歯科医院にブランディングは必要?商圏エリアでの競争力UPに貢献するWeb施策とは
最終更新日:2022年02月10日
結論から申し上げますと、歯科医院の経営を左右すると言っても過言ではないくらい、ブランディングは重要です。
とくに商圏エリア内に強力なライバル、競合歯科医院がいる場合は、ブランディングと差別化戦略がうまくいかないと、集患がうまくいきません。
このページでは、歯科医院になぜブランディングが必要不可欠なのか、その効果やブランディングのための具体的な施策について解説していきます。
なかでも、全研本社が手掛ける歯科医院向けポータルサイトや集患効果の高いメディア戦略である「ポジショニングメディア」と「ブランディングメディア」については、サイト事例を含め紹介します。
ポジショニングメディアを導入した企業では、「商談率の8割超え」や「受注単価の2.5倍アップ」という成果が上がっています。従来のマーケティング施策で効果が得られなかった方はぜひこちらもご覧ください。
歯科医院にはなぜブランディングが重要なのか
市場が成熟する歯科業界で、他院との差別化を図り集患するマーケティング戦略は、クリニック経営においても重要な要素です。
差別化を図る方法のひとつに企業のブランディング戦略が挙げられますが、果たして歯科医院にもブランディングは必要なのでしょうか。
そもそも、「歯科医院のブランド」とは何か、ブランディングとはどのような施策を指すのか、まずはこれらの定義を正確に把握していきましょう。
ブランドの定義をおさらい
「ブランド」という言葉は、放牧している家畜が「自分のもの」と示すための焼印「Brander」が起源とされています。つまりブランドとは、同じカテゴリーの他商品やサービスと区別するための「あかし」です。
そのため、ブランドはロゴマークなどの形あるものと思われがちですが、消費者の「頭の中」にある企業や製品・サービスに対するイメージもまたブランドに含まれます。
消費者が抱くイメージは、企業や商品の価値・サービスの他との「差」を知ったときに印象づけられるため、他の企業や商品・サービスといかに「差」をつくるかがポイントとなります。
「ブランディング」の意味を正しく理解する
ブランドを認知してもらうために、または、ブランドに対して特定のイメージを消費者(顧客)に認識させるために、自社が位置付けたい市場での立ち位置につなげる一連の活動がブランディングです。
わかりやすく言うと「ブランド」を育てて、その企業・商品・サービス「らしさ」を定着させることを指します。
ブランディングが成功すると、特定のニーズに対してブランドが喚起されるため、「~がほしいときはA社の商品を買おう」「~にこだわりたいからB社のサービスにしよう」といったように、消費者がその会社やサービス、製品を思い起こしやすくなります。
その結果、競合他社との差別化ができ、競争に勝って売上アップが実現できます。
ブランド化できなければ競合には勝てない
企業が成長できるか、シェアを確保し拡大していけるかは、ブランド化ができているかにかかっています。ブランド化できていなければ競合他社と同一化してしまい、「選ばれる理由」が生まれません。
歯科医院でいうと、「家から近いから」「駅前だから」という理由くらいでしか選ばれなくなってしまい、マーケットの拡大が難しくなるのです。
「自院の強み」や「他院との差」を明確にすることによって、顧客が時間や労力をかけても通いたいと思えるような「選ばれる理由」ができ、ブランド化につながっていきます。
歯科医院Web上でのブランディングの効果
歯科医院を探そうと考えたとき、多くの患者がまずは検索によって情報を収集します。そのため、歯科医院ではWeb上でのブランディングが集患に直結するとも言えるのです。
歯科医院のブランディングが成功すると、具体的にどのような効果を得られるのでしょうか。
ここからは、歯科医院ブランディングのメリット・デメリットについて解説していきます。
歯科医院ブランディングのメリット
競合との差別化ができる
「自院を選ぶべき理由」や強みを明確にすることで、ユーザー(見込み顧客)に一定のイメージが生まれます。
すると、ニーズがマッチしたとき、ユーザーは他ではなく自院を真っ先に思い浮かべるようになり、自然に選ばれるようになります。
このようにブランドイメージが定着すれば、競合医院がひしめく予約サイトなどに広告を出さなくても、患者みずからが探し当ててくれるのです。
長期的に安定した売上が望める
企業が成長する上で、顧客ロイヤリティの向上は重要な要素です。ユーザーが長年にわたって自院を選んでくれるようになると、愛着が湧いて顧客ロイヤリティが上がります。
すると、ある意味その家庭のかかりつけ医のような存在となり、場合によっては世代をまたいで顧客となってくれる可能性が高まります。
また、顧客ロイヤリティの向上は患者の離脱を防ぐことにもつながります。
高い利益率が得られる
ブランド自体に価値があるので、価格を下げなくとも売れるようになります。なぜなら顧客がその会社やサービスを選ぶ理由が、「価格」ではないからです。したがって他院より多少価格設定を割高にしても、顧客が離れることはないはずです。
保険適用外の高額な治療の場合はとくに、歯科医院への信頼性や仕上がりの良さ、技術の確かさといった理由で歯科医院を選んでいます。
ユーザー(患者)は、自院の価格以外のブランドに価値を感じて訪れてくれるので、競合他社の価格競争に巻き込まれる心配もありません。
歯科医院ブランディングのデメリット
Web上のブランディングで注意しなくてはならないのが、ユーザー個人のITリテラシーに大きく依存する点です。
スマホなどのデバイスを持っていない、または電話やFAXを利用している人に対するアプローチは難しいため、すべての顧客層に対してリーチはできません。
たとえ、スマホを持っていたとしても活用できていない人、検索で歯科医院を見つけるアクションにまで至らないなど、一定のユーザーを取りこぼしてしまう可能性はあります。
さらに、たとえばメディアなどを立ち上げてブランディングをする場合は、メディアの制作費や運用費といったコストがかかります。広告費用の予算が限られている場合などは、Web上でのブランディングは難しい可能性があります。
Web上でブランディング効果を最大化するには?
Webにおいてブランディング効果を最大化するには、ブランドの定義をブレさせない土台づくりが大切です。
自院のこれまでの経営戦略やブランド戦略を、今一度振り返って整理しましょう。そして、届けたいブランド価値とターゲットを明確にして、適切な集患対策を実施していくことが肝要です。
ポータルサイトやホームページでブランディングを進めるのか、その他のメディアを使って集中的にブランディングを行うのか、自院に合った手法に絞って計画を立てていくのが理想です。
歯科医院のブランディングに有効なWeb手法
歯科医院がブランディングをすすめる際に有効なWeb手法をまとめました。
- エリアに強いポータルサイト
- 独自メディア
- ホームページ
- SNSやブログ
- 治療法や技術でブランディング
- 院長や医師でブランディング
特徴をあらわした代表的なサイトは以下で紹介していきますので、チェックしてみてください。
エリアに強いポータルサイトでブランディング
矯正歯科Passport
画像引用元:「矯正歯科Passport」公式サイト(https://www.kyousei-passport.com/)
女性向け矯正歯科でブランディングしたいならこの「矯正歯科Passport」が適しています。全国で矯正歯科診療を行う歯科医院・クリニックを網羅的に紹介していますが、エリアごとにコンテンツSEOが施されています。
ターゲットは、矯正治療を考えているけれど失敗はしたくない、矯正器具が目立つのはイヤだと考えている女性。
サイト内では「目立たない矯正」や「見えない矯正」治療を受けられるか、費用はどのくらいか、矯正歯科の認定医がいるかなど、矯正前の気になる情報を地域別のおすすめページや各クリニックページで確認できるようになっています。
実際に矯正治療を受けた方の口コミ、歯並びに関する基礎知識ページなどの役立つコンテンツを充実させて、ユーザーの回遊率アップや離脱防止につなげています。
「矯正歯科Passport」の媒体資料は下記よりダウンロードできます。
独自メディアでブランディング
次に、Zenkenが手掛ける「ポジショニングメディア」と「ブランディングメディア」を紹介します。
ポジショニングメディア
ポジショニングメディアとは、自社の商品・サービスの特徴や優位性、利便性など、ユーザーが抱える悩みや問題解決につながる情報を提供するWebメディアです。
ここで『ラベラー大辞典』という、ラベラーのニーズに特化したポジショニングメディアを紹介します。
ポジショニングメディア事例 詳細はお問い合わせください
「自社に合うラベラーを導入したい」という要望を叶えるための「ラベラー検索機能」「企業情報」「ラベラーの選び方」などを一挙に掲載しています。
全109製品から10秒で自社に合うラベル自動貼付機器がわかる絞り込み機能を搭載し、顧客が自分の会社にマッチしたラベラーを見つけられる構造になっています。
「ラベラーを導入したい」と考えているターゲットに対して、簡単に最適なラベラーを見つけられる機能が搭載されており、確度の高い反響や問い合わせにつながっています。
ブランディングメディア
ブランディングメディアは、その名の通り企業のブランド力を向上させ、売上アップを目指すメディアです。Zenkenは、一般消費者向けから企業(BtoB)まで、多くのブランディングメディアを提供しています。
その中でも、高い反響を得ているのが「BEST ONE HOME~設計士と建てる家~」です。
現役の設計士6名が、それぞれ設計にこだわったポイントについて解説。ユーザーが自分好みの注文住宅を13のタイプから選べるような構成となっているため、画像を見ながら「こういう家が建てたい!」と具体的なイメージが描けるようなブランディングメディアになっています。
現役設計士に登場してもらうことでサイトに信頼度を持たせつつ設計のコツを伝え、ターゲットの「設計前に知りたい」というニーズにこたえています。
ホームページでブランディング
ホームページでブランディングする際にも、まずは自社の経営戦略とブランド戦略を整理しましょう。よくあるのが、デザインの見た目だけで自己満足しているだけで、SEO対策やコンテンツマーケティングといった集患に必要な要素がないホームページ。
ホームページに訪れてもらいたいターゲットを設定し、そのターゲットがブランドの何に価値を感じるか、どんなブランドイメージを持っているかを考えながら、デザインの方向性やビジュアルを決めつつ、重要な検索エンジン対策も同時に行わなければなりません。
さらに予約などのユーザビリティや問い合わせなどの導線設計なども、大変重要な要素です。問い合わせの電話番号やアクセス情報など、意外にわかりにくいホームページがとても多い。
ホームページを初めて訪問したユーザーの立場に立って、情報を整理して見やすく、わかりやすいホームページにしていきましょう。
SNSやブログでブランディング
ホームページやWebメディアをSNSやブログと組み合わせることによって、ブランドの拡散効果が狙えます。ブランディングを進めるのであれば、SNSやブログを積極的に活用しましょう。
日々の最新情報の更新も、訪問したユーザーに対して新しい情報を提供していると印象付けられます。複数のメディアをしっかりと運用できていると示すことが大切です。
治療法や技術でブランディング
独自の治療法や技術といった、他院にはできない自社ならではのスキルを強みにしたコンテンツは、訴求力が高いことがわかっています。
重要なのは「ユーザー視点に立つ」です。歯科医院の何を知りたいと思っているのか、患者がどんな悩みを持っているかを考え、自院なら解決できると明示することがブランド化につながっていきます。
院長や医師でブランディング
院長の実績や持っている資格、医師の数などを強みにしてブランドにするのも有効な手法です。ただし、単に資格や実績を記載しただけでは、ユーザーにとってどんなものか、伝わりにくいことがあります。
補足情報を入れる、基礎知識コンテンツのカテゴリを設けるなど、ユーザー視点に立った上で丁寧に説明するよう心がけてください。
ただし、医療広告ガイドラインの広告規制ルールに抵触しないように、限定解除要件なども確認しながら記載するようにしてください。
歯科医院のブランディングまとめ
全国に約6万院(※1)と言われる歯科医院・診療所の中で、他院との差別化を図り集患を実現するためには、自院の持つ強みを明確に示したブランディングが大切です。
ブランディングによって、自院の価値を評価してくれる患者が集められるようになり収益性も右肩上がりに上がっていく。これが広告宣伝に頼らないマーケティングの本質であると言えます。
歯科医院の予約サイトやリスティング広告などのような即効性のある集患対策ではありませんが、中長期的なマーケティング施策であるブランディングと、いますぐ客を獲得する施策を組み合わせて集患する、という盤石な手法を選択してみてはいかがでしょうか。
(※1)参照元:日本歯科医師会「歯科医師・歯科医療機関の数」(https://www.jda.or.jp/dentist/about/index_7.html)
歯科医院の集患施策はZenkenへ
キャククルを運営するZenkenでは、これまでに120業種・7500サイトを超える企業のWeb集客やマーケティングを支援してまいりました。
歯科医院のWeb戦略でも豊富な知見を持っており、市場の分析から戦略立案・メディアの制作・運用まで、ワンストップで対応可能です。
貴院の強みにあわせたメディアを制作し、成果が出るまで運用・改善を徹底的に行ってまいります。
自社商材を買ってくれるお客様にピンポイントでアプローチできる「ブランディングメディア戦略」も得意としていますので、「どういったWebメディアを立ち上げようか悩んでいる」という歯科医院の経営者のかたは、いつでもZenkenにご相談ください。
「ブランディングメディア」の仕組みやコンセプトをくわしくお知りになりたい場合は、下記よりブランディングメディア概要資料をダウンロードしてください。