CPQシステムおすすめ7選比較!

最終更新日:2025年01月10日

CPQは、「Configure(構成)」「Price(価格)」「 Quote(見積書)」の略であり、構成が複雑な製品を見積もるためのシステムです。

CPQシステムの導入により製品やサービスの構成価格設定見積書作成の効率化が可能です。製造業やBtoB分野の営業プロセスにおいて、重要な役割を果たしています。

本記事では、CPQシステム7選を紹介。選び方や導入メリット、既に導入されている各CPQシステムの特徴も紹介します。CPQシステム導入を検討している企業のご担当者は、ぜひ参考にしてみてください。

CPQシステム一覧表

会社名 サービスの特徴

Cincom CPQ

商談中の正確な見積書作成で、営業を効率化

Salesforce CPQ

スムーズなデータ統合で業務品質を向上

Oracle CPQ Cloud

直感的な操作で見積書作成がワンクリック

Infor CPQ

効率的な業務自動化で、システム標準化を実現

Tacton

複雑な製品の見積書もスピーディーに作成

Fleacia CPQ

日本製造業の改革で産まれたハイエンドなCPQ

SAP CPQ

複雑な製品構成や多様な販売チャネルに対応

Cincom CPQ

商談中の正確な見積書作成で、営業を効率化

統合型CPQソリューションのCincom CPQは、複雑な製品やサービスに対応したCPQシステムです。製品の最新情報や価格を一元管理しているため、商談中にミスや手戻りのない見積書を作成できます。

柔軟なビジネスルールエンジンによって、製品やサービスの提案、価格設定を自動化できるので、販売プロセスの工数や手間をできるだけ抑えた運用が可能です。インターフェースの自由度が高く、企業独自のカスタマイズや複雑な仕様や製品にも対応できます。

詳細な価格情報やオプションなど、見積作成についてのすべてのチャネルから情報を取得・分析し、レポートを作成することもできます。

Cincom CPQの会社概要

会社名 シンコム・システムズ・ジャパン株式会社
所在地 東京都港区虎ノ門5-13-1 虎ノ門40MTビル7F
URL https://www.cincom.co.jp/products/cpq

Salesforce CPQ

スムーズなデータ統合で業務品質を向上

Salesforce CPQは、見積の自動化をはじめ、適切な価格の管理、受注できるCRMプラットフォーム。全ての工程を素早くスムーズに行えます。クリックだけで適切なSKUに辿り着くことが可能で、価格設定や割引、承認も合理的。

導入により、スプレッドシートやメールにおける作業も時間をかけることがなくなるので、案件の受注や提案など、お客様に対する活動に時間を充てることができます。さらに、Salesforce CPQ上で各仕様に合わせた見積提案書を作成して提出。毎回見積に入れるべき文言を追加しておけば、より簡単に作成可能です。

Salesforce CPQの会社概要

会社名 株式会社セールスフォース・ジャパン
所在地 東京都千代田区丸の内1-1-3 日本生命丸の内ガーデンタワー
URL https://www.salesforce.com/jp/products/quote-to-cash/overview/

Oracle CPQ Cloud

直感的な操作で見積書作成がワンクリック

Oracle CPQ Cloudは、製品やサービスを適切に組み合わせ、専門的かつ正確な見積書を作成し、顧客の価格ニーズを素早く満たすことが可能なクラウドベースのアプリケーション。営業担当者が構成プロセスをスピーディーに行えるようナビゲートし、ワンクリックで見積書を作成可能です。

また、カスタマイズの基礎として一般的な製品モデルを使用していますので、わかりやすい画面で直感的に操作できるのも魅力。パートナー販売、直接販売、顧客セルフサービスのチャネルを改善に導きます。

Oracle CPQ Cloudの会社概要

会社名 日本オラクル株式会社
所在地 東京都港区北青山2-5-8 オラクル青山センター
URL https://www.oracle.com/jp/cx/sales/cpq/

Infor CPQ

効率的な業務自動化で、システム標準化を実現

Infor CPQは、価格設定、見積作成業務を自動化。効率化した高度なシステムで、顧客体験を向上します。複雑な製品コンフィグレーションを簡素化することにより、マスカスタマイゼーションに対応可能です。

マルチチャネル販売の見積・注文をはじめ、販売会社への価格変更、マージン管理を素早く行い、2D/3D画像も活用可能。企業に合わせた顧客体験を提供します。

Infor CPQの会社概要

会社名 インフォア
所在地 東京都千代田区有楽町1-1-3 東京宝塚ビル16F
URL https://www.infor.com/ja-jp/solutions/service-sales/configure-price-quote

Tacton

複雑な製品の見積書もスピーディーに作成

TactonCPQは、工業製品や個別受注品などの製品構成の他、組み合わせルールが複雑な製品モデルであっても、簡単にコンフィグレーションの仕組みを構築することが可能です。そのため、製品知識の少ない営業担当でも、リアルタイムで正確な見積を作成することができます

多言語対応をはじめ、代理店向け設定についても標準機能で搭載しているTactonCPQは、自社の営業担当だけでなく、世界中の拠点などの販売チャネルにも展開可能。また、既存の自社Webサイトへの組み込むこともできますので、人を介さず、スピーディーにお客様に見積を提示することを可能としました。

製品の構成については、製品仕様データと組み合わせルールのインプットだけで完結できるシステム。プログラミング開発が必要ありませんので、構築後のメンテナンスも簡単に行えます。

Tactonの会社概要

会社名 株式会社エクサ
所在地 神奈川県横浜市西区みなとみらい4-4-5 横浜アイマークプレイス2F
URL https://www.exa-corp.co.jp/solutions/manufacturing/tacton/index.html

Fleacia CPQ

日本製造業の改革で産まれたハイエンドなCPQ

YDC共動創発が開発したFleacia CPQ は、長年の間、個別受注型製造業の「マスカスタマイゼーション改革」を手掛けてきた経験と、豊富なノウハウを活かして設計されています。

SaaSソリューションとして提供することで、初期投資とリスクを抑えながら導入できるほか、経験豊富なコンサルタントが仕様選定ルール作成のトレーニングなどを行う「ルール定義支援メニュー」を用意しているのも特徴の一つ。導入時の立ち上げも素早く行えます。

Fleacia CPQの会社概要

会社名 株式会社ワイ・ディ・シー
所在地 東京都品川区大崎1-2-2 アートヴィレッジ大崎セントラルタワー
URL https://www.fleacia.ydc.co.jp/cpq

SAP CPQ

複雑な製品構成や多様な販売チャネルに対応

ものの数分で、複雑なビジネスオファリングの見積書を作成できるSAP CPQは、直感的な構成プロセスによってすべての販売チャネルで成果を出すことが期待できます。SAP CPQを導入すれば、販売チームとパートナーの能力を強化できるだけでなく、複雑な製品構成でも簡単に提供できます。また、最適化された価格設定の他、見栄えがよくわかりやすい提案も、スピーディーに簡単に提供可能です。

任意のプラットフォーム上で、任意のチャネルを介した販売を実現する接続機能を搭載していますので、組み込み AIが高速で自動的に見積。そうすることで、業務のスマート化にもつながります。

SAP CPQの会社概要

会社名 SAPジャパン株式会社
所在地 東京都千代田区大手町1-2-1 三井物産ビル11/12F
URL https://www.sap.com/japan/products/financial-management/cpq.html

CPQシステムとは?

CPQとは、Configure(仕様選定)、Price(価格算出)、Quote(見積作成)の略。構成が複雑な製品を見積もるためのシステムのことをいいます。このCPQは、複雑な組み合わせルールを制御するためのコンフィグレーションエンジンが核です。

CPQシステムは、コンフィグレーションエンジンによる仕様の組み合わせの制御の他にも、仕様と同じく価格を正確に算出し、営業担当には欠かせない見積書・注文書を作成する機能を搭載。複雑な製造業における見積もりには、CPQシステムが役立ちます。

複雑な製品や掛け合わせの見積もりに関しては、その一つ一つを人間がやろうとすると、多くの時間がかかってしまうだけでなく、合計金額を間違えたり、製造できない仕様を選定したりする危険があります。オプションの豊富さも嬉しいポイントですが、豊富であればあるほど、見積もりをミスしてしまう可能性があるのです。

CPQシステムなら、組み合わせの可否をCPQのコンフィグレーションエンジンが制御。どんなにバリエーション豊富で複雑な製品でも、オーダーメイドやカスタマイズの自由度が高いものでも、正確にスピーディーに見積もることができます。

これによって競合との差別化を図り、営業・設計・製造リードタイムの短縮も実現することが可能です。

CPQシステムの導入メリット

属人化を防止

これまで、製造業など、複雑な製品の見積りを作成するためには、製品の知識はもちろん、長年の勘や経験が求められていたため、属人化が大きな課題でした。CPQシステムを導入すれば、担当者だけに頼ることなく、正確な見積りを素早く作成可能です。一連のプロセスをツール上で簡単に実施して、属人化を防止できます。

顧客満足度の向上・信頼獲得につながる

対応する人が違えば対応の差が発生することがあり、「前の担当さんは早かったのに」といった顧客の不満が出てしまうケースも。

CPQシステムを導入すれば、製品選定から見積もりまでの工程を一定の品質で提供可能です。そのため、顧客満足度の向上・信頼獲得につなげられるメリットもあります。

精度向上・時間短縮できる

幅広い製品仕様・構成を扱っている製造業においては、顧客のさまざまなニーズに対して何を提供するかを判断しなければいけません。

そのため、複雑な情報処理に手間と時間がかかり、時には見積もり金額を間違えたり、要望とは違う製品を選定してしまったりするなどのミスが発生する恐れもあります。その点、機械的に情報処理できるCPQシステムなら、効率的に、精度の高さを保ちながら業務を行うことができます。

営業活動の強化

営業活動において、スピード感と正確さは信頼につながる第一歩。担当者に頼らず、素早く正確な見積り書を作成できれば、スムーズな営業活動を行うことができます。

たとえば、複数の会社に相見積りを取る際、返事が早ければ契約を獲得できるケースも出てきます。CPQシステムなら、価格はもちろん、顧客のニーズに対応した見積りを作成できますので、新規開拓する場合にも大いに役立ちます。

このように、営業活動の負担を減らしながら、安定した品質のサービス・製品を提供できるCPQシステムは、イメージアップをはじめ、自社の売上向上にも貢献します。

CPQシステムの選び方

CPQの需要の高まりに比例して、さまざまなタイプのCPQシステムが存在しています。どんなシステムでも得意不得意がありますので、ポイントを押さえて選ぶようにしてください。

システム連携、カスタマイズの柔軟性

CPQシステムは、見積もりに特化したツール。そのため、CRMやERPなどの既存のシステムと連携できるかどうかを確認しておく必要があります。3DCADと連携できるものなら、製品仕様を3Dモデル化して提出することもスムーズに行えます。

クラウド型のCPQシステムなら低価格ですぐに導入できます。システム連携やカスタマイズを行いたい場合は、あらかじめ予算を決めておき、運用方法を明確にしてから検討することをおすすめします。

メンテナンスが簡単に行えるかどうか

CPQシステムを選ぶ際は、プログラミングや専門知識は不要かどうかや、仕様、価格、品番、ルールを感覚的に整理できるかどうかも、十分に確認しておく必要があります。

また、CPQシステムは製品の構成とルールを定義するマスタが重要な役割をもつツールですので、マスタが適切に整理されていなければ効果が発揮されません。初めてCPQシステムを導入する時は、マスタメンテナンスを簡単に行えるかどうかも、チェックしておいてください。

サポート体制の充実度

システムを利用するにあたり、システム障害やトラブルが発生してしまう場合もありますので、サポート体制が充実しいているかどうかも重要なポイントです。

トラブルが起こったり、何か聞きたいことがあったりした際に、チャットや電話など、どのようなサポートをしてくれるかも、事前にしっかり確認しましょう。

料金・価格相場の確認

CPQシステムは、「月額従量課金タイプ・月額固定費用タイプ」の2つの料金プランがあります。自社に必要な機能と要件が搭載されているかどうかを確認すると同時に、料金についても確認しておく必要があります。

月額従量課金タイプは、1ギガバイトごとに245円~程度、月額固定費用タイプは、9,000円~程度が相場の費用です。

CPQシステムに関するよくある質問

Q1.CPQシステムは他システムと連携できますか?

システムにより異なります。CRMやERPなどの既存のシステムや、3DCADと連携できるものもあります。

CPQシステムの導入を考えている方は、本ページに掲載している「CPQシステムの早見表」をご覧ください。

Q2.CPQシステムはどんな業界で導入されていますか?

主に機械や製造、住宅設備などの業界の各種メーカー、商社などに導入されています。必要な機能やシステムは業界や企業によって異なるため、自社のスタイルに合うシステムを選ぶことが大切です。

Q3.クラウドとオンプレミス、どちらがおすすめですか?

CPQシステムには、クラウド型とオンプレミス型があり、それぞれでシステム形態や導入する際の工数、費用なども大きく変わります。どちらにもメリット・デメリットがあるので、自社の状況や運用方法に合わせて選びましょう。

一般的に、クラウド型は導入コストが安価で導入期間が短く、システムベンダーが運用するため運用効率が良いことが特徴です。その代わり、月々のランニングコストや自社でのカスタマイズが難しいという点があります。

対してオンプレミス型の場合、クラウド型に比べて導入コストや期間がかかります。一方で、自社内での運用となるため、社内に運用やシステム担当がいる場合は運用の自由度が高く、自社に合わせたシステム設定が可能です。

CPQシステムサービスまとめ

CPQとは、複雑な構成の製品やサービスを見積もるためのシステムのこと。核となるのは、複雑な組み合わせルールを制御するためのコンフィグレーションエンジンです。価格を正確に算出して見積書・注文書をスピーディーに作成する機能により、属人化防止、顧客満足度の向上・信頼獲得など様々なメリットをもたらします。

選び方については、CPQの需要の高まりに合わせてさまざまなタイプのCPQシステムがありますので、システム連携・カスタマイズの柔軟性をはじめ、メンテナンスが簡単に行えるかどうか、サポート体制が充実しているかどうかなどのポイントを押さえておいてください。

また、料金・価格相場も重要です。「月額従量課金タイプ・月額固定費用タイプ」の2つの料金プランがありますので、自社の目的や必要な機能をあらかじめ明確にしてから検討するようにしてください。

免責事項
本記事は、2023年11月時点の情報をもとに作成しています。掲載各社の情報・事例をはじめコンテンツ内容は、現時点で削除および変更されている可能性があります。あらかじめご了承ください。