ボーカルスクール(ボイトレ教室)の集客・広告方法を紹介!

ボーカルスクール(ボイトレ教室)の集客・広告方法を紹介!
share
Facebook Twitter はてなブックマーク Pinterest

ボーカルスクールの市場変化と集客の関係

音楽教室全体の市場規模は、2015年の調査(※1)で1,024億円。習い事市場全体のなかで5.2%を占めています。

近年の趣味多様化に伴い、ピアノやギターといった楽器の演奏を教わるスクールと、ボイトレスクールの市場は伸びていくと予想されます。さらに、ユーザーがスクールに求めるニーズも変化しており、ユーザーの要望に適応したスクール運営が、集客をするうえで大切になってきています。
※1:お稽古・習い事市場に関する調査を実施(矢野経済研究所)

ボーカルスクールに通うユーザー心理

ボーカルスクールアンケート
ボーカルスクールを通ったユーザーは主に

  1. アクセス(通える範囲)
  2. 技術・評判
  3. レッスン料金

を軸に決めていることが分かります。つまり、ボーカルスクールの集客には通える範囲が商圏であることを念頭に、レッスンの技術や生徒からの評判レッスン料金を主軸とした強みを形成する必要があります。
その上で、自社がこの商圏内で選ばれるためのを集客施策をするようにしましょう。

ネット動画サービスの登場でボイトレ教室の集客は一変

YouTubeをはじめとする無料動画配信サービスが浸透したことで、ボーカルスクール業界全体の集客が変わりつつあります。2016年の調査時点で、音楽の習いごとをするのに、無料動画を観て独学した人は17.3%にもなります。2020年では、おそらく50%以上が動画で独学した経験があると考えられます。

動画で独学する理由は次のとおりです。

  • 1位:教室に行く時間がない(42.3%)
  • 2位:自分の都合に合わせられる(37.5%)
  • 3位:自分のスキルに合わせられる(37.5%)
  • 4位:教室に通うお金がない(28.4%)

この記事を読んでいる皆さんのなかでも、すでにYouTubeなどでボイトレ動画を配信しているかもしれません。YouTubeで「ボイストレーニング 初心者」「ボーカルトレーニング 基礎」といった言葉で検索すると、思わずクリックしたくなるようなサムネイル(画像)が並びます。

YouTubeでボイストレーニングと検索 YouTube「ボイストレーニング」の検索結果(2020年1月時点:https://www.youtube.com/)

多くはボイトレ動画を観てもらい、その動画に共感した人にレッスン申し込みを促す仕組み。動画の概要欄を見ると、skypeレッスンや教室レッスンへの導線が引かれていることがわかります。つまり、動画で独学する理由にありました「時間がない」「自分の都合でOK」「お金がない」、これらの障壁に対して無料動画サービスがピッタリと合致しているのです。

従来の「とにかく教室に集客して体験レッスン→申し込み」ではなく「無料動画でファンになってもらう→教室レッスンの申し込み」というステップが出来上がっているのです。これは、近年のバンド集客のやり方(YouTubeでファン作成→ライブもしくは楽曲ダウンロードで収益化)を横展開しているともいえます。

だからといって動画を配信すればよいわけではありません

成功モデルを踏襲することは良いと思います。でも、単に動画をアップしても集客につながりにくいのが現実(超有名なタレントが出演するとかなら別ですが…)。なぜなら、

  • 自分の時間を使って知りもしない人の動画を観る価値を見出せないから
  • 動画でファンになったとしても、自分の教室に来る可能性がどれだけあるのか不明瞭だから(札幌在住の人は都内の教室にこない)
  • そもそもアップした動画が人の目に触れる可能性が低いから(YouTubeで上位表示させるには専門スキルが必要)

動画と聞くと色々やりたいことはあると思いますが、動画集客の前に、生徒を集めるための根本から考えていきましょう

ボーカル教室の集客は生徒のニーズを知ることから

動画によるレッスン体験が増えている理由として、自分の都合で自分のスキルに合わせて閲覧できる。というものがありました。自分が知りたい内容だけを切り取って、その情報を知りたいという欲求です。YouTubeに並んでいる動画タイトルから具体的なニーズを推測すると、

  • 高音・裏声の出し方
  • カラオケ上達
  • ビブラートの練習方法
  • 音感を鍛えるには

といったものが挙げられます。これらを検索する人たちは、性別も年齢層も住んでいる地域も違うはず。カラオケが上達したい人と、職業としての歌手を目指している人では、モチベーションもかけるお金も変わってくるのです。

ユーザーニーズをとらえた事例:EYS音楽教室

EYE音楽教室ユーザーニーズをとらえた事例(画像とサービスの関連性はありません)

首都圏を中心に国内30か所のスタジオを展開しているEYS音楽教室。2010年に新宿スタジオからスタートし、新規の集客は一般的な音楽教室の5倍以上という驚異的な成長率を誇っています。

EYS音楽教室がとらえたユーザーニーズは、みんなで楽しく演奏がしたい。というもの。従来のボーカルスクールの概念を覆し「楽器無料プレゼント」「補講無料」「最初は基礎練習というコース設計を撤廃」。さらに、同じ演奏仲間とのコミュニケーションを促すことで、演奏を楽しむことを覚えながら仲間同士でライブをする機会を提供しています。

プロになりたい、ガチで稼ぎたい。ではなく、音楽という世界の楽しさを共有しながら、自らも楽しみたい。そんなライトユーザーのニーズを発掘して事業化したことが、成功につながったと推測できます。

あなたのボーカルスクールの強みはなんでしょうか?

さて、あなたのボイトレ教室が提供できる強み(特徴)はなんでしょう。という質問に、多くの講師・経営者は次のように答えると思います。

  • 丁寧な演奏指導
  • 生徒の要望に合わせたコース設計
  • 初回レッスン無料
  • 夜遅くまで営業
  • 他社よりお値段据え置き(のはず)

では、その強み(特徴)は、あなたのスクールに通う可能性がある人のニーズに合致しているでしょうか?

「あなたのスクールに通う可能性がある人」を理解する

ボーカルスクールの集客では、立地が大きなウエイトを占めます。わざわざスクールに通うほどの熱量があるとはいえ、まずは通勤通学経路、もしくは自宅の近くから探します。そのため、地域名を前提にした集客を第一に考えるべきです。

動画集客との違いは、ボーカルスクールを検討していて、かつ自分のスクールがあるエリアで探しているユーザーにアプローチできること。エリアマーケティングの考え方を取り入れた戦略を展開することが、持続的な安定経営の第一歩といえます。

エリアマーケティングの展開例

費用対効果の高いエリアマーケティングとして、ユーザーがスマホで検索するキーワードを考慮したホームページを展開することが考えられます。キーワードの例は次のとおりです。

  • 「地域名 ボーカルスクール おすすめ」
  • 「地域名 ボイトレ教室 体験」

これらのキーワードで検索したときに、自社スクールのホームページが上位表示できれば集客につながります。

どのスクールが良いのか選べないユーザーが続出

「地域名 ボーカルスクール」などで検索結果してみると、上から(1)広告枠、(2)Googleマップ、(3)検索結果。という並びになっていると思います。(3)検索結果には、ボーカルスクールの公式ホームページが並び、その間にまとめサイトが表示されることが多いです。

「地域名+ボーカルスクール」の検索結果例

せっかく自分のスクールがあるエリアで検索してくれているのに、検索に出てくる情報が多すぎて迷ってしまうユーザーが増えています(実際、わたしたちも飲食店を探すときにいつも迷ってしまいます…)。

自分のニーズに合ったボイトレ教室をおすすめしてほしい

「ボーカルスクールに行ってみたいけど、数が多すぎて選べない!」

自分の目的に合ったスクールを教えてほしい、という欲求が生まれます。もちろん押しつけがましい情報提供ではなく、自分にとって最適なスクール、講師、料金プランをいくつか教えてくれて、そのなかから自分で選びたい。

このようなユーザーにアプローチするのが、バリュープロポジションという考え方です。

バリュープロポジションとは?

バリュープロポジションを簡潔に言うと、

  1. ユーザーが望んでいて
  2. 競合他社が提供できず
  3. 自社が提供できる 価値のこと

バリュープロポジション

この考え方を基点としたWeb戦略を導入することで、自社にマッチしたユーザーを集客することにつなげることができます。さらに集客したいエリア(商圏)に絞った戦略を実行します。他のボーカルスクールのサービスや料金、口コミなどを調べ、ユーザーが求めていることを把握し、そして他社に負けない要素を見つけ出す。つまり、勝ち易きに勝つポジションを築くことが大切です。

このバリュープロポジションを体現するのが、ポジショニングメディアと呼ばれる専門サイトです。

まとめ

弊社は、各種スクール・教室のエリア戦略が重要な市場でのWebマーケティングを得意としており、7000件以上のコンサルティングの実績があります(2020年1月現在)。

ボーカルスクールを開業した当初は、まわりにどんなスクールがあって、どんな人に来てもらいたいかを一生懸命考えたと思います。しかし、ユーザーニーズの変化や動画メディアの登場により、どうやって集客をすればよいか分からない、という相談をいただく機会が増えております。

ボーカルスクールの安定的な集客を望まれているなら、まずZenkenまでご連絡ください。本来クライアント様がお持ちの強みと、特定のユーザーニーズを、Web上で結びつけるための具体的な戦略をご提案させていただきます。
集客のご相談はこちら

ページトップへ