モバイルオーダーシステムは、商業施設や飲食店・小売店などでの注文と決済を顧客自身のスマートフォンを通じて事前に完了できるサービスです。顧客は、店舗に並ぶ必要がなく、店舗側も作業を中断せずに注文が受けられるなどメリットが多いため、導入を考えている店舗経営者も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では、モバイルオーダーシステムを提供している会社を紹介します。各社が提供しているサービスの特徴、費用や、モバイルオーダーシステムを利用するメリット・デメリットや選定ポイントについてもご覧いただけますので、導入の参考にしてみてください。
モバイルオーダーシステム一覧表
ここでは、各社が提供するモバイルオーダーシステムを一覧で紹介しています。モバイルオーダーシステムを提供している業者によって提供されているサービスが異なるため、料金プランとの比較も参考に、自社にぴったりのモバイルオーダーシステムを見つけてみてください。
会社名 | サービスの特徴 |
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NEW PORT |
複数テナントをまとめて管理!商業施設特化型モバイルオーダーシステム
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Square |
飲食店・レストランの接客品質を向上させるワンランク上のステムを提供 |
CHUUMO |
自動オーダー受付から配膳管理まで!スタッフの負担軽減をサポート |
Mr.Menu |
導入費用無料!POSレジとの連携でストレスフリーな注文プロセスを実現 |
トレタO/X |
美しいデザイン性で店舗の「映え」アピールも!オーダー回数・客単価UPにも期待大 |
RettyOrder |
LINE連携でリピート集客率UP!初期費用無料でスタートアップにもおすすめ |
Okage Go |
オーダー端末不要!初期費用を抑えてセルフオーダーシステム導入を実現 |
funfo |
無料アプリで導入可能!POSレジやLINE連携、キャッシュレスも叶えるサービス |
リピッテ テイクアウト& デリバリー |
LINEで受けた注文を自動管理!簡単注文で顧客をリピート化できる! |
O:der ToGo |
導入実績4,500店舗以上!注文・支払いからリピート促進までオールカバー |
menu |
加盟店実績91,000店舗!独自コンテンツや生活インフラを満たすサービスを提供 |
CASHIER |
店舗の運用ニーズに合わせた自由な設計が可能!複数店舗の一元管理もOK |
テイクイーツ |
スイーツ・ベーカリー店や飲食店のテイクアウトに特化!人件費削減と売上UPを実現 |
Linkto モバイルオーダー |
テイクアウトもイートインも行列や混雑を回避したスマートな店舗運営をサポート |
Qrfood |
注文と支払いの電子化を実現!顧客単価UP・コスト削減などマルチメリットを提供 |
L.B.B.Cloud |
業種・規模を問わず店舗運営のデジタル化を推進!効率化に必要な機能をフル装備 |
dinii |
オペレーションなしで売上UP!会員数・リピート割合・メール開封率も一目瞭然! |
poscubeモバイルオーダー |
客単価UP・受注受付回数削減!売上&業務効率の向上を実現に導くシステム |
モバイルオーダーシステムとは?
モバイルオーダーシステムは、顧客が自分のスマートフォンのアプリやインターネットを通じて、注文及び支払いを完了させられる便利な仕組みです。注文受付から商品提供までのプロセスがスムーズになり、店舗の人件費削減や作業効率の向上が見込めます。
特に、顧客と従業員間の直接的な接触を減らせるため、コロナ禍以降の感染リスクへの警戒が高まった現在、多くの飲食店がモバイルオーダーシステムの導入を進めています。
モバイルオーダーシステムの種類
モバイルオーダーシステムは、3つの異なるタイプに分類されます。各タイプの特徴を紹介します。
店内注文に適したシステム
スマホでQRコードを読み取り注文するモバイルオーダーシステムは、来店客の待ち時間削減とオーダーミスを防ぎます。注文から決済までワンストップで完結し、店舗側のタブレットへの注文表示も可能。POSレジ機能を備え、飲食店の会計処理を効率化できると考えられます。
また、時間管理機能で食べ放題・飲み放題の管理負担を軽減できるものでは、顧客満足度の向上も期待できます。
テイクアウトに適したシステム
スマホでの事前オーダーと決済を可能にするモバイルオーダーシステムは、テイクアウトを強化したい飲食店に最適です。例えば、LINEを通じて簡単に注文・決済が完了したり、顧客分析やパーソナライズされたサービス提供ができたりするものでは、店舗の効率化はもちろん、顧客満足度向上に貢献すると考えられます。
最近の注文日・頻度・支出額に基づいて、オンラインでのプロモーション活動ができれば、商品提供時のより質の高い顧客サービス提供に役立つはずです。
多用途に使えるシステム
モバイルオーダーシステムは、飲食店だけでなく、小売店や複合施設でも活用できます。ショールーミングのように店内に展示された商品について、QRコードを利用して直接スマートフォンからオンラインで購入可能のものや事前決済など、業態に応じたカスタマイズが可能。自社のビジネススタイルに合わせた選択ができるのも嬉しいポイントです。
モバイルオーダーシステムを導入するメリット
ここでは、モバイルオーダーシステムを導入するとどのようなメリットがあるのか、具体的に紹介します。
事前支払いが可能になる
テイクアウト型では、事前の支払いが可能になります。店舗では、商品の受け取りのみになるため、購入プロセスがスムーズになると考えられます。店舗前に長時間並んだり、店舗内が混雑したりといった状態が回避できるはずです。
店舗運営が効率化できる
モバイルオーダーシステムの採用により、管理画面を通じて注文内容を簡単に確認できるようになります。POSレジと連携すれば、会計情報を直接レジへ転送できるため、会計時のミスも防止できる可能性が高くなります。
コスト削減・売上アップが期待できる
モバイルオーダーシステムの導入は、顧客自身がデバイスを通じて注文を行えるため、人員配置の最適化と人件費削減の効果があると考えられます。忙しいスタッフによる対応を待つ必要がなく、好きなタイミングで注文できるので、サービスの利便性が向上と売上の増加に寄与するはずです。
モバイルオーダーシステムの選び方
ここでは、モバイルオーダーシステムを選ぶポイントについて紹介します。
コストは適当かどうか
モバイルオーダーシステム導入時は、開始費用と継続的な運用費が必要になるため、業務改善と売上増加にどう影響するかを正確に評価しなければなりません。無料の初期導入オファーや月額使用料の割引プロモーションが存在する場合も、長期的なコストを見積もるためには、定価を把握しておく必要があります。
店舗型かテイクアウト型か
モバイルオーダーシステムには店内と店外用があり、それぞれに「割り勘」や「準備完了通知」など特化機能が備わっています。利用シーンに応じたシステム選定が売上向上につながるはずです。
決済手段が豊富かどうか
選択するモバイルオーダーシステムは、クレジットカード・キャリア決済・QR決済といった多様な決済オプションを提供できるものが理想的です。結果として、顧客は、システム内でスムーズに支払いが可能となり、顧客満足度の向上に繋がると考えられます。
わかりやすいUIかどうか
モバイルオーダーシステムは、メニューと決済画面が直感的に使えるものが適していると考えられます。使い勝手が良く、メニュー表示がクリアなシステムは、顧客にとって使い勝手が良く、売上の向上につながるはずです。
多言語対応が可能かどうか
店舗が観光地に位置している場合、海外からの来客対応のために、多言語に対応したモバイルオーダーシステムの利用が推奨されます。顧客対応だけでなく、外国籍スタッフの研修を円滑に行う助けにもなると考えられます。
導入前後のサポートは万全かどうか
モバイルオーダーシステムの導入には、利用開始前後のサポート体制を検討する必要があります。操作方法に関する疑問やシステムトラブルなど、予期せぬ問題が生じる可能性もあるため、充実したサポートが提供されているかを事前に確認しておくと安心です。
モバイルオーダーシステム導入に関するよくある質問
Q1.モバイルオーダーシステムの費用相場は?
モバイルオーダーの導入には、10万~20万円の初期費用と1万~3万円の月額費用が必要になるのが一般的です。無料の基本プランもありますが、充実したサポートやコンサルティング、カスタマイズ機能を利用するには有料プランが推奨されます。
導入前には、POSレジ連携などの追加機能や、プリンター・ルーター・タブレットなどの設備投資の必要性を考慮し、各サービスのプラン内容を確認しておく必要があります。
モバイルオーダーシステムのまとめ
モバイルオーダーシステムは、顧客自身のスマートフォンやタブレットを使用して商品やサービスの注文を行うデジタルプラットフォームです。顧客は、場所を選ばず、いつでも簡単に注文が可能で、待ち時間の削減や注文の正確性向上にも寄与します。
また、店舗側にとっても、オーダー処理の自動化により運営コストの削減や顧客データの収集が可能になるなど、多くのメリットがあります。さらに、パンデミック期間中、需要が高まった非接触型サービスにおいても、モバイルオーダーの価値を一層高めたといっても過言ではありません。
今後も技術の進化とともに、より高度な機能やセキュリティ強化が進み、多様な業界での導入が進むと考えられます。
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- 本記事は、2024年3月時点の情報をもとに作成しています。掲載各社の情報・事例をはじめコンテンツ内容は、現時点で削除および変更されている可能性があります。あらかじめご了承ください。