【5分で理解】自社ロボットの広告・マーケティングに活用できる媒体や方法まとめ
最終更新日:2023年08月02日
この記事では自社で開発した産業用ロボット等への問い合わせや成約を増やすために行える、マーケティング施策や戦略についてまとめて解説しています。
IT化やスマート化が注目され、需要も高まる「ロボット」。自社の技術を活かしてつくったロボットを、まずはターゲットとなる見込み客にその存在や価値を知ってもらわなければいけません。
集客施策を検討中の方や、新しいマーケティング施策を行いたい方など、ぜひ参考にしてみてください。
自社ロボットの広告・マーケティング手法
いまや広告・マーケティング手法はオフライン・オンラインを含めて多種多様です。以下ではロボットの広告・マーケティングに活かせる施策や方法を紹介していきます。
展示会への出展
ロボットの機能性を見せるためには、やはり実物を見てもらうのが効果的です。その点ではリアルな会場で行われる展示会は有効な施策となります。
コロナ禍で中止やオンライン化も進んでいますが、感染対策をしつつ展示会も行われるようになってきました。
BtoBでは検討期間が長く、自社の業務との相性なども見込み客は細かく確認をします。その場で実物を見せながらやりとりをしつつ、温度感を高められるのも展示会のメリットでしょう。
以下では、代表的なロボットのPR向けの展示会例を紹介します。
ロボデックス
ロボデックスは、東京(幕張)や名古屋で行われる「FACTORY INNOVATION Week」を構成する展示会のひとつ。ロボットや周辺機器、開発技術などの総合展示会になっています。
「工場向けロボット」「物流向けロボット」「サービスロボット」「アシストスーツ」「ロボットハンド」「ロボット向け部品」などが主な出展対象製品です。
同時開催としてスマート工場EXPOやグリーンファクトリーEXPOといった工場向けの展示会が行われているため、製造系や物流系がメインターゲットの場合には、より効果的な集客が期待できます。
2022年1月に第6回が開催、現時点で第7回の開催も2023年1月に決定しています。
※ロボデックス概要:https://www.fiweek.jp/tokyo/ja-jp/about/robo.html
国際ロボット展
国際ロボット展は産業用及びサービス用ロボットの展示会です。「ロボットがつなぐ人にやさしい社会」をコンセプトに国内外に向けて市場開拓に貢献しています。
2年ごとに開催される、世界最大級のロボット専門展になっており、2022年3月に第24回が開催されたため、次回は2024年の予定です(現時点では詳細情報は公開されていません)。
成形・加工・組立といった各種の製造用ロボットから、受付・警備・接客などのサービスロボットまで網羅しているため、ロボット活用に興味がある見込み客へアプローチがしやすいでしょう。
※国際ロボット展概要:https://biz.nikkan.co.jp/eve/irex/overview.html
ロボットワールド
ロボットワールドは、毎年6月に関西・12月に横浜と年2回開催されている、「サービスロボット展」「産業用ロボット展」「次世代モビリティ展」を3本柱とした展示会です。
ロボットやその開発技術のほか、認証技術や通信技術なども出展対象。製造業のみならず、建設業や医療介護施設など、幅広い来場者層に対しての認知度向上が期待できます。
ロボットワールド概要:https://www.srobo.jp/outline/
ポータルサイトへの掲載
いまやBtoBでターゲットとなる企業も、Web上での情報収集や比較検討が当たり前となっています。
比較検討ができるように製品情報が集まっている「ポータルサイト」に自社ロボットの情報や広告を掲載することで、認知拡大が可能です。
そもそも知ってもらわなければ検討の土台にも乗せてもらえません。まずはターゲットに近い層に多く見てもらいたいという場合には有効でしょう。
ただし、まだロボットについて特化しているようなポータルサイトは多くありません。現状で代表的なポータルサイトとなる「イプロス」を一例としてご紹介します
イプロス
イプロス(https://www.ipros.jp/)は「ものづくり」に関するBtoBデータベースサイトとして日本でも有数の登録件数を誇るサイトです。2022年4月時点で会員数は151万人、製品の総登録件数は50万件を超えています。
電子部品や理化学機器、画像処理やITなど「ものづくり」におけるほぼすべてのジャンルを網羅しており、出展カテゴリーは14以上。出展会員として無料で登録ができ、会員になればイプロスサイト内の基本機能が使用できるようになります。
製品検索や業種による企業検索など、様々な切り口で自社を知ってもらえる可能性があります。
業界誌への掲載
自社が制作しているロボットのターゲットとなる市場における業界誌、そしてその業界のユーザーによって読まれている専門誌などに広告を出稿することも非常に有効な施策です。
ロボットの導入を念頭においていない企業においても、ロボットを活用することによるメリットを伝えることで、導入検討のきっかけになることもあります。
コンテンツマーケティング
コンテンツとは「情報のなかみ」を意味し、とりわけ見込み客にとって有益な情報のことを指します。
見込み客が抱える悩みや課題に答える情報を発信しながら、自社ロボットの導入が解決につながることを伝えることで、一方的な広告や宣伝にならず、見込み客側にも自然と製品価値を感じてもらうことができます。
またそのコンテンツをきっかけに自社をまったく知らないユーザー層への認知拡大も可能です。
コンテンツ内容は文字だけでなく、写真や動画といったものも含まれますが、ロボットの場合は動画でのPRが非常に有効でしょう。
見込み客が知りたいことを整理して動画にまとめることで、展示会のようなオフラインの場で行う製品紹介をオンライン上でも行うことができます。
コンテンツマーケティングのメリットとその効果
コンテンツマーケティングは既存の展示会や媒体といったものを利用するのではなく、自社で集客経路を築いていく施策です。そのためコンテンツマーケティングには以下のようなメリットがあります。
- 潜在的な見込み客が獲得できる
- コンテンツが資産になる
- ブランディングになる
- 外注を利用できる
潜在的な見込み客が獲得できる
上述していますが、コンテンツマーケティングではユーザーニーズ(悩みや課題)を解決する情報を発信するため、自社製品を知らなくてもコンテンツにたどり着いてくれます。
そのような潜在的な見込み客に、コンテンツを通じて自社のロボットの強みや価値を感じてもらい、お問い合わせや商談などにつなげることができます。
コンテンツが資産になる
コンテンツマーケティングは自社で制作したコンテンツを継続的に投稿し、ユーザーへ向けて発信していくことになります。
広告では掲載期間などがありますが、自社コンテンツの場合は削除しない限り蓄積していき、長期的に効果を発揮してくれるのです。集客効果が安定してくれば、広告コストの削減などにもつながります。
ブランディングになる
コンテンツマーケティングを行っていくと、ターゲットとなるユーザーは有益なコンテンツを配信してくれている企業への愛着や信頼感が湧くようになります。すると顧客ロイヤリティが高くなり、自社のファンとなってくれる顧客を生み出すこともできます。
またテーマを絞ったコンテンツ発信をすることで、自社の専門性も高められ、「〇〇の技術に詳しい会社」「〇〇が得意な会社」といったブランディングにもつながるのです。
外注を利用できる
コンテンツマーケティングについては市場分析やユーザー分析、検索上位に表示するためのSEOノウハウ、どういったコンテンツ内容にするかといった戦略策定など、様々なスキルが求められます。
そのためコンテンツマーケティングを請け負う企業も多数あり、そういったプロに自社のコンテンツマーケティングを依頼したり、コンテンツ制作だけを外注するなどの対応も可能です。
ロボットの広告・マーケティングで考えておくべきこと
ターゲットを明確に
マーケティングを行ううえで、ターゲットは明確にしておく必要があります。
自社の製品であるロボットが、誰の役に立ち、どのような課題を解決するための製品なのかを改めて整理して、ターゲットユーザー像の詳細を設定しておきます。
ユーザー像については、いわゆるペルソナという詳細なイメージを設定しておくことで、誰に向けたマーケティング戦略なのかがブレにくくなります。
ペルソナでは、性別や年齢だけでなく、名前や趣味嗜好、ライフスタイル、役職や業務上の課題など、実在するかのような人物像を設定し、関連する部署やスタッフに共有しておくことが重要です。
広告やマーケティング施策の目的(ゴール)を決める
広告の出稿やマーケティング施策を行う際には、最終的に見込み客にどう行動してほしいのかという目的やゴールを定めておきます。行動というゴールからの逆算で必要な施策やコンテンツを考えることで、効率的な実施が可能です。
Web上におけるオウンドメディアの情報も充実させておく
オウンドメディア(コーポレートサイトや他Webサイト、SNSアカウントなど)をはじめ、Web上で自社運用している確認できる自社の情報についても内容を充実させておきましょう。
BtoBの場合は比較検討や決済などに時間がかかる傾向があり、担当者だけでなく上司や決裁者が製品情報などを検索する場面も多くなります。
そのような際に、自社ロボットの強みやメリットをはじめ、他社製品との違いや魅力が伝わるようにしておきましょう。
また展示会で名刺交換をしたり、問い合わせや資料の請求があったりした後も、定期的にコミュニケーションを取れるように顧客情報を管理しておくことも重要です。
専門メディアを立ち上げて独自の集客経路を確立
見込み客が求めているのは自分が知りたい情報が集まっているメディアや、比較検討の参考になるメディアです。しかしニッチな商品やサービスほど、こういった専門メディアがないのが実情です。
逆にそういったサイトやメディアをつくることができれば、強力な集客経路になります。
キャククルを運営するZenkenでは、ユーザーの求める専門メディアを市場分析・戦略策定の段階から、メディア制作・運用までワンストップで行っています。
以下は弊社が制作している専門メディアの一例です。
有孔鋼板とは?使い分けがわかる用途別製品大全
「有孔鋼板とは?使い分けがわかる用途別製品大全」は、有孔鋼板(連続して長孔が空いている鋼板)という製品について、基本的な知識から使い方、施工事例、製造会社一覧などの情報を網羅している専門メディアです。
網羅性と専門性を兼ね備えたコンテンツSEOで、2022年1月現在、「有孔鋼板」という単一の検索キーワードで1位に表示。
それによって有孔鋼板を用いた施工を検討する業者や、製造会社選びに悩む業者など、有孔鋼板を求める顧客が必ず目にするメディアとなっており、顕在的なニーズを持っている購入や契約に近いお客様を集客できています。
SCADA MAGAZINE(スキャダマガジン)
画像引用元:SCADA MAGAZINE(スキャダマガジン)(https://www.scada-magazine.com/)
「SCADA MAGAZINE」は監視制御(SCADA)システムに特化した専門メディア。市場に出ているソフトのそれぞれの機能やコスパをはじめ、SCADAシステムの今後の動向やその他の情報を網羅しています。
新システムを導入する際に重要視されがちな料金以外にも商品選定の役に立つ情報が豊富で、SCADAシステムを検討する企業ならワンストップで導入判断が下せる構造になっています。
この記事のまとめ
ロボットをはじめBtoBの製造業では展示会による見込み客獲得が主流でしたが、コロナウィルスの蔓延をきっかけに、開催が見送られたり、商談などのオンライン化が普及したりしています。
こちらの記事でご紹介した方法などが、展示会に加えた新たな集客経路づくりの参考になれば幸いです。
またどのような広告・マーケティングを行うにしても、ホームページをはじめとしたWeb上の自社製品の情報は見やすくしておきましょう。
気になったらまずは検索するというのが、個人や企業に限らず、当たり前の行動となってきています。せっかく興味を持ってくれた見込み客を逃がさないためにも、検索されて出てくる情報が、自社の魅力や強みが伝わるものになっているのか、チェックしてみてください。
貴社のロボットを求める見込み客を狙えるマーケティング戦略をご提案します
キャククルを運営するZenkenでは、これまでに120業種を超えるクライアントのWebマーケティングを支援してまいりました。
8,000件以上のWebサイト運用実績もあり、ユーザーや競合の分析、戦略策定といった部分から、コンテンツ制作・Webメディア制作やその運用もワンストップで対応可能です。
培ってきたコンテンツSEOのノウハウによって、ニッチな市場や専門性の高い商材でも集客実績がございます。
既存の手法ではうまく認知を広められない、自社製品にあったマーケティング戦略に悩んでいるといった場合は、ぜひお気軽にご相談ください。