フランチャイズ企業がコンテンツマーケティングを実装すべき理由とは
最終更新日:2024年03月03日
コロナの影響で事業の鞍替えを検討している事業者や同業のフランチャイズ加盟を検討しているオーナーを、どのようにして集めていますか?
フランチャイジーの集客に苦戦しているのであれば、いまやWebマーケティングの主流になりつつある、コンテンツマーケティングの導入を検討するのもひとつの手です。
この記事では、フランチャイズ企業にとってコンテンツマーケティングがなぜ有効なのか、その理由について解説していきます。
さらに、集客効果などの成果にこだわったWebマーケティング施策、「ポジショニングメディア」と「ブランディングメディア」いう、成約に直結するWeb施策も紹介します。
各メディアを導入した企業からは、
- 自社ビジネスの利益率に魅力を感じた問い合わせが増え、月1件ずつ加盟契約を獲得
- 面談3件あたり1件加盟契約が取れ、主要出店エリアを全て押さえたので全国展開を開始
といったお声が寄せられています。従来のマーケティング施策で効果が得られなかった方はぜひこちらもご覧ください。
オーナー集客をしたい、ブランディングをしたいと考えてWeb施策を打ってはいるものの、なかなか思うような成果を得られないという、フランチャイザーの悩みをよく耳にします。
オンラインセミナーや対面式の説明会と並行して、なにか効率の良いWeb集客方法はないかとお探しのかたにぜひ取り入れていただきたいのが、コンテンツマーケティングです。
ここでは、コンテンツマーケティングの基礎知識にふれながら、フランチャイズ企業が実践すべきコンテンツマーケティング戦略と実践方法について、説明していきます。
フランチャイズ企業になぜコンテンツマーケティングが必要?
コンテンツマーケティングとは、広告ではなく自社公式サイトや運用メディア、SNSなどにユーザーや顧客が求める情報を提供し続け、広告ではないコンテンツで潜在顧客を見込み客に育てる一連の仕組みのことを指します。
最終的には顕在性の高い見込み客に育て(リードナーチャリング)、自社のファンとして定着させることで購買につなげていきます。
ユーザーに興味を持ってもらうことを大前提としているので、広告のように積極的な売り込みをしないのが特徴です。マーケティング戦略的には「インバウンドマーケティング」という手法に活用される施策です。
フランチャイジーがいる場所は「インターネット」
なぜアントレやフランチャイズWebリポート、マイナビ独立がSEOに力を入れているのか。
比較検討や情報収集のために、多くのユーザーがフランチャイズ事業についてWeb検索をしていることがわかっているからです。
どのセミナー会場よりも多く見込み客が集まる場、それがインターネットなのです。
その中で、コンテンツで興味を引き、自社の魅力を理解してもらえるコンテンツマーケティングは、オーナー集客と非常に相性の良い施策と言えます。
フランチャイズをはじめようか悩んでいる「顕在的顧客」を集客できるのはもちろんですが、「独立・起業したい」「転職したい」など、潜在的な顧客を呼び込める点でも有効です。
潜在的顧客へのアプローチだけでなく、欲しい顧客が検索しそうなキーワードでコンテンツを作成すれば、ホームページや自社メディアへの流入増にも効果を発揮します。
コンテンツマーケティングの戦略立案のポイント
コンテンツマーケティングで意識すべきなのが、明確な目標設定とターゲット選定です。
この2つが定まっていないと、ユーザーニーズが見えなくなり、コンテンツ内容にもブレが起きてしまいます。
ここで、コンテンツマーケティング戦略立案時におさえておきたいポイントを整理しておきます。
コンテンツマーケティング導入前に準備すること
目標設定
コンテンツマーケティングによって、自社が何を成し遂げたいのかを明確にすることからはじめましょう。
設定した目標によってコンテンツ内容やキーワード、発信するタイミングなどもちがってきます。
「反響を獲得したい」「認知度を高めたい」「ブランディングを行いたい」など、コンテンツで得たい効果を定めましょう。
ペルソナ設定
目標が定まったら、その目標を達成するために、どんな人に向けて何を発信すれば良いかを整理していきます。
自社のフランチャイズオーナーとなる想定の人物像「ペルソナ」を設定しましょう。
ペルソナとは、マーケティング的に設定する「ターゲット」より、さらに具体的かつ詳細な人物設定のことです。
フランチャイズのオーナー集客の場合、たとえば以下のようなターゲットイメージを固めていきます。
- 30代サラリーマン男性
- 会社員歴10年未満
- 既婚者
- 妻の職業・スーパーのパートタイマー
- 小学3年と未就学児の子どもあり
- 会社員ではなく自身でなにか事業を立ち上げたい
- いきなり自己資金だけで起業する自信がない
- 今後子どもにもお金がかかりいまの収入では不安だ
- コロナ禍で家族との時間を重んじるようになった
ターゲットの絞り込みは、マーケットやエリア特性など市場分析に基づいて行うようにします。なんの根拠も持たずにペルソナを設定してしまうと、自社に都合のいい人物像をつくりだしてしまう恐れがあるからです。
ペルソナ設定をすることで、ユーザー目線に立ったコンテンツが制作できるようになりますし、社内スタッフに共通認識が生まれ、戦略設計も明確になっていきます。
コンテンツ制作に限らず、企業を運営する上でさまざまな戦略に反映させることもできます。
キーワード・共起語を決める
コンテンツでの目標とペルソナを決めたら、コンテンツの軸となるトピックを決め、キーワードを選定します。ここでもユーザー目線に立って考えることが大切です。
ペルソナがどのような情報を求めているかを想像して、検索しそうなキーワードを模索していきましょう。
コンテンツマーケティングではメインとなるキーワードのほか、メインキーワードに関連したキーワードをいくつか選定します。
SEOを強化するためには、メインキーワードだけでなく関連キーワードでも上位表示を目指し、できるだけ多くの流入経路を確保するようにしましょう。
コンテンツを設計・制作する
目標とペルソナ、キーワードが決まったら、それらに沿ったコンテンツを設計・制作していきます。
あくまでも意識すべきなのは、「ユーザーにとって価値のある、質の高いコンテンツの提供」で、ただ記事を作成すれば良いというわけではありません。
ユーザーが本当に求めているテーマやトピックか、しっかり分析してから制作を進めましょう。
効果を測定する
他のマーケティング同様、Webサイトで成果を上げるには、公開後の運用中も目標をどのくらい達成できたかをチェックして、定期的に改修や改善を重ねていく必要があります。
PDCAサイクルを回して、コンテンツをより価値の高いものにブラッシュアップしていきましょう。
サイトの効果を正確に把握するために、アクセス解析や分析ツールを用いて分析していきます。有料の分析ツールもありますが、無料で使えるツールやサービスがありますので、まずは無料のものを使ってみましょう。
サイト分析や解析が未経験という場合は、運用サポートができる会社やWebコンサル会社やマーケティング会社に依頼することもできます。
フランチャイズ企業のコンテンツマーケティング施策アイデア
コンテンツマーケティングでは、ユーザーのニーズに合わせた情報発信をすることが重要です。
実際にフランチャイズ加盟を検討するオーナーが、どのような不安やニーズを持っているか、どんなことが知りたいのかを分析した上で、自社の強みと相性の良い点を主軸にコンテンツを展開していきましょう。
独立・開業に役立つコンテンツ
独立・開業を目指す人が気になることを解決できるコンテンツを発信します。
フランチャイズ加盟でどのくらいの収入を見込めるか、オーナーの報酬相場や開業に必要な資金、月々の固定費などをわかりやすく説明します。
比較検討しやすくする
ほとんどのユーザーが、フランチャイズに加盟するのが初めてのはずです。
そこで、フランチャイズ加盟時の注意点や良いフランチャイズ事業の見極め方、業界の動向レポートなど、比較検討がしやすくなるコンテンツを用意します。
自社ホームページで競合他社との比較を展開する場合は公平性の観点から難しい場合もありますが、Zenkenが提供している「業界特化型比較検討」ができるポジショニングメディアを活用すれば、中立性が担保されます。
次にこのポジショニングメディアの仕組みについて説明していきましょう。
反響重視のWeb戦略「ポジショニングメディア」
成約率を上げるための施策は、営業テクニックのブラッシュアップだけに頼るべきではありません。「集客数」「成約率」「客単価」を上げ、さらに「競合他社との差別化」を図るという、営業戦略の骨子を見直すことも必要です。
成約率UPに貢献するWebマーケティング施策のひとつに、ポジショニング戦略に基づいた「ポジショニングメディア」というメディア戦略があります。インバウンドマーケティングを目的とした反響重視のWeb施策です。
ここからポジショニングメディアについてくわしく説明していきます。
ポジショニングメディアもコンテンツマーケティングの一種
ポジショニングメディアのイメージ画像
詳細についてはお問い合わせください
ポジショニングメディアをひと言であらわすと、「市場内での自社のポジション(立ち位置)をユーザーに伝え興味を持ってもらう」メディアです。ユーザーが欲する役立つ情報を提供する、コンテンツマーケティングの一種です。
製品やサービスの特徴や優位性、技術や利便性などを競合他社も含め紹介し、ユーザーが抱えている問題や課題の解決につながる情報を、特定のターゲットに向けて発信するというのが、大きな特徴です。
すべてのユーザーを獲得するのではなく、「自分が求めているのはこの製品(サービス)だ」とユーザー自らが選択する導線によって、貴社のバリュープロポジションが顧客に伝わるようにコンテンツマーケティングを実装します。
この「バリュープロポジション」とは、マーケティング戦略のベースとなるフレームワークで、競合他社にはなく自社が提供できる価値のうち、顧客が価値と感じてくれる強みや優位性のことを指します。
ここで注意しなければならないのは、あくまで顧客が価値を感じてくれるものであることと、競合他社にも提供できる価値ではバリュープロポジションにならないこと。
なぜなら、同じような特徴やメリットがある場合は、「フランチャイズ会社ならA社しかない」と顧客が決断する、決定的な理由にはならないからです。
決め手となるバリュープロポジションさえ確立できれば、比較検討している顧客の意思決定を促してくれます。
ポジショニングメディアのメリット
ポジショニングメディアのメリットは、バリュープロポジションをアピールして競合他社との差別化が図れること。顧客の意思決定を後押しして、自社製品やサービスにすでに価値を見出している顕在リードが獲得できるというメリットがあります。
ポジショニングメディアであれば、自社にマッチした顧客をピンポイントでターゲットにするサイトが制作できます。自社との親和性が高い顕在層が獲得できるため、成約率も高いのです。
ポジショニングメディアを導入した企業さまからは、
- 自社製品の強みを理解した反響が増え、受注単価が2.5倍以上向上した
- 導入意欲が強いため商談もスムーズに進み、反響獲得後から成約までの期間が3分の1に
- 反響獲得後の契約単価が1000万円ほどアップした
といった、ポジショニングメディア導入の効果を実感いただいています。
また直近の反響としては
担当が業者を調べている際にポジショニングメディアをご覧になり、サイトに書かれていた対応力とその評判を見て、一気に30件の依頼が来た。
といったBtoBの案件もあります。
ここで、Zenkenが制作・運用しているポジショニングメディアの事例をいくつかお見せしておきましょう。
ポジショニングメディアの事例
ポジショニングメディア事例 詳細はお問い合わせください
「自社に合うラベラーを導入したい」という要望を叶えるための「ラベラー検索機能」「企業情報」「ラベラーの選び方」などを一挙に掲載しています。
全109製品から10秒で自社に合うラベル自動貼付機器がわかる絞り込み機能、という独自のベネフィットを提供し、顧客が自分の会社にマッチしたラベラーを見つけられる構造になっています。
プロジェクト管理ツールを探すにあたって、何を基準にすれば自社にマッチしたプロジェクト管理ツールが選べるのかわからない。どう探したらいいのか迷っている人に向け、その問題を解決するために制作したサイトです。
見込み客が自社の目的にマッチしたツールに出会える設計になっています。実際にツールを導入した体験レポートという独自性の高いコンテンツも提供しています。
これらのポジショニングメディアはZenkenが第三者機関として公平な視点で情報提供するため、ユーザーに役立つコンテンツとしてGoogleなどの評価が受けやすく、SEO施策としても有用であることもわかっています。
ポジショニングメディアの構造やコンセプトについて、よりくわしい説明が読みたい場合は、下記ボタンより別ページをご覧ください。
また社内での共有や検討に使っていただけるポジショニングメディアの資料もご用意しております。下記より無料でダウンロードできますので、ぜひご活用ください。導入事例なども紹介しています。
ブランディングと集客を両立させる「ブランディングメディア」
ポジショニングメディア同様の反響を得ながら、企業や製品のブランディングにも貢献するWeb戦略が、「ブランディングメディア」です。
ブランディングメディアとは自社で運営する独自のオウンドメディアの一種で、いますぐ客への訴求というよりは、自社ブランドの認知度向上や専門性のアピールなど、ある程度時間をかけてファンを育てていくためのメディア戦略です。
ポジショニングメディアを導入された企業がブランド強化の施策として次のステップで導入するケースが多いコンテンツマーケティングです。
BtoBのニッチな市場や特殊な技術などの場合は、先にブランディングメディアを導入される企業もあります。
貴社が専門家として中立な立場で解説、顧客の疑問を一掃することによって、「〇〇〇のことはこの会社に相談してみよう」と第一想起される会社として認識してもらえるようになります。
ブランディングメディアはじっくり顧客を育てていく目的で運用するのが適したメディア戦略です。
中長期の施策ではありますが、いますぐ客を獲得する施策と並行して運用するメリットは大きく、対策キーワードでの画面占有度も上げられます。
ブランディングメディアのメリット
自社の広告を全面に押し出すのではなく、ターゲットが悩んでいることを専門家の視点で情報発信して解決しつつ信頼関係を構築し、自社の認知度浸透とファンを獲得できる点が最大のメリットです。
先に説明したポジショニングメディアとは異なり競合他社との比較は行いませんが、競合他社との差別化が図れるコンテンツマーケティングも実装できます。
ユーザーファーストの立ち位置で、専門家が発信する信ぴょう性の高いコンテンツはSEOでも評価され上位表示されやすくなる傾向が強い点もメリットです。
ブランディングメディア(オウンドメディア)の事例
ブランディングメディアの事例として、下記サイトを紹介させていただきます。BtoBのメディアではありませんが、特定のテーマに絞り込んだメディアですので、イメージの参考になるかと思います。
防音室をつくりたいと考えて検索しているユーザーであれば、この会社に相談してみようという気持ちになります。実際、公開してからあまり時間が経過していないにもかかわらず、問い合わせからの成約といった成果が出始めています。
現役の設計士6名が、それぞれ設計にこだわったポイントについて解説。ユーザーが自分好みの注文住宅を13のタイプから選べるような構成となっているため、画像を見ながら「こういう家が建てたい!」と具体的なイメージが描けるようなブランディングメディアになっています。
この2例のほかにもさまざまな業界、消費者向けからBtoB向けまで多くのブランディングメディアを提供しています。
ホームページなどのオウンドメディアとブランディングメディアの相乗効果で企業のブランド力を向上させ、売上を伸ばすことができます。
ブランディングメディアが売上アップに貢献するロジックや導入企業の声などは、下記ボタンから飛べるページでご覧いただけます。
フランチャイズ企業のコンテンツマーケティングまとめ
フランチャイズに加盟する側(ユーザー)の立場になって情報を発信すると、コンテンツを通して自社に興味を持ってもらえるほか、継続的な発信によって企業への信頼度も上がります。
今すぐ客のほか、貴社の価値をまだ認識していない潜在客、そのうち客に対してもアプローチできる点で、中長期的な効果が得られるのがコンテンツマーケティングの強みです。
フランチャイズ企業のオーナー募集だけでなく、コンテンツマーケティングによる採用オウンドメディアを導入した採用活動が今後ますます増えていくことは、間違いありません。
Webメディアを立ち上げる場合は、同業の競合会社が同じようなサイトを運営していないかをチェックして、なるべく早めに導入することをおすすめします。
フランチャイズ拡大のためのコンテンツマーケティングでお悩みなら
キャククルを運営するZenkenでは、いままでに120業種を超えるクライアントのWeb集客やマーケティング戦略を提供してまいりました。
8,000件以上のWebメディア制作・運用から得たノウハウを活かして、貴社の目的を叶える戦略提案から、メディアの構築、コンテンツの制作・更新などもワンストップで対応可能です。
オーナーを集客する打ち手や、さらなる事業拡大のためにマーケティング戦略を進めたいが、悩んでばかりで進まない…といったことがございましたら、まずはZenkenまでご相談ください。
また、いずれは自社でコンテンツマーケティングの運用をできるようにしていきたいという企業向けに、弊社でコンテンツマーケティングを実施しながら、そのノウハウをお伝えする「コンテンツマーケティング支援」のプランもご用意しています。