接骨院・整骨院の仕組みを理解して売上アップを実現
最終更新日:2020年10月21日
整骨院の売上と支出
整骨院で勤務している整体師の中には、将来的には開業して自分の店舗を構えたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
整骨院を開業すると儲かるという話もちらほらと聞くようですが、開業には高いリスクが伴います。そのため整体師としての技術はもちろん磨くのと同時に、経営のノウハウについてもしっかりと学んでおく必要があります。
まずは、整骨院の売上と支出についてどのようなものがあるのかを紹介していきます。
整骨院の売上
整骨院の売上は基本的には施術料をいただくという形になります。骨折や脱臼、捻挫や打撲などは公的医療保険制度が適用されるため保険診療が可能です。ただし、保険診療に該当するお客様の数は限られているため、保険外診療と合わせて経営していくことが望ましいです。
他にも物販や健康増進のリハビリテーションやジムなどの紹介をすれば整骨院の売り上げアップにつながるでしょう。
整骨院の支出
整骨院の経営にはさまざまな諸経費が掛かります。設備や消耗品の調達資金や、人件費、ホームページの作成費などの広告費も支出に含まれます。他には開業した際に物件取得費として金融機関からの借入金があれば、その利息も含みます。
支出がどのくらいになるのかを把握しておくことが整骨院だけでなく黒字店舗経営の基本となりますので、しっかりとチェックしておきましょう。
整骨院の平均的な売上とは
整骨院の売り上げは繁盛している店舗と経営難の店舗では違ってきますが、雇われている時代からマーケティングや集客に関する経営の勉強も行ってきた人であれば、整骨院の経営が1年目からうまくいくケースもあります。
整骨院や整体院の売り上げは「新規顧客×単価×リピート率」で計算ができます。つまり、新規集客がそこそこできた上でリピート率を維持していくことができれば初年度から高い売り上げを計上できる場合もありますので、重要です。
単価についても一般的には一人当たり5000円前後が相場ですが、うまくマーケティングを行えば一人当たり8000円くらいの高単価でお客様を集客することができます。
これほどうまく経営できる整体師は少なく、全体の5%未満で年収では600万円~800万円になりますので、狭き門となっています。
年収200万円にも満たないケースも
残念ながら軽い気持ちで開業独立をしてしまった整体師は経営知識が浅いため、開業してからかなり苦労するケースが多いです。治療技術に自信があり、これまでのお客さんが開業後についてきてくれると思っていて、いざ開業してみるとほとんど来てくれなかったという話もあります。
そうなってから慌てて集客の知識を習得して実践していては遅いため、開業1年目にして廃業の危機に見舞われるケースも多いです。腕さえ良ければ大丈夫というわけではありませんので、しっかりと準備をしてから開業すべきです。
もしくは集客やマーケティングの知見がある、相談できるパートナーを見つけておきましょう。
1人整骨院でも稼げる?
1人接骨院でも稼げるのかは気になるポイントだと思います。スタッフを雇ってチームで経営している接骨院と1人院長で経営している接骨院、どちらが良いのでしょうか。
1人院長のほうが経営的には不利
結論から述べると1人院長のほうが経営的には不利に働きます。
1人で施術しているため潜在的なリスクが大きいからです。施術者が1人では1日に見れる患者さんの数はかなり限られてきます。つまり、ある程度売り上げをあげようとすると、1回あたり、1人あたりの単価をアップさせる必要が出てきます。そのため施術料金も高めに設定しなければなりません。
一方でメリットも
すべて1人でできるため、スタッフの問題がない気楽さや、自分の家の一室を改装して店舗として利用する場合には家賃が抑えられるというメリットがあります。
スタッフを雇わないかわりに高単価を得るマーケティング能力やプレゼンテーション能力を身につけ、1人でもやっていける力をつけることが重要です。
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整骨院の売上をアップさせるためには
整骨院の売り上げは「新規顧客×単価×リピート率」で計算できますが、この売上をアップさせるにはどのようにすれば良いのかは疑問に思っている方も多いと思います。この計算式のどこに重点を置くのかと言うと、”全部”です。どれかひとつでも疎かにしているとなかなか売り上げはアップしません。
新規顧客の獲得
新規顧客の獲得は重要なポイントです。既存のお客さんも、いつ他院に移ってしまうか分かりませんし、不調が改善されれば通院しなくなることもあります。既存のお客さんが離れてしまったとしても、それに負けないように新規顧客の獲得に力を入れることが大切です。
既存客への対応強化
リピーターのお客さんは1回目の来院で好印象を持ってくれたからまた来てくれたわけです。前回の来院からの変化を聞いたり、自宅でのケア方法を教えたりするなど積極的にコミュニケーションを図ることでさらに繰り返し来院してくれる可能性が上がります。
お客さんに「また来たい」と思わせることが大事ですので、施術技術やサービスの見せ所です。
単価アップ
1日に施術できるお客さんの数には限界があります。1回の施術単価を上げることで売上アップにつながります。1日に20人の来院数がある場合、施術単価が2000円アップすれば「2000円×20人=40000円」の違いが出てきます。
お客さんが来てくれないという悩みももちろんですが、「いかに自分の技術を高めて施術単価を上げられるか」を考えてみることが大事なポイントです。
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