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おすすめの空調制御システムを徹底比較!

最終更新日:2025年01月22日

空調制御システムの導入を検討している企業の中には、電気代の高騰に悩んでいるところも多いのではないでしょうか。オフィスビルの電気代の約4割を空調が占めるともいわれており、空調制御は省エネルギー活動や節電に直結します。

本記事では、電気代の高騰を背景に、詳しく知っておきたい空調制御システムについて解説します。空調制御システムの特徴制御方式対応年数、そしておすすめシステムまで幅広くご紹介。ぜひ、導入を検討する際の参考にしてください。

目次

おすすめの空調制御システム一覧表

会社名 サービスの特徴

おまかSave-Air

関西電力開発!省エネと快適を両立する空調制御システム

  • エネルギーのプロ「関西電力」が開発した信頼性の高いシステム
  • 独自技術で省エネ×快適性を両立しつつ電気料金を削減
  • 複数デバイスから簡単に設定変更&効果確認ができる

EMクラウド

エネルギー管理を効率化する制御プラットフォーム

「かいてきくん」

無線で快適さと効率を制御するシステム

RICOH Smart MES

クラウドで実現する効率的なエネルギー制御

E&E Air®

既存機器で実現するクラウド型空調制御

Smart DASH®

AIで最適化する空調環境

P-AIMS(ピーエイムス)

空調と設備を一括管理する統合システム

アイ・ビー・テクノス

統合管理で快適さと効率を実現するシステム

ジェルコミュニケーション

間欠運転で最適化する空調制御

オーニシ

リアルタイム制御で電力使用を最適化

DK-CONNECT

IoTで空調と建物管理を効率化

リモビス

クラウドで統合管理を実現する設備制御システム

関西電力開発!省エネと快適を両立する空調制御システム

おまかSave-Air

おまかSave-Air
引用元: おまかSave-Air公式サイト(https://sol.kepco.jp/aircontrol/)

おまかSave-Airの概要

「おまかSave-Air」は、関西電力株式会社が開発した空調制御システムで、省エネと快適性を両立しながら電気料金を削減できる点が特長です。また、関西電力は脱炭素や経費削減に貢献するさまざまなサービスを展開しており、エネルギー全体の削減を目指す企業におすすめです。

空調の稼働状況や省エネ効果はWeb上で確認可能です。直観的でシンプルな操作性を備えているのも特徴です。

おまかSave-Air
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おまかSave-Airを選ぶべき理由

エネルギーのプロ「関西電力」が開発した信頼性の高いシステム

「おまかSave-Air」は、東証プライム上場企業である関西電力株式会社が開発した空調制御システムです。関西電力は、エネルギーのプロとして70年以上の実績を持ち、その間に培った技術力やエンジニアリング、豊富なノウハウを活かしており、空調制御システムの導入でも高い信頼性があります。

さらに、関西電力は空調制御システム以外にも「太陽光発電オンサイトサービス」「蓄電池オンサイトサービス」「再エネECOプラン」など、脱炭素や省エネに関連するサービスを多数展開しています。そのため、環境改善や経費削減を目指す企業に加え、エネルギー全体の削減を検討している企業にもおすすめです。

独自技術で省エネ×快適性を両立しつつ電気料金を削減

空調制御システム「おまかSave-Air」は、関西電力グループが展開する独自の制御ロジックによって、省エネと快適性を両立しています。

具体的には、以下のモードで空調をコントロールします。

  • 省エネ制御モード:効率が悪くなると運転を抑制し、快適性が損なわれると運転を再開
  • デマンド制御モード:デマンド目標値に対する現在の消費電力を基に、空調の出力を自動調整

空調にかかる電気料金を約10~20%削減できるとされており、特に全国展開の中規模病院、レジャー施設(パチンコ店など)、福祉施設といった空調使用量が多い施設で、省エネや経費削減の効果を実感しやすいでしょう。

複数デバイスから簡単に設定変更&効果確認ができる

空調制御システム「おまかSave-Air」では、空調の稼働状況をWeb上で確認できます。スマートフォン、タブレット、パソコンなど複数のデバイスから制御状況や省エネ効果の確認が可能なうえ、省エネ・デマンド制御のレベル変更も行えます。

直感的でシンプルな操作性を備えているのも特徴です。

さらに、おまかSave-Airは工事が簡単で、最短2~3日で設置可能なのも大きな魅力です。室内工事は不要で、室外機にメーカー純正の外部制御アダプターとおまかSave-Airを設置するだけで完了します。

以下のように、導入に関して高評価の声が寄せられています。

  • 室外機に取り付ける制御機器以外に特別な設備や工事は不要で、既存のパソコンやタブレット、スマートフォンから設定変更や効果確認ができるので、大がかりな設備投資が必要ありません
  • 実際の導入時に、工事もスムーズに進み満足しています。
  • 室外機に制御機器を取り付けるだけで、空調設備の長時間停止や工事の騒音の心配がなく、来院者や入院患者に迷惑をかけません。
  • 工事がスムーズに進み、とても満足しています。

おまかSave-Airの空調監視システムの導入事例

【病院】患者さまの快適性と省エネを両立

「おまかSave-Air®」の説明を聞いて魅力を感じたのは、やはり省エネ効果でした。何度か現場調査を行っていただき、空調にかかる電力使用量を年間約19%削減できる見込みが示されたことで安心感を得ました

また、初期導入費用が無料で、月々のサービス料金も数万円。年間の省エネ効果を考えると、十分なメリットがあると判断しました。

さらに、大規模な設置工事を必要としない点も高く評価しています。室外機に制御機器を取り付けるだけで済み、空調設備の長時間停止や工事の騒音を避けられるため、来院者や入院患者に迷惑をかけないことも導入の決め手となりました。

導入を決めた理由は、「おまかSave-Air®」の豊富な採用実績と関西電力の丁寧な対応です。電力会社として全国に省エネ関連のソリューションを展開していることを以前から知っており、信頼感を持っていました。

さらに心強かったのは、当院からの問い合わせに迅速かつ丁寧に回答していただけたことです。疑問や不明点に対して、専門知識がない私たちにも分かりやすく説明していただき、スムーズに導入できました。

2022年12月、一般病棟60床と緩和ケア病棟20床を備えた本館「ドイツ館」に「おまかSave-Air®」を導入。その後の1年間で、空調にかかる電力使用量をほぼ想定通り20%近く削減することができました。

引用元:おまかSave-Air公式HP(https://sol.kepco.jp/case/aircontrol/shimuraomiya/)

【学校】想定よりも省エネ効果が出るのは、嬉しいメリット

デマンド削減効果を第一に期待して「おまかSave-Air®」を導入しましたが、電気使用量が想定以上に削減されたのは嬉しいメリットでした。デマンドが超えそうなときだけでなく、日頃から省エネができる点が魅力です。

一番大きい月で約10万円ほど削減できており、月々の削減額もかなりのものです。省エネによる電気料金の削減分で「おまかSave-Air®」のサービス利用料をまかなえているため、デマンド削減効果がそのままメリットになっています。

引用元:おまかSave-Air公式HP (https://sol.kepco.jp/case/aircontrol/naragakuen/)

【ホテル】空調制御の自動化で、快適性を維持しながら確実な省エネを実現

「おまかSave-Air®」は空調機を自動で制御するため、ホテル従業員に手間をかけることなく電気料金の削減を実現できる点が魅力的でした。効果への不安もありましたが、エネルギーのプロである関西電力グループのサービスで、さらに半年間無料でトライアルできると聞き、導入を決めました。

半年間で空調設備の電気使用量を約16%削減でき、省エネ効果には非常に満足しています。自動制御なので現場の負担が軽減され、従業員からも助かっているとの声を聞いています。また、お客さまから暑すぎる・寒すぎるといった苦情もいただいておりません。

さらに、空調制御による省エネ効果をWEB画面で簡単に確認できる点も、とても便利です。

引用元:おまかSave-Air公式HP(https://sol.kepco.jp/case/aircontrol/richmondhotel/)

おまかSave-Airの空調監視システムの料金

初期費用:0円
サービス利用料:月額 39,800円(税込)〜

おまかSave-Airの会社概要

会社名 関西電力株式会社
所在地 大阪府大阪市北区中之島3-6-16
URL https://www.kepco.co.jp/

EMクラウド

エネルギー管理を効率化する制御プラットフォーム

このエネルギー最適化プラットフォームは、エネルギーの無駄を見える化し、省エネを効率的に進めることを目的として設計されています。空調制御システムを組み込み、IoT技術を活用することで空調設備のエネルギー管理を支援します。空調の制御やエネルギー使用状況を監視できる仕組みが特徴であり、PCやスマートフォンを使ってリアルタイムで確認することが可能です。

電力価格の高騰、法人向け電力プランの制限、新電力会社の撤退といった背景を踏まえて開発されました。特にエネルギー消費量が多い業種を想定し、効果的に活用できるよう設計されています。空調設備のエネルギー消費を管理し、効率化を図るためのプラットフォームです。

EMクラウドの会社概要

会社名 株式会社ムダカラ
所在地 東京都港区虎ノ門3-4-10 虎ノ門35森ビル7階
URL https://em-cloud.com/

「かいてきくん」

無線で快適さと効率を制御するシステム

この無線省エネ空調制御システムは、無煙ロースターと空調設備を一括で制御する仕組みを備えています。無線制御を採用しているため、配線工事が不要で、既存の設備に容易に導入可能な点が特徴です。無煙ロースターの使用状況に応じて給排気システムと空調機を自動制御し、快適な環境を維持しながら省エネを実現します。

排気ファンの負荷を軽減する機能が搭載されており、未使用のロースターのダンパーを自動で閉じる仕組みを提供します。この仕組みによって余分な空気の吸い込みを防ぎ、省電力化を効率的に進めることが可能です。店舗環境を保ちながらエネルギー効率化を目指した設計です。

「かいてきくん」の会社概要

会社名 シンポ株式会社
所在地 愛知県名古屋市名東区若葉台110
URL https://shinpo.jp/

RICOH Smart MES

クラウドで実現する効率的なエネルギー制御

この照明・空調制御システムは、クラウド型プラットフォームを基盤とし、照明制御、空調制御、デマンド制御を一括管理する仕組みを提供します。クラウドに接続することで遠隔制御が可能で、設定値に基づき照明や空調を自動調整します。状況データの収集を通じて、エネルギー消費の可視化と省電力化を実現します。

照明制御機能では、フロアやグループ単位でスケジュール設定が可能です。時間帯や曜日に応じた最適化が行え、昼間は自然光を活用し、昼休みにはリラックスできる光色に調整するなどの制御が可能です。空調制御機能では、温湿度センサーのデータを基に温度を調整します。始業前の事前運転や空調稼働時間の分散設定により、デマンドの急上昇を防ぎます。

人感センサーを活用した機能により、照明の消し忘れを防止し、さらなる省エネルギーを実現します。建物10棟、フロア20区画、ゾーン100、グループ1,800までの情報登録が可能で、大規模施設への対応が可能な設計です。

RICOH Smart MESの会社概要

会社名 株式会社リコー
所在地 東京都大田区中馬込1-3-6
URL https://www.ricoh.co.jp/service/lighting-and-air-conditioning-control-system

E&E Air®

既存機器で実現するクラウド型空調制御

この空調制御システムは、既存のエアコンをそのまま活用しながら、クラウドを介した遠隔操作と制御を可能にする設計が特徴です。クラウドサーバーを利用することで、設定温度や室温状況をリアルタイムで確認・調整でき、遠隔からの管理も実現します。スケジュール機能により、空調のオンオフを自動的に切り替え、人為的な操作ミスを防止します。

空調機ごとに個別の稼働設定が行えるため、利用状況に応じた柔軟な運用が可能です。5分ごとの温度や風量の細かい調整にも対応しており、快適な室温の維持を支援します。スーパーマーケットやドラッグストア、老人介護施設などで多台数のエアコンを効率的に制御する導入事例があり、年間の電気代削減効果も確認されています。

E&E Air®の会社概要

会社名 オーナンバ株式会社
所在地 大阪府大阪市東成区深江北3-1-27
URL https://www.onamba.co.jp/products/new-energy/e-and-e/

Smart DASH®

AIで最適化する空調環境

この空調制御システムは、自動学習機能を搭載し、ホットスポットや温度分布を計測することで空調機の自動制御を実現します。ICTラックの吸込温度分布をモニタリングし、温度分布表示や影響度分析表示を活用して環境の可視化と制御の最適化を行います。既存の空調設備をそのまま利用できるため、短期間での導入が可能です。ワイヤレス温度センサモジュールの採用により、工事費の削減も実現します。

AIエンジンを搭載しており、20秒ごとに空調環境を分析して制御を実行します。レイアウト変更やサーバー増設などの環境変化にも対応し、気流を自動計算して調整する仕組みです。このシステムはエネルギー効率化における取り組みとして国内外で評価され、日本国内のデータセンター向けアワードで最優秀賞を受賞した実績があります。

Smart DASH®の会社概要

会社名 株式会社NTTファシリティーズ
所在地 東京都港区芝浦3-4-1 グランパークタワー
URL https://www.ntt-f.co.jp/campaign/smartdash/

P-AIMS(ピーエイムス)

空調と設備を一括管理する統合システム

この空調統合監視・制御システムは、パソコンを利用して空調や設備機器を簡単に管理できる仕組みを提供します。室内機の監視および制御は最大1,024台まで対応可能であり、小規模施設から大規模施設まで、規模に応じたシリーズを選択可能です。空調スケジュールの設定や照明との連動制御といった柔軟な管理機能を備えています。

省エネ機能として、e-CUT機能を搭載しています。この機能は、温度が変更されても一定時間後に設定温度へ戻す仕組みを採用し、人為的なミスによる光熱費の増加を防ぎます。また、空調設備の消し忘れを防止する自動オフ機能があり、設定時間に基づいて空調を自動的に停止します。残業時や再運転時にも時間制御で自動停止を実行する設計です。

P-AIMS(ピーエイムス)の会社概要

会社名 パナソニック株式会社
所在地 東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル
URL https://panasonic.biz/appliance/air/control/paims/

アイ・ビー・テクノス

統合管理で快適さと効率を実現するシステム

このシステムは、BEMS(Building Energy Management System)を基盤に、ビル内の空調、電気、防災、セキュリティを一元的に管理する空調自動制御・中央監視システムを提供します。制御コントローラーを活用し、多様な設備の運用効率を向上させる仕組みです。

空調制御では、熱源から供給される冷水や温水を空調機内のコイルを通して冷風や温風として室内に供給し、快適な環境を保つ最適化が可能です。可変風量制御機能を搭載しており、室内温度センサーを用いて風量を調整することで、同一室内やフロア間の温度ムラを抑制します。

さらに、人感センサーとの併用により、人がいないエリアの空調を自動的に調整する機能を備えています。これにより、電力消費の無駄を低減します。これらの機能を通じて、ビル全体のトータルマネジメントを実現する設計です。

アイ・ビー・テクノスの会社概要

会社名 アイ・ビー・テクノス株式会社
所在地 東京都中央区日本橋堀留町2-8-4 日本橋コアビル2F
URL https://www.ibtechnos.co.jp/product/

ジェルコミュニケーション

間欠運転で最適化する空調制御

この空調制御システムは、間欠運転制御を採用し、電気式空調設備の効率的な運用を可能にする仕組みです。制御率を10%に抑えることで、温度変化による不快感を防ぎながら快適な環境を維持し、省エネを実現します。人的負荷を軽減する設計により、無理のない範囲でエネルギー効率の向上を図ります。

従来のデマンドコントローラーが採用する20%制御率に対し、このシステムは10%の緩やかな設定が特徴です。これにより、省エネ効果を維持しつつ、導入コストの削減と短期間での償却を可能にしています。マンション、工場、オフィスビル、倉庫、各種施設など、多様な環境での運用に対応しています。また、導入前には調査を行い、費用対効果を提示するプロセスが含まれています。

ジェルコミュニケーションの会社概要

会社名 株式会社ジェルコミュニケーション
所在地 東京都千代田区九段南4-2-11 アビスタ市ヶ谷ビル7F
URL http://www.jel-com.com/products/jel-con/

オーニシ

リアルタイム制御で電力使用を最適化

この空調制御システムは、瞬時デマンド制御装置を搭載しており、リアルタイムでの電力出力制御を可能にする設計が特徴です。従来の30分周期でデマンド制御を行う装置とは異なり、目標電力の超過を防ぎながら空調を連続運転させることができます。これにより、電力使用量の予測が正確になり、契約電力を抑えた運用が可能です。

自動制御により空調機の停止を行わず、デマンドオーバーを防止する仕組みを備えています。快適な環境を維持しながらエネルギー管理を効率化する設計です。また、操作が簡単で目標値の設定が容易なため、省エネ活動に伴う負担を軽減します。導入事例では、デマンド推移が緩やかになり、人的負荷の軽減が実績として報告されています。

オーニシの会社概要

会社名 株式会社オーニシ
所在地 福岡県福岡市博多区博多駅南5-15-32
URL https://www.onishi-net.co.jp/pages/64/

DK-CONNECT

IoTで空調と建物管理を効率化

このクラウド型空調コントロールサービスは、IoT技術を活用し、スマートフォンやタブレットから建物設備の管理と操作を行える仕組みを提供します。マルチデバイス対応により、外出先からでも空調制御が可能で、広域に点在する建物や施設の一括管理に対応しています。敷地内で分散する建物や全国規模の店舗の空調設備を効率的に監視・操作できる設計です。

オプション機能としてデマンド制御が追加可能です。30分後の電力消費を予測し、段階的な抑制を行うことで目標電力値の超過を防ぎます。これにより、快適性を維持しながらピークカットを実現します。制御履歴データは2年間保存されており、効果検証や記録確認が可能です。

空調設備の異常検知機能も充実しており、異常発生時のメール通知や冷媒漏えい通知を提供します。また、オプションで遠隔応急運転サービスや通信サポートパックに加入することで、手厚いアフターサービスを受けることが可能です。

DK-CONNECTの会社概要

会社名 ダイキン工業株式会社
所在地 大阪府大阪市北区梅田1-13-1 大阪梅田ツインタワーズ・サウス
URL https://www.ac.daikin.co.jp/solution/dkconnect

リモビス

クラウドで統合管理を実現する設備制御システム

このシステムは、ビルの電気および空調設備を自動制御するクラウド型ソリューションを提供します。既存ビルと新規ビルの両方に対応しており、省エネの実現と設備管理の負担軽減を目的とした設計です。クラウド型であるため、障害発生時にはコールセンターが簡易トラブルに対応し、技術的なサポートが必要な場合には技術員が派遣される仕組みです。

モバイル端末を利用して、外出先からでも状況確認や操作が可能です。システムはIoTによる無線化に対応し、迅速な異常検知機能を備えています。空調設備だけでなく電気設備の制御も可能で、複数のシステムを導入する手間を省くことができます。建物のライフサイクル全体を通じた運用支援を行える設計です。

リモビスの会社概要

会社名 ダイダン株式会社
所在地 大阪府大阪市西区江戸堀1-9-25
URL https://www.daidan.co.jp/

空調制御システムとは

空調制御システムとは、空調機をコントロールし、使用量を抑制するためのシステムです。一般的に採用されているフィードバック制御では、デマンド値を設定し、その値を超えないように空調を調整します。

このシステムを導入することで、空調を完全に停止することなく、不快感を与えない範囲でコントロールが可能になります。その結果、社員に負担をかけず、省エネルギー化を実現できるのが特徴です。

デマンド値が契約電力を超過しないようコントロール

空調制御システムは様々な場所に導入されており、

  • 一般家庭
  • オフィスビル
  • 複合施設
  • 病院・福祉施設
  • 工場

これらの施設では、室内の空調が必要な場所に幅広く対応しています。特に、オフィスビルのエネルギー消費量の約4割が冷暖房設備に利用されているため、空調制御を行うことで電気料金の削減が期待できます。

デマンド値(30分間の平均使用電力)を設定し、その値を超えないよう空調をコントロールすることで、契約電力がデマンド値(最大需要電力)で更新される心配を防げます。

一方で、人の手で空調制御を行う場合、タイミングの誤りにより最大需要電力が契約電力を上回り、超過した値で契約更新が行われるリスクがあります。

一度超過すると、その後の使用量が減少しても高額な基本料金が請求されるため、負担金額が大きくなる可能性がある点に注意が必要です。

空調間欠運転制御で10~20%の制御

空調制御システムでは、デマンド値が契約電力を超過しないように調整を行います。その方法の一つとして「空調間欠運転制御」があります。

この制御方式では、設定電流値が一定時間流れた場合に、数分間送風状態へ切り替えることでエネルギー消費量を調整します。

たとえば、設定電流値以上の電流が27分間流れた際、残り3分を送風状態に切り替えるといった形で運用することで、デマンド値の超過を防ぐことが可能です。

デマンドコントローラーによる空調制御率は10~20%に達し、室内環境を損なうことなく空調を効率的に調整できます。

空調制御システムのメリットとデメリット

メリット

空調制御システムを導入することで、エネルギー消費量を削減し、電気料金の節約が期待できます。特に、空調が消費する電力量が多いオフィスビルや工場では、デマンド値を管理することで契約電力の超過を防ぎ、基本料金の大幅な増加を抑制できます。

また、システムによっては、室内環境を損なうことなく最適な空調管理が可能であり、従業員や利用者に負担を与えません。さらに、クラウド型やセンサー連動型のシステムを選べば、遠隔操作やデータ共有が可能となり、施設全体を効率的に管理できます。

デメリット

一方で、導入には初期費用や運用コストがかかるため、費用対効果を慎重に検討する必要があります。設置場所や対象施設に合わせたカスタマイズが必要な場合、システム選定や導入プロセスが複雑化することも考えられます。

さらに、システムのメンテナンスやアップデートが定期的に必要となり、長期運用では追加のコストや時間がかかる場合があります。特に、老朽化や部品の供給停止に伴うコストへの備えが求められる点にも注意が必要です。

空調制御システムの選び方

空調制御システムを選ぶ際には、まずエネルギー削減、コスト管理、快適性の向上など、自社の導入目的を明確にし、必要な機能をリストアップすることが重要です。特に、遠隔操作、センサー連動、データ分析などが求められるかを事前に検討しましょう。

また、使用する施設に応じた適切なシステムを選ぶ必要があります。たとえば、オフィスビル、工場、データセンターなど、施設ごとに求められる機能は異なります。データセンターや医療施設では、特殊な冷却技術を備えたシステムが適している場合があります。

次に、初期費用や月額料金を見積もり、空調費用削減の効果と比較することが大切です。将来的なランニングコストも考慮しながら、費用対効果を慎重に検討しましょう。

さらに、現場スタッフが使いやすい直感的な操作性を持つシステムであるかを確認します。導入後のサポート体制が整っているか、トラブル対応が迅速に行われるかも重要なポイントです。

長期運用を見据え、システムの耐用年数やメンテナンスの必要性もチェックしましょう。部品供給の停止リスクや老朽化への対応策が用意されているかも確認する必要があります。

最後に、同業種での導入実績が豊富なシステムは信頼性が高い傾向にあります。実際に利用している企業のレビューや導入事例を調査し、選定の参考にすることをおすすめします。また、提供会社がデモやトライアルを実施している場合は、自社環境での適合性を確認するために積極的に活用しましょう。

空調制御システムの仕組み

空調制御システムの仕組みとしては定量的制御・定性的制御があり、オンオフによる制御は定性的制御に該当します。定性的制御は目標値を設定して制御を行う方法で、上記で紹介したフィードバック制御も含まれます。

フィードバック制御

フィードバック制御とは、温度・湿度・CO2センサーを用いて、制御対象の数値と目標値との差を計算し、その差を埋めるために調整を行うシステムです。

たとえば、温度を調整する場合、送風と冷風を切り替えて出力値を適切に調節します。基本的には、センサーで測定した温度が変化した後に調整を行うため、調整時の温度変化を抑えることが可能です。

冷風から送風に切り替える際も、不快感が生じないレベルで変化させるため、労働効率への影響は少ないとされています。ただし、調整が変化後に行われるため、外的要因によって温度が乱れるリスクがある点には注意が必要です。変化が生じなければ修正動作が発生せず、後追いでの調整となる場合があります。

フィードフォワード制御

フィードフォワード制御とは、フィードバック制御の欠点である外的要因発生時の乱れを最小限に抑える制御方式です。この方法では、外乱を検知し、操作量を決定して修正動作を行うことで、外的要因に柔軟に対応できます。

ただし、温度を検出した後に目標値へ修正する動作は行えないため、通常はフィードフォワード制御とフィードバック制御を組み合わせて使用します。この組み合わせにより、より安定した制御が可能になります。

シーケンス制御

シーケンス制御はオンオフを行う、2値を使った自動制御のことです。室温の高低によって設備をオン・オフさせて、空調をコントロールできます。 あらかじめ決められた工程に則り調整を図るため、目標値に落ち着かせるのが難しい制御方式だと言えます。設定した温度でオンオフを繰り返してしまうため、不快感を生じさせないような細やかな調整は難しく、空調制御システムにはあまり用いられません。

空調制御システムの種類

空調制御システムのタイプは、大きく分けて以下の3つがあります。

様々な業種対応型: オフィスビルはもちろん、小売店舗、商業施設、ホテル・旅館、物流センター、医療機関、学校、工場など、多種多様な大型施設に対応するタイプです。独自の制御アルゴリズムやセンシング技術を活用し、それぞれの施設に最適な環境設定を提供します。

オフィスビル特化型: オフィスビルの空調制御に特化したタイプです。規模や用途に応じて快適な環境を実現することを目的としています。人感センサーによる制御や、省エネルギー化に対応した機能を搭載。さらに、フロアやエリアごとに個別の温度設定ができるため、柔軟な対応が可能です。

データセンター特化型: データセンターの空調制御に特化したタイプです。多数のサーバーが高密度で設置されているデータセンターでは、発熱による室温の上昇が大きな課題となります。適切な空調制御を行わないと、サーバーの誤作動やシステムダウンにつながるリスクがあります。このタイプのシステムは、高度な冷却技術で室温を適切に管理し、災害時にも空調が停止しない設計が求められます。

空調制御システムの耐用年数

固定資産としての耐用年数は、空調機の場合、冷凍機の出力に応じて13年または15年です。一方、温度・湿度を調整するエアーコンディショナーなどのシステムは、耐用年数が6年とされています。

なお、多くの空調制御システムは中央監視装置に分類されます。中央監視装置とは、建物内の設備機能を自動化し、不具合の監視をコンピューターで集約管理する装置のことで、空調制御機能も含まれています。

中央監視装置の法定耐用年数は15年です。そのため、比較的長期間使用できます。ただし、空調制御システムは建築時やリフォーム時に導入されることが多く、年数の経過とともに設備や制御装置の老朽化が進行します。

15年以上使用できるケースもありますが、10年以上経過するとメンテナンス用の交換部品の供給が停止するリスクがありますので注意が必要です。

また、時代のニーズに空調制御システムが対応しなくなる可能性もあります。そのため、法定耐用年数を迎える頃には、一度システムの見直しを検討することをおすすめします。

空調制御システムの費用相場

空調制御システムは月額費用が発生するものが多く、具体的な金額は制御する空調台数によって大きく異なります。ネット上の情報によれば、一台あたりの費用は数千円が相場とされています。また、従量制の月額費用にはオプション機能やプラットフォーム利用料が加算される場合があります。

空調制御システムを導入することでエネルギー費用の削減が期待できます。しかし、選定時には提供会社から見積もりを取得し、毎月の空調費用とシステム導入・運用にかかる費用を比較することが重要です。

まとめ

空調制御システムと一口に言っても種類はさまざまです。導入の目的や用途に応じて、自社に必要な機能を備えたシステムを選びましょう。

免責事項
本記事は、2023年1月時点の情報をもとに作成しています。掲載各社の情報・事例をはじめコンテンツ内容は、現時点で削除および変更されている可能性があります。あらかじめご了承ください。