製造業でYouTubeを活用するメリットと事例
最終更新日:2024年07月19日
製造業においてYouTubeを活用するメリットや活用事例について解説します。製造業では、YouTubeを活用することにより自社製品をアピールし、集客力が上げられます。
しかし、成功するためにはコツがあるので、動画さえアップすればいいというわけではありません。
そこでこの記事では、製造業のYouTube活用事例を紹介しながら、成功するためのポイントについても解説していきます。
加えて「展示会以外の集客方法を探している」「これからWebマーケティングを始めようと思っているが何をすればいいかわからない」「業界内で独自のポジションを確立したい」と考えている企業の担当者に向けて、ポジショニングをベースとしたWebマーケティング施策「ポジショニングメディア」も紹介しています。
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YouTubeの活用が製造業者におすすめな理由
製造業ではYouTubeを活用することがおすすめだとされています。
なぜ製造業でYouTubeがおすすめの施策とされているのか、3つの理由を解説します。
製造業の参入企業が少ない
製造業においてはまだ動画マーケティングに力を入れて、YouTubeに動画を投稿している企業が
少ないのが現状です。
YouTubeを活かしたマーケティングを早めに導入することで、製造業の分野においてYouTube検索結果の上位を狙うことが可能になります。
またYouTubeの傾向として、自ら検索して動画を視聴するユーザーの多くは製品や動画の内容に対して強い興味・関心を持っています。
こうしたことから、検索結果で上位表示されれば見込みの高い顧客に対して自社製品をアピールすることが可能になります。
先手を打って、競合他社よりも早くYouTubeをマーケティング施策として導入するのはいかがでしょうか。
製品説明や工程をわかりやすく伝えることができる
製造業において、製品の説明や使用時の工程を見せることが重要です。
特に、製品の動作や加工工程はホームページ上の画像や文字だけだと製品のイメージがわかりにくい場合が多くあります。
一方、動画コンテンツを活用すると製品の特長や使い方をわかりやすく、具体的に伝えることが
できます。
また、YouTubeは世界的なプラットフォームであるため、動画に字幕を付ければ自社技術や魅力を
日本国内だけでなく、海外に対してもアピールできます。
信頼性を高めることができる
多くの企業では、製品の魅力を訴えるためにホームページや製品紹介ページに写真を掲載しています。
しかし、写真では製品の動作を見ることができません。
また、写真は明るさや色合いなど、様々な加工が簡単に施せます。そのため、写真で製品の本物の姿を判別するのが難しい場合もあります。
加工することで製品を良く見せることはできますが、一方で情報としての信頼性は
落ちかねません。
動画も加工は可能ですが、写真と比べて色味などの加工に多くの時間がかかります。
そのため、動画は写真よりも信頼性が高いと言えます。
動画の場合は製造業において製品をそのまま伝えることができるため、情報の信頼度を高めることができます。
特に製品の成約においては顧客との信頼関係が大切です。
この点からも、動画を活用した情報提供が製造業のマーケティングにとっては効果的といえます。
BtoB製造業におけるYouTube活用事例
ここからは、実際にYouTubeを活用しているBtoB製造業の事例をご紹介します。
NTN株式会社
NTN株式会社は機械の回転部分に用いられるベアリングの製造を行っており、自動車、医療、航空、
宇宙など様々な業種・業界に製品の供給を行っています。
また、NTN株式会社社はCMやYouTubeなど動画コンテンツに力を入れ、製品の紹介や製品のデモ映像などを配信しています。
これらの動画は日本語以外に英語や中国語バージョンもあり、国際的に発信している点が特徴的です。
またNTN株式会社は大人だけでなく、子供向けのコンテンツ制作も行っています。
これまでベアリングについて知らなかった人に対してもYouTubeを活用してアプローチしていることで
多くの視聴回数を得ています。
株式会社信和技研
株式会社信和技研は創業以来、パーツフィーダーと呼ばれる工場の生産ライン上で部品補給を自動的に
行う装置の製造を行っています。
パーツフィーダーの構造は業界や用途によって異なるため、すべてオーダーメイドで制作されています。
オーダーメイドであるために導入検討者は細かな機能や特徴の違いを知っておく必要があります。
しかし、これまではホームページ上の画像や文字のみで解説を行っていたため、その違いが伝わりにくい部分がありました。
こうしたことを背景に動画の公開をはじめ、現在ではYouTubeに多くの製品紹介やデモ動画を公開しています。
動画を活用することで、製品の特徴や使い方を視聴者に明確に伝えることができ、受注の獲得に繋げています。
武田金型製作所
武田金型製作所では、カーオーディオや音響、電化製品などの部品となる金型を製作していています。
運用しているYouTubeチャネルでは、金型の加工風景や社員インタビューなどを公開し、
自社製品のプロモーションを行っています。
また、武田金型製作所ではYouTube以外にFacebookやTwitterなどSNSを活用したマーケティングも
行っており、集客力の強化を行っている点が特徴です。
商品説明だけでなく、会社の社風や製品作りへの思いをYouTubeで発信したことで顧客を
多く獲得しています。
また、YouTubeと連携して他のSNSも活用し、集客を行っている点が功を奏しています。
このようにYouTubeに加えて様々なSNSを活用することも検討してみてはいかがでしょうか。
株式会社エクシール
株式会社エクシールは光ファイバーの光源装置や検査用のLEDを製造しているメーカーです。
国内外に販売代理店を有しており、世界各地に販促を行っています。
自社のYouTubeチャネルには、製品の紹介や展示会案内を投稿しています。
デモ動画など幅広い動画コンテンツを扱っています。
また、ショート動画にも力を入れている点が特徴的です。
ショート動画では展示会の実際の様子を伝えており、臨場感を感じることの
できる内容となっています。
ホームページ内の展示会案内コンテンツが、展示会での商談、成約に繋がっています。
サイトではわかりにくい製品説明と、展示会の案内の2つを動画形式でYouTubeチャンネルに
載せることで、様々な視聴者にアプローチを行っています。
DMG森精機株式会社
DMG森精機株式会社は日本最大手の工作機械メーカーです。
ありとあらゆる業界業種に対して様々な工作機械を提供しています。
YouTubeでは、会社のPRやユーザーの紹介、工作機械の動作情報を発信しています。
機械の製品説明だけでなく、お客様の声やサポートセミナーの案内なども動画化している点が
特徴的です。
また、日本語のコンテンツに加えて英語や中国語のコンテンツも作成し、国外の企業に対して製品を
アピールしています。
様々な言語で動画を作成している点や色々な角度から会社を紹介し、動画を作成していることが
成功し多くの集客につながっています。
このようにYouTubeチャンネルのコンテンツを一つのジャンルにとどめるのではなく、
複数のジャンルを織り交ぜると効果的です。
有限会社新興製作所
有限会社新興製作所は、山口県にある屋外用、船舶向けの配電盤や制御盤を製造している企業です。
地元産業への貢献をモットーとし、関門海峡を挟む景観のライブ配信を行っています。
他のチャンネルとは異なり、自社の製品をアピールするのではなく観光PRを
行っている点が特徴的です。
有限会社新興製作所のように、YouTubeでは製品をアピールするするだけでなく、
企業ブランディングも強化することができる点が大きな魅力だといえます。
株式会社シバタ
株式会社シバタは「ウルトラファインバブル」発生装置のメーカーです。
ウルトラファインバブルは様々な業種・業界で活用されており、
地球環境の浄化などへの期待が高まっています。
株式会社シバタでは、ウルトラファインバブル発生装置の
使い方や製品の概要をYouTubeで公開しています。
製品の使い方を動画で説明することで、導入後のイメージがわきやすくなるように
しています。
また、自社技術の実験を通してアピールすることで企業ブランディングを高めていることも
特徴的です。
このように製品の使い方などデモ動画を制作することで、視聴者に導入後のイメージを持たせることができます。
製造業でYouTubeなど動画を活用するメリット
ここでは製造業がYouTubeなどをはじめとする動画コンテンツを活用するメリットについて紹介します。
情報をわかりやすく伝えられる
YouTubeなどのプラットフォームに投稿する動画を活用することでユーザーにわかりやすく情報を伝えることができます。
動画は視覚と聴覚の両方に訴えることができるためです。
また、BGMや効果音などを用いることで豊かな表現でコンテンツを届けられることや
一度に多くの情報を届けられる点も特徴です。
実際に、アメリカの調査会社の研究においても1分間の動画では、Webページ
3600枚分、180万ワードの情報量の伝達が可能であることが発表されています。
このように動画は視覚と聴覚の両方に訴えることができる点や一度に多くの情報を
わかりやすく伝えられる点がメリットとなっています。
自社製品の商品説明動画や自社のビジョンをメッセージとして明確に
表現すると、ブランディング効果や製品の認知度向上につながるでしょう。
このように特に製造業においては製品の魅力を伝えることが多くなります。
動画の特性を活かして、自社製品の魅力を発信してみてはいかがでしょうか
拡散されやすい
動画は拡散されやすい特徴をもっています。
その理由として、動画はSNSのシェア機能や口コミなどと相性がいいからです。
また、文字だけのコンテンツよりも興味を持たせやすい性質があるために拡散されやすくなります。
例えば、動画の内容をTwitterやFacebookにもアップロードすることで、
リツイートやシェアが行われ、知らぬ間に拡散されることが考えられます。
動画を活用し、SNSと連携することでリツイートやシェアにより製品やサービスの認知度を一気に高めることも可能になります。
ユーザーの共感を得やすくなる
動画コンテンツはユーザーの共感を得やすいのも特徴的です。
動画は文字や画像では伝えられない感情や臨場感を伝えることができるためです。
例えば、製品のデモ動画をYouTube上に公開するとユーザーは自分自身が動画投稿者と同じ体験を疑似的に体験している感覚になります。
また、疑似体験を通じて購入後のイメージを持たせやすくすることができます。
購入後のイメージが明確になると製品の購入につながるでしょう。
動画を活用することで、共感を呼び起こし、購入や販促につなげることができます。
製造業においてYouTubeを活用するポイント
ここまで活用事例と活用するメリットについてご紹介しました。
ただし、YouTubeに動画を投稿するだけでは充分な効果を得られないでしょう。
製造業においてYouTubeを活用する際は以下のポイントを抑えておきましょう。
目的やターゲットを明確に定める
YouTubeコンテンツを作成するにあたってはまず、具体的な目的やターゲットを定めることが重要です。
ターゲットと目的が明確に定まっていないと動画で何を伝えたいのかが不明確になってしまいます。
なぜなら目的とターゲットにより発信したい内容や制作するコンテンツが異なるからです。
まずは以下を参考にして目標やターゲットを決めるようにしましょう。
目的:
- 商品認知を高めたい
- 企業のブランド力を高めたい
- 集客をしたい
ターゲット:
- 年齢
- 性別
- 趣味
このように動画を作成する際にはどのような目的で、誰をターゲットにするか決めるようにしましょう。
PDCAを回して運用し続ける
製造業に限らず、YouTubeをビジネスで活用するにはPDCAを回して、効果を最大限にするための工夫を
することが大切です。
PDCAサイクルを確立させ、YouTubeチャネルを運用しながらデータの分析、解析を行い、解析した結果からコンテンツの改善を行っていくことがアクセス数の向上や再生回数の向上につながります。
YouTubeは動画のクリック数や再生回数、視聴時間、視聴維持率など様々な指標が存在しています。
例えば、視聴維持率は動画の内容や長さの良し悪しを判断する材料になります。
指標を対象期間内の投稿内容と照らし合わせれば、どのように改善するべきか、どのような投稿を続けるべきか判断しやすくなるでしょう。
このように、動画は様々な指標が存在しているために、常に図るべき目標を定め、PDCAを回していくことが重要です。
ショート動画を活用する
ショート動画を活用することで自社のYouTubeチャンネルに多くの人々を引き込むことができます。
ショート動画は不特定多数の人々に対してリーチを行いやすいからです。
不特定多数の人にリーチできればこれまで接点のないユーザーへのアプローチも可能となり、新たな顧客が獲得できます。
またショート動画は撮影から編集まで1時間で終わらせることが可能なため、短期間で多くのコンテンツをアップロードできます。
コンテンツが多いことは企業としての信頼性やリーチのしやすさにもつながります。
YouTubeコンテンツを制作する場合には通常のコンテンツ以外にもショート動画を作成すると
良いでしょう。
製造業でYouTubeを活用を検討するなら
今回見てきたように製造業においてYouTubeは競合が少なく、参入しやすいのが現状です。
また、YouTubeは製品のイメージを明確化したり使い方をわかりやすく説明したりできるなど、
メリットが豊富です。
しかし、チャネルの更新停止や自社アピールばかりの投稿内容は視聴者の離脱につながるため、注意が必要です。
製造業でYouTubeをうまく活用すると集客力向上が図れます。
なお、それ以外にもSNSや他のWeb施策も同時に行うと集客効果はさらに高まるでしょう。
YouTubeを始めとした複数のオンラインマーケティングを同時に打ち出して効果的なマーケティング手法を考えていきましょう。
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