工務店系ポータルサイトの特徴とは?メリットや広告媒体を使った集客方法を紹介
最終更新日:2024年03月07日
多くの工務店は工務店を受注するにあたり、工務店系ポータルサイトを使った集客に取り組んでいます。そこで、工務店系ポータルサイトの概要や2大サイトの特徴、集客につながる上手な利用方法、さらにポータルサイトを使わない工務店の新しい集客方法など解説していきます。
工務店が工務店系ポータルサイトへ広告掲載するメリットとデメリット
工務店系ポータルサイトと一口に言ってもたくさん存在しており、それぞれ契約形態も異なっています。無料プランで契約できるサイトもありますが、サービスが充実しているのは当然ながら有料プランです。
ただし、有料プランはそれなりの掲載料金がかかってくるため、費用対効果を見極めた上で契約することが大切です。掲載料金のシステムを大きく分けると「定額型」と「成果報酬型」の2種類があります。
定額型の場合、サイトに広告を載せた時点で掲載料金が発生します。掲載料金は月額や年額など一定のペースで徴収されるため、コスト管理がしやすいです。
一方、成果報酬型はポータルサイトに掲載した広告を通じて、何らかの成果が出ると掲載料金が発生します。逆に成果が出なければ掲載料金もかからないため、不要なコストを抑えたいならおすすめです。
これらの内容を踏まえつつ、広告掲載のメリット・デメリットを解説していきます。
【長所】工務店系ポータルサイトへ広告掲載するメリット
検索上位に表示されやすい
工務店系ポータルサイトは検索上位に表示されやすいため、多くのユーザーが集まってきます。自社サイトの場合、上位表示させるまでにかなりの時間と手間がかかるため、それを踏まえてもポータルサイトは有用です。
また、ポータルサイト内でも検索順位の概念があるので、そこで上位表示させることができれば、より確実に集客できます。
気軽に資料請求や問い合わせができる
工務店系ポータルサイトでは、各工務店のページからすぐ資料請求したり、疑問点を問い合せたりできる仕組みが設けられています。ユーザーがアクションを起こしやすい分、成果につながる可能性も高いです。
ユーザーが安心して利用できる
工務店系ポータルサイトの広告は、すべて一定の審査を受けた上で掲載されています。つまり、質の低い情報が事前に排除されるため、Webサイトとしての信頼性も高いのです。安心して利用できる分、ユーザーも集まりやすいでしょう。
無料で使えるポータルサイトもある
無料プランを提供している工務店系ポータルサイトなら、コストをかけずに広告を掲載できます。使える機能は制限されますが、無料で集客できるのは大きな魅力です。
広告として出稿しやすい
工務店系ポータルサイトでは、工務店に関する説明文はもちろん、イメージ写真・建築実例・スタッフ紹介・アイコンなど、様々な情報をまとめて掲載することができます。
幅広いユーザーにアプローチできる
工務店系ポータルサイトには今すぐ依頼したい、じっくり比較検討したい、興味を持っているだけなど様々なユーザーが集まってきます。幅広いユーザーにアプローチできる分、集客のチャンスも広がるでしょう。
ユーザーが比較検討しやすい
工務店系ポータルサイトでは、たくさんの工務店が広告掲載しています。ユーザーの視点から見れば、ポータルサイトに訪れるだけで比較検討できるため、とても便利です。
キャククルが手がけるオウンドメディアとは?
120業界・8,000サイト以上の実績があるキャククルのオウンドメディア。
認知度向上、他社との差別化、従来と異なるターゲットにアプローチしたいなど、様々な目的で制作することができます。詳しくは以下のページでご確認ください。
【短所】工務店系ポータルサイトへ広告掲載するデメリット
コストがかかる
工務店系ポータルサイトの多くは有料プラン制なので、掲載料金をはじめとするコストがかかってきます。ポータルサイト内の検索順位を上げたり、情報の充実化を図ったりすると、コストも比例して増加するため、費用対効果に見合う成果を出さなければなりません。
差別化が難しい
多くの工務店が利用している関係上、工務店系ポータルサイトには似たような広告があふれています。そのため、差別化を図ることも簡単ではありません。
思うように成果が出ないこともある
工務店系ポータルサイトは広告数がとても多い上、工務店に対して気軽にアポがとれるため、ユーザーは選択に悩みがちです。十分なコストをかけても、思うように成果が出ない可能性もあります。
レギュレーションが厳しい
サイト自体の信頼性を高めるため、おとり物件の掲載を禁止するなど、工務店系ポータルサイトのレギュレーションは厳しく設定されています。仲介手数料の無料・割引といった通知もできないため、それをセールスポイントとする工務店には辛いところです。
大手工務店系ポータルサイトの紹介
大手工務店系ポータルサイトはユーザー数が多い上、機能も充実しています。特に以下の2大サイトは要チェックです。
SUUMO(スーモ)
画像引用元:SUUMO(https://suumo.jp/)
- 運営会社:株式会社リクルート住まいカンパニー
- 展開サービス:賃貸、売買、工務店&土地、リフォーム
- 掲載詳細:http://business.suumo.jp/
- キャククルによる詳細説明:https://www.shopowner-support.net/attracting_customers/house/suumo/
数ある工務店系ポータルサイトの中でも、SUUMOは最も知名度が高いです。顧客満足度調査で1位を獲得するなど評価も高いので、ユーザー利用率も非常に高くなっています。
物件ひとつあたり月額2万円の広告枠があるようですが、詳しい掲載料金は公開されていないため、直接問い合わせる必要があります。
LIFULL HOME’S(ライフルホームズ)
画像引用元:LIFULL HOME’S(https://www.homes.co.jp/)
- 運営会社:株式会社LIFULL
- 展開サービス:賃貸、売買
- 掲載詳細:https://www.homes.co.jp/businesspartner/
- キャククルによる詳細説明:https://www.shopowner-support.net/attracting_customers/house/homes/
LIFULL HOME’S は、SUUMOに匹敵する規模と知名度を誇る工務店系ポータルサイトです。総物件数が多く機能もサイト評価も高いので、こちらも集客に役立ちます。
月額15,000円の成果報酬型プラン、もしくは定額型プランが用意されているため、ニーズに合わせて選択可能です。
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ジャンル特化型の工務店系ポータルサイトで成約になる反響を獲得する
工務店系ポータルサイトでは、複数の工務店に対して一括で問い合わせるユーザーが多い傾向にあります。そのため、資料請求や問い合わせといった反響が出ていても、来場や受注といった成果につながらない事態が起こっていることが往々にしてあります。
もし、しっかり売上に繋げていきたいのであれば、以下の対応を意識することが大切です。
- 反響が出たらユーザーにすぐ連絡する
- メルマガやSNSでユーザーに期待感を持たせる
- 自社のアピールより有益な情報提供に注力する
- ユーザーの要望に合わせてしっかりフォローする
- ユーザーにとって最適なタイミングを見極める
- 定期的にアプローチしてユーザーとの接点を維持する
- 他とは違う工務店であるというアプローチを行う
またポータルサイトにも大規模なものから「平屋」「自然素材」「レンガの家」などジャンルに特化したものもあります。自社の強みや目的を踏まえ、有利な媒体を選択するのがポイントです。
ジャンル特化型ポータルサイトのメリットは、自社サービスと親和性の高いユーザーと接触ができ、反響につながりやすいことです。
またジャンルに特化した媒体に掲載されていることで、特定ジャンルの施工が得意な工務店・ハウスメーカーとしてユーザーに認知してもらえます。
ジャンル特化型ポータルサイトを上手く活用し、顧客層の改善と施工数増加を実現しましょう。
以下に具体的なジャンル特化型ポータルサイトを紹介していきます。自社の強みと合致するジャンルがあれば、掲載を検討してみてください。
RC住宅に特化!RCならではのデザイン性に迫るメディア「Grace」
「Grace」は重厚感あふれる自由度の高い空間設計を実現するRC住宅のポータルサイトです。
他の人には真似できないような、自分だけのカッコいい家を建てたい。そんな理想を持つユーザーに対して、RC住宅のプレミアム感が伝わる事例を多数紹介しています。
RC住宅であれば、圧倒的自由度で希望のデザインが叶えることや、優れたデザイン力とインスピレーションを持つ「一級建築士」に託すことの重要性などについても解説。
「贅を尽くした平屋のRC住宅」といった魅力的なキーワードで、ユーザーにRC住宅の価値を伝えているメディアです。
省エネに特化!省エネ住宅メディア「OUCHI ECO」
家族にも家計にも優しい省エネ住宅が見つかるータルサイトです。光熱費の値上げでこれまで以上に省エネには注目が集まっています。
これから家づくりをはじめる方に向け、政府が推進する「省エネ住宅」の知識が深まるメディアを企画。省エネ住宅の基準のほか、助成金についても紹介しています。
さらに省エネ住宅を建築するために必要な国が定めた基準を満たす設計力や、施工技術のある全国のハウスビルダーも調査して紹介。
「省エネ住宅に関するトピックス」というコンテンツを用意して、ユーザーにじっくり読み込んでもらう工夫もしています。
性能住宅に特化!「ニッポンの性能住宅ナットクEXPO」
「家の性能」を追求して高性能な住宅を建てたい人のためのポータルサイトです。
四季を通じて家族が快適に過ごせる家とはどのようなものなのか、ユーザーが気密性・断熱性・耐震性などの基礎知識を学びながら、日本全国・地域密着型の工務店情報をリサーチしてまとめています。
性能住宅を建てるビルダーが見つかるサイトという利便性をユーザーに提供しながら、エリアと自社の強みで差別化する戦略がとれるサイト構成になっています。
デザイン住宅に特化!デザイン住宅ギャラリー「ハイデザ」
ライフスタイルを創造するデザイン住宅ギャラリーというコンセプトの注文住宅ポータルサイト。
「規格住宅にはないかっこいい家を建てたい」「でもどうやってそれを実現させればいいかわからない」というユーザー向けに、デザインテイスト別の施工事例を見せて解説。
「あなたのライフスタイルを創造するデザイン住宅ギャラリー」で自分が建てたい注文住宅のイメージに合致した会社が見つかる、というコンセプトで構築しています。
自社と相性のいいリードが獲得しやすい構成になっています。
自然素材の家に特化!「自然素材の家」
「自然素材」にこだわった注文住宅のポータルサイトです。木材だけでなく、断熱材や塗料、接着剤に至るまで自然素材を使うという提案を発信しているメディアです。
自然素材の家ポータルサイト全国版を制作するため、47都道府県の会社を調査。各社の特徴をまとめながら、「”自然”と”楽”しく”暮”らす」をコンセプトとし、素材本来のぬくもりや香りはもちろん、健康にも良い住まいを建ててくれる会社を紹介しています。
さまざまなアレルゲンが問題視されている昨今、住宅と健康の関係性に着目した建材の選び方や基礎知識を提供し、真の意味での自然素材の家とはどのようなものなのかをレクチャーしています。
キャククルが手がけるオウンドメディアとは?
120業界・8,000サイト以上の実績があるキャククルのオウンドメディア。
認知度向上、他社との差別化、従来と異なるターゲットにアプローチしたいなど、様々な目的で制作することができます。詳しくは以下のページでご確認ください。
平屋に特化!「平屋住宅ポータル」
平屋に特化して工務店・ハウスメーカーを紹介するポータルサイト。近年市場が拡大している平屋ですが「なかなかうまく施工数を増やせない」「平屋の施工だけ増やす方法はないか」とお悩みの工務店・ハウスメーカーも多いのではないでしょうか。
注目度急上昇!これからの生活を彩る「平屋住宅」ポータルは、「平屋」「平屋 工務店」などで検索し地域で平屋を建てられる工務店・ハウスメーカーを探しているユーザーに利用されています。
平屋に特化したメディアなので、流入してくるユーザーが絞り込まれ、反響を獲得しやすいという特徴があります。
2000万円台の家に特化!「ゼロエネ住宅を建てよう」
「2000万円で建てる理想の家」は、予算2000万円で家を建てる際に参考にしたい「建物価格1500万円から2500万円」を絶対条件として注文住宅の実例を集めとしているポータルサイトです。
庭付きや吹き抜け、平屋や二世帯住宅など、さまざまなテーマの事例を窓口に、「マイホームを建てたい街」で希望に合った建築会社を探すことができます。
「2000万円の家」は、希望をあれこれ叶えようとすると、すぐに予算オーバーしてしまう価格帯です。そこで、2000万円前後の規格プランや参考プランがある建築会社を掲載し、実際に建てられた事例とともに、プランや標準仕様の内容を詳しくご紹介。
家づくりの要ともいえる予算をテーマに、パートナー探しの一助となるメディアを目指しています。
ZEHに特化!「ゼロエネ住宅を建てよう」
「ZEH・ゼロエネ住宅を建てよう」は、ゼロエネ住宅に特化したポータルサイトです。Googleで「ゼロエネ住宅」と検索すると1位に表示されます。(※2022年3月時点)
サイト内では、全国のゼロエネ住宅メーカーが都道府県別に掲載されています。なお、首都圏では横浜市や相模原市など、市レベルでの掲載も可能です。
掲載枠には会社の基本情報以外にあ自社ならではのゼロエネ住宅の特徴と口コミ、施工事例の写真が載せられます。
なお、地域別の企業紹介ページ以外にはZEHに強い会社の特徴や、ZEHを建てる際に重要となるポイント(Ua値、準防火地域など)についての情報も豊富です。
初めてのユーザーでも、ゼロエネ住宅に関する知識が身につくサイトとなっています。自社情報を掲載することで、ゼロエネ住宅を本格的に考えているユーザーからの反響が獲得できます。
木の家に特化!「きになる木の家」
「きになる木の家」は木の家の魅力を伝えることに特化した木の家専門のポータルサイト。
「木の家」「自然素材の家」と検索しているような木や自然素材にこだわって家を建てたいユーザーに利用されています。
木の家に注力したい工務店・ハウスメーカーが、自社と親和性の高いユーザーと接触するのに効果的。施工増加や単価向上が見込めます。
掲載内容は、自社のこだわりやスタッフのコメント、完成見学会やモデルハウスの情報など。自社の魅力が伝わらないとお悩みの方は、ジャンル特化型ポータルサイトで狙ったターゲットに、自社の魅力を伝えるのも一つの手です。
狭小住宅に特化!「匠の狭小住宅」
「匠の狭小住宅」は狭小住宅に特化したポータルサイトです。メディア全国を対象としており、都道府県別で狭小住宅に対応している工務店・ハウスメーカーを掲載しています。
エリアページには企業基本情報以外に施工事例の写真と各企業のこだわりポイントが掲載可能です。
また、「匠の狭小住宅」は狭小住宅を建てる前に必要となる情報も網羅しています。防火規制や耐震・免震といった基礎知識を始め、費用相場や事例で見る間取りなど、狭小住宅に興味を持っているユーザーなら見ておきたい情報が揃っています。
そのため、狭小住宅というカテゴリーで探しているユーザーが集めやすいサイトとなっているのが特徴です。
ローコスト住宅に特化!ローコスト住宅研究メディア「ローケン」
ローコスト住宅研究メディア「ローケン」は、ローコスト住宅に特化した専門Webメディアで、1,000万円台前後の価格帯で住宅を建てている全国の工務店、ハウスメーカーを紹介しています。
メインの掲載枠となっている「ローコスト住宅メーカー辞典」以外には、都道府県別と費用別の掲載も可能です。また、ローケンににはローコスト住宅の価格、ローン、保証などについての情報も盛りだくさん。
ローコスト住宅の快適性や安全性に不安を抱えているのニーズ解消されるメディアの構成となっています。
自社にマッチしたポータルサイトを作るという手段もあり!
総合ポータルサイトは既存の枠や形式に合わせた掲載がメインとなります。
競合もお金を払って同時に掲載しているので、基本的には並列的な訴求にならざるを得ません。そこで、自社の強みを浸透させたいのであれば、自社独自のポータルサイトそのものをつくってしまうのも一つの手段です。
しかし一般的にイメージされるポータルサイトを作るとなると、巨額な制作費用、莫大な運営コストがかかってしまいます。
キャククルの運営元であるZenkenでは、貴社の商圏や商材特性、ビジネスの方向性に合わせてセグメントしたポータルサイトや、貴社の予算とマーケット規模に合わせたポジショニングメディアを制作・運用することが可能です。
商圏内限定で独占的な運用をすることで、その商圏で検討・検索をしているユーザーへの露出シェアを広げることができるなど、マーケティング戦略において様々なメリットがあります。
自社の強みを打ち出せるポジショニングメディアとは?
ポジショニングメディアとは、商圏における貴社ならではの強みにフォーカスする形で作られるWebメディアです。
例えば価格の安さでは競合A社には負けているが、機能性では貴社が勝っているという場合、その機能性がいかに大切かをユーザーに認知してもらってから、比較検討してもらう訴求ストーリーを作ります。
「機能性は大切なんだ!」 → 「機能性で選ぶなら貴社」という流れをつくることで、貴社の強みに魅力を感じる、購買意欲の高いユーザーを狙って集客することができます。
工務店のメディア戦略については、下記ページで具体的な導入事例を含めくわしく解説していますので、ぜひお読みください。