工務店のリスティング広告を上手に取り入れて集客につなげる
最終更新日:2023年08月22日
工務店におけるリスティング広告の基礎知識
工務店で集客を増やすには、リスティング広告が効果的と言われています。
インターネットが主流している昨今だからこそ、上手にリスティング広告を取り入れることがポイントになります。
ここでは工務店におけるリスティング広告について解説します。
リスティング広告の概要
リスティング広告という言葉を耳にする機会が増えました。そもそもリスティング広告とは、ひと言で言うと“インターネットを介して集客を増やす”ことを言います。
もっとわかりやすく言うと、検索エンジンの検索結果とユーザーの検索キーワードを連動した広告のことで、クリックされるごとに料金が発生システムになっています。
代表的なサービスがGoogle広告やYahoo!広告などです。
リスティング広告を取り入れることで、確実に結果を出すことができ即効性があるので、これまでなかなか成果を出せなかった人でも結果につなげられるでしょう。
また少額から始められるのもメリットになります。一方で、運用知識が必要だったりコストがかかったりなどのデメリットもあるので、利用する際は注意が必要です。
工務店がリスティング広告を始める場合は、まず接点を作ることが重要になります。
接点とは、“購入や契約をしてもらうための方法”です。わかりやすいのが「問い合わせ」や「訪問」などが挙げられます。
どんな工務店なのか知ってもらうために、住宅展示場やSUUMOを利用するなどきっかけを作っていきましょう。
リスティング広告に費やす予算の目安
先ほども述べたように、リスティング広告を利用するにはコストがかかってきます。
そのため、手軽に始められる一方でどれだけの費用を費やすことになるのかある程度「目安」を理解しておく必要があります。
そもそもインターネット広告には決められた金額がありません。ですから、「リスティング広告はコストがかかる」といわれても、どのくらいの金額になるのかは検討がつきにくいのが難点です。
またここで「〇〇円くらいかかる」と言っても、必ずしもその通りの金額が発生するとは限りません。
あくまで「目安」になりますが、たとえば検索連動なら月20万円程度、ディスプレイ広告やバナー広告のみなら月10万円程度かかると考えておくとわかりやすいでしょう。
企業によって大きく変わってきますから、なかには100万円/月かかる場合もあります。
予算の決め方は、「広告に対する利益」「キーワードから」などが主に挙げられます。
前者は1件あたりの利益×目標件数で予算を決め、キーワードから費用を出す場合は事前に決めたキーワードの月額から算出すると良いでしょう。
少額でのリスティング広告運用について
基本的にリスティング広告はコストがかかるため、少額から始めるのは難しいと言われています。
なかには少額から始められるという意見もありますが、最低予算がないため「とにかく安く始めたい」と考えている方には厳しいかもしれません。
予算目安が10~100万円と幅広いのも、少額からのリスティング広告運用が困難であることを証明しています。
もちろん、月1万円~でも数千円からでも実施することはできます。しかし広告は予算が大きいほど有利になりやすいため、当然安く始めてしまうと十分な集客も期待しにくいでしょう。
他にも“おすすめしない理由”があります。
1件あたりの許容コスト
1件あたりにどれだけの広告費をかけられるかというものです。
一般的な工務店であれば反響単価10万円がほとんどですが、実際にどれくらいかけられるかは利益率・受注率・ビジネスモデルなどによって変わってきます。
データ量不足
データ量が少ないとリスティング広告も効果が判断しにくくなります。データの量が多ければ多いほどPDCAを回すことが可能ですが、少ない場合PDCAを回すのにデータが貯まるまでの期間を要します。
工務店の広告にまつわる運用方法と考え方
リスティング広告を実施したからと言って、必ずしも集客率アップに繋がるかと言ったらそうではないことがわかりました。では、どのような運用方法と考え方が集客の増加に繋がるのでしょうか?
ポイントは2つあります。
・「成約率が高い」または「1件あたりの利益率が高い」場合
・成約率/利益率/問い合わせ率などがそれほど高くない場合
まず成約率や1件あたりの利益率が高い場合は、断然リスティング広告のほうが有利になります。
一方でこれらが低い場合は、リスティング広告よりもリマーケティング広告を活用したディスプレイ広告のほうが有利になると言われています。
もし1件あたりのコストを十分にかけることができ、利益率も受注率もすべて高いのであれば、自信を持ってリスティング広告をおすすめします。
しかしそれが見込めない場合、無理にリスティング広告を実施してしまうと失敗してしまう恐れがあります。
りマーケティング広告の出稿手段であるディスプレイ広告とは、WEBサイトに掲載されている画像や動画などの広告を意味します。
Webサイトに応じた広告が表示されるため「コンテンツ連動型広告」とも呼ばれており、画像とテキストを組み合わせるなどさまざまな方法で掲載することができます。
少額予算からも始められるので、工務店の広告にも適しているでしょう。
リマーケティング広告で成約率や利益率などが上昇したらリスティング広告に切り替えるのもひとつの手段です。
「リスティング広告のキーワード選定ポイント
リスティング広告を成功させるためには、“キーワード選び”も重要になります。ここでは、どんなキーワードが集客に繋がるのか解説します。
ターゲット顧客層の特性や考えなどを具体化する
まずは、お客さまのことを考えます。どんな人をターゲットにするのか、性別や年齢など細かいところまで考えてキーワードを選定していきます。
メインキーワードひとつでも、低コストを求めている人なのか富裕層のお客さんをターゲットにしているのかで随分変わってきます。
1、2つのキーワードから膨らませて具体化することで、よりリスティング広告の効果を高めることができるでしょう。
たとえば、こんなキーワードがあります。
性別/年齢
女性でも、年齢によって求めているものは変わってきます。どの年齢層に向けて広告を提供したいのか、先ほども述べたように低コスト重視なのか予算に余裕があるのかでも違います。単純に、若年層向けなのか高齢者向けなのかでも大きく変わってくるでしょう。
パソコンorスマホ
何で検索することが多いのかでもキーワードは変わってきます。最近はスマホ利用者が増えていますから、パソコンよりもスマホに特化したキーワードを考えることも大切でしょう。
他にも、どんなタイミングで検索をするのかどんなことに困っているのか、どこに住んでいるのかなどさまざまな角度から考えてキーワードを選んでいくとより効果が出ます。
グループディスカッションにてアイデアを広げる
より良いキーワードを考えるなら、ひとりよりも複数のほうが、アイデアが広がりやすくなります。
もし社員やスタッフがいるなら一緒にディスカッションすると良いですし、どうしてもひとりで進めていかなければいけないのであれば、ツールを使うのもひとつの手段です。
もちろん、できれば自分たちの頭で考えるほうがプラスになります。経験や実績を活かしてキーワードを選定しましょう。
顧客から直接情報を得る
もしお客さまと話す機会があるのでしたら、そこから情報収集するのもおすすめです。
たとえば「どんなキーワードで当店を見つけたのか」「何をきっかけに来店してくれたのか」などが挙げられます。
展示会を行っている工務店であれば直接聞ける機会があるので、積極的に質問してみましょう。自分たちのアイデアとお客さんの意見で、盛りだくさんなキーワードが選べるはずです。
(例)
「素材を重視しているお客さん」→「自然素材」「木の家」「ヒノキ」
「予算を気にしているお客さん」→「予算」「補助金」「ローコスト住宅」
「孫との同居を考えているお客さん」→「同居」「二世帯住宅」
工務店の集客アップにはリスティング広告が役立つ
インターネット利用者が増えた昨今、自社と親和性のあるキーワード検索しているユーザーを狙った「リスティング広告」が集客に役立つことがわかりました。
リスティング広告はしっかり運用ができれば成果につなげることができますが工務店やWebサービス会社含めた競合他社も参入しやすいため、一気に市場がレッドオーシャン化する可能性も秘めています。
リスティング広告を使いながらも他の広告施策を併用することで、一部最適化ではなく、全体最適した広告展開をしていくことでリスクヘッジをすることができます。
Zenkenでは注文住宅業界をはじめ、自社にとって成約しやすいお客様を集客できるWebマーケティング施策を提供しています。
もし、今の集客にお悩みでしたらお気軽にご相談ください。