歯科医院がWeb広告に取り組むべき理由や活用方法を紹介します
最終更新日:2022年02月04日
歯科医院がWeb広告を活用すべき理由
歯科業界は、周りの人に認知してもらうための方法として、交通広告・看板広告・チラシを活用している医院が多いようです。そもそも、歯科医院の数はコンビニの数の1.5倍以上もあるという報告があります。他の歯科医院との差別化を図るため、宣伝方法にも工夫が必要になるでしょう。
そこで活用するべきなのが、Web広告です。実際に歯科医院を探すとき、最近はインターネットを使って情報収集をする人が多いようです。
チラシや交通広告・看板広告を出すよりも、Web広告を活用した方が認知度は上がります。まだまだチラシ・交通広告・看板広告が主流となっている歯科業界だからこそ、Web広告を活用しましょう。
歯科医院におすすめのWeb広告
Web広告での宣伝を成功させるために、まずはどんなWeb広告があるのか、どんな方法が最も効果的なのかを考えなくてはいけません。ここでは歯科医院におすすめのWeb広告を紹介します。
リスティング広告
リスティング広告とは、特定のキーワードが検索された際、そのキーワードを購入している広告主のホームページを検索結果画面の上位に表示できるようにする広告です。
歯科医院の場合、地域の名前や治療の名称などを入れて検索した際に上位に表示されていると、効果が高くなります。実際に検索をかけている=興味や関心がある人であるため、クリックしてもらえる確率が上がります。
リスティング広告を活用する際、重要なのはキーワード選びです。はじめて出稿してから、どんなキーワードが検索されているのか、どのぐらいの人がアクションをとってくれたのか(コンバージョン)、効果を測定しつつ、試行錯誤しながら最適なキーワード選びを行いましょう。
ポータルサイトへの掲載
ポータルサイトは、あるテーマについての情報が一か所にまとめられているWebサイトです。歯科医院の場合は、全国の歯科医院の情報が開催されているサイトが地域別、治療別などで調べられるサイトがあります。
ポータルサイトはその情報の量がGoogleなどの検索アルゴリズムに評価され、エリアが含まれる検索キーワードで検索結果の上位に上がっているサイトが多いです。そのため、自院の情報を掲載することで一気に認知度を増やすことが可能です。ポータルサイトへの掲載料金は他のWeb広告施策と比べて低めで、基本的には運用会社に自院の情報を渡すだけで掲載できるた始めやすい広告手法です。
下記には歯科医院向けのポータルサイトをいくつか紹介いたします。
矯正歯科Passport
矯正歯科Passport(パスポート)は、歯並びをキレイにしたい女性のための矯正歯科ポータルサイトです。「エリア × 矯正歯科 × おすすめ」といったキーワードで上位表示しているページが多く、エリアに密着した女性の集客に適しています。
サイトの内容は歯並びに悩む女性に向けて特化しており、クリニックの選び方のポイント、悩み別矯正治療法、矯正治療にかかる目安となる費用や期間など、ユーザーが矯正治療を始める前に知りたい情報が体系的に網羅されています。
矯正歯科Passportの歯科医院情報ページは地域別となっており、基本的には都道府県レベル、首都圏と大阪府は市レベル、エリアレベルでの掲載も可能です。詳しく知りたい方はぜひお問い合わせください。
インプラント治療なび
インプラント治療なびは、インプラント治療を考え始めている、幅広い層をターゲットにしたい歯科医院にオススメのポータルサイトです。
インプラントは失敗が許されない治療法のため、ユーザー側も情報を細かく収集する傾向があります。インプラント治療なびはそんなユーザー向けに、自分に合ったインプラントクリニックとは何か、という内容を細かく解説しています。
自分に合った治療が分かったユーザーに対して都道府県ページ、または市レベルのページで自院の強みや特徴を伝えることで、自院を選ぶユーザーからの問い合わせ・予約が獲得できます。
ローカル検索広告
ローカル検索広告とは、特定の地域や場所に関する検索キーワードに対し、適した検索結果を表示する「ローカル検索」にて広告を掲載する方法です。検索の際に医院の場所や開院時間などの具体的な情報を表示させることで、集客の強化につながります。
SNS広告
Facebook広告
目的にあわせ、さまざまな広告からスタイルが選択できるのがFacebook広告の特徴です。他の広告媒体よりもクリック単価が安く、気軽に始められるSNS広告です。
Instagram広告
トレンドジャンルがわかれているInstagramも、歯科医院におすすめです。アカウントを運用しつつ、広告出稿を組み合わせて行うことでより高い効果が狙えます。
特に審美歯科に力を入れている歯科医院の場合、歯科医院に通って歯をキレイにしたいと思っている人々の目に留まりやすく、来院数の増加につながるでしょう。
Twitter広告
日本国内でTwitterのアクティブユーザーは4000万人以上いるといわれています。若い世代を中心に人気が高く、直接コンバージョンを得られる広告手法です。多くの人の目に留まる機会が多いため、来院数の増加が見込めます。
LINE広告×LINE公式アカウント
LINEでは、公式アカウントを開設すると興味・関心がある人にニュースや最新情報を届けられる、という機能があります。友達としてつながって直接コミュニケーションがとれるため、より近い距離で接することができます。公式アカウントの開設は無料で、有料広告よりも気軽に始められます。
聞きたいことがあるけれど、電話をして聞くのはちょっと……とためらっている潜在顧客が、LINEなら簡単だからと問い合わせをしてくる可能性も高いです。歯科医院側も顧客側も、お互いに必要最低限の労力でコミュニケーションがとれるツールです。
ポジショニングメディア
ポジショニングメディアとは、自院の商圏で歯科医院を探している方や治療に悩み情報収集している方に向けたWebメディアを打ち出していくWeb広告です。
ユーザーはどの歯医者を選べばいいのか分かると共に、掲載側も自院と相性の良いユーザーを集客することが可能。
また、安心して取り組んでもらえるよう医療広告ガイドラインや景表法をはじめとした広告法規にも配慮した運営を実施しています。
メリットとしては、自院の特徴や強みをしっかり伝えることができることで自院に魅力を感じたユーザーを効率的に集客することができます。
例えば営業上よくある悩みとして、来院はしてもらえるが、カウンセリング後の矯正治療の成約に結びつきづらいという悩みも解決することができます。
ポジショニングメディアに興味を持ち、より詳しく知りたい方はポジショニングメディアについてまとめた資料も別途ご用意しています。ぜひダウンロードしてご活用ください。
動画広告
動画広告とは、文字通り動画コンテンツを配信する広告のことです。テキストや静止画像よりも情報を多く発信できます。実際に歯科医院を訪れなくても、どんな雰囲気の医院なのか、どんな治療を得意としているのかがわかるため、高い宣伝効果が見込めるでしょう。
動画広告には種類があり、テレビCMのように差し込まれるものやバナー枠に掲載されるもの、SNSのタイムラインに掲載されるものなどがあります。中でもYoutube内にあるインストリーム広告は、ユーザの検索行動・趣向に合わせて広告が配信されるようになっているため、成果につながりやすいです。
歯科医院がWeb広告を活用する際の注意点
歯科医院がWeb広告を活用する際、気を付けなければならないポイントがあります。ここではWeb広告活用時の注意点を紹介します。
受け皿としてのホームページを構える
どの広告を活用する場合でも、その後の受け皿を用意しておかなくてはいけません。受け皿となるのは、ホームページです。
Web広告を見て、この歯科医院に行ってみたいと思ったとき、次にとる行動はホームページへの訪問です。歯科医院の名称で検索をかけ、どんな歯科医院なのか、場所はどこにあるのかなどを調べます。
その際、ホームページが見つからない・簡易的なホームページでどんな歯科医院かよくわからないとなると、来院をやめてしまうケースが多いようです。広告を見て興味を持ってくれた人・来院したいと思ってくれた人に対し、きちんと歯科医院の特徴を説明できるホームページを構えておきましょう。
また一旦開設したら終わりではなく、常に最新情報を更新してホームページをきちんと管理することも大切です。
医療広告ガイドラインには細心の注意を
医療広告にはガイドラインが設けられています。2018年6月1日に医療法が改正された際、厚生労働省から施行された「医療機関の広告に対する規制を示したガイドライン」というものです。
これまで医療法では、Webサイトは原則として規制の対象にしていませんでした。しかし、美容医療の広告でトラブルが多発し、消費者委員会からWebサイトも法的規制をするべきだとの要望を受けたことから、施行に至りました。
医療広告ガイドラインでは、以下のような広告の定義が設けられています。
- 患者の受診などを誘引する意図があること
- 医業若しくは歯科医業を提供するものの氏名若しくは名称、病院若しくは診療所の名称が特定可能であること
これは広告ではありませんと表記をしていても、病院名や院長名、住所や電話番号がわかるものはすべて「広告」としてみなされます。これらに当てはまる「広告」の場合は、ガイドラインの対象となるため、細心の注意を払いましょう。
広告を出す際、特に注意しなければいけないのは以下の2点です。
①比較や誇大をした表現・客観的事実を証明できない広告
比較広告
比較広告とは、他の歯科医院と比較して優良である、ということをアピールするような広告のことです。たとえ事実であったとしても「日本一」や「最高」など最上級の表現はNGです。
誇大広告
事実を不当に誇張して表現する、人を誤認させるような広告のことです。例えば「県知事からの許可を取得している歯科医院」などのように、特別な許可を得たかのような表現も誇大広告とみなされます。
客観的事実を証明できない広告
患者の体験や家族からの伝聞に基づき、主観的な体験談を紹介することです。あくまで個人的な意見であり客観的事実ではないということから、誘引を目的として紹介することは認められていません。
②体験談や術前・術後の写真・イラスト
体験談は患者個人による主観であるため、治療の内容や効果に関する事項は原則として禁止事項とされています。
ただし、治療とは直接関係しないような内容(院内が清潔、アクセスしやすい)は禁止事項に該当しません。また禁止事項であっても、個人がSNSで掲載する場合は広告に該当しないことになっています。また術前や術後の写真を掲載する場合は、治療の内容や費用・リスクなどの詳細を記載しましょう。
医療広告ガイドラインは、これぐらい大丈夫だろう……と思っていた内容が実はNGだった、というケースも少なくありません。一度どんなガイドラインが設けられているのか、どんな内容ならOKなのかをきちんと把握し、違反しないように細心の注意を払いましょう。
より詳しく医療広告ガイドラインの内容を知りたい、という方は以下のページからご確認ください。
医療広告ガイドラインの詳細と違反した場合の罰則などを詳しく紹介しています。
オフライン広告も同時に検討する
歯科医院の広告としてWeb広告がおすすめであるとお話ししてきましたが、Web広告だけでは、インターネットを普段やらない人にはアプローチができません。
歯科医院は高齢者層の患者さんも多くいらっしゃいます。高齢の人々は日常からインターネットをする習慣がなく、何か情報収集をするとしても、新聞やチラシ、街頭の看板などを活用します。
Web広告だけに絞らず、オフライン広告も同時に検討しましょう。ご高齢層にアプローチできるのはもちろんですが、Web広告を見た際に「そういえばあそこに看板があったかも」などと、ふと思い出してもらう良いきっかけにもなります。
看板広告は歯科医院を訪れようとする人に対する案内板の役割も果たすため、できるだけわかりやすいような見た目の広告をおすすめします。またチラシなどの印刷物の広告は、看板広告では伝えにくい細かな情報を記載すると良いでしょう。
歯科医院の認知度アップにもWeb広告を活用しよう
歯科医院の広告といえば、看板やチラシといったオフライン広告が今でも主流です。しかし、オフライン広告だけでは同じ地域にある他の歯科医院との差別化を図ることができません。どれだけ治療に自信があっても、まずは来院してもらえなければ治療を提供することもできないでしょう。
そのためにも他の歯科医院との差別化を図り、患者さんに選んでもらうためのWeb広告を活用しましょう。
特に大都市圏以外の歯科市場であればオンライン広告に力を入れているケースはまだまだ少ないため、早めに取り組むことで先行者利益を得ることができます。
キャククル運営元Zenkenでは、歯科医院の強みを価値として示しながら多くの人に来院してもらえる仕組みを作る、実践的なマーケティング戦略を提供しています。
もしご興味がございましたら、ぜひ下記よりお気軽にお問い合わせください。
まずは話を聞きたい、Web広告は初めてだから詳しく説明してもらいたい、などのご相談でも大歓迎です。