記帳代行は集客の軸にできるか?税理士の生き残り広告戦略アイデア
最終更新日:2020年12月03日
税理士は記帳代行での集客が可能か
税理士の業務のひとつである記帳代行という仕事は、今後AIや情報技術の発達によりニーズは減っていくと考えられます。特に個人や中小規模の企業では代行をしてもらわずとも自身で手間をかけずに処理できるようになるためです。
もちろん自分自身での記帳が面倒という方もいるためニーズが完全になくなることはおそらくないでしょう。しかしシンプルな内容のため、差をつけるのが難しい業務です。
差別化するためには記帳代行に加えてプラス何らかのサービスを加えなければいけません。
記帳代行の集客は価格や納期だけでは難しい
差別化すると考えたときに価格競争や納期だけで考えるのは厳しいです。価格を下げればその分収益が減りますし、納期を短くするにはスタッフを増員しなければいけず、結果としてコストが高くなります。
業務内容を差別化できない記帳代行だけを中心として競争をするのは難しいです。
業務の差別化が税理士の生き残りに重要
同一サービスで価格競争が難しい税理士が今後生き残っていくためには、ただ仕事を待っているだけではいけません。自分から積極的に差別化するサービスを考えアピールをしていきましょう。
記帳代行を活かして差別化できる集客
記帳代行の業務を活かすサービスとして下記があげられます。
- AIや会計ソフトで入力するデータ精査で差別化し集客
- 記帳代行のデータを活用した集客
- 専門性を高めて集客を差別化
AIや会計ソフトで入力するデータ精査で差別化し集客
事業者自身でソフトへ記帳しているデータを見て改善点がないかのチェックです。入力が便利ではあるものの、入力する段階でミスが発生してしまうと間違ったデータが出てしまいますし、節税する知識がなければ利益が減ってしまいます。
間違いを指摘する、節税につながる仕分けのアドバイスなどは税理士だからこそ提供可能なサービスです。
記帳代行のデータを活用した集客
ただ記帳代行するだけではなく、入力データから見えてくる数字を基に経営改善などのコンサルティングをおこなう方法です。不要なコストが多いのではないか、自転車操業に陥っていないかなど帳簿には経営状況が表れます。
このデータをもとにした改善提案は経営者にニーズがあります。
専門性を高めて集客を差別化
記帳代行のなかでも特定のジャンルに特化させる方法です。例としては相続税や個人事業などで考えてみましょう。
相続税に特化
何度も経験するものではない相続税は普段確定申告を自分でやっているという方も手続きが分からず困ることも珍しくありません。顧問契約につながりにくい案件ではありますが、需要は高いです。
副業の延長で始めた個人事業主やフリーランスに特化
個人事業主やフリーランスは、元々副業としてやっていた事業が軌道に乗って収入が増えたケースも珍しくありません。独立した時期からサポートしていれば将来的に扱う金額が増えて収益につながる可能性があります。
記帳代行とは異なる組み合わせで差別化し集客
一見すると記帳代行とは別の分野に思えるスキルも身につけていくことが差別化につながります。
- 開発技術を身につけて集客の幅を増やす
- 人とのつながりで集客を増やす
- 外国語スキルを身につけて集客につなげる
開発技術を身につけて集客の幅を増やす
税理士自身がAIや会計ソフトに関するスキルを身につければ大きな武器になります。利用しているソフトを応用して企業向けに最適化できれば、AIでの記帳が一般的に普及しても仕事はなくなりません。
自分自身が受注している業務を全てAIに任せるだけでも、業務にかかる労力を減らせます。また少しレベルは高いですが、ソフト開発ができれば大企業に導入してもらうと大きな利益へとつなげられます。
人とのつながりで集客を増やす
人とのつながりを重視した税理士も収入を広げられるチャンスがあります。依頼を受けた企業としっかりコミュニケーションを取っていれば、人間性が信頼できる税理士として別の企業の経営者を紹介してくれる機会もあるでしょう。
質問したことに対してすぐに返信をくれる、税務調査が入る際にサポートしてくれるなど困ったときにすぐ助けてくれる税理士は好印象です。
自分が依頼を受けている経営者同士を紹介するなどしていくと、より人とのつながりも広がっていきます。
外国語スキルを身につけて集客につなげる
外国語ができる税理士はグローバル企業にとってはありがたい存在です。ビジネス英語レベルでも従業員や経営者が外国人で日本語が話せない場合に取引できるチャンスが増えますし、国際税務も扱えるようになれば大きく顧客を拡大できます。
◆記帳代行の集客は競合を意識した差別化を
記帳代行で集客を増やしたいならば、競合を意識しなければいけません。自分にとっては大きなスキルだと思っていても、競合が同様のサービスであれば強みではなくなります。
集客にはバリュープロポジションを意識
差別化を図る際にバリュープロポジションという考え方があり、下記3つに当てはまる強みを指します。
- 顧客のニーズに合っている
- ライバルは提供していない
- 自分は提供が可能なサービス
他では提供していないサービスを唯一提供できれば、差をつけて収益を増やせるのです。
記帳代行の差別化集客にはマーケティングが重要
バリュープロポジションはライバルが提供していないサービスを打ち出す必要があるため、マーケティングが重要です。自分がライバルとするべき商圏エリア、提供されている費用設定などの分析をしなければいけません。
- 集客を増加させたい
- 今後税理士として生き残れるか不安
- 差別化する集客戦略が見つからない
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