オウンドメディアでYouTube動画を活用するメリットと事例
最終更新日:2024年04月17日
今では日常生活で接する機会が多くなったYouTube。コロナ禍という社会環境のなかでますますその存在感が増し、今後はマスメディアを超える存在になるといわれています。
そんなYouTubeをオウンドメディアとして活用したいと検討している企業も多いのではないでしょうか。
この記事ではオウンドメディアとしてYouTubeを活用する方法や実際にオウンドメディアでYouTubeを活用している企業の事例などを紹介していきます。
また、オウンドメディアを作って本格的に集客したい方向けに、8,000サイト以上を制作して得たノウハウをまとめた「オウンドメディアの教科書」をご用意しました。ご興味がございましたら今後のオウンドメディア作りにお役立てください。
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オウンドメディアでYouTubeを活用するメリット
ここではYouTubeをオウンドメディアとして活用するメリットについて紹介します。
YouTubeをオウンドメディアとして活用するメリットは以下の7つです。
SEOと比較すると競合が少ない
YouTubeはSEOなどと比べてまだ多くの企業が導入していないマーケティング施策です。SEOで検索上位を狙いにくくても、Youtubeであれば業界の先駆けとなる可能性があります。
今、YouTubeチャンネルを作る絶好のタイミングです。YouTubeチャンネルは時間をかけて育てていく必要があるために早めに立ち上げて、競合よりも先にコンテンツを増やしておくと自社にとって有利な状態が作れるでしょう。
また、YouTubeでの発信を継続することで、業界での企業ポジションを確立できることやコンテンツを継続的に上げている場合は、信頼性を獲得することもできます。
サイテーションを増やすことができる
YouTubeを企業アカウントで運用するとサイテーションを増やすことができます。
サイテーションとはSEOにおいて企業名や店舗名などが他のインターネット上の記事や
SNSなどに書きこまれることを指します。
YouTubeは視聴者がコンテンツだけでなく、チャンネルの運営社情報を参照する機会が多くあります。
アカウント名を企業名や店舗名にすることで名前が認知され、そこからインターネットや
SNSの書き込みが増加するでしょう。
また、動画内で店舗名や企業名を打ち出すことでも認知され、書き込みにつながります。
書き込みの増加はブランディング力やオウンドメディアの強化につながるために効果的です。
コンテンツだけでなく、広告から収益化できる
YouTubeチャンネルは条件を満たすことで広告収入を得られるようになります。
YouTubeからも収入が得られるようになると企業としても新しい収益源を確保することができます。
しかし、YouTubeからの広告収入を得るためには、YouTubeパートナーシッププログラムへの
参加やコンテンツの質などを含む複数の条件を満たさなくてはなりません。
この審査は基準が厳しいため、コンテンツのクオリティを向上させるなど様々な施策を講じる必要が
あります。
YouTubeのコンテンツ運用のみとどまらず、内容のクオリティを上げ収益化してみては
いかがでしょうか。
流入経路を増やすことができる
YouTubeをオウンドメディアとして活用することで流入経路を増やすことができます。
YouTubeはオウンドメディアの記事などとは異なり、インターネット検索以外にも様々な流入経路を
もっているためです。
オウンドメディアの記事では、インターネットの検索結果しかないことやGoogleのアルゴリズム
アップデートにより、検索順位を落とすこともあります。
しかし、YouTubeも運用しているとYouTubeにオウンドメディアのリンクを貼ることができるため、
そこから訪問を獲得できるメリットがあります。
また、視聴している関連動画として浮上することやブラウジングの場合にはYouTubeトップに表示されることがあります。
このように、YouTubeをオウンドメディアとして活用することは流入経路を増やすことができるため、効果的です。
認知から購入までワンストップで行うことが可能
YouTubeでは、認知から購入先への誘導までをワンストップで行うことができます。
YouTubeでは質の高いコンテンツがあるとチャンネルのターゲットに露出させる性質があります。
また、他の媒体と比較して認知を高めやすい点が特徴的です。
概要欄に商品購入のリンクを掲載することで動画視聴中や視聴後にお問い合わせや商品購入ページに
遷移させることができます。
そのため、商品購入やお問い合わせにつながりやすいというメリットがあります。
SEOで認知から購入までの導線を引くことも可能ですが、SEOではYouTubeに比べてお問い合わせや
商品購入に至るまでは低いです。
このようにYouTubeは認知から購入までをワンストップで行うことができるため効果的です。
新たな顧客へのリーチが可能
YouTubeでは新たな顧客への認知を拡大させることができます。
YouTubeの視聴者の流入として関連動画が最も多いというデータもあります。
関連動画からの流入は、流れて来た動画を受動的に受け止めているために、
検索流入以外の新たな視聴者にアプローチが可能です。
つまり、チャンネル登録者以外にも簡単にアプローチが可能であることがいえます。
チャンネル登録者以外にもアプローチを行えることから全く新しい顧客を獲得することができます。
このように、YouTubeでは検索以外にも関連動画からの流入があるため動画視聴が増え、企業の認知度向上や商品ブランドを高められるため効果的です。
オウンドメディアで動画を使うデメリットも
オウンドメディアで動画を使う場合、もちろんメリットばかりがあるわけではありません。デメリットとして、次のようなことも考えられます。
- 制作費用の高騰:クオリティの高い動画を制作するには、専門知識や機材、人材が必要であり、コストがかかります。
- 制作時間の長さ:動画制作には時間がかかるため、素早い対応が難しくなる場合があります。
- 効果測定の難しさ:動画の効果を正確に測定することは難しく、投資対効果の評価が難しくなることがあります。
すべてを自社で賄うわけではなく、制作会社や運用会社に適切に依頼することでこれらコストやリスクを分散できます。
自社のファンを獲得できる
YouTubeにはチャンネル登録機能があります。
チャンネル登録をしておくことで気に入ったチャンネルをいつでも見返すことができる他、
そのチャンネルから新しい動画の内容の通知を得ることができます。
さらに、コメントを活用することで視聴者とコミュニケーションを取ることが可能です。
企業の動画情報を受け取れることやコメントなどからファンを獲得することができるでしょう。
自社のファンを獲得することにより商品購入やお問い合わせなど、集客を高めることができます。
また、継続的に動画をあげることやコメントで交流すると商品購入やお問い合わせを促進しやすく
なるでしょう。
自社のファンを獲得し、チャンネルを伸ばして集客につなげると効果があります。
YouTubeをはじめとする動画を活用するメリット
ここでは動画を活用するメリットについて解説します。
情報をわかりやすく伝えられる
YouTubeをはじめとして動画を活用することはユーザーにわかりやすく情報を伝えることができます。
動画は視覚と聴覚の両方に訴えることができるためです。
また、BGMや効果音などを用いることで豊かな表現でコンテンツを届けることや
一度に多くの情報を届けられる点も特徴です。
実際に、アメリカの調査会社の研究においても1分間の動画では、Webページ
3600枚分、180万ワードの情報量の伝達が可能であることが発表されています。
このように動画は視覚と聴覚の両方に訴えることができる点や一度に多くの情報を
わかりやすく伝えられる点がメリットとなっています。
自社製品の商品説明動画や目指すべきビジョンなどをメッセージとして明確に
表現するとブランディングや商品認知につながるでしょう。
拡散されやすい
動画は拡散されやすい特徴をもっています。
その理由として、動画はSNSのシェア機能や口コミなどと相性がいいからです。
また、文字だけのコンテンツよりも興味を持たせやすい性質があるために拡散されやすくなります。
例えば、動画の内容をTwitterやFacebookなどにもアップロードすることで、
リツイートやシェアが行われ、知らぬ間に拡散されることが考えられるでしょう。
このように動画を活用し、SNSと連携することはリツイートやシェアにより、商品やサービスの認知度を
一気に高めることも可能になるため効果的です。
ユーザーの共感を得やすくなる
動画コンテンツはユーザーの共感を得やすいのも特徴的です。
動画は文字や画像では伝えられない感情や臨場感を伝えることができるためです。
例えば、商品のデモ動画をYouTube上に公開するとユーザーは自分自身も
動画投稿者が行っていることと同じ体験を疑似的に体験している感覚になります。
また、体験している感覚を持たせることで購入後のイメージを持たせやすくする
ことができます。
購入後のイメージが明確になると商品の購入につながるでしょう。
このような点から動画は、共感を生みやすくなり、購入や販促につなげることができます。
YouTubeオウンドメディアの事例
ここでは、YouTubeを活用したオウンドメディアの事例を紹介します。
ホンダ学園関東校
「ホンダ学園関東校」は埼玉県にある自動車大学校です。自動車整備士と開発エンジニアを育成しています。学園内で実施される授業風景や部活動、寮生活などの日常生活の様子をYoutubeを通して知ることができます。
学内のヒトや雰囲気を知ってもらうだけでなく、珍しい工具やここでしか見られない技術を紹介することで、自動車学校そのものに興味をもってもらい、ホンダ学園のオープンキャンパスに参加する動機としてYoutubeチャンネルが大きなきっかけとなっています。
とくに最大60秒の動画を縦長サイズで見ることのできる“Short動画(ショート動画)”はスマホユーザーに向けた機能で、短い時間で手軽に情報が収集できる便利さから通常動画と比較してコンバージョン率が高くなる傾向があります。
ターゲットである学生層の視聴行動を分析し企画を行うため、公開された動画のなかには100万回以上再生された動画も。まさにYouTubeのコンテンツを利用した成功事例があります。
動画を活用したオウンドメディアを作りたい、動画制作会社を探しているがどこに依頼できるかわからない場合は、是非お気軽にご相談ください。
動画制作についての
お問い合わせはこちら
トヨタイムズ:トヨタ自動車株式会社
「トヨタイムズ」はトヨタ自動車株式会社が運営するオウンドメディアです。
香川照之さんの出演するテレビCMと連携し、YouTubeでは、社員のインタビューや密着映像を
配信しています。
また、ニュースや取材では発信されない社長の思いやメッセージを伝えている点が特徴的です。
YouTubeとWebのオウンドメディアを連携させ、相互のアクセスアップを行っている点が
成功しているポイントといえます。
Eve Eve恋愛サポートメディア:株式会社Market Drive
Eve Eve恋愛サポートメディアは男性向けに恋愛テクニックを紹介するYouTubeチャンネル
になっています。
女性側のリアルな意見をインタビュー形式に出すことで恋愛がしたい男性に恋愛に関する役立つ情報の
提供を行っています。
コンテンツは誰にでも楽しめるようになっており、YouTubeコンテンツからアプリの登録を促すことに
成功しています。
RedBull
エナジードリンクで有名なRedBullもYouTubeを活用し、オウンドメディアで成功を遂げています。
RedBullはF1やバイクレース、スノーボードなどを支援するスポンサーとして、
スポーツイベントの動画を公式サイトで配信しています。
このYouTubeチャンネルでRedBullはエナジードリンク製造業者という肩書き以外に
エクストリームスポーツを支援している企業としての認知度を高めました。
RedBullのようにYouTube活用したオウンドメディアでは新たな企業イメージを獲得する
ことができます。
クラシル:dely株式会社
レシピ動画アプリ「クラシル」のYouTubeチャンネルでは、料理の作り方動画を10分程度にまとめて
わかりやすく紹介しています。
手間のかかりそうな料理でも10分でまとまっていると簡単に作れそうなイメージを
持つことができるでしょう。
ショート動画も多く掲載しており、より手軽にレシピと調理の手順が見られます。
また、有名レストランのシェフが出演し、家庭でレストラン再現できるレシピを紹介しています。
料理の経験を問わず様々な人に取って幅広く役に立つ情報を提供していることで、
主婦層から指示を集めることに成功しています。
オウンドメディアでYouTubeを活用する際のポイント
ここではオウンドメディアでYouTubeを活用する際のポイントについて解説します。
目的やターゲットを明確に定める
YouTubeに限らずオウンドメディアの運用を行うにあたっては、具体的な目標やターゲットを決めることが重要です。
なぜなら目的とターゲットにより発信したい内容や制作するコンテンツが異なるからです。
例えばオウンドメディアでは以下のような目的が掲げられるでしょう。
- 商品認知を高めたい
- 企業のブランド力を高めたい
- 集客をしたい
ターゲットでは年齢や性別、趣味などが当てはまります。
これらターゲットや目的を明確化できていない場合だと複数の伝えたいメッセージが
混在してしまいます。
また、何が伝えたいのかわからなくなってしまい、
視聴者に伝わらないコンテンツになってしまいます。
まずは動画でどのような目的で、誰をターゲットにするか決めるようにしましょう。
KPIを設定する
YouTubeを運用するにあたっては目的を達成できているのかを計るKPIを設定することが重要です。
KPIを設定して各指標を見てPDCAを回していくことでよりよい運用を行うことができます。
特にYouTubeは動画のクリック数や再生回数、視聴時間、視聴維持率など様々な指標が存在しています。
例えば、視聴維持率は動画の内容や長さの良し悪しを判断する材料になります。
このように、動画は様々な指標が存在しているために、常にKPIを定め、PDCAを回していくことが
重要です。
ショート動画を活用する
YouTubeから自社のオウンドメディアに流入する際にショート動画を用いると多くの人々を引き込むことができます。
ショート動画は不特定多数人々に対してリーチを行いやすいからです。
不特定多数の人にリーチを行えるということはこれまで接点のないユーザーにもアプローチを行うことができ、新たな顧客に繋げることができます。
またショート動画の特徴は撮影から編集まで1時間で終わらせることが可能なために短期間で多くのコンテンツをアップロードできます。
コンテンツが多いことは企業としての信頼性やリーチのしやすさにもつながります。
YouTubeをオウンドメディアとして使用する場合は通常のコンテンツ加えてショート動画を活用すると
良いでしょう。
関連記事:オウンドメディアとは?8,000サイト制作実績から見えた成果の出る作り方
オウンドメディアでのYouTubeを活用検討するなら
オウンドメディアの集客方法は記事だけではありません。
例えば、今回見てきたようにYouTubeをオウンドメディアに活用することで、様々な業種、人々に
アプローチが可能です。
またYouTubeを活用することは商品やサービスの訴求力を高めるだけでなく企業のブランディング力やWeb集客においても期待することができます。
YouTubeだけでなく、SNSやWebサイトなどといったその他の媒体と組み合わせると集客力を向上させることができます。
YouTubeを始めとした複数のオンラインマーケティングを同時に打ち出して効果的なマーケティング手法を考えていきましょう。
キャククルを運営するZenkenでは、これまでに120を超えるクライアントに対してWebマーケティングの支援を行ってきました。
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