近年、クラウド型倉庫管理システム(WMS)の導入が急速に進んでいます。
システムを導入することで、在庫管理や出荷業務などのプロセスを自動化・一元管理することができ、従来の手作業によるミスを減らし、業務のスピードと正確性を大幅に向上させることが可能です。
このページではクラウド型倉庫管理システムの特徴や、導入事例などを紹介します。また選び方やクラウド型・パッケージ型・オンプレミス型の違いなども解説しているので、自社にピッタリのシステムを選ぶ際の参考にしてください。
クラウド型倉庫管理システムの一覧表
一口にクラウド型倉庫管理システムといっても、仕様や搭載機能、強みはシステムによって異なります。導入効果を高めるには、慎重に導入するシステムを検討することが大切です。複数のシステムを比較・検討しながら、自社に合ったクラウド型倉庫管理システムを見つけてください。
会社名 | サービスの特徴 |
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Connected Linc |
倉庫業者に合わせてカスタマイズ可能!入荷・出荷管理はもちろんトレーサビリティ機能もあり
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THOMAS |
ITトレンドで4年連続1位受賞&1,000社以上で物流改善の実績 |
COOOLa |
豊富な機能と事業課題に合わせたカスタマイズ、デモ体験もOK! |
@wms |
実在庫を正確に管理して高精度な在庫管理を実現! |
ONEsLOGI/WMS Cloudサービス |
ハンディターミナルレンタルや稼働後のヘルプデスク対応など豊富なサービス |
Air Logi |
年間3,000万件出荷、1,400以上の顧客で稼働中、最短5日で導入可能 |
ロジザードZERO |
あらゆる業種・業態に対応できる幅広い機能が魅力 常に最新機能が使える |
GoQSystem(ごくーシステム) |
通販業務の一元管理システム、API連携で24時間365日の業務稼働、発送作業 などが可能 |
SLIMS |
管理者向けの機能が豊富、一次元バーコードや二次元バーコード、ハウスコードにも対応 |
AnyLogi |
現地配送先情報を自動翻訳、インボイスを自動発行できる |
mylogi |
小規模や小ロット対応、多色展開や多サイズ管理も容易 |
Super-Vision |
量販店様向けの物流システム、少ないカスタマイズで複数量販店・複数荷主のWMSを構築 |
LIFE-Vision |
ドラッグストアやホームセンター、ディスカウントストア向け |
W3 mimosa |
荷姿・ロケ・ロット管理、賞味期限管理やハンディ活用の全てを網羅 |
Xble(キシブル) |
リーズナブル&スピーディーな導入 |
スマートマットクラウド |
マットの上に置くだけで在庫管理・棚卸し・発注まで自動化 |
W-KEEPER |
120以上の機能で倉庫運営をサポート |
Medical-Vision |
医薬品卸業者や医療機器メーカー向けの機能あり |
LMS(セイノー情報サービス) |
複数拠点の在庫統合管理ができる |
EncycloWMS |
雑貨、食品、アパレルなど複数カテゴリーに対応 |
HYPERSOL WMS |
さまざまな上位システムとの連携が容易 |
ZIZAIA(ジザイア) |
高度なカスタマイズが可能な倉庫管理システム |
クラウド型倉庫管理システムとは?
クラウド型倉庫管理システム(WMS)とは、倉庫内の在庫管理、入庫管理、出庫管理などを効率化するためのシステムで、インターネットを通じて利用できます。従来のオンプレミス型システムとは異なり、初期導入コストが低く、導入期間も短いのが特徴です。
クラウドベースのシステムは、リアルタイムでのデータ更新が可能であり、どこからでもアクセスできるため、リモートワークにも対応しています。また、他のシステムやサービスとの連携が容易で、カスタマイズも柔軟に行えます。
これにより、倉庫内の運営効率が大幅に向上し、在庫の過不足や作業ミスの防止にも寄与します。クラウド型WMSの普及により、多くの企業が業務のデジタル化を推進しています。
クラウド型倉庫管理システムの主な機能
クラウド型倉庫管理システムには、以下のような主要な機能があります。
1.入荷予定を効率的に計画する「入荷管理」
製品の入庫スケジュールを管理し、当日の入荷数やリストを把握する機能です。これにより、入荷量の変動を容易に確認でき、次回の入荷予定を効率的に計画できます。また、過去の入荷実績の記録も行えます。
2.ピッキング作業のミスを減らす「出荷管理」
クラウド型倉庫管理システムの出荷管理機能は、出庫作業の指示をスムーズに行うための機能です。具体的には、出荷する商品のピッキングリストを自動的に作成し、ピッキング後の検品作業も効率化します。これにより、ピッキング作業のミスが減り、出庫手続きが迅速化されます。
さらに、ピッキングした商品が正確に梱包されているかを確認する検品機能も備わっており、出荷ミスのリスクを低減。出荷管理機能を活用することで、出荷業務全体の効率を大幅に向上させることが可能です。
3.在庫の過不足を防ぐ「在庫管理」
倉庫内の在庫情報を一元管理します。商品の配置場所や在庫数、消費期限、製造年月日などの情報を管理。在庫検索や受払状況の確認、補充リストの作成などが行えます。これにより、在庫の過不足を防ぎます。
4.実際の数と差異をリスト化する「棚卸管理」
棚卸時に必要なデータの作成や、棚卸の指示、検品数の入力、データ上の数との差異をリスト化する機能です。棚卸作業の効率化に寄与し、人員や時間の削減が可能です。
5.正確な帳票管理のための「帳票・ラベル発行」
納品書や発注書などの帳票の作成、商品コードやシリアルナンバーといったラベルの発行ができます。これにより、正確な帳票管理が可能となります。
6.正確な在庫数を把握する「返品管理」
返品による在庫変動を記録し、正確な在庫数を把握するための機能です。これにより、返品処理の効率化と在庫管理の精度向上が図れます。
クラウド型倉庫管理システムを選ぶポイント
クラウド型倉庫管理システムを選ぶ際には、以下のポイントを考慮することが重要です。
1.多拠点・多品目対応
複数の倉庫や荷主が存在する企業には、複数拠点や複数荷主の在庫・入出荷を一元管理できるシステムが必要です。また、倉庫で取り扱う商品の種類によって管理すべき情報が異なるため、商品の種類やロットごとに管理しやすい機能を持つシステムを選ぶことが重要です。例えば、食品を扱う企業であれば、製造年月日や賞味期限の管理ができるシステムが理想的です。
2.ロット管理機能
在庫の品質を維持するために、ロットナンバーや入庫日、製造日の情報に基づいた管理が必要です。システムを活用して先入れ先出しの順番を徹底することで、在庫の順番ミスを防ぎ、出荷の順序を正確にコントロールできます。また、得意先別に出荷期限を設定できるシステムは、賞味期限間近の商品出荷の防止にも役立ちます。
3.関連業務の効率化
倉庫内作業の効率化に寄与する機能があるかどうかも重要です。例えば、AIを活用したピッキングの最適化や、過去の出荷実績に基づいた在庫補充のタイミングを算出するツールなどが挙げられます。これにより、ピッキング作業や在庫管理の効率化が図れます。
4.導入のコストとサポート体制
システムの導入コストや、導入後のサポート体制も重要な選定ポイントです。初期費用や月額費用が明確で、自社の予算に合った料金プランを提供しているシステムを選びましょう。また、導入時のサポートやトレーニングが充実しているシステムは、スムーズな運用開始に役立ちます。
5.カスタマイズ性と拡張性
自社の業務フローに合わせてシステムをカスタマイズできるか、将来的な事業拡大に対応できる拡張性があるかも重要です。柔軟なカスタマイズが可能なシステムであれば、導入後も自社のニーズに合わせた運用が可能となります。
6.他システムとの連携
既存の受注管理システムや在庫管理システム、ECモールとの連携が可能かどうかも確認しましょう。システム間のデータ連携がスムーズに行えることで、業務全体の効率化が図れます。
クラウド型倉庫管理システムのおすすめポイント
クラウド型倉庫管理システムには多くの利点がありますが、特に以下の点が優れています。
1.コストパフォーマンス
クラウド型WMSは、初期費用が抑えられ、月額料金や従量課金制など、企業のニーズに合わせた柔軟な料金プランを提供しています。これにより、コストパフォーマンスが高く、小規模な企業でも導入しやすい点が魅力です。
2.カスタマイズの自由度
クラウド型WMSは、従来のオンプレミス型と比べてカスタマイズの自由度が向上しています。各社が提供するオプション機能を追加することで、自社の業務に最適な機能を柔軟に拡張できます。また、他のシステムやサービスとの連携も簡単。業務全体の効率化が図れます。
3.遠隔操作とリアルタイム管理
インターネット環境さえあれば、どこからでもアクセスできるため、リモートワークにも対応可能です。これにより、倉庫内のリアルタイムな在庫状況や作業進捗を常に把握でき、迅速な意思決定が可能となります。
4.導入のスピードと手軽さ
クラウド型WMSは、短期間で導入が可能です。多くのシステムが無料トライアルを提供しており、実際に使用して自社に適しているかを確認できる点も大きなメリットです。これにより、導入リスクを低減し、スムーズなシステム移行が実現します。
5.高いスケーラビリティ
クラウド型WMSは、事業規模の拡大に応じて柔軟にシステムを拡張できます。例えば、新しい倉庫の追加や取扱品目の増加に対応できるため、成長する企業にとって理想的なシステムです。
6.セキュリティと信頼性
多くのクラウド型WMSは、データのセキュリティとシステムの信頼性を確保しています。高度なセキュリティ対策が施されており、データのバックアップや災害対策も充実。これにより、安心してシステムを運用できます。
よくある質問
Q:【クラウド型倉庫管理システム】クラウド型・パッケージ型・オンプレミス型の違いは?
A:クラウド型倉庫管理システム(WMS)は、インターネットを通じてアクセスできる倉庫管理システムのことです。以下に、クラウド型、パッケージ型、オンプレミス型の違いを解説します。
クラウド型倉庫管理システム
クラウド型WMSは、インターネットを通じてサーバにアクセスし、倉庫管理を行うシステムです。システム構築の必要がなく、導入コストを抑えられることが大きなメリットです。また、導入までの時間が短く、短期的または中期的な利用も可能です。
インターネット環境さえあれば、どこからでもアクセスできるため、特にリモートワークや分散拠点での業務に適しています。ただし、オフラインでは利用できない、システムのサーバを自社で管理できない、システムのバージョンアップなどの外的要因に左右される、カスタマイズ可能な範囲が限定されることがあるという懸念点もあります。
パッケージ型倉庫管理システム
パッケージ型WMSは、ベンダーが構築したソフトウェアを購入し、自社のPCなどにインストールして利用するシステムです。短期または中期的な利用が可能で、導入までの時間を削減できるというメリットがあります。
一方で、カスタマイズ可能な範囲が限定されることが多く、システム導入に伴い、社内で既に使用しているシステムや業務フローの変更が必要になるリスクがあります。また、ソフトウェアのバージョンアップなどの外的要因に左右される点もデメリットとして挙げられます。
オンプレミス型倉庫管理システム
オンプレミス型WMSは、自社のニーズや業務フローに合わせて1からシステムを構築するタイプのシステムです。
自由にカスタマイズが可能で、システムやソフトウェアを自社で管理できるため、外部要因に左右されることなく、安全性が高いというメリットがあります。しかし、構築コストが高く、システム構築に時間がかかる点がデメリットです。また、短期や中期的な使用には向いていないこともあります。
Q:【クラウド型倉庫管理システム】倉庫管理システム(WMS)と在庫管理システムの違いは?
A:倉庫管理システム(WMS)と在庫管理システムは、管理範囲や目的が異なります。
倉庫管理システム(WMS)
WMSは、倉庫内の在庫だけでなく、倉庫内の人員配置、設備、資材などを管理します。倉庫業務全般の効率化を目指します。
在庫管理システム
在庫管理システムは、在庫適正量を維持することが主な目的です。倉庫内外の在庫を管理し、発注量や発注タイミングを最適化します。
Q:【クラウド型倉庫管理システム】を導入するメリット
A:クラウド型WMSを導入する主なメリットは以下の通りです。
コストと導入の手軽さ
初期費用が低く、導入コストを抑えられる点が大きな魅力です。また、インターネット環境さえあれば、場所を問わず利用可能で、リアルタイムでの在庫管理やデータの可視化ができます。さらに、システムのスケーラビリティが高く、事業の成長に合わせて簡単に拡張できる点も重要です。
Q:【クラウド型倉庫管理システム】を導入するデメリット
A:クラウド型WMSのデメリットは以下の通りです。
インターネット依存とカスタマイズの限界
オフライン環境では利用できないことが大きなデメリットです。また、システムのサーバを自社で管理できないため、外的要因に左右される可能性があります。さらに、カスタマイズ可能な範囲が限定されることがあり、特に複雑な業務フローを持つ企業では十分な対応が難しい場合があります。
クラウド型倉庫管理システムのまとめ
クラウド型倉庫管理システムは、初期費用が低く、導入期間が短いことから、多くの企業で導入が進んでいます。リアルタイムでのデータ更新や遠隔操作が可能な点が魅力であり、業務効率の向上やコスト削減に寄与します。
自社に適したクラウド型WMSを選ぶためには、複数拠点や多品目対応、ロット管理機能、関連業務の効率化、コストとサポート体制、カスタマイズ性と拡張性、他システムとの連携といったポイントを考慮することが重要です。クラウド型WMSの導入を検討している企業は、これらのポイントを参考に、自社のニーズに合ったシステムを選んでください。
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- 本記事は、2024年5月時点の情報をもとに作成しています。掲載各社の情報・事例をはじめコンテンツ内容は、現時点で削除および変更されている可能性があります。あらかじめご了承ください。