食品会社・メーカーの広告手法・販促戦略の重要ポイント
最終更新日:2024年03月06日
商品の入れ替わりが激しい食品業界。消費者の中で定番とならなければ、「新商品を投入→広告を展開する」の繰り返しになっているという現状があります。
食品の広告・販促マーケティングにおいても、消費者のニーズに基づいた戦略が必要になりますが、そのニーズが非常に細分化されているのがこの業界の特徴です。
そもそも「食」に求めるものが人それぞれに違い、美味しいと感じるものも異なります。また自分で消費するのか、誰かに贈答品として送るのかといった場面の違いもあるでしょう。
この記事では上記のような特徴のある食品業界で活用できる、集客方法やマーケティング戦略のポイントなどを解説しています。
「現在の方法以外の集客方法を探している」「これからWebマーケティングを始めようと思っているが何をすればいいかわからない」「業界内で独自のポジションを確立したい」と考えている企業の担当者に向けて、この記事ではポジショニングをベースとしたキャククルのWebマーケティング施策「ポジショニングメディア」についても紹介しています。
- 自社コンセプトにマッチした見込み顧客が増え、契約単価が1000万円向上した
- 商材の強みや特徴を理解した上で反響に至るため、価格競争から脱却し受注単価が2.5倍になった
- 数ある競合から自社に興味を持ってもらえるようになり、反響獲得後から契約までの期間を3分の1に短縮できた
といった成果があるWeb施策についてご興味のある方は、以下で詳しく解説しております。ぜひご確認ください。
食品会社・メーカーの広告手法・販促マーケティングの要点
食品の広告・販促マーケティングを考えたときに重要なこととして、以下の点が挙げられます。
- 自社の商品を知ってほしい消費者に適切に情報を届けられているか
- その食品を消費する場面を具体的にイメージさせられているか
- 自社の食品を選ぶべき理由が明確になっているか
それぞれについて考えてみましょう。
消費者に適切に情報を届けられているか
これは、ターゲティングと広告手法の観点でのポイントになります。
まず自社の食品を求めている消費者は誰でしょうか?
おそらくは商品開発の時点で、コンセプトを決めるにあたりメインターゲットとなる消費者も想定しているかと思います。
その消費者に情報を届けて認知してもいたいわけですが、1度立ち返ってみてほしいのは、消費者のニーズに応える商品になっているかという点です。
もしずれてしまっている場合は、ターゲットを変えるか、商品コンセプトに手を加える必要が出てきます。
消費者の情報収集の方法に合わせて広告を展開
ターゲットとなる消費者が明確になったら、次は消費者がどういった方法で情報収集をしているかを探ります。
テレビや雑誌はもちろん、インターネットの検索やSNS、スマホのアプリなど、消費者が日常的に触れているメディアで広告を展開しましょう。
インターネット検索が当たり前になった今では、Webを活用したマーケティング施策の重要度は高いです。
興味を持ったユーザーが検索をした際に、しっかりと商品の魅力が伝わるように、ホームページやオウンドメディアなどのWebサイトもしっかりと整備しておきましょう。
食品を消費する場面を具体的にイメージさせられているか
食事は食べることが真の目的ではありません。健康な体づくり、体質改善、ストレス解消、誰かに喜んでほしいなど、食事を通じてなし得たい目的があります。
また食事の手前である、調理の段階においても、手間をかけたくない、時間をかけたくないといったニーズもあるでしょう。
これらの調理段階や食事の場面で、自社の食品や商品が消費されているイメージを具体的に抱いてもらう必要があります。
いま多くの食品メーカーが行っている、自社商品を使ったレシピ公開などは、まさにその代表的な例です。食事は感情や感覚などの消費者心理に訴えかける広告内容にすることで、購買意欲を高めることができます。
自社の食品を選ぶべき理由が明確になっているか
これは自社商品の購入を決める、最後の一押しにあたる部分です。上記では感情や感覚のお話をしましたが、この段階ではロジックや数値が重要になってきます。
数ある食品の中から、なぜ自社の商品を選ぶべきなのか。その理由になるポイントです。
価格以外にも、食材の産地や栄養素、添加物の有無をはじめ、受賞歴や口コミ・評判など、具体的かつ客観的な特徴や強みを伝えられるとベストです。
またECや食事宅配といったサービスであれば、配送方法や使いやすさを意識した包装状態になっているかといった点も購買理由になり得ます。
キャククルが手がけるオウンドメディアとは?
120業界・8,000サイト以上の実績があるキャククルのオウンドメディア。
認知度向上、他社との差別化、従来と異なるターゲットにアプローチしたいなど、様々な目的で制作することができます。詳しくは以下のページでご確認ください。
食品会社・メーカーの広告手法・販促戦略の一例
SNS広告の出稿、キャンペーン、アカウント運用
写真や動画などのビジュアル面でのPRが効果的な食の分野においては、SNSを通じた情報発信は効果的です。
SNSを活用するにあたっては、SNSに表示される広告を出稿するパターンと、自社のSNSアカウントをつくり情報発信を行うパターンがあります。
SNS広告においてはユーザー属性に合わせた広告配信を行うことができ、狙っているターゲットに対する露出や認知の向上が望めます。また即効性も期待できることが特徴です。
一方でSNSアカウントの運用・情報発信は、じっくりと時間をかける必要があり、継続的な情報発信が必要になります。
その分、アカウントが認知されればSNSの情報拡散力もあいまって、長期的なマーケティング戦略において効力を発揮します。
商品の情報だけではなくそこにかける想いやストーリーなども伝えることで、商品や自社の固定ファンをつくることができると、自社の別商品にも興味を抱いてくれたり、積極的に情報を拡散してくれるようになります。
食品・メーカのプロモーション事例(SNSキャンペーン)
食品会社がSNSを通じて、インターネット上でバズるキャンペーンを見たことがありますか?SNSを利用したキャンペーンは、多くの人々にアプローチし、限定商品やお得なキャンペーンで顧客を引きつける有効な手段です。さらに、キャンペーンに参加したユーザーには、特典を提供してプロモーションを共に展開することもあります。具体例を見てみましょう。
サントリーのInstagram公式アカウント
サントリーは、SNSを活用して商品を宣伝し、購買意欲を高める優れた例と言えます。サントリーはただ商品の宣伝ではなく、様々なレシピやそれに合うサントリーの飲料を紹介しています。また、料理家やブロガーとのコラボレーションを通じて、新たな顧客を獲得しています。
引用元:サントリーのInstagram公式アカウント(https://www.instagram.com/suntory_jp/?hl=ja)
既存のポータルサイト・比較サイトへの掲載
食品を使う場面に近い広告媒体としては、レシピ検索サイトの相性が良いことは言うまでもありません。
またギフト・贈答品、お取り寄せなどは比較ポータルサイトがあるため、そちらへの情報掲載も効果的です。
以下一例になります。
クックパッド
引用元:クックパッド公式サイト(https://ad.cookpad.jp/)
レシピサイトとしてトップクラスの知名度を誇る「クックパッド」。
バナー広告やタイアップ企画など、クックパッドを通じた認知度拡大施策が可能。その他にもマーケティングや商品開発支援にデータを活用することもできます。
楽天レシピ
引用元:楽天レシピ公式サイト(https://adsales.rakuten.co.jp/media/interview/recipe.html)
レシピを投稿することで楽天スーパーポイントが貯まる「楽天レシピ」。
料理に関心の高い女性ユーザー・主婦の方に向けた情報発信・認知度向上が可能な媒体です。サイドバーや記事下部のバナー広告などが活用できます。
おとりよせネット
引用元:おとりよせネット公式サイト(https://www.otoriyose.net/shop/)
日本最大級のお取り寄せグルメの口コミ評判サイト「おとりよせネット」。
4つの出店プランがあり、お試しに無料で始めることもできます。出店プランごとに掲載できる広告方法に違いがありますので、確認してみてください。無料では商品情報の掲載、試食・試用アンケートの実施が可能です。
オウンドメディアによる情報発信
オウンドメディア戦略は、自社で運営するWebサイトを通じて情報発信をすることで、認知度向上や信頼感の醸成が可能なWebマーケティング戦略になります。
簡単に始められるものとしては、自社ホームページ内でのブログコンテンツなどですが、ホームページ以外にWebサイトを立ち上げることでよりテーマを特化させたコンテンツを発信できます。
消費者にとって有益な情報発信をすることで、ユーザーの課題解決や理想の実現に自社商品がベストといった導線でPR・販売促進を狙うことができます。
商品を認知していない消費者層にも認知してもらえる機会をつくれるため、潜在顧客・見込み顧客へとアプローチ範囲を広げられます。
ポジショニングメディアによる差別化
競合他社の商品と差別化しながら、自社商品の魅力を伝えられる、自社商品にもっとも魅力を感じてくれる顧客を集められるのがポジショニングメディア戦略です。
以下はある商品を例にした、ポジショニングメディア導入による効果を表したイラストです。
上記のように貴社と相性の良い特定のニーズを持つ顧客が、納得して貴社を選べるような状態をつくることができる戦略です。
成約への温度感の高い顧客が問い合わせてくれるため、ポジショニングメディアを導入した企業からは
- 数ある競合から自社に興味を持ってもらい契約までのリードタイムが3分の1に短縮できた
- 自社の商品・サービスを理解してくれる検討者が増えて商談率が8割以上になった
- 自社商品と費用感の合う検討者が増え、受注単価が2.5倍に増えた
といった成果を実感している声もいただいています。
ポジショニングメディアについては以下ページにもまとめています。
売上につながる反響を獲得したい、効率的な集客がしたいという場合はぜひご覧ください。
ポジショニングメディア戦略の
特徴・事例を見る
食品会社・メーカーの広告手法・販促戦略まとめ
商品の回転の早い食品業界では、広告戦略もまた短期集中になりがちです。
予算が潤沢にあり広告を連発できる企業ならよいですが、中小企業などでは難易度も高まるでしょう。
そこで中長期的な広告戦略・マーケティング戦略もぜひ検討してみてください。
例えばどんな食品会社・メーカーとして消費者に認知してほしいのか、食品メーカーとして大事にしていることや独自の強みをどう伝えるか。
オウンドメディアやポジショニングメディアを通じて発信することで、自社のファンをつくり、長く愛される企業や商品をつくることが可能になります。
Zenkenでは、いままでに120業種を超えるクライアント企業のWeb集客・マーケティングを支援してまいりました。
クライアント企業ならではの強みを軸とした戦略提案を得意としており、各種分析、メディアの制作・運用など集客に関わる業務をワンストップで対応可能です。
マーケティング戦略や広告方法、販売促進などについて課題感がございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。