モデルルーム集客の今後とは?広告宣伝の施策について
最終更新日:2021年09月14日
モデルルームの運営はコロナ禍によって大きく変わっており、これまでとは違った対応が必要です。集客するための広告や宣伝の方法、モデルルームの活用法、運営の注意点などをお伝えします。
また、「自社商材と費用感の合う検討者が増え、受注単価が2.5倍に増えた」「自社の商品・サービスを理解してくれる検討者が増えて商談率が8割以上になった」といった実績のあるWebメディア施策も紹介します。
モデルルームのWeb集客・宣伝方法
コロナ禍でも、モデルルームを訪れたい人が減ったわけではありません。むしろコロナ禍が住宅環境を見直すきっかけになった面もあります。実際、住宅展示場の見学予約数が以前よりも増えたという調査結果もあるのです(※)。
※参照元:コロナ禍で「住宅展示場の見学予約数」は4倍増に、住宅で欲しいのは「優れた空気清浄や換気」:産業動向 – BUILT
(https://built.itmedia.co.jp/bt/articles/2010/31/news026.html)
不動産業界の各社が、モデルルームの集客に力を入れています。インターネットで情報収集をしている見込み客は、自社だけでなく、各社のモデルルームを比較しているものです。そのなかで「このモデルルームに行ってみたい!」と自社を選んでもらうことを意識しましょう。
Webでモデルルームの集客・宣伝を行う方法を紹介します。どの施策に力を入れるべきか迷ってしまいがちなので、それぞれのメリットとデメリットを整理しました。
ホームページ制作
ホームページを制作することは、Webでの集客の基本です。まずはホームページを整えることをおすすめします。
メリット
ホームページを制作するメリットは、多くの見込み客に見てもらえることです。モデルルームの見学を検討する人はたいていの場合、どんな会社が運営をしているのか、ホームページをチェックします。
ホームページを通して良い印象を与えられれば、モデルルームの見学につながりやすくなります。逆にホームページがいい加減だと、見込み客の信頼を失うことになるため、きちんとしたホームページを用意することは必須です。
デメリット
ホームページのデメリットとしては、制作後の管理に手間やコストがかかる点が挙げられます。ホームページはこまめに更新をして、つねに最新の状態に保つ必要があるからです。情報が古いままだと「ホームページの管理すらできない会社」と思われて、一気に印象が悪くなります。
自社で管理をする場合は、管理責任者を任命したうえで、手間と時間をかけて更新作業をしてもらわなければなりません。Web制作会社などに管理を任せることも可能ですが、ランニングコストはかかります。
SNS広告
SNS広告とは、Twitter、Facebook、InstagramなどのSNSの画面に表示する広告のことです。SNSを使う機会の多い若い世代をターゲットにするのであれば、利用を検討すると良いでしょう。
メリット
SNS広告のメリットは、広告をどんな人に見せるかを細かく選べることです。たとえば年齢や性別、地域、興味関心などの要素で、広告を表示する人を絞り込めます。
モデルルームの見学につながりそうな人だけに広告を見てもらうことで、少ない費用で大きな宣伝効果が得られるでしょう。SNS企業は利用者の個人情報を大量に集めて整理しているからこそ、精度の高い絞り込みが可能になっています。
デメリット
SNS広告は、SNSの利用者に注目してもらいにくいというデメリットがあります。利用者は他の人の投稿をチェックするためにSNSを見ているので、広告には関心を払いません。広告はほとんど見られないまま、たくさんの投稿の中に埋もれてしまう危険があるのです。
そのためSNS広告を効果的にするためには、SNSの利用者に見てもらえるように、広告デザインなどの工夫を重ねましょう。多くの案を試しながら広告の改善を繰り返すには手間がかかり、データ分析などのノウハウも必要になります。
ポータルサイトへの掲載
ポータルサイトとは、Webで情報を探す際の入り口となるサイトのことです。ポータルサイトに自社のマンションが掲載されることで、広告宣伝効果が期待できます。
メリット
マンション情報に特化したポータルサイトに掲載されれば、マンション購入に興味がある人に見てもらえるというメリットがあります。特定の分野に特化したポータルサイトであるほど、訪問者の興味も絞られるため、広告効果は高まりやすいです。
ポータルサイトの利用者は、マンションの情報を探しているため、掲載内容を詳しく見てもらいやすい点もメリットです。関心をもってもらえる情報だけを掲載することを意識しましょう。
デメリット
ポータルサイトでは、他社の情報と比べて評価される点がデメリットです。他の物件と比べられても選ばれるマンションでなければ、モデルルームの見学にはつながりにくいでしょう。
ポータルサイトには、自社が扱うマンションだけでなく、他の会社が販売しているマンションも多数掲載されています。自社と他社のマンションが並べて表示されるため、見込み客はすぐに比較するということは、留意しておきましょう。
リスティング広告
リスティング広告とは、Googleなどで検索した際に、検索したキーワードに対応して表示される広告のことです。どのキーワードに広告を出すかは、自由に設定できます。
メリット
リスティング広告のメリットは、マンションの購入につながりやすい人に絞って広告を出せることです。たとえば「マンション 池袋 購入」「品川 マンション 値段」といったキーワードで検索をする人は、マンションを購入しようという意欲が強いだろうと推測できます。そうした購入意欲が強そうな人だけに向けて、広告を表示できるのです。
リスティング広告は、広告がクリックされた回数に応じて費用がかかるのが一般的です。かけた費用のぶんだけ確実に広告を見てもらえるのも、リスティング広告のメリットです。
デメリット
費用が高額になりがちなのが、リスティング広告のデメリットです。購入意欲が高いと見込まれるキーワードほど、クリックあたりの単価が高い傾向があります。広告のクリック後に表示されるページの質が低いと、「多額のお金をかけたのに1件もモデルルームの見学につながらない」ということになりかねません。
リスティング広告では、広告の掲載をやめると同時に、集客も止まってしまいます。リスティング広告だけに頼るのは避けて、他の集客・宣伝方法と組み合わせて利用するのがおすすめです。
SEO対策
SEO対策とは、Googleなどで検索した際に、自社サイトが上位に表示されるようにすることです。具体的には、たとえば有益な記事を書いてWeb上に公開すれば、SEO対策になります。リスティング広告とは違い、必ずしもお金は必要ではありません。
メリット
SEO対策のメリットは、お金をかけなくても長期間にわたって集客できることです。検索上位に記事が表示されれば、その記事に訪れる人は自然に増えます。その記事中で自社のマンションを紹介したりすれば、モデルルームの見学に誘導できるのです。
検索している人は積極的に情報を探しているため、有益な情報を提供すれば、興味を持って読んでもらえます。お金をかけずにマンション購入に興味がある人を集められるSEO対策は、強力な集客方法です。
デメリット
SEO対策のデメリットは、効果を得るのが難しいことです。具体的に何をすればSEO対策となるのかは、はっきりしていません。SEO対策をしたとしても、検索結果の上位に表示されるかどうかは、何の保証もありません。
SEO対策にはノウハウが必要なので、専門の業者に依頼する場合も多いです。ただしSEO対策の実力には、業者や担当者によって大きな差があります。SEO対策に報酬を支払ったとしても、検索順位はほとんど変わらない場合もあるので、依頼先は慎重に選びましょう。
ポジショニングメディア
ポジショニングメディアとは、自社の立場や強みを明確にして説明できるメディアのことです。
メリット
ポジショニングメディアのメリットは、自社と相性が良い人を集められることです。たとえば自社が高層マンションに強みがあるなら「マンションを買うなら高層マンションを選ぼう」という意見を発信するポジショニングメディアを運営すると効果的です。高層マンションの購入を検討する人をメディアに集められます。
メディア内の記事を通して「この会社は高層マンションのことに詳しそうだ」という印象を見込み客に持ってもらえれば、モデルルームの見学に誘導しやすいです。ポジショニングメディアを通じて信頼を得ていれば、マンションの購入にもつながりやすいでしょう。
デメリット
ポジショニングメディアのデメリットは、成果が出るまでに多少時間がかかることです。ブログなどのメディアを立ち上げてから、多くのアクセスを集められるようになるまでには、多くの労力と時間がかかります。記事の内容や質にこだりつつ、記事数を着実に増やしていく必要があるでしょう。
制作実績120業種以上!Zenkenのポジショニングメディア
キャククルを運営するZenkenでは、これまで120業種以上のポジショニングメディアを制作してまいりました。
ポジショニングメディアを導入した企業さまからは、「客単価が2.5倍に上がった」「契約までのリードタイムが3分の1に短縮できた」「アポ率が3倍以上になった」といった声を多くいただいています。
「狙ったターゲットが集客できない…」「集客できても常に競合と比較されてしまう…」といった、自社に合ったWeb集客メディアが見つからずにお困りの方は、ポジショニングメディアを詳しく紹介した資料を無料で提供しております。詳しくは以下をご覧ください。
ポジショニングメディアについての質問や相談を受け付けています。気になることがあれば、お気軽にご相談ください。
モデルルーム集客の現状
コロナ禍によって、モデルルームへの集客の手段が変わってきました。マンション販売における広告宣伝の現状を解説します。
コロナ禍においてメインの集客手段はオンライン
モデルルームの集客では、以前は飛び込み営業が多く行われていました。とにかく多くの人と会って話をすることが、成果に結びついていたのです。しかしコロナ禍によって、人どうしの接触を避けるようになり、集客方法も変更を迫られています。
現在では、集客の手段はオンラインが中心です。Web上で広告を出したり、情報を発信したりして、見込み客に自社に興味を持ってもらうことが重要になっています。
実際に、Zenkenによる不動産業界における集客の実態調査(※)の結果、集客手段としては「自社HP(ホームページ)」が最も使われていることがわかりました。これは、モデルルームを含む「住宅展示場」よりも多い結果です。
※参照元:工務店・ハウスメーカーに聞く!「オンライン商談において受注率低下を実感した」が約半数以上と回答。 | 集客・広告戦略メディア「キャククル」
(https://www.shopowner-support.net/attracting_customers/house/housebuilder/building-contractor-online-negotiations/)
商談もオンライン化が進む
集客だけでなく、商談もオンラインで行う機会が増えています。ただしオンライン商談には、対面での商談との違いを感じている担当者も多いようです。
たとえば顧客に購入の意思がどれだけあるのか推測しにくかったり、担当者の熱意が伝わりにくいため購入につなげにくかったりします。モデルルームの魅力をあらかじめホームページを通じて感じてもらうなど、オンライン商談を成功させるためには工夫が必要です。
モデルルーム集客・広告宣伝のまとめ
モデルルームへの集客方法がコロナによって変わった現状を解説し、Webでの広告宣伝の施策を紹介しました。メリットとデメリットを理解したうえで、自社に合った集客方法を選びましょう。
集客・広告宣伝の施策は、ひとつに絞る必要はありません。色々な施策を試しながら、モデルルームの見学、そしてマンションの販売へとつなげてください。