介護タクシーの集客はWebでのエリア戦略が必須
最終更新日:2020年12月20日
介護タクシー業界のいま
最近の自動車事情や法律の改正に伴い、タクシーのサービスも少しずつ進化しています。飲酒をすることで自分の車を運転できない人に代わり、目的地まで移動する「運転代行」は、最近では誰もが知っている事業になっています。
「介護タクシー」も、近年認知され始めているサービスのひとつです。要介護者や体の不自由な人などが車椅子や寝台のまま移動ができる介護タクシーは、高齢化率が上昇し、また身体障害者の実数も増えている現代の日本にとって、注目を集めている業界です。
今後も需要拡大が見込まれることと、法人・個人に関わらず1台の車両から始められ、比較的低資本でも可能なことから、独立開業をする人が増えています。
選ばれる介護タクシーとは
要介護者や要支援者の方を、病院や介護施設、また生活用品の買い物や駅へ移送することなどを主な目的とした介護タクシー。通院などについては一部介護保険の適用がされますが、それ以外はメーター運賃や時間制での運賃など、かかる費用は一般のタクシーと同様です。
安いとはいえない費用ですが、国勢調査によると2025年には3.5人に1人が65歳以上になるという予想から、今後はますます介護タクシーのニーズは増え続けると言われています。
利用者にとっては用事のある時にその都度探して依頼するより、同じ会社、できれば同じドライバーに対応してもらえるほうが楽だし安心です。
介護タクシーは、一般の流しのタクシーのように道で探して乗りこむという利用方法ではなく、予約して利用する必要があります。そんな中、続けて予約をもらえる介護タクシーになるには、どうすればよいでしょうか?
選ばれる介護タクシーになるためには何より人柄が大事
介護タクシーを利用している人によれば、外出をサポートし、目的地まで運ぶ、乗降の補助、降車後の移動介助などの業務はもちろんのこと、「サービスが良い」「設備が整っている」という要素を重視しています。
ですが、何より重視しているのはドライバーの人柄だそう。一度きりではない、頻繁に顔を合わすからこそ、ドライバーの温かい心のこもった対応が親しみを持たせ、安心できます。そういった人と人の関わりが、継続した利用に繋がるのです。
介護タクシーの効果的な集客手法とは
介護タクシー事業が年々増え、認知度が増してくる中、競争も激しくなってきていますが、勝ち抜くためには集客は一層重要になります。どういった集客方法があるのかみていきます。
介護タクシー集客法その1.営業
介護タクシーの集客をする上での営業先は、主に病院や老人ホームとなります。ケアワーカーさんや相談員さんに顔を覚えてもらうのが良いでしょう。
ただし、ほかの介護タクシー事業者も同じく営業をしているはずなので、自社の特徴や強みなども一緒に宣伝しておくと覚えてもらいやすいです。
また、渡す名刺には顔写真を掲載しておく、電話番号は大きめの文字で記載しておくなど、ぱっと目を惹くデザインにしておくと有利に働く事もあるので、色々工夫することをおすすめします。
介護タクシー集客法その2.チラシ
チラシはポスティングすることも想定し、程よいサイズにします。
チラシは見込みユーザーである高齢者へ渡すことを想定し、なるべく文字のサイズは大き目で、ぎっしり文字を連ねないようにします。見づらいと理解できず、連絡するところまで繋がりません。内容としては、
- 見込みユーザーの目を惹くキャッチコピーで、介護を必要とする人の移動手段の問題提起
- 介護タクシーの特徴や対応エリアを明記して、サービス内容と利便性をPR
- 介護タクシーの強みを打ち出して、介護タクシーの専門性をアピール
- 連絡先
など。
ほかにもドライバーの顔や車の介護用設備などの写真で、見た人が受けるサービスをイメージしやすくすることも、大事なポイントになります。テンポよく読めるよう、写真や文章の配置も工夫しましょう。
介護タクシー集客法その3.ホームページ
介護が必要な方のためのビジネスですから、ホームページでわかりやすい文章や画像、動画などといった情報で、見た人の安心感を与えることは必須です。
チラシは介護を必要とする当人(高齢者)やご家族が目にすることを想定していますが、ホームページは当人のご家族のほうが見るケースが多いため、ご家族の立場に合わせて作成するのも良いでしょう。
ご家族は実際に安心して利用できるのか、サービス内容やドライバー、車両の詳細を知りたいと思っているため、十分な情報を提供することで大きな集客効果が見込めます。ドライバーの人柄が伝わるホームページを作ってください。
介護タクシー集客法その4.ポジショニングメディア
見込みユーザーは介護タクシーをインターネットで検索する際、「地域名+介護タクシー」で検索します。そのため、これらのキーワードで上位表示されるようseo対策を意識してつくらなければなりません。
自社ホームページやブログなどのサイトで自社の強みを見せながら、さらにポジショニングメディアを活用することにより、競合に対しての優位性や差別化を図ることができます。