製造業のブランディング効果を解説!いま取り組むべき理由とは
最終更新日:2024年07月19日
コロナ禍の影響で、多くの製造業は非対面でも情報が届けられるWebの必要性を実感したことでしょう。そして今後、より重要性が高まっていくのが「○○と言えばあの製品」とユーザーに想起させるためのブランディングです。
この記事では、製造業におけるブランドを確立するメリットや具体的な方法について解説します。混沌とするWeb情報の中、このブランドをいかに確立させるかが、競争に勝ち残るカギを握っているといっても過言ではありません。
また、企業のブランディングに有効な施策のひとつである「ポジショニングメディア」を紹介しています。ブランディングを必要としている企業の担当者の方は、ぜひ参考にしてください。
製造業におけるブランディングについて考える
製造業にブランディングが必要な理由
ブランディングは、製造企業が必ず実施しなければならない訳ではありません。実際、何も対策も打っていない企業は数多く存在しています。
しかし、ユーザー(企業)がある製品やサービスの導入を検討中しはじめたとき、ブランディング対策を実施した企業とそうでない企業とでは、その時点で、企業から選ばれる可能性に大きな隔たりが生じます。
「当社が欲しかった製品はこれだ!」「この製品のこの売りを求めていた!」と、真っ先に思われる製品、あるいは企業の方が、断然選ばれる可能性が高いのは言うまでもありません。
自社製品・サービスが選ばれるためには、競合他社と差別化を図る必要があります。しかし、技術の高度化や標準化が進み、技術力や価格での差別はそう簡単ではありません。
そこで、ブランディングを行い、「○○の製品と言えばこの企業」と製品価値や企業の存在をユーザーに想起させることで、競合との差別化ポイントとしてユーザーの記憶に残します。
製造業の何をブランディングする?
製品・サービス
自社が製造する製品において、製品・サービスの長所やメリットといった「価値」を伝えるのが製品・サービスのブランディングです。製造業の場合、その商品・サービスを使うことによってどんな悩みや課題を解決できるのか、どんな効果があるのかを発信します。導入事例を用いることで顧客により伝わりやすくなります。
製造技術
企業が持つ技術をブランドとして発信します。産学連携での取り組みや特許取得の実績など、顧客に分かりやすいよう、技術に関する価値を可視化してブランドの向上を目指します。
企業そのもの
企業の存在や取り組んでいることを世間に周知することで認知度を向上させ、企業イメージを定着させるブランディングです。環境への取り組みや社員教育、社会や地域への貢献活動などが挙げられます。
製造業がブランディングを行うメリット
市場における競争力が強化できる
競合他社と価格で争わなくて済むため、市場での競争力において有利になります。ターゲット層に「自社の強み=価値」が認知されていると、価格を下げなくても取引が成り立つようになります。売り上げや利益率の向上につながるでしょう。
価格ではなく、価値で取引先との関係を築いていけるため、顧客満足度の向上にもつながっていきます。それにより顧客のLTV(Life Time Value:顧客生涯価値)が高まり、長期的にみても市場競争に強くなっていきます。
販売戦略のコンセプトが明確になる
ブランドが明確になっていると販路開拓や新規企画について話し合う際、目的が明確になります。社内全体で問題意識を共有できるようになり、目標を立てやすくなるでしょう。
会社の方向性に一貫性が出てくるため、取り組むべきことやビジョンにズレが生じそうになったときにも修正しやすくなり、経営にまで良い影響をもたらします。
社員のモチベーションが向上する
ブランドイメージが社内を中心に世の中へ浸透していくと、社員に愛社精神が生まれモチベーションアップにつながっていきます。「この会社で働けて嬉しい」という社員の誇りが団結力を生み、売上アップや業績拡大に波及していくでしょう。
さらに、社員がブランドのビジョンや指針によって自律的に動くようになり、人材管理やマネジメントがしやすくなります。
業界内でブランドポジションを確立できる集客メディア
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製造業のブランディングの作り方3つのステップ
ブランディング戦略では、具体的にどのようなことをしていけば良いのでしょうか。ここからは、製造業のブランディングの作り方について紹介します。
1.自社の技術や顧客の理解を深める
自社の技術がどういったもので、どんなターゲットニーズがあるかを企業自身が理解していないと、誰に対し何を訴求すべきかかが決まりません。また、ユーザー(取引先)の理解を深めておくことも重要です。
どんな市場で、どんな悩みを持ち、どんな課題を解決したいと思っているのか、その課題について自社の技術はどんな価値を提供できているのか、ユーザーから「選ばれている理由」への理解を深めます。そこから訴求すべきポイントを明確にします。
2.フォーカスする「価値」を決める
自社の技術やユーザーの理解度を深め、自社が市場においてどの「立ち位置」にいるかを理解したら、自社の何にフォーカスしてPRするのか、ブランディングする対象を決めましょう。
ブランディングしたいのは「企業そのもの」なのか「技術力」か「製品・サービス」か。PRしたい項目を定めて、訴求する方法や競合との差別化ポイントを決めます。
3.メッセージを発信する
ブランドイメージを持ってもらうために、自社製品を購入する可能性があるターゲットに向けてメッセージを発信します。自社Webサイトのリニューアルを検討しても良いでしょう。
どんな技術を持ち、どんな製品を、どんな理念のもと販売しているかを分かりやすく伝えるため、オウンドメディアなど、自社メディアを活用しコンテンツを配信する伝え方もあります。
製造業におけるブランディングがもたらす効果とは?
新規顧客の開拓に役立つ
ブランディング戦略によって認知度を高めることで、「○○技術、○○製品ならあの企業」というブランドが専門分野や業界内に認知されます。知名度も上がり、市場全体に知られるようになると、これまで取引をしてこなかった業界からも、引き合いの声がかかる可能性もあり、新規分野に進出する機会にもなります。
また、ブランドが浸透すれば展示会などに出展した際にも「名前が知れ渡っている」ため、ブースへ足を運ぶ人も多くなり、集客力と新規で商談する機会も増して、営業を効率的に進めることも可能になります。
市場で戦わずして勝つ
取引先へのイメージアップにつながり、ニーズが出た際に担当者に思い出してもらいやすくなります。ブランディングが成功していると、たとえ他社の製品と自社製品とで技術・品質面に大きな差はなくとも自社が選ばれる確率が高まります。
企業間との取引は合意と契約までに時間がかかりますが、継続的な取引が見込めるでしょう。一度取引がはじまれば、安定的な受注が見込める可能性も高まるのです。
価格以外の価値を認めてもらい契約に繋げることができれば、競合他社との価格競争にも巻き込まれることもありません。さらに既存の取引先との関係性が良好だと、新規顧客の獲得時にも競合より優位に立てる可能性があります。
費用対効果がアップ
ブランディングが確立することで、多額の広告費や販促費を投入してプロモーション活動を行わなくても、効率的に集客できるようになります。これまで広告にコストをかけていた企業は費用対効果が向上するでしょう。
広告・販促コストを削減せずとも、一連のPRの根底に「ブランディングの概念」を追加すれば、広告費だけにかけていたコストをブランディング戦略にも回せている、という考えもできます。新たなリソースを投下せずにブランディングを行うことも可能なのです。
削減した分のコストを、新しい商品の開発や機能性、サービス向上の追求にまわすこともできます。商品・サービスが市場において「唯一のブランド」となる可能性があれば、チャレンジしてみる価値は十分にあるでしょう。
採用面のメリットもある
ブランディングを強化することで自社の魅力を発信し続けると、採用活動にも好影響を及ぼします。
ブランディングに成功している企業には、採用に大きなリソースを注がなくても、新卒・中途を問わずエントリー希望者が集まってくる傾向にあるのです。
優秀な社員を採用できる可能性も高まるため、社内の人材の質を高める近道にもなるでしょう。
業界内でブランドポジションを確立できる集客メディア
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ブランディングメディアとは、キャククルを運営するZenkenが制作する、ブランド認知の向上と売上につながりやすい親和性のあるリード(見込み顧客)が集客ができるオウンドメディアです。
通常、ブランディングをする場合は何千万単位の制作費や広告費、そして時間を掛ける必要があります。しかしブランディングに失敗してしまえば、効果が出ず莫大な費用を失うだけでなく、間違った印象がついてしまう可能性も。
ブランディングメディアとは、親和性の高いユーザーに絞った認知度の向上を行い、ニーズが顕在化した際の第一想起されるブランドとして広めていきます。
自社のブランドを確立し
売上アップも叶える
ブランディングメディアとは?
また、購買意欲や利用意欲のあるユーザーにも同時にアプローチができます。その顕在的なユーザーにはなぜそのブランドや企業を使うべきかを解説し、さらに成約や購入につながるよう温度感を上げた集客が可能です。
ブランディングメディアを導入した結果、
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