人間ドックや健康診断の広告にはどのようなものがあるか【効果的な集客方法】
最終更新日:2024年03月12日
ニーズの細分化やコロナの影響により、人間ドックを受けない人が増えています。集客方法としての広告を今一度真剣に考え直すタイミングではないでしょうか。
この記事では、人間ドッグや健康診断が広告出稿の戦略として取り入れるべき要素やマーケティングの考え方などについて解説していきます。
そのなかでも注目いただきたいのは、「自社コンセプトにマッチした見込み顧客が増え、契約単価が1000万円向上した」「商材の強みや特徴を理解した上で反響に至るため、価格競争から脱却し受注単価が2.5倍になった」「数ある競合から自社に興味を持ってもらえるようになり、反響獲得後から契約までの期間を3分の1に短縮できた」といった実績がある、競合他社と差別化を図るWebメディア施策「ポジショニングメディア」です。
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人間ドックや健診の市場規模と受診者の傾向
コロナというとんでもない厄介者のせいで、法定健診も特定健診も開始時期がずれ、2020年の内に社員すべての健診がおわらない企業も少なくありません。
人間ドックも病院の状況により影響を受けたところがあるはずです。
矢野経済研究所が発表した健診および人間ドックの市場規模は9,160億。ただしこの調査データは2019年9月から11月の数字なので、コロナの影響は反映されていません。
2018年度との比較では横ばいでしたが、特定健診や任意健診の人間ドックの受診率は微増傾向にあるとのこと。
今後はさらにニーズが細分化されることによって、人間ドックや健診にかかる費用の平均単価は多様化するとも予測しています。
人間ドックや健診を受けない理由とは?
ニッセイ基礎研究所が厚労省の「国民生活基礎調査」のデータを基にまとめたグラフを見ると、人間ドックや健診を受けない理由としてもっとも多かったのが、
「心配なときはいつでも医療機関を受診できるから」
という回答で33.5%。次いで「時間がとれなかったから」が22.8%、「めんどうだから」が20.2%となっています。国民皆保険であることの安心感を背景にしていることがうかがえます。
ただし厚労省の統計データは2016年当時のものであることから、国民の意識も多少変化があるのではないかと推察します。
コロナ禍の行動変容で急速なデジタル化が進む
オフライン広告にはチラシなどのほかに雑誌や会員誌への広告掲載もありますが、コロナ禍で消費者に行動変容が生じているいま、新聞やテレビ以上に情報源となっているのが、インターネット。
野村総合研究所(NRI)によれば、3月から5月にかけての2か月で、2年分のデジタル化が進んだという調査結果を発表しています。
またアメリカの調査では、政府や健康関連サイトで前年比1.5倍ほど伸びているという調査結果も発表されています。
トラフィックの増加率が最も高かったのが「法律・政府」と「健康」関連のサイトで、それぞれ前年に比べ44.9%と54.9%伸びた。政府関連サイトでトラフィックが最も伸びたのがcdc.gov(米国疾病予防管理センターのサイト)で、3月は前年比1870%増、4月は990%増となった。
引用元:BUSINESS UNSIDER 「Web回帰」か「アプリ」か。コロナをめぐって「モバイル利用時間」が変化している【eMarketerレポート】(https://www.businessinsider.jp/post-220703)
いわずと知れたことですが、人間ドックや健診の広告も消費者のこうした行動の変化に対応して、デジタル広告への予算シフトを行なうべきであろうと考えます。
人間ドックや健診の広告にはどのようなものがあるか
さて、人間ドックや健診の広告ですが、従来通りのパンプレットや小冊子、ポスターのほかにどのような広告を活用されているでしょうか。以下にジャンル別のデジタル広告と、効果的な集客方法を紹介していこうと思います。
人間ドックや健診の広告を出す際に気を付けなければいけないのは、「医療広告ガイドライン」に即した広告にしなければなりません。
医療広告ガイドラインに準拠した人間ドックの広告がマスト
医療広告ガイドラインの「エ 広告告示第4条第6号関係」の項目には、以下は広告可能としています。
「乳幼児健診」、「胃がん検診」、「肝炎ウイルス検診」等、対象者や部位を付記することも差し支えないものであること。「人間ドック」という表現や通常要する期間を併せて示すこと(例:「一日総合健康診査」、「半日人間ドック」等)も広告して差し支えないこと。
引用元:厚労省「医療広告ガイドライン」(https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10800000-Iseikyoku/0000209841.pdf)
ただし、広く社会的に定着していない検査に関しては、広告に使用することはできません。
「遺伝子検査」、「アンチエイジングドック」等、現時点で医学的・社会的に様々な意見があり、広く定着していると認められないものについては、広告対象としては認められないものであること。
引用元:厚労省「医療広告ガイドライン」(https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10800000-Iseikyoku/0000209841.pdf)
先刻ご承知のこととは思いますが、念のため厚労省が2018年に更新した「医療広告ガイドラインに関するQ&A」と、広告規制の注意点がまとまっている旭広告社の参照URLを記載しておきます。
医療広告ガイドラインに関するQ&A[PDF]:https://www.mhlw.go.jp/content/000371812.pdf
旭広告社「医療法広告規制」:http://www.asahi-ad.co.jp/doctor/doc_regulation.php
またキャククル内にも医療広告ガイドラインの基礎知識や広告可能になる限定解除の条件などについて、くわしく解説しています。こちらもお読みください。
人間ドック・健診のポータルサイトに掲載する
いちばんオーソドックスな方法は、膨大なコンテンツを有するポータルサイトに病院やセンターの情報を掲載することです。代表的なポータルサイトを見ていきましょう。
人間ドックのここカラダ
画像引用元:人間ドックのここカラダ公式サイト(https://dock.cocokarada.jp/)
「人間ドックのここカラダ」は、リクルートが運営する、人間ドックや各種検診が受けられる医療施設の検索および予約ができるポータルサイトです。
施設掲載数は国内最大級(同サイトに記載)で、ネット予約数も多いことで知られています。リクルート系のIDでログインすれば、エリアごとのランキングも表示されます。
人間ドックのここカラダ運営会社
リクルートライフスタイル
https://www.recruit-lifestyle.co.jp/
人間ドックのここカラダ掲載に関するお問い合わせ
下記より直接リクルートライフスタイルにお問い合わせください。
医療機関の掲載について
https://dock.cocokarada.jp/keisai/
E PARK 人間ドック
画像引用元:E PARK 人間ドック公式サイト(https://www.docknet.jp/)
「E PARK 人間ドック」は、株式会社EPARK人間ドックが運営する人間ドックや各種検診が受けられる医療施設の検索および予約ができるポータルサイトです。
サイト内検索ではエリアによる絞り込みのほか、検査の種類や年代、沿線や駅名などから絞り込み表示が可能です。個別ページの紹介動画からも予約が入れられる仕組みになっています。
サイト内の独立コンテンツ「人間ドックなび」(https://www.docknet.jp/media/)では人間ドックや検査に関する基礎知識などの読み物コンテンツを提供。
ページによって医療機関の監修が入っている場合もあります。
E PARK 人間ドック運営会社
株式会社EPARK人間ドック
https://eparkdock.com//
E PARK 人間ドック掲載に関するお問い合わせ
下記より直接EPARK人間ドックにお問い合わせください。
掲載をご希望の医療機関の皆さまへ
https://www.docknet.jp/keisai
人間ドック・健診マーソ
画像引用元:人間ドック・健診マーソ公式サイト(https://www.mrso.jp/)
「人間ドック・健診マーソ」は、マーソ株式会社が運営する人間ドックや各種検診が受けられる医療施設の検索および予約ができるポータルサイトです。日本全国1,190の医療施設が登録されています。
サイト内検索はさまざまな絞り込みで探すことができ、マーソ経由で予約したユーザーには「Tポイント」が付与されます。また人間ドックや予防医療の情報を提供するメディア「カラーダ」(https://www.mrso.jp/colorda/)も運用。
同社では法人向けサービスとして、健診や人間ドックの業務を無料で代行してくれるようです(https://www.mrso.jp/business/)。
人間ドック・健診マーソ運営会社
マーソ株式会社
https://www.mrso.co.jp/company/
人間ドック・健診マーソ掲載に関するお問い合わせ
下記より直接人間ドック・健診マーソにお問い合わせください。
掲載について
https://www.mrso.jp/publication_guidelines/
健康系アプリへの広告掲載
スマホのヘビーユーザーは若者ですが、40代以降の特定健診世代のスマホ利用時間は右肩上がりに増加しています。アメリカではモバイル端末(タブレット端末およびスマホ)の利用時間のうち、88%がアプリの利用に使われているというデータもあります。
万歩計が付いたもの、体重管理ができるもの、メタボ対策のアドバイスが得られるもの、栄養士の指導が受けられるものなどさまざまですが、各社の媒体資料を取り寄せ、ユーザーの年代や性別などを見たうえで、広告出稿を検討してみましょう。
メディアレーダー健康アプリ 広告掲載の資料一覧
健康系アプリの広告一覧が掲載されています。人間ドックのターゲット以外のものも含まれますが、候補となるアプリが見つかるはずです。
富裕層をターゲットにした雑誌やWebメディアへの広告掲載
経済的余裕と健康は相関関係にあるといいますが、富裕層向けの人間ドックを経営しているのであれば、資産の運用や金融投資、豊かなライフスタイルを提案するような富裕層向け会員誌や雑誌などの定期刊行物も、広告媒体の候補となります。
最近ではほとんどの紙媒体が同時にオンラインメディアも運用していますので、雑誌とオンラインメディアの双方に広告を掲載するのも効果的です。
富裕層はクローズドの関係を好みますので、ゴールドカードやブラックカードの会報誌や特定のコミュニティ向けの媒体も、探してみるとよいでしょう。
ポジショニングメディアを活用する
ポジショニングメディア事例 詳細はお問い合わせください
弊社は戦略的コンテンツマーケティングをメインとしたマーケティング施策を提供しておりますが、その中心を担っているのが「ポジショニングメディア」です。
ポジショニングメディアは、著名な経済学者フィリップ・コトラーが提唱した「ポジショニング戦略」をベースにしたメディアです。
今後ターゲットの総数は人口減少に伴い減っていく可能性が高いため、いまのうちに「勝てる市場はどこか」を明確にしておく必要があります。
たとえば貴施設はどのような人間ドックであることをターゲットに届けたいのでしょうか。
- 健診や検査だけでなく付加価値が提供できる
- お泊りドックで高級ホテルと提携している
- 脳ドックでは日本でも有数の検査技術を有する
- 女性に特化した検査項目が充実している
- 男性特有の懸念を解消できるメンズドック
- 半日ドックで安く気軽に検査が受けられる
医療のパーソナライズはさらに進化していきますので、人間ドックを受けたい人のペルソナ(ターゲットの仮想人格)を決め、どの領域を攻めていくかを決めていきます。
どの立ち位置(ポジション)で戦うかという考え方は、マーケティング理論で「ポジショニング戦略」と言いますが、このポジションを決めるために必要なのが、「バリュープロポジション」です。競合優位性や強みのことを指しますが、バリュープロポジションを認識していないと、人間ドックの集患にはつながりません。
ポジショニングメディアはとくにエリア戦略に強い施策で、地域における競合の分析をしたうえで、自院がどのポジションにいてどの領域なら勝てるかを導き出し、その分析結果をもとにポータルサイトを設計していきます。
「ポジショニングメディア」について、人間ドック業界向けの資料をご用意しています。すでに導入されたお客様の声や、一般的なWeb集患手法の課題もまとめています。ご興味のある方はぜひダウンロードしてご確認ください。
人間ドックや健診の広告まとめ
医療広告にはさまざまな制限もありますので、おそらく広告代理店などの外部パートナーに広告の運用を依頼されていると思います。
リスティング広告やSEO施策に一定の広告費をすでに割いているかもしれませんが、ターゲットを絞り込み「ここだけは獲りたい」というピンポイントの施策も同時に走らせてみてはいかがでしょうか。
先ほども触れましたが、人間ドックの費用ひとつにしても、相当な幅が出てきています。病院なびにも「会員制の人間ドック(高級ドック)が受けられる病院」というページがありますし、高級人間ドックの年会費が300万円! という新たなマーケットもあります。
病院や医療施設を選ぶ顧客のニーズをしっかりとらえ、新たな集客チャネルを確立していきましょう。
人間ドック・健診のリード獲得施策やWeb戦略にお悩みであれば、キャククルまでお気軽にご相談をお寄せください。
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