SCMシステム比較10選！おすすめ製品の料金、事例等

SAP SCMソリューションは、サプライチェーンマネジメントに取り組む上で必要な機能を備えた総合プラットフォームです。運営するSAPはERPやCRMといったさまざまなサービスを提供していることからも、自社の基盤を包括的に整えたいと考えている場合にはおすすめのシステムといえます。

SAP SCMソリューションの導入によって、リアルタイムな連携が実現できるようになります。発注や予測、品質管理、在庫管理などの各管理プロセスにおいて顧客や取引先とリアルタイムに連携を行えるため、需要の不一致などの問題にもスピーディーに対応可能。また、在庫管理も行えます。

供給から消費までの流れを総合的に管理できる

需要予測や在庫管理だけではなく、部門を横断しての販売事業計画の立案も可能です。サプライチェーン制約に基づいた供給計画の策定が可能となっており、市場の変化にも迅速に対応できるようになります。

このように、SAP SCMソリューションの導入により、供給から消費に至るまでの流れを総合的に管理することが可能となります。非常に機能が多彩であり、導入することによってSCM全体の管理を行える点が大きな特徴といえるシステムです。

ビジネスエンジニアリング株式会社が提供するmcframeは、ものづくりに関連する業務や情報を管理する「製造業のためのデジタルプラットフォーム」。同社では日本の製造現場のニーズに応え、製造業に特化した製品開発をしてきたことから、日本の製造業において多くの導入実績があります。

生産・原価・在庫・販売領域の業務を管理できる点に加え、設計と製造のプロセス連携や国内外の自社拠点の統合管理など、ものづくりのコアプロセスにフォーカスした製品をラインナップしています。

海外展開を検討している企業にもおすすめ

多言語・他通貨・複数会社管理などにも対応しているmcframeは海外展開を検討している会社にもおすすめのツールとなっています。これまで、世界17カ国2,000サイト以上に導入（※）されている実績もあります。

さらにサポートについても充実しており、海外自社拠点によるサポートに加え、パートナーによる現地サポートも提供。日本の製造業が海外でものづくりを行いたい、と考えたときにも強力に支援を行ってくれます。

※参照元：mcframe公式HP（https://www.mcframe.com/about）

mcframeの導入事例

ビジネスの変化に柔軟に対応できる体制構築を目指した導入

シチズン・システムズ株式会社におけるmcframeの導入事例です。同社では本社・国内工場・海外工場間で分散していたシステム環境を改めることにより、グローバルで一貫したSCMを実現する情報基盤を整備するためにmcframeを導入しています。

mcframeの導入により、ビジネス環境の変化やお客さまのニーズに対し、スピーディーで柔軟に対応可能な基幹業務システムを構築するための取り組みを進めています。

参照元：mcframe公式HP（https://www.mcframe.com/case/cs）

オープンテキスト株式会社によって提供されているOpen Text Active Orders for JEITA（ECALGA）は、一般社団法人電子情報技術産業協会（JEITA）により発行されているガイドラインに対応した、クラウド型の調達業務パッケージです。

同システムでは、発注者の基幹システムとデータの直接連携が可能。受注者との注文や出荷、請求などの業務データのやり取りについて自動で送受信を行えます。また、発注者・受注者の双方において各業務プロセスのステータスを可視化できることから、迅速なアクションが可能となります。

海外での利用にも対応している

多言語・多通貨に対応しているOpenText Active Orders for JEITA（ECALGA)は、グローバル対応も可能である点も特徴のひとつです。サポートについても海外対応が可能となっており、国内はもちろん海外でも利用ができます。

また、分析ビューの使用により、納期達成率や出荷遅延など設定したKPIを確認することができるため、次にどのようなアクションを取るかといった対策を取れるようになります。

日立クラウド型SCMサービスは、市場・生産拠点のグローバル化に伴い、それぞれの拠点間におけるPSI情報（PSI：Production（生産）、Sales（販売計画）、Inventory（在庫）の頭文字を取ったもの）の一元管理によって各拠点間で共有することを可能にするサービスです。

こちらの機能をクラウド上で実現し、業務やシステムの標準化を行ったり、新しい拠点において事業の早期立ち上げを可能にすることができます。

さまざまなサービスを提供

日立クラウド型SCMサービスでは、さまざまなサービスが提供されています。

PSI情報の一元管理や情報共有のスピードアップを行える「PSI Data collectorサービス（SC-PDC）」、販売・納入に基づいた在庫計画を見える化できる「PSI-Visualizer サービス（SC-PV）」、サプライチェーン全体の最適化を行う「サプライチェーン最適化サービス（SC-SCO）」などが用意されています。

そのほか、グローバル生産計画を立案できる「SCPLANサービス（SC-SCP）」、プロジェクト全体を見える化できる「プロジェクト管理サービス（SC-PM）」といったサービスを提供しています。

日立クラウド型SCMサービスの導入事例

サプライチェーンに関連するコストを大幅に削減

グローバル製造業G社における導入事例です。こちらの企業では、顧客ニーズの多様化や不測の事態などによる急激な需要変動の中、供給計画と実際の在庫・販売状況の間にずれが発生するようになっていたことから、環境の変化に対応できるサプライチェーンの実現が課題となっていました。

このような状況の中、日立から「サプライチェーン最適化/自動立案サービス」を紹介され、実効性の検証を行った後に本格的に導入。その結果、在庫管理や物流など、サプライチェーンに関連するコストの大幅な削減につながっています。

参照元：日立製作所公式（https://www.hitachi.co.jp/products/it/industry/solution/dsc/casestudy_sc_01_task.html）

※こちらのサービスは、2024年10月末に終了しました

富士通グループにより提供されている「クラウド型間接材調達支援サービス」は、さまざまな拠点における物品やサービス（間接材）に関する調達業務をクラウドサービスに一元化できるサービスです。このサービスの導入により、業務効率化に加えてコスト削減の実現が期待できます。

業務プロセスの一元化により、購買申請書や請求書の確認や仕訳業務、スポット調達に関する見積依頼といったように、手作業により行われていた業務の削減が可能に。この機能により、在庫管理業務や経理業務、請求データ照合作業の効率化を行うとともに、ミスやトラブルを防止できます。

支出の見える化を行うことが可能

また、サービスの導入によってお客さまが登録した商品はもちろん、間接材に関連する取引をクラウドサービスに一元化できるため、支出の見える化が可能。支出を削減するためのポイントを明確にすることもできます。

上記のように購買価格の低減を行うとともに、作業に関連する人件費やIT関連費用などの支出の削減につなげることもできます。専任コンサルタントの支援により、さまざまな支出の削減に取り組める点も同サービスの特徴といえます。

クラウド型間接材調達支援サービスの導入事例

サービス導入により現場の手間を大幅に削減

東北地方と首都圏を中心にオフィスビルやマンションなどの管理を行う陽光ビルサービス株式会社では、管理物件の増大に伴う間接材の調達の無駄が発生していること、また購入方法の効率化が課題となっていたことからクラウド型間接材調達支援サービスの導入を行いました。

その結果、時間外労働の原因になっていた総務課の取りまとめ業務がなくなり、現場の手間を大幅に削減できたという成果が得られました。今後はデータをうまく活用することによって、物品購入や光熱費、通品費などさまざまなコストの削減を目指しています。

参照元：富士通コワーコ公式HP（https://www.fujitsu.com/jp/group/coworco/solutions/procure/case-studies/procure-case12.html）

オラクル社によって提供されている「Oracle SupplyChainManagement」とは、同社が提供するサプライチェーンに関連する製品の総称。Oracle Fusion Cloudというクラウド環境によりサービスを提供している点が特徴です。

こちらのサービスでは、サプライチェーンの計画や在庫・製造・注文などの管理や、ロジスティクスや製品の管理、調達といったさまざまな業務の効率化が可能。さらにAIと機械学習を組み込むことによってサプライチェーンを算出する機能も搭載している点も特徴として挙げられます。

卓越したカスタマーエクスペリエンスにつながる

販売やサービス、サプライチェーン管理のための統合ソリューションの活用により、顧客の期待に応える対応を行い、卓越したカスタマーエクスペリエンスの提供も可能である点も、Oracle SupplyChainManagementを導入するメリットのひとつといえます。

Oracle SupplyChainManagementの導入事例

導入によりサプライチェーンの混乱を回避

米国のバターメーカーであるLand O’Lakesの導入事例です。

こちらの企業では、COVID-19の蔓延によって発生した食品のサプライチェーン・システムへの影響に対応するため、Oracle Fusion Cloud Supply Chain & Manufacturing（SCM）を導入。サービスの導入により、変化する需給を踏まえ、物流を最適化させ、サプライチェーンの混乱を回避しました。

参照元：オラクル公式HP（https://www.oracle.com/jp/customers/land-o-lakes/）

大興電子通信株式会社により提供されているPROCURESUITEは、「都度購買」、「カタログ購買」、「請求書実績払い」といったさまざまな購買業務プロセスに対応できる調達支援ソリューションです。見積もりから検収に至るまで、一連の購買業務プロセスの実現が可能です。

PROCURESUITEの特徴として挙げられるのが、ユーザービリティに優れた画面デザインを提供している点。利用者が使いやすいようにそれぞれの項目表示の順序を変更できる、またそれぞれの購買担当者別の仕掛件数や未処理件数の表示が可能なので、作業漏れの防止が可能となります。

調達業務工数と間接材購買関連コストの削減が可能

PROCURESUITEを導入することにより、調達業務工数を大幅に削減するとともに、間接材購買に関連するコストの削減にもつなげられる点が大きなメリットです。

また、これまで使用していた紙やメール、ファックスといった情報伝達手段をWebに統一することによって、業務効率の向上が期待できます。さらに、ID・パスワードで利用者を認証し、ユーザーごとの業務権限で利用可能な機能を限定し、購買業務のコンプライアンス強化も行えます。

PROCURESUITEの導入事例

工程数の削減などさまざまな導入効果

多岐に渡る事業を展開する株式会社カネカでの導入事例です。こちらの企業では、購買システムを導入していたものの手作業での発注が必要な業務が煩雑になっていたことからPROCURESUITEを導入しています。

PROCURESUITEの導入後は、システム化による工程数の3割削減、ペーパーレス化による通信費のカット、そして業務の平準化により誰でも適切な資材調達が可能になったという効果が得られています。

参照元：大興電子通信株式会社公式HP（https://www.daikodenshi.jp/case/kaneka/）

株式会社エヌ・ティ・ティ・データが提供するグローバルSCMソリューションは、サプライチェーン関連の課題解決をサポートするソリューションです。グローバルな事業展開を行う企業向けのソリューションであり、需要予測や販売計画、生産計画、調達計画など、サプライチェーン計画全般に対応しています。

経営層に向けた導入効果としては、情報の一元管理ができるようになり経営のスピードアップが期待できる点が挙げられます。また、現場層に向けた効果としては、取引に関連する調整作業を削減できるため、本来の業務に集中できるようになります。このように、導入によってさまざまな効果が期待できます。

高い実現性を持つコンサルティングを提供

グローバル製造業における多くのプロジェクト実績に基づいたノウハウを活用し、高い実現性を持つコンサルティングから、課題解決のためのソリューションを提供。また、さまざまな計画ツールの導入実績もあり、クイック＆ライトに適用できるテンプレートが用意されている点も特徴です。

さらに、ワークフローやBPMソリューションとの組み合わせも可能。業務統制をきかせた業務計画の実現にもつなげることが可能です。