インバウンド需要が増加し宿泊市場が活気を帯びる中で、OTA(Online Travel Agent)や旅行会社の手数料が利益を圧迫していませんか?
自社予約比率を向上させ、収益を改善・安定させるためには、効果的な宿泊予約システムの導入が重要です。また、自社サイト経由の予約では、OTAでは得られない顧客情報を活用することで、マーケティング強化やリピート率向上といったさらなるメリットも期待できます。
本記事では、複数の宿泊予約システムを徹底比較し、その導入事例や費用・料金について詳しく紹介します。システム導入を検討する際の参考にぜひお役立てください。
おすすめの宿泊予約システム一覧表
会社名 | サービスの特徴 |
---|---|
Direct In S4 |
最短2ステップで完結する宿泊予約システム
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ホテルスマートブッキング |
好意的な口コミ掲載と広告連携で自社予約を強化するシステム |
AirHost(エアホスト) |
多施設管理と自動化機能で効率化を実現する宿泊予約システム |
予約プロプラス |
宿泊観光業特化の多機能ブッキングエンジン |
tripla Book |
多言語対応とAI活用で予約完了率を高める宿泊管理システム |
予約番 |
自社予約比率を高める特別体験対応型システム |
OPTIMA(オプティマ) |
直感的なデザインとスマホ最適化で予約をスムーズにするシステム |
リザエン |
手数料削減とデータ活用が可能な宿泊予約システム |
RESERVA予約 |
クラウド型で簡単導入、予約管理を効率化するシステム |
てなわん予約システム |
選べる予約方式と自動メールで細やかな対応を実現するシステム |
リピッテHOTEL |
LINE活用で最短10秒予約とリピーター育成を実現するシステム |
SelectType「民宿・ペンション予約システム」 |
小規模施設向けに特化した柔軟な予約フォームと顧客管理が可能なシステム |
宿シス |
小規模宿泊施設向け、予約と売上管理を一元化するシステム |
MINCAN |
予約と施設運営を統合管理する総合宿泊システム |
CHILLNN |
自社予約比率を高める特別体験対応型システム |
宿泊予約システムとは
宿泊予約システムは、ホテルや旅館など宿泊施設におけるフロント業務や宿泊に関連した情報を、コンピューターが備えるさまざまな機能により一元管理できるシステムです。予約管理・客室管理・残室管理など手作業で行ってきた業務を自動化し、従業員の負荷を減らすと同時に、ユーザー(宿泊客)の利便性を高めることができます。
予約情報をはじめ、残室数・客室ステータス・料金・チェックイン/チェックアウト・顧客情報・伝票に至るまで、宿泊施設で取り扱うさまざまな情報や業務を一元的に自動管理し、省人化と業務効率化を推進するのが宿泊予約システムです。
サイトコントローラー・チャネルコントローラーとの違いは?
宿泊予約システムと似たシステムのなかに、サイトコントローラー・チャネルコントローラーがあります。どちらもホテル業務をサポートする点で共通していますが、それぞれの役割は異なっています。
宿泊予約システムは宿泊施設のフロント業務を一元管理するシステムですが、サイトコントローラー・チャネルコントローラーは、複数の予約サイトからのダブルブッキングを防止するなど、予約業務を円滑に管理するシステムです。
フロント業務を管理する宿泊予約システムと、予約管理をするサイトコントローラー・チャネルコントローラー。こうした役割の違いがあります。
両者はどちらが良い悪いというのではなく、それぞれの機能をお互いに補完し合いながら、連携して活用していくのが理想的です。
宿泊予約システムの主な機能
宿泊予約システムは、主に以下のような機能を搭載しています。
機能名 | 機能の概要 | 主な利点 |
---|---|---|
予約管理機能 | 予約の追加、変更、キャンセルを一元管理し、リアルタイムで更新する機能。 | 予約状況の把握が容易になり、効率的な運営が可能になる。 |
リアルタイム空室管理 | 予約状況をリアルタイムで反映し、空室情報を正確に管理する機能。 | ダブルブッキングの防止が可能になり、予約の信頼性が向上。 |
顧客管理(CRM) | 顧客情報をデータベース化し、履歴や嗜好を記録して管理する機能。 | 宿泊者名簿の電子化や顧客対応やマーケティング施策に役立つ。 |
キャンセル管理 | 予約のキャンセルを簡単に処理し、キャンセル待ちの顧客を自動で対応する機能。 | キャンセル対応の効率化が図れ、空室ロスを最小限に抑えられる。 |
自動リマインドメール | 予約の確認やリマインダーを自動で送信する機能。 | 顧客へのフォローアップが確実に行え、無断キャンセルの減少に繋がる。 |
多言語対応 | 複数の言語に対応しており、海外からの予約にも柔軟に対応できる機能。 | 海外顧客へのアプローチが容易になり、国際的な集客力が向上。 |
決済機能 | オンラインでの支払いをサポートする機能。 | 顧客が事前に決済を行えるため、チェックイン時の手続きが簡素化される。 |
サイトコントローラー連動 | OTA(オンライン旅行代理店)と連携し、予約状況を一元管理する機能。 | 予約を一元管理でき、手動で空室状況を更新する必要がなくなる |
会員機能 | 顧客が会員登録を行い、ログイン後に特別価格や特典を利用できる機能。 | リピーターの増加と顧客ロイヤルティの向上に繋がる。 |
宿泊予約システムの導入のメリットとデメリット
メリット
- 業務効率化: 予約や顧客情報を自動的に管理し、従業員の負担を軽減します。
- 予約ミスの防止: システム化により二重予約や入力ミスを防ぎます。
- 顧客満足度の向上: 24時間対応のオンライン予約が可能となり、顧客の利便性が向上します。
- データ活用による収益向上: 予約データをもとにしたマーケティング施策が行いやすくなります。
- 多言語対応: インバウンド需要に対応でき、海外顧客の利用促進につながります。
デメリット
- 導入コスト: 初期費用や月額料金がかかる場合があり、小規模施設にとって負担となることがあります。
- システムトラブルのリスク: システムエラーが発生した場合、予約受付や業務に支障をきたす可能性があります。
- 操作習得の必要性: 新しいシステムに慣れるまで従業員の学習が必要です。
- セキュリティリスク: 顧客情報を取り扱うため、十分なセキュリティ対策が求められます。
これらを踏まえて、自社の規模や運営体制に合ったシステムを選ぶことが重要です。
宿泊予約システムの選定ポイント
システムは使いやすいか?
システム選びの第一は、使いやすいものを選ぶことです。従業員の誰にとっても扱いやすいシステムでなければ、業務効率化するどころか、ミスやエラーが生じやすくなります。
そのため機能性を確認すると同時に、画面はシンプルで見やすいか、直感的な操作が可能かどうかなど、使いやすさをチェックしなければなりません。トライアル版を利用することで、正式導入前に操作性を試すことができます。
スムーズに予約ができるか?
宿泊予約システムの利用は「予約完了」までが最終ゴールです。どんなに優れた機能を備えていても、入力項目が幾つもあり、画面遷移も複雑では「入力に手間がかかる…」と途中で離脱されてしまい、機会損失にもつながります。予約のしやすさは 売上に直結する重要な要素ですので、システムを選ぶときは、「スムーズが予約ができるか」という点もチェックしましょう。
セキュリティは万全か?
宿泊予約システムはどんなに操作性や機能性が高くても、セキュリティが脆弱なら、サイバー攻撃や不正アクセスにより重大被害を招いてしまうことがあります。
とりわけ顧客情報の流出は、顧客と施設側の両方にダメージを与える点において深刻です。そのためシステム選定では、万全のセキュリティ対策を施しているかどうか?という点も大事なチェックポイントになります。
宿泊予約システム導入時の費用相場
クラウド型の予約システムを利用する場合は、基本費用は導入時の初期費用と月額利用料です。料金設定は運営会社ごとに異なりますが、初期費用は数万円、月額費用は5,000円前後から2万円ほどのが相場です。なお、初期費用が含まれない料金プランを用意しているシステムもあります。多くのシステムは、機能を追加するとオプション料金が追加される仕組みになっています。
クラウド型のシステム(SaaS)を利用する以外には、下記の導入方法も考えられます。
- 自社のシステム開発:自社の技術力によって数十万円~数千万円
- 外部によるシステム開発:数十万円~数千万円
- WordPressプラグインの利用:月額数百円~一万円(無料のプラグインもあります)
WordPressプラグインは厳密に言うと宿泊予約システムではなく、あくまでもコンテンツマネージメントシステム(CMS)の追加機能です。プラグインのアップデートは自社で行わなければいけないうえ、自社で必要としている機能が搭載されていない可能性もあります。また、プラグインによってはセキュリティリスクも懸念されます。コストを抑えながら宿泊予約に特化したシステムを導入したい場合は、クラウド型システムの利用がおすすめです。
宿泊予約システム導入時の注意点
どんな事前決済に対応できるのか確認する
クレジットカード決済機能だけでなく、PayPalやQRコード決済、コンビニ払いなど、どのような事前決済に対応しているかを確認することが重要です。インバウンド需要がある場合、クレジットカード以外にもPayPalの対応があると、より幅広いニーズに対応できます。
サイトコントローラーと連携できるか確認する
OTA(オンライン旅行代理店)を利用する場合、サイトコントローラーとの連携は必須です。日本国内で主要なサイトコントローラーとしては、「Bed24」、「TEMAIRAZU」、「TLリンカーン」、「ねっぱん!」、「らく通」が挙げられます。宿泊予約システムを導入する際には、これらのサイトコントローラーに対応できるかを確認しましょう。
多言語に対応できるのかを確認する
インバウンド需要に対応するためには、多言語対応も必要不可欠です。一般的に、多言語対応には、オプション料金が発生することが一般的ですが、一部のサービスでは自動翻訳や翻訳ページの提供などの方法で対応しています。
英語や中国語には多くのサービスが対応していますが、韓国語やタイ語など、需要があるものの、対応できていない言語がある場合、事前に確認を取りましょう。
宿泊予約システム導入に関するFAQ
Q1.宿泊予約システムにはどんな機能がありますか?
予約受付やキャンセル、予約情報を一元管理できる「予約受付管理」、空室・満室など客室ステータスを見える化する「客室・空室状況管理」、チェックイン/チェックアウトなど種々の受付業務をシステム化する「フロント管理」、日報・月報、分析表・レポートなど「伝票・帳票を作成する機能」。
これら基本機能は、宿泊予約システムにデフォルトで搭載されているものです。
Q2.宿泊予約システムを選ぶ際のポイントを教えてください。
宿泊予約システムの選定ポイントは、「使いやすさ」「集客力」「セキュリティ」の3つです。使いやすさは、画面の見やすさ、操作の快適性、従業員の誰にとっても使いやすいかどうか?がチェックポイントです。
集客力に関しては、分析表やレポートがつくれるなど分析機能搭載の有無をチェックしてください。分析機能があるとマーケティング施策が行いやすく、集客力アップにつながります。
最後に、セキュリティはシステムの安全運用に欠かせないインフラです。不正アクセスや顧客情報流出など深刻なセキュリティリスクを避けるため、万全のセキュリティ対策を施したシステムを選ぶことが重要なポイントになります。
具体的にどんなシステムがあるのか、詳しくは「宿泊予約システム一覧表」をご覧ください。
Q3.小規模施設でも導入するメリットはありますか?
小規模施設でも宿泊予約システムを導入することで、予約管理の効率化やミスの防止、顧客満足度の向上が期待できます。特にオンライン予約の需要が高まる中、少人数での運営を支える強力なツールとなります。
また、小規模施設では、フロントスタッフが不在の時間帯や休日に対応が難しい場合がありますが、オンラインでの予約システムを導入することで、顧客はいつでも予約を行うことができ、営業時間外でも予約を逃すことがなくなります。
宿泊予約システムのまとめ
宿泊予約システムは、予約受付やフロント管理など宿泊に関連したさまざまな業務をシステム化して一元管理できる便利なシステムです。
「業務効率化したい」「従業員の負荷を減らしたい」「集客アップしたい」という場合に有効な対策になります。ただし、システムの特徴や機能性はシステムによって異なること、また自社に合ったシステムを導入しなければ十分なメリットが得られないため、導入を検討する際にはシステムごとの特徴をよく比較することが大切です。
自社に合ったシステムを導入するために、ぜひ、記事の内容をお役立てください。
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- 本記事は、2023年6月時点の情報をもとに作成しています。掲載各社の情報・事例をはじめコンテンツ内容は、現時点で削除および変更されている可能性があります。あらかじめご了承ください。