司法書士事務所の開業は戦略的マーケティングが必須
最終更新日:2020年06月03日
司法書士の開業に失敗しないために
現状、司法書士業界の景気はよくありません。理由としては、
- 債務整理案件の減少
- 登記申請業務の減少
- 景気の影響
- 人口の減少
- 司法書士数の増加
- 人工知能の影響
- マイナンバー制度の影響
などがあります。
これから司法書士事務所を開業するとしても、すでに別の事務所が同地域にあるといった状況です。独立開業をすること自体はそれほど難しくなく閉業率も低いですが、普通に営業をしていたら低収入になることも少なくありません。
そのため、司法書士事務所の開業をして失敗しないためには、危機感を持ち日々研鑽を重ねることはもちろんのこと、売上を伸ばすために、集客や営業にもしっかりと力を入れるのが重要です。
司法書士事務所の開業にあたって気を付けること
今の時代、司法書士事務所の独立開業を成功させ、儲かるようにするためには戦略的に動く必要があります。「開業後のイメージを持つ」「ネットワークを作る」「ネット集客に関する知識を持つ」ということが大切です。
司法書士事務所を開業したあとのイメージを明確にする
司法書士事務所を開業する場合、どういった経営方針にて経営をするのか決める必要があります。「法的弱者を救うことに力を入れるのか」「利益はそこそこにして安定性を重視するのか」「多くの人を雇い法人化して規模を拡大するのか」などの、経営方針を決めましょう。
また、司法書士事務所の開業を成功させるには、事務所の所在地に合わせた経営を行うのが好ましいです。傾向としては、地方で独立開業する場合には幅広い業務内容に対応していた方がいいとされています。
都市部では特定の分野に特化させ競合事務所と差別化するのが好ましいといわれていて、たとえば、不動産に特化した事務所や企業法務に特化した事務所などが都市部にはありますよ。
独立当初からある程度の仕事を得るためにネットワークを作る
ビジネスは一人(1社だけ)では行うことはできません。それは、司法書士業界でも同じこと。開業を失敗させないためには、ネットワークを作るのがよい選択で、不動産会社や弁護士や税理士などの他士業者と人脈を構築するのがいいでしょう。
ネットワークにより、仕事を融通してもらえたり、その業界ならでは有力情報を得られたりすることが期待できるのです。なお、ネットワークに関しては、一つよりは複数持った方が、得られるメリットは多くなります。
司法書士が人脈を作る場(広げる場)としては、
- 不動産業や金融業、他士業が集まる異業種交流会
- 地域の交流会
- 相続セミナー
- 高校や大学の同窓会
などがあります。
Webサイトやブログなどのネット集客に関する知識を習得する
インターネット社会の今日、効率的な営業をするなら、ネット集客が必要不可欠だといえるような状況。そのため、司法書士事務所のWebサイトやブログなどを用意し、宣伝するのが好ましいです。
Webサイトやブログなどを用意する場合に、ちょっと注意して欲しいことがあります。それは、見込み客に多く見てもらうため、SEO対策をするということです。今では、個人で完璧にSEO対策をするのは難しくなっていますが、上手くいけば開業時、ネット集客で必要となる費用を浮かすことができます。
自分で対策できるSEO対策(対策キーワードを要所、要所に増やすなど)と、自分では対策しにくいSEO対策(サーチエンジンの中身を知るなど)があるので、前者の対策を行いましょう。
開業に失敗する原因とは
司法書士事務の開業に失敗する原因としては、「運転資金が足りなくなる」「営業スキルや経営能力が無かった」「忙し過ぎて体を壊した」「ネットワークが無かった」などがあります。
これらのことは、開業後でも対策を打てるような問題。他には、「近くに競合事務所ができた」「法律改正が起きた」などがありますが、これらは、正直、自分が努力しても防ぐことはできません。
他に司法書士事務所の開業が成功しない理由として、
マーケティングが不足しているために、顧客が付かない場合があります。開業後にどんなに努力したとして、需要がないと商売は成功しないので、よく考えておく必要があります。
司法書士事務所の運営を成功させるためには、事務所所在地周辺に住む見込み客のニーズにあったサービスを提供し、かつ、良質な司法書士サービスを提供して顧客満足度を上げる必要があるのです。
マーケティングに基づき考えておくべきこと
今の時代、司法書士や他士業の数が増加しているので、競合に勝つためには専門性を身に付け、強力な武器となるようにとがらせるのが好ましいです。見込み客は、得られる利益が最大になるように専門家中の専門家を探しています。
事務所の所在地にある司法書士が扱っている業務の需要の総量は、ある程度一定です。事務所開業予定地に競合事務所が多いと、受任量は少ないことが予想されます。そのため、開業予定地周辺の競合事務所の調査は必要不可欠です。
開業予定地にいる近隣住民(年齢や性別など)や、法人(どんな業種かなど)の調査も必要。
たとえば、
- 高齢者が多いと相続業務や成年後見業務
- 女性が多いエリアであれば闇金問題対策業務
- 不動産屋が多ければ不動産登記業務
などの需要があるということが分かります。
集客方法の確立が成功のカギ
安定した収益を生むためには、安定した依頼があることが必要です。依頼を安定させるためには、日頃の広告戦略が大切。効率的な広告をすることで、司法書士事務所を探している方に見つけてもらえ事務所が認知されます。
そうなると、その人は見込みとなり、何かあった際に思い出してもらえ、受任につながるという流れができますよ。広告方法は、足を使った営業はもちろんのこと、Seoを意識したWeb集客やsnsを使った集客など、さまざまな方法があります。
具体的な集客方法を知りたい方は、以下のページを確認してください。
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Webマーケティング戦略のひとつである、当社のWebサービス「ポジショニングメディア」について、司法書士業界のものを資料にしました。すでに導入されたお客様の声や、一般的なWeb集客手法の課題もまとめています。