2023年4月に経済産業省が発表した調査によると、2022年のキャッシュレス決済比率は36.0%(※)。キャッシュレス決済の高まりに伴い、飲食店や小売店、社食や学食などに設置されている券売機も、キャッシュレス決済対応のものが普及の一途を辿っています。
キャッシュレス券売機であればスムーズな決済ができるだけでなく、利用客の利便性が高められるため、結果的に集客が高まるというメリットに繋がることも。
店舗側にとっても現金を保管する必要もなくなるので、盗難や管理の面でリスクが最小限に抑えられます。当記事では、編集部がオススメするキャッシュレス券売機を紹介します。それぞれのシステムの特徴や導入事例などもリサーチしたので、券売機を導入する際は是非ご参考ください。
参照元:※経済産業省「2022年のキャッシュレス決済比率を算出しました」(2023年4月6日)
https://www.meti.go.jp/press/2023/04/20230406002/20230406002.html
キャッシュレス対応券売機一覧表
会社名 | サービスの特徴 |
---|---|
smooder |
省スぺ設計&スマホライクな画面で簡単操作!商品PRに効果的 |
グローリー |
セルフオーダーや多言語など様々なニーズに対応 |
BOSTEC |
施設・店舗の運営ノウハウを活かしてマッチする一台を提案 |
ブレイン |
不慣れなスタッフでも利用しやすい画面設計 |
芝浦自販機 |
製造、販売、メンテナンスまで一貫サポート |
ポスタス |
外部システムと連携可能な高性能キャッシュレス券売機を提供 |
NECマグナスコミュニケーションズ |
シンプルタイプから大画面タッチパネルまで様々なシリーズを提供 |
アイタック |
コンサルタントが自社に合う券売機を提案 |
券売機JP |
クラウドサーバーで別店舗のデータも確認できる |
キャッシュレス券売機とは
経済産業省は「2025年までにキャッシュレス比率を40%まで高めたい」という目標を発表しており、私たちの日常生活においても様々なシーンでキャッシュレス化が進んでいます。従来の券売機では、消費者がキャッシュレス決済を希望していても対応できず、ほかの店舗に顧客が取られてしまう恐れも。だからこそ、決済の多様性に応える必要があります。
キャッシュレス券売機は通常のレジのように電子マネー決済・QR決済・クレジットカードが利用可能です。機器によっては一部の決済だけに対応しているケースもあり、マルチ決済に対応しているケースもあるので、自社のニーズに合った券売機の導入が求められます。
もともとキャッシュレス機能が搭載している券売機だけでなく、オプションで後付けできるタイプも存在しています。ボタン式・タッチパネル式など多種多様な券売機が販売されているため、慎重に券売機を比較してください。
キャッシュレス券売機の導入メリット
キャッシュレス券売機を導入する大きなメリットは、現金の取り扱いが少なくなるという点です。多くの現金を店舗に保管していれば、盗難などのリスクが高くなってしまいます。そのため防犯対策としてもキャッシュレス券売機は重要な役割を果たします。そのほか、業務の効率化アップ・回転率や利便性の向上・決済に関するトラブルの減少といったメリットも挙げられます。
業務の効率化につながる
キャッシュレス券売機を導入すれば、注文・会計業務を利用者自身が行うのでレジ業務に費やしていた負担を大幅に軽減できます。そのためホールスタッフの業務が軽減でき、ゆとりをもって接客できるなどの効果も期待できるのです。
さらに売り上げ管理も可能なので、レジ業務だけでなく締め作業の効率化も図れます。とくに回転率を上げる必要のあるラーメン店・牛丼屋などの小規模な飲食店であれば、より導入の効果は高まります。よりスムーズな接客を行うためにも、券売機の導入を検討してください。自社の規模や状況に合った券売機であれば、より高い効果を実感しやすくなります。
回転率や利便性が向上する
券売機を導入すれば事前に会計する流れとなるので、商品・サービスを終えれば利用客はすぐに退店するのが一般的です。そのため利用客の回転率を向上させやすくなります。回転率が向上すれば、売り上げにとっても良い影響を及ぼすので経営にとって大きなメリットです。 またキャッシュレス券売機を導入すれば、利用者にとって都合のいい決済方法で支払えるようになります。利便性が向上すれば、店舗選びに大きなプラス効果が期待できるはずです。
しかし、キャッシュレス券売機によっては操作が難しいタイプもあるので、直感的に操作ができる分かりやすい券売機を選ぶようにしましょう。そうすれば回転率・売り上げ・利便性のアップが期待できます。
決済に関するトラブルが減る
現金を使った支払いをすれば、お釣りの渡し間違いなどのトラブルが起こりやすくなります。またキャッシュレスに対応していない券売機だと釣銭切れなどの問題も発生しかねません。そういったトラブルが起きれば、クレームにつながりかねないので注意が必要です。
さらに大量の現金をレジに保管していると盗難などのリスクを高めてしまいます。キャッシュレス券売機であれば、現金を取り扱う必要がないため決済に関するトラブルが抑えられるといったメリットも。また釣銭切れの心配もないので、従業員は接客などのサービスに集中しやすい環境が整います。
キャッシュレス券売機に使える補助金
キャッシュレス決済のためのシステムを導入する際、活用できる補助金は複数あります。
- IT導入補助金
- 小規模事業者持続化補助金
- ものづくり補助金
- 業務改善助成金
- 訪日外国人旅行者受入環境整備緊急対策事業費補助金
上記の補助金制度を上手く活用することで、よりお得にシステム導入ができます。
IT導入補助金
業務効率化・データ活用・働き方改革などを目的にITツールを導入する企業を支援するための補助金です。通常枠・セキュリティ対策推進枠・デジタル化基盤導入枠の3つがあります。
小規模事業者持続化補助金
小規模事業者が作成した持続的な経営計画に基づき、地道な販路の開拓などと併用して業務効率化を取り組むための支援です。それに活用した場合、キャッシュレス決済端末も補助対象となる可能性があります。
ものづくり補助金
中小企業や小規模事業者などが取り組むサービス開発などを行うための設備投資などを支援するための補助金です。機械装置・システム構築が対象経費となっているので、キャッシュレス決済端末も対象となります。
業務改善助成金
中小企業や小規模事業者の生産性アップをサポートし、賃金を高めるための助成金です。生産性を高めるための設備投資などの費用の一部も助成してくれます。
訪日外国人旅行者受入環境整備緊急対策事業費補助金
観光施設などにおいて感染症対策の充実・災害時の避難所としての機能強化・災害時や急病時の多言語対応強化に関する経費の一部を補助する制度です。
キャッシュレス券売機の導入に関する質問
Q1.現金に対応するキャッシュレス券売機はある?
キャッシュレスだけに対応している券売機もあれば、現金も使用できる券売機もあります。キャッシュレスだけの券売機なら釣銭切れなどのリスクもありません。ただ現金での支払いを希望する方にとっては現金が利用できるほうが利便性は高いと言えます。そのため利用者の特徴に合わせて、券売機を選ぶことが大切です。
Q2.キャッシュレス券売機は購入する方法は?
キャッシュレス券売機を導入する際、購入する方法・レンタルする方法・リースする方法があります。どれが良いというわけではなく、費用などを含めてトータルで検討することが大切です。購入すれば初期費用は高くなりますが、ランニングコストは抑えられます。レンタルであれば短期間で借りることもでき、途中解約も可能です。リースの場合、自社が希望する機器を導入できますが、長期契約となっているケースがほとんど。中途契約ができないため注意しなければなりません。
Q3.キャッシュレス券売機の導入費用は?
キャッシュレス券売機の性能・メーカーによって導入費用は大きく変わります。一般的にボタン式であれば50万~150万円ほど、タッチパネル式であれば50万~200万円ほどが目安です。初期費用を抑えたい場合にはレースやレンタルといった方法も検討してください。
キャッシュレス券売機の導入を考えている方は、本ページに掲載している「キャッシュレス券売機の早見表」をご覧ください。
キャッシュレス券売機まとめ
キャッシュレス券売機を導入することによって、業務効率化・省人化・防犯対策など様々な効果が期待できます。接客業に集中することで顧客満足度アップも図ることができ、売り上げアップにも期待できます。
キャッシュレス券売機と言ってもメーカーによって特色が異なり、操作性・導入コスト・機能なども違うため自社に合ったものを導入することが大切になってきます。いろいろなキャッシュレス券売機を比較したうえで、慎重に導入する券売機を選ぶようにしてください。
- 免責事項
- 本記事は、2023年11月時点の情報をもとに作成しています。掲載各社の情報・事例をはじめコンテンツ内容は、現時点で削除および変更されている可能性があります。あらかじめご了承ください。