皮膚科や美容クリニック向け電子カルテシステムとは?サービスの特徴やメリットをリサーチ
「予約やカルテの管理が大変」「来院患者の対応に時間がかかってしまう」等、スタッフの負担を軽減させ業務の効率化を図りたいクリニックにおすすめしたいのが、患者の医療情報をデジタル化して管理する電子カルテシステムです。
電子カルテシステムは、サービスによって色々な機能を備えています。特に、美容皮膚科や美容外科クリニックでの診察は自由診療となるため、電子カルテを導入する場合はいくつか注意しておきたいポイントがあります。
このページでは、皮膚科や美容クリニック向けの電子カルテシステムについて徹底調査。キャククル編集部一押しの電子カルテシステムを厳選してご紹介します。自院に合った電子カルテシステムを選定する際にご参考にしてください。
美容クリニック向け電子カルテシステム一覧表
皮膚科や美容クリニック向け電子カルテシステムを一覧表にしてまとめました。システムによって特徴が異なるため、システムを利用する際は自院に適したものを選ぶことが大切です。
会社名 | サービスの特徴 |
---|---|
B4A(ビーフォーエー) |
予約枠を自動管理!スムーズな業務をサポート
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medicalforce(メディカルフォース) |
自由診療業務を一元管理!誰でも使いやすい操作感
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SMART CRM(スマートCRM) |
電子カルテから予約・顧客管理まで!作業をまとめてデジタル化したいなら
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MEDIBASE(メディベース) |
必要なサービスをセレクトし自由にカスタマイズすることが可能 |
ACUSIS Cloud(アクシスクラウド) |
自由診療と保険診療の両方を1つのプラットホームで一元化できる |
キレイパスコネクト |
自由診療の効率的なオペレーションと経営サポートの両方を叶える |
Kwin Choice(クイーンチョイス) |
医療現場の声を取り入れて操作性と利便性にこだわったシステム |
アポクル予約 |
LINEと連携!複数の診療科目がある医療機関の予約管理ができる |
CLINICS予約 |
幅広い医療機関に対応!各診療科目の業務を一貫した操作で実行 |
m-KARTE(エムカルテ) |
法改正などに迅速に対応しクリニック運営や業務をバックアップ |
MEDICALPASS(メディカルパス) |
使い勝手抜群!誰でも分かりやすいシステムだから操作に迷わない |
ドクターキューブ |
あらゆる診療科目に対応!1つの画面でクリニック全体を簡単に把握 |
診療予約2022 |
待ち時間を可視化し患者目線の利便性と業務効率化を同時に実現 |
リピッテクリニック向け予約システム |
顧客をリピーター化!LINEアカウントを活用し予約管理を自動化 |
美容クリニックの抱える課題
病気や疾患などを診療している一般的な病院とは異なり、美容皮膚科や美容外科といった美容医療を提供しているクリニックは、公的な医療保険が適用されない自由診療となるため特別な管理が必要です。診察料や治療費をはじめ、診察内容を自由に決められるので、自院で管理する業務やクリニック独自の規定など事細かく設定しなければなりません。
美容医療の発展により体への負担が少なく手軽に行える治療が増えて、人々の「美」に対する関心も高まってきています。保険診療ではカバーできないアンチエイジング等の医療を提供する美容クリニックの需要が増加したことで、美容皮膚科と美容外科などでは滞りなく診療を行うための工夫や集患するための戦略が求められています。
美容皮膚科が抱える課題
美容皮膚科ではにきびや日焼け等によるシミ治療から、しわやたるみなどを改善するヒアルロン酸注入、肌の古い角質を取り除き活性化させるケミカルピーリング、脱毛治療など多岐に渡る治療を行っています。一般皮膚科とは異なり緊急を要する診療が少ないため、予約スケジュールに沿って診療が行われます。
特に、新生活に向けてキレイにしておきたい、悩みやコンプレックスを解消したいという想いから、3~4月の新生活シーズンは混雑する傾向にあります。ゴールデンウィークやお盆休み、年末年始といった長期休暇も繁忙期となるので、問い合わせや予約業務に追われてしまうため、スタッフの業務負担が増えてしまうことが懸念されています。
美容外科が抱える課題
美容外科は完全予約制のクリニックがほとんどなので、予約管理がとても重要です。診療内容によっては、長期間に渡るコース契約も行われているため、通常のオぺーレーション業務の他に患者ごとにカルテ内容や画像等の管理を行ったり、同意書やサービス概要書などの書類を取りまとめなければなりません。
限られた人員でサービス品質を落とさないためには、医療スタッフや受付スタッフの連携が必須。人的ミスのリスクを削減するためにも、雑務を減らすための対策を講じる必要があります。また、美容皮膚科と同様に長期休暇中は来院する人が増加するため、忙しい医療現場では効率的に業務を行うための仕組みを構築することが大切です。
電子カルテとは
電子カルテは、患者の医療情報をデジタルな形式で記録したり管理するためのシステムやデータベースのことを指します。患者の診療履歴や診断結果、処方箋、検査結果、アレルギー情報など、医療に関するあらゆる情報をデータ化して保管できるため、クリニックに従事しているスタッフ全員が同じ情報を即時に共有できるのが特徴です。
電子カルテといっても、カルテ管理の他に予約受付や会計、在庫管理、経営に関する機能まで複数の業務と連携しているものが大半です。電子カルテシステムを導入することによって、医療スタッフだけでなく患者にとっても利便性が向上するなどのメリットがあるので、クリニックが抱えているさまざまな課題を解決へと導いてくれます。
電子カルテの主な機能
電子カルテサービスによって搭載している機能に違いはありますが、一般的な機能について紹介します。
- 患者管理:患者の基本的な個人情報から既往歴や感染症、薬品や食物アレルギー等の情報を管理します。
- 予約受付:クリニックに連絡をしなくても、専用アプりやサイトから患者のタイミングで診療の予約を行えます。
- 電子カルテ:よく使う定型文や頻繁に使う内容などを登録したテンプレートによるカルテ作成や、薬歴や検査結果の参照ができます。
- 文書管理:AIによる自動学習機能によって、患者管理に関する同意書などの各種書類の作成から保管までをまとめて行います。
- シフト・スケジュール管理:医療スタッフの勤務状況や、毎日の施術状況などをカレンダー等で一覧表示してくれます。
- 在庫管理:自由診療の場合はケア用品や専門用具の販売を行っているクリニックも多いので、会計時に一緒に処理を行ってくれるのであると便利な機能です。
- 経営分析ツール:集患にむけてのプロモーションを展開していくために、CRM機能やクリニック間の連携などの機能が備わっているシステムもあります。
- 他社システムとの連携:既存で利用しているシステムがある場合は、外部の顧客管理ツールや会計システムなどと連携できるものもあります。
電子カルテの選び方
電子カルテを選ぶ際には、自分たちでしっかりと運用できるシステムであるかを見極めなければなりません。クリニックによって重視するポイントや目的が異なるため、まずはどこを優先するのか明確にしておくと自院に適したシステムを選びやすくなります。
使いやすい操作性
せっかく便利な機能がたくさん搭載されている電子カルテシステムを導入しても、使いこなせなければ意味がありません。さまざまな機能を連動させて効果的に使用していくためには、ユーザーの快適性やシステムの使い勝手がとても重要です。
標準仕様の機能
電子カルテシステムによって、標準プラン内で仕様できる機能には違いがあります。欲しい機能はオプションで別途費用が発生してしまう…ということが無いように、どこまでの機能が標準仕様になっているのか確認しておくことをおすすめします。
システムの安定性
クラウド管理している電子カルテシステムの場合、通信障害が起きてしまうと業務がストップしてしまいます。そのため、安定して利用できるネットワーク環境やサーバーであるかということはとても大事な要素のひとつ。災害やトラブル発生時のサポート体制もチェックしておくと安心です。
美容クリニック向け電子カルテのまとめ
美容クリニック向け電子カルテシステムは電子カルテの機能だけでなく、多彩な機能を実装しているシステムが多いため、自由診療を行っている美容系クリニックにおいて働きやすい環境や効率的な業務フローを構築するのに役立ちます。
クラウド管理されている電子カルテであれば、運営している会社がアップデートやサポート等を行ってくれるので、システム操作が苦手なスタッフでも自院で運用や管理を行うことができるので安心です。
美容クリニック向け電子カルテシステムの導入を考えている方は、本ページに掲載している「皮膚科や美容クリニック向け電子カルテシステム一覧表」をご覧ください。
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- 本記事は、2024年1月時点の情報をもとに作成しています。掲載各社の情報・事例をはじめコンテンツ内容は、現時点で削除および変更されている可能性があります。あらかじめご了承ください。