不動産業界でデジタルサイネージを導入するメリットと依頼できる会社を紹介
最終更新日:2022年09月20日
屋内外を問わず、街でよく見かけるようになったデジタルサイネージ。手軽に設置できる今では多くの企業が取り入れるようになってきましたが、不動産会社での活用方法がいまいち分からず、導入に悩む担当者様もいるのではないでしょうか。
この記事では、デジタルサイネージの基礎知識や不動産業界で活用するメリットについて紹介しながら、デジタルサイネージを提供している会社のサービスの特徴を解説しています。
デジタルサイネージとは?
デジタルサイネージは駅構内や店舗前、公共施設、オフィスなどのパネルやモニターなどに映像を表示するシステムで、電子看板とも呼ばれているものです。
登場当初は、主に駅構内や駅建物の柱で多く見かけましたが、今ではスーパーマーケットやショッピングセンター、ドラッグストアや病院・個人クリニックなどの医療機関、ホテル、銀行、学校、オフィスなど、さまざまな場所に設置されています。
デジタルサイネージが普及するまで、広告や案内などの情報発信と言えばポスターや看板が主流でした。しかし、デジタルサイネージでは貼り換えや再設置といった作業なしで情報を発信できるようになった背景から、一気に市場が拡大。
デジタルサイネージは、ポスターや看板の代わりに宣伝広告を行えるだけではなく、ショッピングモールや病院などの施設案内板としても活用されており、幅広い業種で普及しています。
不動産会社であれば、駅構内などへ自社認知のために出稿したり、店頭に物件紹介用のデジタルサイネージを設置して歩行者へ宣伝をする用途で使うことが可能です。
デジタルサイネージの種類
デジタルサイネージには、大きく分けて下記の3種類があります。
スタンドアロン型
スタンドアロン型は、表示したい画像や動画のデータをUSBやSDカードに入れて、そのデータをディスプレイに直接読み込ませて表示するタイプのデジタルサイネージ。
ネットワークに接続せず再生だけで済むため、設置場所の自由度も高く、初心者にも使いやすいのが特徴です。スタンドアロン型のデジタルサイネージは、表示するコンテンツを頻繁に更新しなくても良い用途に向いています。
ただし、表示する画像・動画を更新したい際には再び何らかの形でデータを取り込む必要があり、作業に手間を要する点がネックです。
ネットワーク型
ネットワークに接続された、通信機能を持つデジタルサイネージです。管理用デバイスなどで遠隔コントロールができるため、コンテンツを更新したい際にも作業に手間がかかりません。
複数のデジタルサイネージを一括で更新することも可能。ネットワークに接続されているため、ネットに公開されている動画など外部のコンテンツも配信できます。
ただし、ディスプレイの他にコンテンツを出力するための専用機器やネットワーク回線の設置が必要です。そのため、ネットワーク型のデジタルサイネージの値段も高めです(レンタルするものを除く)。
インタラクティブ型
ネットワークに接続されていて、タッチパネル機能やモーションセンサーなどが搭載されているタイプのデジタルサイネージです。利便性が高いため、施設の案内板としてショッピングモールなどに導入されています。
ユーザーが直接操作を行って自分のニーズに合った情報が探せるので、不動産業界での導入にも向いていると言えるでしょう。
タッチパネル機能が搭載されていれば、3Dウォークスルーで部屋の中を実際に歩いているように自由に移動できるため、物件案内でより訴求力を高められます。
不動産業界でデジタルサイネージを利用するメリット
不動産業界でデジタルサイネージを導入すると、以下のようなメリットを得られます。
顧客・通行人の目に留まりやすい
デジタルサイネージは動画や音声を使って映像を表示できるため、看板や紙媒体よりも通行人の目が引けます。視認性が高く、暗い場所でも見えやすいため、自ずと多くの人の目に留まるのです。
動きや音声があるため興味・関心を持ってもらいやすく、より高い訴求をできる点が大きなメリットと言えます。
例えば、夜間に店舗前を通る歩行者に見えるデジタルサイネージを店舗前に設置することで、物件情報をチラ見せすることができます。
設置後すぐに情報を発信できる
デジタルサイネージは、映像やコンテンツさえあれば、導入・設置したその日から画像や動画の表示が可能です。日が差し迫ったキャンペーンや休業日の案内など、できるだけ早く情報を発信したいような内容も、導入したその日のうちにデジタルサイネージを通して告知できます。
多くの情報を発信・表示できる
デジタルサイネージはポスターや看板に比べて、動画や音声・音楽を使って多くの情報が伝えられます。
不動産業界において特に便利なのが、タッチ機能です。
従来は物件情報をはじめとした案内を店内に表示する際には何枚も紙を印刷しなくてはなりませんでしたが、リアルタイムの情報に更新できるデジタルサイネージでなら、その必要もありません。アピールしたい物件を更新する際に貼り換える必要もないため、手間とコストの減少もつながります。
設置場所の自由度が高い
デジタルサイネージは、ディスプレイ画面を設置するスペースさえあれば、どこでもコンテンツを配信できます。壁掛けタイプや天井から吊るせるタイプのディスプレイなら、場所も取らないうえ、視認性を高められるでしょう。
また、電源を確保できれば屋外にも設置できるため、人の流れや目に入りやすい場所を見極めて設置できるのもメリットです。
不動産業界のデジタルサイネージに対応している会社7選
ここからは、不動産業界のデジタルサイネージに対応している会社の特徴やサービス概要を紹介します。
自社の業態や目的に適したデジタルサイネージ選びにお役立てください。
株式会社アーバン企画
不動産・住宅関連向けのデジタルサイネージを専門的に取り扱っている株式会社アーバン企画。
デジタルサイネージのプランには屋内型・屋外型・カスタマイズ型の3タイプがあります。屋内型は店舗内にマッチしやすい木製フレームのサイネージで、屋外型は昼も夜も明るいパネルを使用。
カスタマイズ型は、好みに合わせてさまざまなタイプのデジタルサイネージから選べるようになっており、壁掛け型や天吊り型、大型液晶などバラエティ豊富です。
これまで、路面店はもちろん、商店街アーケード内の不動産店舗やショッピングモール内の屋内サイネージなど、多くの不動産会社にデジタルサイネージを提供してきました。
デジタルコンテンツは、AIを活用した動画が最大72本制作できる定額料金プラン。不動産売買、リフォーム、住宅展示場など、業態に合わせた動画を提案してくれます。
株式会社アーバン企画のサービス概要
強み・得意領域 | AIを活用したコンテンツ動画 全国対応可 |
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デジタルサイネージの機能 | AIを使った動画制作機能つき |
デジタルサイネージの価格 | 月々最大3本の動画セット…32,780円/月(動産保険料込み) |
公式ホームページ | https://www.urban-sp.jp/ |
株式会社アメイジングポケット
デジタルサイネージの販売からレンタルまで、クライアントのニーズに合わせたさまざまなプランや製品を用意しているデジタルサイネージ専門の会社です。
店舗前の不動産情報をデジタルサイネージで見やすく掲示して、店舗の外からでも目立つといった演出をしてくれます。不動産・物件情報に特化したレイアウトで、希望のアピール方法に合わせてさまざまな大きさで表示することが可能です。
物件情報表示のほか、動画によるコンテンツ配信も可能。ペット可物件の案内やキャンペーン企画の物件など、タイムリーな情報発信で集客アップや売上増大を目指せます。
デジタルサイネージのレンタルプランには、イベントやショールームなどで利用するイベントレンタルプランと常設レンタルプランがあり、それぞれ価格が異なります。自社のニーズに合わせて選べるようになっているので、詳しくは直接お問い合わせください。
株式会社アメイジングポケットのサービス概要
強み・得意領域 | 選べるレンタルプラン・オーダーメイド可能 |
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デジタルサイネージの機能 | マルチディスプレイ・タッチパネル・多言語タッチ・LEDパネル・壁掛け・天吊り |
デジタルサイネージの価格 | イベントレンタルプラン…6,600円~(送料別) 常設レンタルプラン…16,500円/月~(送料別) |
公式ホームページ | https://www.amazing-pocket.com/ |
株式会社クラウドポイント
デジタルサイネージ販売の他、グラフィック装飾や動画制作、瞬間調光フィルム、LEDビジョン、サイネージ配信システムと、顧客のニーズに合わせたさまざまなサービスを取り扱っている株式会社クラウドポイント。
これまでの納品実績は37,000面以上と、国内でも最大級の取り扱い事例を持つ会社です。
不動産業界では、ショールームに配置する大型液晶ディスプレイやLEDパネル、プロジェクター、コンテンツ制作などを手がけた実績を持っており、特に大型ビジョンの納品に定評あり。
また、株式会社クラウドポイントは近年注目されている、センサーテクノロジーを活用した新感覚の「ミラー型サイネージ」も取り扱っています。ミラー型サイネージは、人感センサーが作動すると受付画面が作動する、近未来的なデジタルサイネージです。
話題性のあるデジタルサイネージで店舗を目立たせたい、イベント集客に活用したいといった声にこたえてくれます。
株式会社クラウドポイントのサービス概要
強み・得意領域 | 納品実績37,000面 プランニングから保守管理まで一貫対応 |
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デジタルサイネージの機能 | タッチサイネージ・プロジェクション・マルチディスプレイ・空間演出・ミラーサイネージ・マルチ型メニューボード・演出サイネージ |
デジタルサイネージの価格 | 要問い合わせ |
公式ホームページ | https://www.cloudpoint.co.jp/ |
株式会社電縁
ビジネスコンサルティングやシステム開発、ブロックチェーン技術の導入支援など、幅広い事業を手がける「株式会社電縁」は、デジタルサイネージサービスの提供も実施しています。
不動産業界向けのデジタルサイネージ販売サイト「不動産やさんのサイネージ」を運用しており、北海道から沖縄まで多数の導入実績を持っています。
デジタルサイネージの取り扱い種類も豊富で、屋外・屋内用デジタルサイネージはもちろん、自動ドア戸袋・ペアガラスなど、さまざまな仕様に対応可能。物件検索ができるタッチパネル機能を備えたディスプレイや大型モニターなど、幅広いタイプのデジタルサイネージをリクエストできます。
デジタルサイネージ専用ソフトには、オリジナルの店舗情報を表示できる機能あり。物件施工例やエリア情報、スタッフ紹介など、多彩なコンテンツで顧客の興味を引くことができます。
株式会社電縁のサービス概要
強み・得意領域 | オリジナル情報表示 キャンペーン企画を告知できる |
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デジタルサイネージの機能 | タッチパネル・印刷機能・自動CMモード |
デジタルサイネージの価格 | 要問い合わせ |
公式ホームページ | https://www.denen.com/ |
株式会社メディアPlus
株式会社メディアPlusは、主にLED看板とデジタルサイネージを取り扱う会社です。不動産看板の専門サイト「不動産看板pro」を運営しており、サイト内でデジタルサイネージについて詳しく紹介されています。
明るいLEDパネルで物件掲載ができるオーソドックスなデジタルサイネージのほか、店舗の外側の窓から物件検索ができるタッチパネル式のデジタルサイネージ「窓タッチ®」を提供。
窓タッチは店頭で気軽に操作し、気になる物件があれば店内でプリントアウトできるため、見込み客の獲得に非常に有効です。店舗に入るのを躊躇していた見込み客に対しても、アピールや店舗誘導に繋がるでしょう。
遠目からもインパクトのある外観は、店舗のイメージもガラリと変えてくれるとのこと。設置時には、カッティングシートによるアレンジにも対応してくれます。スタイリッシュで明るい店舗に仕上がるでしょう。
株式会社メディアPlusのサービス概要
強み・得意領域 | ガラス越しにタッチして検索できる 不動産路面店の導入実績多数 |
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デジタルサイネージの機能 | 窓タッチ®・LEDライトパネル |
デジタルサイネージの価格 | 要問い合わせ |
公式ホームページ | https://www.led-kanbanpro.com/ |
ヤマトサイネージ株式会社
店舗前に設置する手軽なサイズのパネルから300インチの大型ディスプレイまで、幅広い大きさのデジタルサイネージを取り扱っているヤマトサイネージ株式会社。デジタルサイネージ機器の販売・設置、コンテンツ作成、 映像の配信・運⽤管理といった作業はワンストップで対応してくれます。
幅広い業界に導入実績を持っており、薬局の小型LED電光掲示板からファストフードのドライブスルー用デジタルサイネージ、ビルの屋外壁面に設置する大型デジタルサイネージまで、大小さまざまなデジタルサイネージを取り扱えます。これまでに培ってきた豊富なノウハウをもとに、最適なデジタルサイネージを提案してくれるでしょう。
デジタルサイネージの販売のほかレンタル事業も行っていたようですが、2022年9月7日時点でレンタルの新規受付は休止しているようです。
レンタルプランを希望される方は、対応可能かどうか直接問い合わせにてご確認ください。
ヤマトサイネージ株式会社のサービス概要
強み・得意領域 | 機能をカスタマイズできる オフラインタイプあり |
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デジタルサイネージの機能 | 編集ソフト付き・タッチパネル・カメラ、プリンター、NFC活用 |
デジタルサイネージの価格 | 要問い合わせ |
公式ホームページ | https://yamato-signage.com/ |
株式会社リコー
複合機やプリンター、プロジェクターなどの事務機器・光学機器を製造・販売している、株式会社リコーが提供するデジタルサイネージです。
不動産業界向けには店舗窓に設置する物件情報紹介のデジタルサイネージを提供しており、営業終了後の通行人に、夜間でも見やすく情報を掲示します。
物件情報をワンタッチで帯がえする機能がついており、アピールしたい物件の入れ替え表示が楽にできるので、管理に手間がかかりません。
紹介されている物件は、リコーのスキャンで読み取ればすぐに保存や印刷が可能。物件情報を持ち帰って検討したい顧客のニーズに効率よく対応できる機能が備わっています。
デジタルサイネージの価格は15万円からとなっており、パネルの大きさや機能によって価格が変動します。希望するディスプレイのサイズの価格は、直接問い合わせてご確認ください。
株式会社リコーのサービス概要
強み・得意領域 | 店頭の物件情報表示に特化 原稿スキャンですぐに反映 |
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デジタルサイネージの機能 | 物件情報ワンタッチ帯がえ |
デジタルサイネージの価格 | 165,000円~ |
サービスサイト | https://www.ricoh.co.jp/signage |
この記事のまとめ
映像や音声でも訴求でき、いつでも表示内容を変更できるデジタルサイネージは、多くの企業や公共施設で広告や案内用としてだけでなく、利用客とのコミュニケーションツールとしても活用されています。
不動産業界でデジタルサイネージを検討する際には、購入したいデジタルサイネージがどんなタイプか、どんな機能を持っているかを事前にチェックして、自社の目的に合ったサイネージを選ぶようにしましょう。
ただ、デジタルサイネージだけでは情報発信できる場所が限られるため、お客様がどこにいてもアクセスできる施策も重要です。デジタルサイネージでのPRと併せて、ホームページやオウンドメディアなどのWeb集客施策の検討も視野に入れてみてください。
キャククルを運営しているZenkenでは、クライアントと相性の良い見込み顧客をピンポイントで集客し成約につながるWebマーケティングサービスを提供しています。これまでには不動産業界を含む120以上の業種で8,000を超える支援実績を上げてまいりました。
デジタルサイネージに加えてWebの集客施策も検討している方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。