美容外科にSEO対策が必要な理由と実際の対策例を紹介
最終更新日:2022年01月12日
美容外科は、大小を含め多数のクリニックが存在します。自院サイトのSEO対策を行わなければ、せっかく開設したホームページも、誰の目にも留まらず集客ができない結果にもなり兼ねません。
この記事では、美容外科における自院サイトの集客に必要なSEO対策のメリットや、具体的な取り組み方などについて解説します。上位表示させるコツを掴んで自院サイトの集客力・認知度アップにご活用ください。
美容外科でSEO対策が重要な理由
多くの症例を扱い幅広く診療を行う美容外科では、さまざまな悩みを持つユーザーが施術内容や料金を比較するためにネットで検索しています。
そのため検索結果の上位に表示できるSEO対策は必須であり、クリニックの知名度向上にも役立ちます。ここではまず、その理由と妨げとなるものについて解説いたします。
人に相談しにくい悩みを扱っているため
美容外科のホームページにSEO対策が必要な理由としては、業界がネット集客と非常に相性が良いからです。美容外科は、顧客が持っている「人に言えないコンプレックス」を扱っていることが多いです。
コンプレックスを抱えている人は人知れず悩みをどうにかしたいと考え、インターネット検索を利用します。そうして入力したキーワードの検索結果に自分の悩みとぴったり合うサービスがあると、顧客が高い関心を持ちます。
ネット集客という観点で考えると広告の出稿やSNSアカウントの開設も役立ちますが、集客の要となる自院サイトを充実させることがSEO対策に効果を発揮するでしょう。
SEO対策を施していないホームページは、一時的に検索結果の上位に上がってもすぐに下げられてしまう傾向があります。悩みに応えられる美容外科としてアピールしていくには、細部までSEO対策を施すことが大切です。
競合クリニックが多く競争が激しいため
美容外科は日進月歩の分野であり、有名医師が在籍する個人クリニックから全国展開する大手クリニックまで多数存在しています。
先進的で優れた施術を扱っていてもSEO対策を施さなければ、大手クリニックの大規模な宣伝に占有される可能性が高く、ユーザーの目にクリニック名がとまる確率も下がってしまいます。
集客のためには1人でも多くの人に来院してもらう必要があり、逆にいえば利用者が増えるほどクリニックの知名度を上げたり口コミ効果を狙ったりといったメリットも生まれます。
美容外科では新しい施術の導入はもちろん、先進医療や眼科・歯科などとのコラボを図るケースや、痛みがなく施術を行えるもの、医師と連携して行う「メディカルダイエット」のような施術も広く行われています。
そのため、「自分のクリニックにしかない強み」をユーザー目線で押し出していくことが大切であり、ユーザーに知られる足がかかりとしてSEO対策が効果を発揮します。
美容外科が行うSEO対策のポイント
美容外科のホームページには、他院と比較した際に強みとなる部分や特徴を踏まえて「SEO対策」を施すことが大切です。
SEO対策を行うことで検索エンジンが優良サイトと判断し検索結果の上位に表示されるため、注目率が上がりホームページを訪れる人が増えていきます。ここでは、美容外科が行うSEO対策のポイントについて解説します。
SEO対策のキーワードを記事に盛り込む
手軽にできる方法として、SEO対策のためのキーワードをホームページ内の記事に盛り込んでみましょう。特に大事となるのはページや記事の見出しですが、それ以外の文章でも、狙いたいキーワードをなるべく多く使いましょう。
ここで注意したいのは、キーワードの過剰使用です。キーワードを盛り込むことは、検索エンジンに「このテーマについてのコンテンツです」と理解してもらうのに大事です。ただし、Googleを始めとする検索エンジンが最終的に目指しているのは「ユーザーの使い勝手の良さ」です。
そのため、キーワードを不自然に増やしすぎると逆に検索順位が下がる可能性もあります。
キーワード選定を工夫する
記事やタイトルに含ませる「キーワード」の選定は、SEO対策にふさわしいものを選びましょう。キーワードの選定を工夫すれば、ユーザーが検索をした時に結果の上位表示をさせることが可能になり、特定のお悩みを持つ人との出会いが可能になります。
ホームページの内容を充実させて問い合わせやカウンセリングに繋げることも重要ではありますが、大手との競合に負けない集客には、まずは1人でも多くのユーザーと出会うことが大切です。
以下に、意識して取り入れたいキーワードを紹介します。
地域名
地域によりますが、ウェブサイトの上位表示はユーザーがエリア名で検索をかけた時に比較的容易という傾向にあります。ホームページ内には必ず地域名を記載しましょう。
地域の情報が少ない、あるいはわかりにくいホームページはどこに病院があるのかわかりづらく、ユーザーは「よりわかりやすい」ホームページへ移ってしまう可能性があります。
施術名
ユーザーの中には特定の施術を求めている方もみられます。そのため、施術名は必ずメニューの中に記載し、表を用いる等して見やすく掲載しましょう。
さまざまな施術の中で特に打ち出したいものがあれば、その施術についてのページだけではなくサイト全体の文章を見直し、言及を増やすと検索画面の結果とは別にブランディング効果も見込めます。施術名が正確であることもSEO対策に有効ですから、誤字・脱字・表記ゆれに注意が必要です。
治療メニュー
治療メニューはユーザーが病院を比較する際に最重要視する要素です。二重形成を例に挙げると、以下の項目が必要になります。
- 治療の名称(切開法・埋没法・切らない二重手術)
- 治療の手順(麻酔前からアフターケアまでを簡単に記載)
- ダウンタイムの目安(目安があると治療の過程がイメージしやすい)
- 治療費用(税込・税別まで記載)
- 麻酔などのオプション費用(他院の修正や再手術の費用も含める)
それぞれの治療メニューには個別にページを作り、治療の正式名称・方法や手順・料金・オプションを記載します。
料金表はわかりやすく見やすいように表記し、税別よりも税込表記での記載が親切です。麻酔・アフターケア・回復に必要な器具やアイテムの費用はオプションとして表記します。
他に候補として検討できる施術があれば同じページに記載するか、リンクを貼っておくとユーザーの選択肢が広がります。
不安や悩みに関するキーワード
- 「シワ」・「たるみ」・「シミ」・「ほくろ」
といった不安・悩みに関するキーワードは、ユーザーが直接検索をかけるキーワードでありSEO対策に効果を発揮します。
たとえばユーザーが「シワ 治療」「シワ 美容外科」で検索をかけた時に、そのキーワードにすべてヒットしていれば検索結果の上位にランクインさせることが可能になります。
単なる集客にとどまらず、クリニックの知名度を高めるためにも不安や悩みはそのままキーワードとして取り込む必要があります。
ロングテールキーワードの積極的な導入
ロングテールキーワードとは、ユーザーが複数の単語で検索をかけた場合に複数の単語を一つにまとめた複合語キーワードを指します。
たとえば「美容外科 東京 シワ治療」「美容外科 料金 安い 東京 シワ」など、1語以上のキーワードで構成されるものはロングテールキーワードに含まれます。
2語のみでも文字列が長いものもあり、「アレキサンドライトレーザー レーザー治療」のようなロングテールキーワードをSEO対策に取り入れておくと、そのキーワードに合致した際にクリニックが上位表示される可能性が高まります。
よく使われるキーワードや多くのクリニックに当てはまるキーワードをもとにSEO対策をしていると、対策自体に問題がなくても競合に埋もれる可能性があります。
一方、ロングテールキーワードは、検索数が比較的少ないものの上位表示はより容易で、具体的な検索をかけているユーザーは購買意欲も高い傾向にあります。
オリジナリティの取り入れ
検索エンジンは常にWeb上を周回し、ホームページやWebページの独自性(オリジナリティ)や有益な情報をチェックしています。
万が一検索エンジンにオリジナリティが薄いと判断されてしまうと「ユーザーに提示するホームページにはふさわしくない」とみなされ、検索結果の下位に押し下げられる可能性があります。
検索エンジンが判断する「価値が低いコンテンツ」とは、ホームページ内の文章を自動的に生成されている、他院のホームページに似せた(あるいはそのままコピーした)コンテンツが該当します。
ホームページを制作する際はオリジナリティを重視し、ユーザー目線で知りたい情報を記載するようにしましょう。オリジナリティを更に上げるためには、他のページにない画像や動画も盛り込むことも有効です。
問い合わせのハードルを下げる
美容外科では高額な治療やメスを使った手術を扱っているため、ユーザーはさまざまなリスクを考えています。中には問い合わせのハードルが高いと感じている方も少なくありません。
問い合わせのハードルを下げるためには、ホームページ内の一目でわかる場所に、
- フリーダイヤル
- 電話番号
- 受付可能な時間帯
を表記しましょう。
混雑する時間帯も記載しておくと心理的なハードルが下がるため、電話での問い合わせが可能な内容(料金や施術に関する項目など)を記載する方法もおすすめです。
電話ではなくメールやチャットを使った方法もあります。こちらは電話が難しい場合でも気軽に問い合わせができるので、「24時間受付」と記載することでハードルを下げる効果が演出できます。
※無料オンライン診察・オンラインカウンセリングが可能な場合はその旨を掲載してください。
また、購買意欲の高いユーザーとそのユーザの悩みを特定してから、そのユーザーがするであろう質問に対する答えをウェブサイトのコンテンツに予め盛り込むことも一つの手です。「自分の悩みを理解している」と感じたユーザーは問い合わせしやすくなります。
悩みを扱ったページに問い合わせボタンなどを置くと、問い合わせが増える可能性が大きいです。
画像を上手く活用する
ホームページ内の画像は、フリー素材ばかりではなく医師の顔が見える素材を用意しましょう。実際の症例やモニターの症例がわかりやすく掲示されている場合、ユーザーはその画像を参考に自身の施術をイメージできるので、こちらも素材として豊富に用意し掲載する必要があります。
ただし、実際の手術画像を掲載する場合は、傷口や手術箇所を直接表示しないように注意が必要です。
動画コンテンツとしてYouTubeのような動画サイトに掲載する場合も、「痛い」「怖い」といったネガティブなイメージに繋がるものはユーザーが敬遠しやすいため避けたほうが良いでしょう。
集客に繋げるためには豊富な画像・動画コンテンツを用意するだけではなく、ユーザーが見てどう感じるかについても考慮する必要があります。
集客に繋げるSEO対策を実施しよう
美容外科では豊富な症例や症状を扱い、先進医療や最先端の技術を組み合わせるために、競合クリニックとの「差別化」がカギとなります。差別化はたとえば、
- 「他院よりも脂肪吸引に豊富な実績をもっている」
- 「二重形成について、他院よりも丁寧かつ個人差を考えて施術している」
といった、市場の中のクリニックの位置づけです。ユーザーに伝えられれば口コミ効果で来院する患者さんが増えやすくなり、クリニックとしても強みをさらに強化できるでしょう。
クリニックに在籍している医師の情報、扱っている施術と症例は詳細に記載する必要がありますし、料金やオプション、キャンペーンについての記載もあると親切です。
SEO対策する上で注意すべきこと「医療広告ガイドライン」について
美容外科などの医療機関が、自院サイトを改修したり、Web広告を出稿する際に必ず注意すべきことが「医療広告ガイドライン」です。
これまでチラシや看板などの医療広告は、厳しく制限されていましたが、医療・美容に関するトラブルが後を絶たない事情を踏まえ、厚生労働省では「医療広告ガイドライン」を設けました。
これまで規制対象外だったクリニックの公式サイトも規制対象に指定されています。主には以下の広告が対象となります。
- Webサイトや検索サービス、メールなどインターネット情報
- 病院・クリニック・歯科医院の公式サイト
- ポスターや看板、交通広告などの掲示物
- テレビやラジオ、新聞や雑誌などのメディア利用
- チラシなどの配布する印刷物 など
医療に従事する方なら、すでにご存知かもしれませんが、医療広告でも「違反が多いベスト3」として挙げられているのが、
- 美容医療・歯科医療・がん治療
です。公式サイトも広告として規制対象になりますので、もう一度、ガイドラインに抵触していないかどうか、確認しておくと安心です。
もしもガイドラインに違反した場合、6か月以下の懲役、または最大で30万円の罰金が科せられますので十分にご注意ください。医療広告ガイドラインについては、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
>>医療広告ガイドラインの注意点と留意すべきポイントを徹底解説
美容外科のSEO対策が上手く行かずお困りの方へ
SEO対策は、Web担当者にとって最も重要な施策の一つです。どのように実施すれば良いのか、ネット上にはあらゆる情報で溢れています。
しかし、内製で時間と労力をかけてコンテンツを制作しているものの、「順位が上がらない」「流入が増えない」と困っている担当者も少なくありません。
せっかく時間をかけて一生懸命作ったコンテンツですから、相応の結果が欲しいと思うのも当然です。しかし、時間をかけたからと言って必ず上位表示されるとは限りません。
- 自院サイトの順位や流入を増やしたい
- 自院に合う見込み顧客が獲得出来るコンテンツマーケティングを運用・外注したい
- SEOノウハウを学び、将来はコンテンツマーケティング内製化を目指したい
- 医療広告ガイドラインに沿ったコンテンツ作りにも着手したい
といった要望がございましたら、Zenkenにお問い合わせください。120業種及び8,000件以上のWebコンサルティング実績と知見をベースに、ペルソナ設定から、検索キーワード選定、検索意図を組み込んだコンテンツ設計・制作等、SEO対策から貴院サイトへの流入を増やす戦略的なコンテンツをご提案します。詳しくは下記より資料がダウンロードできます。