【5分で理解】産業用ロボットの広告・マーケティング戦略とは
最終更新日:2023年08月02日
この記事では、産業用ロボット市場の市況を踏まえた上で、知っておきたいマーケティング戦略について解説します。
さらに、
- 当社の「強み」を理解してくれる顧客が増えて商談率が8割までアップした
- こんな顧客が欲しかった!」という集客が増えて受注単価が2.5倍に上がった
- 数ある競合他社から当社に興味を持ってもらい商談から契約までの時間が3分の1に短縮できた
など、すでに120業種以上への導入実績がある成約率の高い見込み客の集客方法「ポジショニングメディア」についても紹介します。
産業用ロボットの市場について
1950年代にアメリカで生まれた産業用ロボットが日本に入ってきたのは1969年のこと。川崎重工が発表した「川崎ユニメート」とされています。
産業用ロボット導入は、単純作業を人より正確に行い、指示通りに動くことから、人件費削減や人材難克服に大きなメリットを生んできました。世界的シェアでみると産業用ロボットを導入している業界は、自動車・自動車部品、電子電気機械、化学・非金属、機械・金属などが中心。溶接やハンドリング、塗装・シーリング、加工、組み立てなどに活躍しています。
少子高齢化の影響や労働力不足から、世界的に自動化・省人化に移る流れとなっており、特に製造業でのロボット活用は拡大傾向にあります。経済産業省の*「ロボットを取り巻く環境変化等について」によると、2012年度の世界の産業用ロボットの導入台数において、日本は28,680台で1位、5年後の2017年には45,566台で2位と伸び率は58.9%と堅調。また、日本国内でのロボット市場は2035年までに5倍以上の拡大が予測されています。
今後さらなる成長が著しい産業用ロボット市場において、他社を差し置いて選ばれるメーカーになるためには、狙うべき市場を明確にし、強みを前面に出した現実的なマーケティング戦略が必須となるでしょう。
産業用ロボットの広告・マーケティングに役立つフレームワーク
産業用ロボット導入は、全世界で需要が高まり、特に中国の伸び率には目覚ましいものがあります。また、北米、韓国、ドイツも増加傾向にあり、グローバル競争の激化が予想されます。急成長を遂げる市場で勝ち抜いていくためには、マーケティング視点を持った市場分析を実施し、ターゲットを絞った営業活動をしていきたいものです。
まずは、広告・マーケティングに欠かせない2つのフレームワークを行いましょう。
ターゲット市場の明確化を定める「STP分析」
マーケティングをする際には絶対外せないのが、アメリカのマーケティング論で有名なフィリップ・コトラー氏が提唱した「STP分析」
STP分析はシンプルかつ効果的な3つの考え方をもったフレームワークです。
STP分析の1段階目は、S:セグメンテーション。これは、市場を細かく分類する作業です。産業用ロボットであれば、自動車・自動車部品、電子電気機械、化学・非金属、機械・金属といった導入する業界で分けたり、溶接や加工、組み立てといった産業用ロボットに行わせる作業で分類したりできます。また、垂直多関節ロボット、水平多関節ロボット(スカラロボット)、パラレルリンクロボット、直交ロボットなどニーズに応じた種類分けもできるでしょう。
2段階目は、T:ターゲティングです。1段階目で分類した市場の中から、ターゲットをどの市場に定めるかを決めていきましょう。
最後の3段階目は、P:ポジショニングです。選択した市場における自社の立ち位置を決定していきます。具体的には、どのような強みを打ち出していくのかの戦略を明確にすることです。
一から考え直すのが大変なら、すでに受注している案件をベースに細分化することからはじめましょう。
相性が良いユーザーを絞り出すバリュープロポジション
もう1つのフレームワークは「バリュープロポジション」です。「バリュープロポジション」を分かりやすい言葉に置き換えると、「ユーザーが自社の製品を買う理由」です。
ユーザーの購入動機を明確にするには、以下の3つを併せ持った領域を明確化が大切です。
- 自社が提供できる強み
- ユーザーが求めているニーズ
- 他社が提供していない価値
製品を売るために行うフレームワークですが、購入するのはユーザーです。つまり、ユーザーの視点での思考が大切でしょう。
また、下記より製造業におけるマーケティング戦略立案の考え方やポジショニングメディアについて紹介しています。よろしければダウンロードをしてみてください。
産業用ロボットの広告・マーケティング方法
上記2つのフレームワークで、ターゲットとする市場や打ち出していく強みが明確になったら、実際に広告施策を行いましょう。どのような方法があるのかをご紹介します。
ユーザーに向けたホームページ
1つ目はホームページ作成です。当然のことながら、ユーザーに向けて自社の強みが明確に分かるものにしましょう。
たとえば、実際に産業用ロボットを活用した事例やユーザーの声を業界ごともしくは、課題ごとに複数入れておくと、「ここであれば抱えている課題を解決できる」と感じてもらいやすいでしょう。
つまるところ、会社としての信頼度を把握できる状態であるのが大切です。見やすさや分かりやすさも意識しておきましょう。
ランディングページで売上導線作り
2つ目は、売上導線をスムーズに作ることができるランディングページを制作。ホームページだけでは、打ち出しきれない部分を補填できます。
ランディングページの流れが、魅力的なキャッチコピーから入り、産業用ロボット導入で得られるメリットや具体的な効果の提示、ペルソナ設定したユーザーの導入結果などを用いた効果の実証、ユーザーの声から、最終の問合せといったスムーズな流れになっていると非常に有効です。
初期費用こそかかりますが、作りこむことで先の宣伝広告費の削減にもつながるでしょう。
差別化を実現するポジショニングメディア
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3つ目は、自社の立ち位置を、ウェブ上で明確にすることで自社商材を理解したターゲットを集客につなげる広告施策です。
狙いたいユーザーに対して、ダイレクトに自社が持つ「売り」を打ち出すことで、他社との差異を理解してもらいやすくなります。
そのため、自社商材が欲しいという段階の反響獲得ができるだけでなく、成約率の高いホットな商談を実現することができます。
また、産業用ロボット市場ではホームページだけでは十分にWeb市場にはアプローチをしにくいのですが、
ポジショニングメディアであれば自社ホームページでは取れないWeb市場まで一気にリーチできる点も他のWebマーケティング施策にはない魅力です。
まとめ
今後もニーズの拡大が予想される産業用ロボット業界は、どんどん競争が激しくなるでしょう。業界で生き残るには、自社にしかできない武器を明確にするのが今後のポイントとなります。
「自社の強みの活かし方が分からない」「他社との競争に打ち勝つためにどのような広告施策を取り入れていけばいいのか分からない」とお悩みでしたら、お気軽にご相談ください。お話をお伺いした上で貴社にあった集客、Webマーケティング戦略をご提案します。