税理士が顧問先を増やす開拓方法に秘策はあるか
最終更新日:2021年02月02日
税理士は顧問先を開拓する前に自分の事務所の強みを理解しておこう
税理士の収入を安定させるためには、企業などの顧問先をどんどん開拓して月々の収入を確保することですよね?顧問先をひとつでも多く開拓するためには、事前に自分の事務所がもっている強みを理解しておく必要があります。
じつはこの強みを武器として使いこなせれば、効率的な営業が可能になるのです。
顧問先の開拓に大切な「バリュープロポジション」という考え方
税理士事務所の強みを知る際には「バリュープロポジション」という考え方をもとにしましょう。
バリュープロポジションとは「自社(事務所)が提供できる価値」と「顧客が望んでいる価値」が合致し、なおかつ「競合が提供できない価値」を指します。
- 顧客が望んでいる価値である
- 競合の事務所はもっていない強みである
- 自分の事務所はその価値が提供ができる
他の事務所がもっていないけれど提供でき、かつ税理士事務所としてニーズがある点を見つけると他の税理士事務所に差がつけられます。
※バリュープロポジションについてもう少しくわしく知りたいかたは、下記記事も読んでみてください。
税理士の顧問先開拓とエリアマーケティングの関係
バリュープロポジションと同じくらい重要なのが、エリアマーケティングです。事務所を開く前に十分リサーチしたという場合でも、集客のためにはいま一度分析が必要です。
大まかなフローはだいたい下記のような感じです。
- 顧問先開拓をどのエリアまで広げるか決める
- そのエリアにターゲットとなる顧問先がどれくらいあるか調査する
- そのエリアにどのような競合がいるのかを調べる
- 競合の強みを徹底的に調べ勝算があるか分析する
- 勝てるポイントが決まったらそのエリアを攻略する
一瞬ゲームの攻略法みたいですが、開拓したいエリアに勝てないような強烈なライバルがいるのであれば、そのエリアでは勝負を避けるべきです。競合にはない強みを持っているのであれば、その武器(キーワード)とエリア名で攻めていきます。これがエリアマーケティングの考え方です。
以下にいくつかの項目について説明していきます。
開拓するエリアを地域単位で考える
開拓をするエリアは当然、自分の税理士事務所が対応できる範囲内で考えなければいけません。ただ広いエリアを狙いすぎると投下するコストが膨張してしまいます。
本当に自分の税理士事務所が開拓すべき範囲なのかを見極めて、必要な範囲へ適切なコストと労力をかけることで効率よく攻めることができます。
開拓するエリアのライバルを調査しておく
対応できるエリア内で他の税理士事務所が重視しているサービスや強みとしている点などを確認。ライバルの動向も把握した上で開拓エリアを調整し営業効率を高めましょう。
例えば企業支援を得意としている税理士事務所が都道府県単位で開拓しようと思っても、同様に起業支援を重視している税理士事務所があれば差別化が図れません。
しかし競合事務所が市区町村単位で獲得する施策を投下していないのであれば、そのエリアでは勝てる可能性が出てきます。
商店が多いのか、工場が多いのか、その地域の特徴を踏まえたマーケティング戦略を立てることが重要になります。
税理士の顧問先を獲得方法するWeb戦略
税理士が顧問先を開拓するためのWeb戦略にはどのようなものがあるか、具体的に説明していきます。
- まずは税理士事務所のホームページを作成
- ホームページやLPをリスティング広告にかける
- ポジショニングメディアを作成する
- SEO対策を実施してホームページやLPを上位表示させる
- 税理士事務所のポータルサイトに登録する
まずは税理士事務所のホームページを作成
現在ホームページがなければ作成します。既にホームページがある場合でも、強みや注力案件、エリアに特化したコンテンツがない場合は、新たにページを作成します。
ホームページの作成で注意したいのは、ゴリ押しの宣伝サイトにしないこと。訪問してくれたユーザーに役立つ情報であることがベースにないと、すぐに離脱されてしまいます。
リスティング広告
Googleの検索サイトで検索キーワードにあわせて表示する広告をリスティング広告と呼び、競争率が高いキーワードほど費用も大きくなる宣伝方法です。エリアマーケティングで開拓先を絞っておくと広告費用を絞り込みながら集客することが可能です。
ただしリスティング広告の運用には専門知識が必要になりますので、最初はプロに任せて運用してもらうほうがよいでしょう。
SEO対策を実施する
SEO対策はGoogleなどの検索サイトで、特定のキーワードの検索結果で上位に上がるような構成でサイトをつくることを指します。
自分でSEO対策を施すのであればコストは発生しないものの、上位に上がりやすいサイト構成や文章の書き方などの知識が必要です。
税理士向けポータルサイトに掲載
税理士を探している方向けのポータルサイトに登録することも、宣伝方法のひとつです。税理士事務所が登録できるポータルサイトの例として下記があります。
- 税理士ドットコム(https://www.zeiri4.com)
- 税理士さん.com(http://www.zeirishi3.com/index.html)
- 会計事務所検索エンジン(https://www.accnt.jp/)
- まほろば(https://mahoroba.co.jp/)
無料で登録できるか料金が発生するかはサイトによって異なります。
ポジショニングメディアの作成
ポジショニングメディア事例 詳細はお問い合わせください
ポジショニングメディアの作成も開拓するのにおすすめなサイト。複数の競合を比較し、差別化ポイントを強くアピールするサイトがポジショニングメディアです。
顧客となる可能性がある方が自分で複数の税理士事務所サイトを比較するのとは異なり、税理士事務所側がアピールしたい点を訴求する構成にできます。
バリュープロポジションに合わせて顧問先開拓の効率UP
無理にターゲットを広げるのではなく開拓したいターゲットに絞って誘導することで、問い合わせから契約に繋がりやすく、収益の増加が見込めます。
ポジショニングメディアは労力やコストを最大限に抑えて効果的な宣伝ができる方法なのです。
顧問先を増やす!税理士の開拓方法まとめ
税理士が固定収益につながる顧問先の開拓を増やす際には下記のステップで進めていきましょう。
- エリアマーケティングにて同業他社を調査し、地域を限定する
- バリュープロポジションを把握する
- ホームページを作成し広告掲載やポジショニングメディアの作成
しかしバリュープロポジションは意外と税理士事務所自身が探そうとしてもニーズに合った点を見つけられない場合もあり、エリアマーケティングも人員が必要です。なかなか思い通りに進まないこともあるでしょう。
顧問先を増やしたいけれどうまく開拓できないと悩んでいる税理士の方や、税理士事務所は7000案件以上のWebコンサルティング実績をもつZenkenにご相談ください。
バリュープロポジションの抽出からエリアマーケティング、そしてポジショニングメディアの作成までワンストップで対応させていただきます。