社内のハラスメント予防や対処方法について、手軽に学べるeラーニング。一人ひとりが理解を深めることで、職場環境の改善や意識向上につながります。参加者が最新の情報を得つつ、理解度テストによって効果的に学び深める仕組みが整えられると、組織全体でハラスメント防止の意識が高まり、問題の予防や対処がスムーズに行われることが期待できます。身近な具体例で学べるコンテンツの更新性や専門講師による実践的な研修内容、受講後の理解度テストの実施などのサービス内容にも注目です。
この記事では、eラーニングでハラスメント研修を提供している各社の特徴やサポート内容、費用、口コミ評判、事例を紹介します。社員へのコンプライアンス教育を外部委託する際の比較の参考にしてください。
e-ラーニングで学べるハラスメント研修の一覧表
ここでは、ハラスメント研修を学べるe-ラーニングサービスを提供する各社の特徴をまとめました。各社が提供するサポートを比較し、自社にぴったりなe-ラーニングサービスを見つけてください。
会社名 | サービスの特徴 |
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OneCompliance(ワンコンプライアンス) |
社員への知識付けと意識付けを実現するコンプライアンス研修特化型eラーニング
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パソナセーフティネット |
実践的なスキルを習得!経験豊富な講師陣から学べるハラスメント研修
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LEC東京リーガルマインド |
理解度チェックや終了テストがカリキュラムに組み込まれている |
JMAM日本能率協会マネジメントセンター |
加害者も被害者も回避するスキルを身に付けられる |
Panasonic(パナソニック) |
漫画形式で解説するケーススタディでイメージしながら学べる |
insource(インソース) |
パワハラ・セクハラを重点的に解説 |
クオレ・シー・キューブ |
リクエストに応じてコンテンツの調整やカスタマイズ可能 |
HUMAN SCIENCE(ヒューマンサイエンス) |
ハラスメントに関連する法律についても学べるカリキュラム |
RESKILL(リスキル) |
一般的なハラスメントの他にリモートハラスメントも取り扱い |
労政時報オンラインストア |
ハラスメントにかかわる実際の裁判例もとに解説 |
ハラスメント対策をeラーニングで学ぶメリットとは
各社員が自分のペースで学習を進められる
ハラスメント対策をeラーニングで学ぶメリットとは、各社員が自分のペースで学習を進められることです。ハラスメント研修をeラーニングを用いて実施することのメリットとして、個別で学習ができるという点が挙げられます。ハラスメント研修の際の課題として、集合研修では受講者が当事者意識を持てず研修に集中してくれないといった点がありました。
効果的なハラスメント研修のポイントは、受講する社員が「自分の普段の言動はパワハラだったのではないか」「自分の考え方はパワハラにつながるものだったのか」という気づきを得ることです。eラーニングなら集合研修とは異なり、教材と一対一で向き合い、自分自身の普段の言動や考えを是正することができます。
テストによって理解度を確認できる
せっかく研修を実施しても、実施後にハラスメントに関する知識や考え方が身についていないと、研修をした意味がありません。eラーニングを配信する学習システムの多くは、研修が終わった後にレクチャーした内容に関するテストを実施することができます。
従来は人の手で採点していたこのようなテストも、学習システム(LMS:Learning Management Systemの略称)上であれば自動で採点することができます。LMSに搭載されているテスト機能を用いてハラスメントに対する理解度を確認することができるという点は、LMSならではのメリットです。
学習する機会を多くの従業員にムラなく提供できる
ハラスメント研修特有の課題点として、対象となる社員数が多いため研修が大規模になりがち、という内容がありました。ハラスメント研修を実施する際には、教材準備や場所の確保、研修後のフォローアップといった業務が研修担当者に集中してしまいがちです。
しかし、eラーニングを用いることで、そのような工数をかけることなくハラスメントに関する知識を身につけてもらうことができます。また、受講者が多い場合であっても全員で同じ動画を視聴できるため、研修担当者によって研修内容にムラがでてしまう、ということもありません。受講者が多い場合も均等に学習できるという点もメリットといえるでしょう。
学習の進捗管理がしやすい
ハラスメントを未然に防止するためには、どこからがハラスメントで、どのように指導を行えばハラスメントに該当しないのか、といった知識を身につけてもらうことが必要となります。しかし、先述したようにハラスメントの種類は多種多様で、身につけなければいけない知識も多いのです。
eラーニングを用いれば、学習の進捗を簡単に管理することができます。受講者自身も学習済みの内容を簡単にチェックできるので、eラーニングに対するモチベーション維持にもつながるでしょう。オンライン上で研修をすることで学習管理が効率化できるという点もeラーニングのメリットです。
ハラスメント研修をeラーニングで実施するポイント
アルバイトも含めた全スタッフにeラーニングを受講してもらう
ハラスメント研修は、一か所に集合して行う研修と同様、eラーニングの場合も、働いているすべてのスタッフに受講してもらうのが理想的です。正社員だけでなくアルバイトなども含め、スタッフ全員が会社の名前を背負っていることには変わりない、というのがその理由です。顧客や取引先に、ハラスメントに該当するような言動をしてしまうと、どうしても会社の評判に響いてしまいます。
ハラスメントがなさそうであっても学んでおく姿勢が大切
自社内に、現在、ハラスメントの問題が生じていないように感じられる場合でも、ハラスメント研修を受けておくことをおすすめします。無意識にハラスメントに該当する言動をしてしまう可能性もゼロではないからです。eラーニングは、スタッフ全員を集合させて実施する必要がなく、手軽に受講してもらえるサービスでもありますし、発生を未然に防ぐためにも、ぜひ導入すべきだといえます。
ハラスメント研修をeラーニングで導入する際のよくある質問
Q.ハラスメント研修をeラーニングで学ぶデメリットはありますか?
メリットの多いeラーニングではありますが、デメリットもあります。リアルタイムでの対話が難しいため、コミュニケーションが不十分になりがちであるという点です。その結果、受講者のモチベーション低下につながってしまう可能性も否定できないのです。
Q.ハラスメントが起こる要因はどのようなものがあるのでしょうか?
大きく2つに分けることができます。ひとつは、個人の性格に起因するもの、そしてもうひとつは組織の体質に起因するものです。前者の場合は、過去に業務上辛い経験をするなどした結果、他人にも同じことをしてしまうケースです。後者については、ハラスメント問題に対する姿勢が曖昧な企業や業務負荷が大きい企業で、そのリスクが高くなります。
eラーニングで学ぶハラスメント研修のまとめ
ハラスメントをeラーニングで学べるサービスには、さまざまなタイプのものがあります。社員全員がもれなく受講できるというメリットは共通していますが、コンテンツには違いがありますし、また、管理方法にも差があります。ですので、自社のニーズに応えるコンテンツを提供しているかどうか、操作はシンプルかどうか、そして料金設定はどのようになっているか、といった点をあらかじめ比較検討しておくことが大切です。
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- 本記事は、2024年1月時点の情報をもとに作成しています。掲載各社の情報・事例をはじめコンテンツ内容は、現時点で削除および変更されている可能性があります。あらかじめご了承ください。