古物商で実施すべき集客戦略・広告手法まとめ
最終更新日:2024年04月10日
様々な中古販売店や金券ショップ、質屋、リサイクルショップなど、古物商を必要とする業種での集客戦略・広告戦略についてまとめてみました。
ネット上での集客やWeb広告のほか、商圏エリアに集中したマーケティング施策など、古物商の集客戦略に悩んでいる方は参考にしてみてください。
古物商の集客・広告戦略を考える重要ポイント
この記事では古物商ビジネスで使える様々な広告方法を紹介していきますが、その前に考えて整理しておくべきことがあります。それは自社や自分のお店ならではの強みはなにか、という点です。
自社の商圏内には競合がいない、という恵まれた環境であれば幸いですが、多くの場合は複数の競合店舗やサービスがあるはずです。
また今は競合がいなかったとしても、強みを明確化しておかないと、後から参入してくる競合に攻め入る隙を与えてしまいます。
なぜ多くの競合ではなく、自社・自店舗を選ぶべきなのか、その理由をしっかり説明できるようにしましょう。
バリュープロポジションを明確化する
バリュープロポジションとはマーケティング用語のひとつ。
横文字でとっつきにくいかもしれませんが、簡単にいってしまうと「自社独自の強み」「自社だから提供できる価値」のことを指します。
しかし、ただ「他がやっていないから独自性がある」と考えるのは危険。なぜなら、そもそもユーザーが求めていないから、どの競合もやっていないという可能性があるためです。
バリュープロポジションは、ユーザーニーズの分析、競合の分析を行った上で考えます。
そうすることで、ニーズはあるのに、競合他社が提供できていない。自社が攻めるべき市場や勝ちやすい市場が見えやすくなります。
バリュープロポジションを明確にすることは、自社のことを伝えるべき相手(ターゲット)と、伝えるべきこと(PRすべき情報)が明確化するということです。
つまりはどういった広告手法で、どういった情報を伝えるべきかという古物商ビジネスの広告戦略の軸ができあがります。
その視点で集客戦略やマーケティング施策を検討すれば、自社と相性の良い方法が見つけやすくなり、競合との差別化が可能になります。
古物商の集客戦略・広告方法まとめ
自社ホームぺージのSEO対策
インターネット検索が当たり前の現在では、自社や店舗の情報がまとまっているホームページは必須といっても過言ではありません。
ユーザーが比較検討する際にも見られる可能性があるため、基本的な商品情報をまとめておくだけでなく、強みが伝わりやすくなっているか、どこにどの情報があるかがわかりやすいかといった点も注意しておきましょう。
予算に余裕があれば、1ページに情報をまとめたLP(ランディングページ)も用意しておくのもおすすめします。
また検索された際に上位表示されるようにSEO対策も考えていってください。
業態や地域といったキーワードをちりばめて入れておくのはもちろん、ターゲットユーザーが検索しそうキーワードも入れて対策しておくとよいでしょう。
リスティング広告
リスティング広告とは、Googleの検索結果画面に出てくる広告のこと。指定した検索キーワードに対して広告表示ができるため、認知拡大に効果的です。
検索数の多いキーワードの場合はクリック単価も高いため、自社の強みと相性の良いキーワードや地域名などに絞り込んで実施していきましょう。
またこれらの広告をクリックして表示されるのがホームページやLPになりますので、上述の通り情報を整えておきましょう。
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告は様々なサイトで表示されるバナー広告です。
自分が検索して閲覧した商品の広告バナーが、別のサイトや記事を見ているときに表示されていたという経験がある方も多いのではないでしょうか。
このようにディスプレイ広告はユーザーの興味に近しい広告が表示されるようになっており、何度も表示されることで認知してもらえる可能性も高まります。
様々なサイトで表示されるため、ターゲットユーザーを逃がさない広告手法となっています。
SNSの活用
Twitter、インスタグラム、Facebook、LINEなどの各種SNSにも広告機能があります。どのSNSを主に活用するかは、自社のターゲットの属性や自社の強みの伝わりやすさなどを加味して検討してみてください。
SNSの広告枠も、アカウントの興味関心に紐づいて表示されるため、ターゲットユーザーに届きやすいです。また日常的に使うSNSだからこそ、広告との接触機会も多く印象に残すことが可能でしょう。
アカウント運用でフォロワーを獲得する手も
SNSの運用でフォロワーを獲得するのは、少々難易度が高いですが、自社のファンであるフォロワーを増やすことができれば、購買率の高い見込み顧客を抱えることができます。
また積極的に情報を拡散してくれるため、マーケティング施策として高い効果が期待できます。
アカウントの運用は、ユーザーが興味を抱く情報や思わず拡散してしまうような情報を継続的に発信し続ける必要があるため、中長期の集客戦略として進めておくのもよいでしょう。
LINE公式アカウントの活用
自社や店舗のLINE公式アカウントをつくり、友達登録してもらうことで、継続的に情報を届けることが可能です。
コロナウィルスの感染拡大により、オンライン査定などの需要も高まっています。例えばLINEを使って査定をするなど、ユーザーがメリットを感じるサービスを導入することで、自社を選んでもらう武器にできる可能性\もあります。
ポータルサイトへの掲載
ポータルサイトとは、特定の業種やサービスの情報を集約し、様々な検索方法でユーザーが自分にあった企業や店舗を見つけられるWebサイトのことです。
例えば、ぐるなびやホットペッパー、エキテン、ジモティー、くらしのマーケットなどはイメージがしやすいのではないでしょうか。
これらのポータルサイトに自社の情報を掲載することで、具体的に店舗やサービスを探している温度感の高いユーザーへのアプローチが可能になります。
一定の費用はかかりますが、ポータルサイトはすでに関連キーワードで上位表示されていることが多く、こういったマーケティング施策に自社でコストをかけなくてよいというメリットもあります。
自社の業態やターゲットにあったポータルサイトがあれば、掲載を前向きに検討してみてください。
また地域型のポータルサイトというものもあり、例えば地元の情報を集めて紹介しているWebサイトも地域によってはあります。
こういったサイトでは、広告枠を販売していたり、タイアップ記事広告などを申し込めたりできますので、商圏地域の認知を拡大したい場合には効果的です。
古物商向けのポータルサイト一例
uruka(ウルカ)
画像引用元:uruka公式サイト(https://uruka.me/)
ポータルサイト名 | uruka(ウルカ) |
---|---|
運営会社 | ウルカ株式会社 |
掲載に関するページURL | https://uruka.me/facility/ |
おいくら
画像引用元:おいくら公式サイト(https://oikura.jp/)
ポータルサイト名 | おいくら |
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運営会社 | 株式会社マーケットエンタープライズ |
掲載に関するページURL | https://oikura.jp/shopsupport/ |
買取ポータル
画像引用元:買取ポータル公式サイト(http://kaitori-pro.com/)
ポータルサイト名 | 買取ポータル |
---|---|
運営会社 | 有限会社玲菜貿易 |
掲載に関するページURL | http://kaitori-pro.com/common/ad |
リサイクルショップ探しの達人
画像引用元:リサイクルショップ探しの達人公式サイト(http://www.good-recycle.com/)
ポータルサイト名 | リサイクルショップ探しの達人 |
---|---|
運営会社 | アイムーブ有限会社 |
掲載に関するページURL | http://www.good-recycle.com/order.html |
リサイクルページ
画像引用元:リサイクルページ公式サイト(https://recycle-page.com/about/)
ポータルサイト名 | リサイクルページ |
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運営会社 | 一般社団法人日本リサイクル業IT支援協会(JRITS) |
掲載に関するページURL | https://recycle-page.com/lp-admission/ |
オウンドメディア
オウンドメディアとは自社で運営するメディアの総称ですが、例えば自社ホームページ内のブログコンテンツや、ホームページ以外に特定のテーマで運営するWebサイトなどを主に指します。
オウンドメディアは、ユーザーにとって有益な情報を継続的に発信することで、自社に対する信頼感を醸成し、ファンをつくることができるマーケティング施策です。
SNSなどとは違い自社で運営しているため、サイトそのものを永続的に残すことができ、検索で上位表示されるコンテンツができれば、安定した集客も期待できます。
SEOやWebマーケティングの知識が必要になるため、専門スタッフや部署をつくるなど、多少難易度は高いですが今後のネットからの集客を鑑みると取り組みを検討しておいても損はないでしょう。
ポジショニングメディア
ポジショニングメディアとは、競合とあえて比較することで自社の差別化ポイントを前面に打ち出し、自社に魅力を感じてくれる相性の良いユーザーを集客できるWebマーケティング施策です。
競合を含めた市場環境内で、自社の立ち位置(ポジション)を明確にできるためポジショニングメディアと呼ばれています。
ポジショニングメディア事例 詳細はお問い合わせください
例えばあるニーズを持つユーザーにはA社がベストだが、別のニーズに対しては自社がベストといった形で見せることで、ユーザーは自分に合っている会社・サービスはここだと選んでくれます。
ユーザーは自発的に選択しているため、購入や来店などの温度感が高いことも特徴です。
上述したバリュープロポジションを軸とすることで、戦わずして勝てるような集客戦略を実現することができます。
Zenkenはポジショニングメディア戦略を一番の得意としていますので、興味がありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
エリアマーケティング
古物商の場合、実店舗を持ち一定の範囲の地域を商圏としていることが多いかと思います。そのような場合、特定の地域に集中して認知拡大ができるエリアマーケティング施策も実施していきましょう。
Googleマイビジネス
Googleマイビジネスを利用することによって、検索結果のGoogleマップに自社・店舗の情報を表示させることができます。
地域での集客手法として、Googleマイビジネスの利用は必須レベルです。無料で登録できますので、真っ先に取り組んでみてください。
Googleマイビジネスの登録方法複数店舗でGoogleマイビジネス
活用法や管理のポイント
チラシ広告・ポスティング
特定の地域内に集中して広告を投下するのであれば、チラシ・ポスティングもまだまだ有効。特に新聞などの紙媒体からも情報収集をしている、比較的中高齢のターゲット層を狙いやすいでしょう。
チラシは読まずに捨てられないように、伝えたいことを絞って明確にする、お得な情報やクーポンなどをつけるといった工夫も必要です。
タウン誌への広告掲載
地域によっては、そのエリアでは高い購読率がある雑誌やフリーペーパーなどがあります。
地域の住民をターゲットする場合は、こういったタウン誌などの媒体も有効な広告手法です。
タウン誌でも商業施設にラックがあるものや、直接ポスティングを行うものなど様々なあるため、購読者層などを見ながら掲載を検討してみましょう。
ネット上での古物の販売は届出が必要な場合も
古物をネット上で販売する場合は、管轄の警察署に該当のサイトの届出が必要な場合があるため注意しましょう。
既存のオークションサイトで単品の取引をする場合は問題ありませんが、サイトに出店する場合や、オークションを運営する場合、自社のECサイトで販売する場合などは届出が必要です。
集客後にそのままネットで販売しようとしている場合は、適切に届出ができているか確認してください。
届出の概要については、管轄の警察署のホームページ等で確認できます。
古物商の集客戦略・広告戦略のご相談なら
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クライアントのバリュープロポジション分析から、マーケティング戦略の提案、Webサイトの制作・運用など、Web集客全般をワンストップで対応可能です。
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