースやFCシステムと連携できますか?
はい、多くのシステムでは他の業務システムとの連携に対応しています。これまで蓄積してきたデータや業務フローを活かしながら、スムーズに顧客管理が行えます。
Q5.エクセルで代用することは可能ですか?
エクセルを顧客管理ツールとして使用することもできますが、同時編集やセキュリティの面で課題が多く、大規模な運用には不向きです。本格的な業務効率化を目指すなら、専用の顧客管理システムの導入が望ましいです。
Q6.無料で使える不動産向け顧客管理ソフトはありますか?
以下のような無料ツールも存在します:
- Hubspot CRM
- Stock
- Fullfree
- Zoho CRM
- Ambassador Relations Tool
まとめ
不動産向け顧客管理システムには多種多様な機能や特性があります。自社の業務内容やニーズに合ったシステムを選ぶことが重要です。
特に、反響取り込みの範囲、追客支援機能、連絡手段の充実度、他システムとの連携性など、自社の業務効率に直結する要素をしっかり確認しておきましょう。
適切なシステムを選定することで、業務の効率化はもちろん、顧客満足度の向上にもつながります。
- 免責事項
- 本記事は、2024年12月時点の情報をもとに作成しています。掲載各社の情報・事例をはじめコンテンツ内容は、現時点で削除および変更されている可能性があります。あらかじめご了承ください。