ブライダル・婚礼システム(ウエディングシステム)を徹底比較!

最終更新日:2025年04月10日

コロナ禍で大打撃を受けたブライダル業界ですが、少しずつ客足が戻りつつあります。本来であれば歓迎すべきことですが、すぐに必要なスタッフが集められるとは限りません。

リアルなイベントの開催は人の手で行う作業が多く、ウェディングプランナーやスタッフが不足しているという企業も少なくないはずです。

そこでいまいる人材で少しでも効率良く作業を進めるために、ブライダル・婚礼システムの導入を検討する、という選択肢もあります。ブライダル・婚礼システムを導入すれば、さまざまな働き方を受け入れることも可能ですし、なにより人材配置にも工夫ができます。

ここでは、そんなブライダル・婚礼システムを7つ紹介していきます。それぞれの特徴や料金などについてリサーチしていますので、参考になさってください。

目次

ブライダル・婚礼システムの一覧表

会社名 サービスの特徴

ONE-Wシステム

バンケット・スケジュール表示までWebで完結

Strategy-Suppli

顧客がオンライン上で席次や料理を選択できる

ES

予約・スケジュール調整を一元管理しミスを防ぐ

Wedding Planner NT

パートナー企業や顧客との情報共有が簡単に

Cackle婚礼宴会・衣裳システム

操作の履歴を残せるのでセキュリティ対策になる

Phorbs

発注書が自動作成できるので業務負担を軽減

PreSol Bridal

自動集計機能で課題を分析

ONE-Wシステム

バンケット・スケジュール表示までWebで完結

PIEM株式会社が提供する「ONE-Wシステム」は、招待者リストアップや席次表などの煩雑な準備作業をオンラインで効率的に行えるシステムです。
紙のやり取りが不要なため、書類紛失のリスクを軽減できるのが大きなメリットです。

また、新郎新婦がすき間時間を活用して作業できる設計になっており、作業の効率化が図れます。招待者リストアップ字形チェック機能など、新郎新婦にも式場側にも便利な基本機能が搭載されている点も魅力です。

バンケット指示書の表示やスケジュール共有などもすべてWeb上で完結できるため、情報の伝達ミスや認識のずれを防止し、
プランナーと顧客のスムーズな連携を実現します。

ONE-Wシステムの料金プラン

初期費用

  • システム設定費:55,000円(税込)/ 1式場
  • システム導入費:275,000円(税込)/ 1式場

運営費用

  • システム利用料:11,000円(税込)/ 1挙式
  • 各種オプション:応相談

ONE-Wシステムの導入実績

全国約500の式場に導入、年間約4.5万組(2019年度実績)

参照元:PIEM公式HP|導入事例(https://www.piem.jp/introduction/)

ONE-Wシステムの会社概要

会社名 PIEM株式会社
所在地 福岡県福岡市博多区博多駅前2-19-27 九勧博多駅前ビル6F
URL https://www.piem.jp/

Strategy-Suppli

顧客がオンライン上で席次や料理を選択できる

株式会社データマックスが提供する「Strategy-Suppli」は、ブライダル情報処理に関するビジネスモデル特許を取得している、婚礼・宴会専用の業務支援システムです。

婚礼管理・商品管理・経営分析など幅広くカバーしており、仕入れ業者とのやり取りもオンライン上で完結。
発注・受注の管理がスムーズになり、業務の正確性と効率性の両立が可能です。

顧客側の操作性にも配慮されており、席次表・料理・引き出物などをオンライン上で選択できるため、打ち合わせ回数の削減や
プランナーの業務負担軽減につながります。

また、修正ややり直しも即時反映され、集計作業は不要。
顧客が作成した発注書を業者へ直接送信できるため、伝達ミスや発注ミスを防ぐことができます。

Strategy-Suppliの料金プラン

公式HPに料金の記載はありませんでした。

Strategy-Suppliの導入実績

東京神楽坂、静岡、東京亀戸の結婚式場に導入実績あり

Strategy-Suppliの会社概要

会社名 株式会社データマックス
所在地 東京都中野区本町6-12-11 石川ビル4F
URL https://www.mybridal.jp/

ES

予約・スケジュール調整を一元管理しミスを防ぐ

株式会社メイクィットが提供する「ES」は、婚礼・宴会業務をトータルで支援する総合業務支援クラウドサービスです。
手入力や情報共有の手間を削減することで、プランナーの業務負担を大幅に軽減します。

顧客管理・マーケティング分析・入金業務を一元管理でき、予算実績やカテゴリ別売上管理にも対応。
可視化されたデータは、スタッフのモチベーション向上にもつながります。

会場予約台帳機能やスケジュール管理機能も搭載しており、予約の一元管理によってダブルブッキングを防止。
スピーディーな提案が可能になり、契約機会の損失も防げます。

さらに、キャンセル率の自動計算機能も備えており、市場動向や企業課題の把握にも活用できるデータ分析機能が強みです。

ESの料金プラン

  • 初期導入費用:275万円(税込)
  • Br(ブライダル):77,000〜110,000円(税込)/1会場
  • Gp(パーティー):55,000〜88,000円(税込)/1会場
  • Dr(ドレス):55,000円(税込)/1会場
  • Et(エステ):38,500円(税込)/1会場
  • Fl(フラワー):55,000円(税込)/1会場
  • Dn(ダイニング):22,000円(税込)/1会場

ESの導入実績

公式HPに導入実績の記載はありませんでした。

ESの会社概要

会社名 株式会社メイクィット
所在地 東京都渋谷区恵比寿西1-35-11 代官山タワー5F 502
URL https://www.es-se.jp/

Wedding Planner NT

パートナー企業や顧客との情報共有が簡単に

株式会社ジェーシーエスが提供する「Wedding Planner NT」は、婚礼業務管理の効率化を目的としたシステムで、企業ごとの業務フローや課題に応じてカスタマイズ提案を行うのが大きな特徴です。

システム構築から始まり、現場の負担を軽減するためのソリューション提供に加え、導入時にはコンサルティングも実施
ジェーシーエスは、企業課題を分析し、原因を取り除くためのシステム設計を得意としています。

Wedding Planner NTは、写真・衣装・美容関連などのパートナー企業や、顧客との情報共有をスムーズに行えるシステムです。

さらに、受発注管理により発注漏れや伝達ミスを防止。請求書や注文書などの帳票類も簡単に発行でき、
業務の停滞を防ぎます。

Wedding Planner NTの料金プラン

公式HPに料金の記載はありませんでした。

Wedding Planner NTの導入実績

公式HPに導入実績の記載はありませんでした。

Wedding Planner NTの会社概要

会社名 株式会社ジェーシーエス
所在地 埼玉県さいたま市浦和区仲町1-12-1 カタヤマビル7F
URL https://www.jcs-net.co.jp/

Cackle婚礼宴会・衣裳システム

操作の履歴を残せるのでセキュリティ対策になる

ワークシステム株式会社が提供する「Cackle婚礼宴会・衣裳システム」は、婚礼・宴会業務の作業を効率的に管理できるシステムです。
作業のリスト化機能を搭載しており、履歴の確認もできるため、急な変更にも即時対応が可能です。

情報の抜け漏れを防止し、サービス品質の向上につながるほか、入力した見積書が発注データと連動するため、発注書を別途作成する手間も省け、業務の重複作業を削減します。

操作履歴の保存機能も搭載しており、どの端末で誰がどの作業を行ったかを可視化することで、不正やトラブルを未然に防ぐセキュリティ対策も万全です。

また、顧客とのやり取りの中で意見の食い違いがあった場合でも履歴確認ができるため、クレーム対応やトラブル回避に役立ちます。
操作ミスの原因特定もできるため、ケアレスミスの削減にも効果的です。

Cackle婚礼宴会・衣裳システムの料金プラン

公式HPに料金の記載はありませんでした。

Cackle婚礼宴会・衣裳システムの導入実績

公式HPに導入実績の記載はありませんでした。

Cackle婚礼宴会・衣裳システムの会社概要

会社名 ワークシステム株式会社
所在地 静岡県静岡市清水区草薙杉道3-19-10
URL https://www.worksystem.co.jp/

Phorbs

発注書が自動作成できるので業務負担を軽減

株式会社AnalySys.が提供する「Phorbs」は、自社サーバーの設置が不要なクラウド型の婚礼宴会業務支援システムです。
Mac・Windowsの両OSに対応しており、今後はモバイル端末対応も予定されています。

毎月1回、ユーザーからのリクエストをもとに新機能を実装しており、常にシステムの改善・進化を続けています。

Phorbsでは、見積もりデータから発注書を自動作成することが可能です。また、一度の登録でパートナー企業へ情報共有ができ、急な変更にも柔軟に対応できます。

メッセージのやりとり機能により、顧客・プランナー・パートナー企業が情報をリアルタイムで共有。
伝達ミスや業務ロスを未然に防げる点も魅力です。

さらに、低コストで導入できる点も評価されており、コストを抑えながら婚礼業務を効率化したい式場におすすめです。

Phorbsの料金プラン

  • ライト:70,000円
  • スタンダード:100,000円
  • サプライヤー:無料

※税不明。別途初期費用あり。

Phorbsの導入実績

公式HPに導入実績の記載はありませんでした。

Phorbsの会社概要

会社名 株式会社AnalySys.
所在地 東京都千代田区丸の内2-1-1
URL https://analysys.co.jp/

PreSol Bridal

自動集計機能で課題を分析

株式会社プレソルが提供する婚礼業務基幹システム「PreSol Bridal」は、支援HPなどからの問い合わせや予約を受けると、自動で顧客情報がシステムに紐づけされる仕組みを採用しています。

登録された顧客に対して、フォローアップが適切に行われているかを確認でき、接触漏れの防止に貢献。
顧客との接点が増えるため、来館や成約につながりやすくなるというメリットもあります。

また、スケジュールの可視化により、受発注ミスの防止や業務効率の向上にも役立ちます。

成約率・売上などを自動で集計する機能を搭載しており、科目・担当者・商品別にデータを分解可能。
企業が抱える課題を多角的に分析することができます。

作成したスケジュールは、iPhoneやiPadのカレンダー機能と連携可能。
外出先でもスムーズに予定確認・対応ができる点も、大きな利便性として支持されています。

PreSol Bridalの料金プラン

公式HPに料金の記載はありませんでした。

PreSol Bridalの導入実績

公式HPに導入実績の記載はありませんでした。

PreSol Bridalの会社概要

会社名 株式会社プレソル
所在地 東京都千代田区岩本町1-3-1 ニュー中野ビル6F
URL https://presol.co.jp/

ブライダル市場の市場動向

結婚式イメージ画像

ブライダル市場はコロナ禍の影響を色濃く受けており、2020年は2兆円の規模を下回る事態に陥りました。

しかし2021年には人々がニューノーマルな生活様式に順応し始め、挙式披露宴が徐々に行われるように。2022年の年初には感染が拡大し、再び挙式披露宴を控える傾向にありましたが、秋以降の予約は増加傾向にあり、市場には回復の兆しが見えています。

長くコロナ禍で人々が挙式披露宴を再び考えるようになった今だからこそ、より効率よく契約を取るためにブライダル・婚礼システムの導入を検討すべきときかもしれません。

ブライダル事業の総合的なDX化を推し進めておけば、不測の事態でキャンセルや日程変更が相次いだ際にも、スケジュール調整に迅速に対応できるようになります。結果的に販売機会のロスを減らし、業績低下を防ぐことにもつながります。

※参照元:株式会社 矢野経済研究所|ブライダル市場に関する調査を実施(2022年)(https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/2964)

ブライダル・婚礼システムを導入すべき理由とは

アナログ業務の多い業界だからこそ、ブライダル・婚礼システムの導入は有効な手段です。リアルイベントでのサービス提供自体はDX化できませんが、挙式の準備段階ではそれが可能です。

たとえばデジタル化できる書類管理や受発注、スケジュール管理、参列者の管理などは、基幹業務システムを導入して対応できます。

デジタル化することで、それまで人の手が必要だった作業を自動化できたり、効率化できたりします。そしてなによりヒューマンエラーを減らすことができます。

面倒な確認作業などスタッフの負担が減れば、そのぶん新郎新婦やその家族などへのサービス提供に時間がさけるようになります。その結果、スタッフの負担を軽減しながら、顧客満足度を上げていくことができるのです。

ブライダル・婚礼システムを導入するメリット

ブライダル・婚約システムを導入すると、全社(全関係者)で顧客の状況を逐次把握できるメリットがあります。

各ウェディングプランナーが顧客を管理していく体制である場合、プランナーの確認漏れなどミスが発生した際に、他の従業員が気づけない状況が生じてしまいます。

進捗状況を全関係者が把握できるようになれば、連絡漏れやダブルブッキングなどのトラブルも避けられます。

業務の効率化で人材不足を補える

ブライダル・婚約システムは、働き方の多様化の実現に役立ちます。デジタル化を推し進めると、各事業所まで足を運ばなくても遠方から業務が行えるようになります。

勤務時間や働く場所の制限で働けなかった人材を雇用できるため、人手不足の解消にもつながります。また、過去のデータが蓄積されていくので、中途採用の社員にも共有しやすく、社員が自主的に学ぶ機会も提供できます。

ブライダル・婚礼システムを選ぶ際のポイント

顧客管理や営業管理システムは多数ありますが、業界ごとに必要な機能が異なるため、ブライダル業界に特化しているシステムを採用しましょう。

さらに、ブライダル業界を熟知した会社が開発したシステムには業務に必要な機能が標準搭載されているので、使い勝手がいいはずです。いわゆる、かゆい所に手が届くシステムということ。

もし、現在も導入している既存システムがある場合は、連携が取れるかどうかも重要なポイントです。連携が図れて、かつ導入・運用コストを低減でき、企業に合った機能が搭載されているシステムを選ぶことをおすすめします。

ブライダル・婚礼システムのまとめ

結婚披露宴イメージ画像

ブライダル・婚礼システムは、リアルなイベントを提供するウェディング業界にとって、業務効率化に欠かせない存在。リスクに備えるためにも、顧客の一元管理は急務です。

社会情勢の変化に左右されつつも、ウィズコロナの流れに乗り損ねないようにするためのDX化を急がねばなりません。

店舗などオフラインの集客だけでなく、オンライン上での集客に本腰を入れ、どうすれば自社のサービスを新郎新婦にアピールできるかも考えていくようにしましょう。

Web集客であれば、直接働きかけられない遠方に住んでいるターゲットも集客できます。新郎新婦がその結婚式場で式を挙げたいと思うだけの魅力や強みをWeb上で発信できれば、住んでいるエリアは関係ないのです。

Web集客の実施をあわせて検討している企業は、ぜひキャククルまでお問合せください。120業種・8,000サイト以上のWebマーケティング実績に基づき、貴社に最適なWeb施策をご提案させていただきます。
【→ 顧客を呼び込むWeb施策について話を聞く】

免責事項
本記事は、2022年9月時点の情報をもとに作成しています。掲載各社の情報・事例をはじめコンテンツ内容は、現時点で削除および変更されている可能性があります。あらかじめご了承ください。