コンテンツマーケティングにSNS活用が有効な理由と注意点
公開日:2022年07月22日
コンテンツマーケティングに取り組む上で、「質の良いコンテンツを作成しても認知されず、リード獲得に繋がらない」といった課題を抱える企業の方は多いのではないでしょうか?
そんな時に、飛び道具的役割となるのがSNSです。SNSは単独運用では機能せず、受け皿となるLPやホームページ、Webメディアとの連動で、大きな集客効果を生み出します。
SNSの拡散力を利用することで、より多くのユーザーに自社のコンテンツを認知させることが可能です。
この記事では、コンテンツマーケティングにSNS活用がなぜ有効なのかについて説明していきます。SNSマーケティングの市場規模についても解説していますので、参考になさってください。
今後コンテンツマーケティングに力を入れていきたいと考える企業に向け、全研本社のコンテンツマーケティング支援の概要をまとめた資料もご用意しています。
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コンテンツマーケティングでSNS需要が高まっている背景
コロナ渦の影響を発端に、オンラインのマーケティング施策に力を入れる企業が増加しました。いつ中止になるかわからないオフラインイベントやプロモーションに「Bプラン」としての重要が急速に高まったからです。
オンラインの集客・販促施策として特に利用する企業が増えているのがSNSです。コロナ禍以前よりSNSを利用するユーザーが増えたことも後押しし、企業もマーケティングの一環としてSNSを運用するようになりました。
SNSマーケティングの市場規模は年々増加傾向に
アライドアーキテクツの「企業のSNSマーケティングに関する実態調査」 によると、7割弱の企業が2022年もSNSマーケティング予算を増加させることが明らかになっています。
業種別に見ると、食品・飲料・外食・小売の業種で2021年に最も予算を増加した施策が、「SNSを活用したキャンペーン」であることが明らかになりました。
特に、外食については約半数の企業がSNSキャンペーンに最も注力したと回答しています(※1)。
SNSマーケティングの市場規模はこれからも伸び続け、2025年には1兆円を超え、2020年の約2倍にまで成長すると予測されています(※2)。
上記の調査からも分かる通り、業種関係なくSNSを集客に活用する企業は増加傾向にあり、SNS全体でみてもその市場規模は拡大を続けているのです。
2023年の「クッキーレス問題」も影響必至
2023年の後半から、本格的にクッキーレスの時代に突入すると言われています。クッキーとは、Webサイト訪問時、ブラウザ上にログイン情報や閲覧履歴を記録するためのテキストデータのことです。
このクッキーのデータを分析することで、Webサイトのアクセス回数やアクセス時間、ユーザーの個人情報などを取得できます。
クッキーは、ログイン情報が保持される、ECサイトを離れてもカート内容が保存される、といったユーザーにもWebサイトを使う上で便利なシステムです。
一方で、クッキーによってユーザの個人情報や行動履歴が、勝手に広告に利用される点が問題視されています。
クッキー規制が進むと、ユーザー情報や行動履歴を使った広告の配信ができなくなったり、広告の効果計測が難しくなったりと、これまで通りのWeb広告の運用ができなくなります。
企業は、クッキーレス対策としてWeb広告に依存しない新たな集客施策の確立が急がれるのです。
コンテンツマーケティングとSNS、その関係性とは
SNSの普及やクッキーレス問題などを背景に、これからは広告だけでなく新たな集客施策を模索していく必要があります。
そこで、広告に代わるマーケティング施策として、コンテンツマーケティングが注目を集めるようになりました。
コンテンツマーケティングとは、顧客にとって有益なコンテンツを発信することで、顧客育成を行い、購買へ繋げるためのマーケティング手法です。
コンテンツマーケティングには、記事コンテンツやLP、メルマガなどが含まれ、ターゲットや流入経路によって使い分けます。
SNSもコンテンツマーケティングの一種で、作成したコンテンツの拡散にはSNSが大いに役立ちます。
SNSごとの特徴を理解する
SNSを活用するためには、SNSごとの特徴を事前に理解しておくことが重要です。SNSと一言に言っても、TwitterやInstagram、LINE、TikTokなど、その種類は多岐に渡ります。
代表的なSNSの特徴は、それぞれ以下の通りです。
- Twitter:拡散力が高く、リアルタイムの情報が追いやすい。
- Instagram:画像・動画がメインで、拡散力は低め。ユーザーは若い女性が多い。
- Facebook:ビジネスアカウントとして利用されることが多く、ユーザーの年齢層は他のSNSよりも高め。
- TikTok:15~60秒のショートムービーを誰でも簡単に閲覧・投稿できる。短期間で急速にユーザー数が増加。
- LINE:幅広い年代層に普及しているメッセージアプリ。毎日利用するユーザーも多くアクティブ率が高い。
SNSはその特性から、メインのユーザー層が大きく異なります。またBtoCに向いているものと、BtoBに有効なものにも違いがあります。
コンテンツマーケティングとSNSを連携して活用する際は、自社のターゲットが利用しているSNSを見極めることも重要です。
SNSの活用がコンテンツマーケティングに効果的な理由
SNSは、ホームページやLPだけでは獲得できなかったリードの獲得やブランディング、プロモーションの飛び道具的役割を果たします。コンテンツマーケティングを強力に補佐してくれるのがSNSです。
コンテンツの拡散に役立つ
SNSをコンテンツマーケティングと連動させる最大のメリットは、拡散力の高さです。どれだけ質の高いコンテンツを発信しても、SEO対策だけでは顧客の元へ届くまでに時間がかかり、届く範囲も限られてしまいます。
SNSを活用することで、SEOよりも効率的にコンテンツを拡散できるようになり、カバーしきれなかった顧客までリーチを広げられます。
認知向上に役立つ
企業の認知度向上に繋がることも、SNSを活用するメリットの一つです。SNSアカウントを運用することで、SNSを利用しているユーザーにアプローチができます。
まずは、SNSをきっかけに自社を知ってもらい、コンテンツで自社のファンへと育成していきましょう。
更新性が高くタイムリーな情報発信が届けられる
SNSは気軽に更新できる点もメリットです。オウンドメディアのコンテンツは、キーワードの選定や構成、文章の作成など、1つのコンテンツを更新するまでに時間と労力がかかります。
SNSであれば気軽に投稿が可能で、タイムリーに情報発信ができます。季節やトレンドに合わせたキャンペーンを実施するのも有効です。
コンテンツマーケティングでSNSを活用する際の注意点
コンテンツマーケティングとSNSを連動させることで、アプローチできる顧客の幅が広がり、効率的な集客に繋がります。
しかし、SNSを闇雲に運用しても目的は達成できません。SNSの効果を十分に発揮するためには、以下のような点に注意が必要です。
BtoBとBtoCの違いに気を付ける
SNSの運用にあたって、そもそもBtoBとBtoCでは目的が違うことを理解する必要があります。両者の具体的な違いは、以下の通りです。
- BtoB:展示会やセミナーなどの告知、製品告知、企業やブランドの認知向上、LPへの誘導、リード(見込み客)の獲得、リードナーチャリング(顧客育成)、顧客ロイヤルティ向上など
- BtoC:キャンペーン告知、ファン獲得、販促PR、など
BtoBでは最終的に製品購入やサービス導入など成約を目指しますが、SNSで発信する情報は必ずしも成約に直結する内容とは限りません。
BtoCの場合は購買やサービスの利用に直結させる目的がほとんどですが、大手企業などは一般消費者に向けたブランディングやリブランディングに活用するケースも少なくありません。
KPIとKGIを明確にする
SNSを活用する前に、具体的なKPIとKGIを設定する必要があります。それぞれ日本語に訳すと、KPIが重要業績評価指標、KGIが重要目標達成指標という意味です。
両者の違いは、KPIが中間目標であるのに対して、KGIは最終的に達成したい目標となります。
このKPIとKGIが明確になっていないと、ただ漠然とSNSを運用することになり、運用方法が正しいのか判断することができません。
例えば、SNS運用の目的が自社のファン獲得であれば、KGIを1年で新規フォロワー数3000人と設定します。この場合、KPIは月別の新規フォロワー数やインプレッション数となります。
KPIが当初の予定通り達成できていない時にはその原因を分析して、運用方法を改善することも重要です。
必要に応じて外部委託も検討
SNSは誰でも気軽に投稿できるのがメリットである一方で、KPIやKGIの設定、取得したデータの分析など、ノウハウがなければ運用が難しいのも事実です。
そこで、ノウハウ不足で運用が困難な場合は、代理店やSNSの運用会社などに外部委託するという方法があります。SNS運用代行の実績がある外部業者に依頼すれば、企業の目的に合わせて、効率的に運用できます。
知識やノウハウがない状態から手探りで運用するよりも、外部委託した方がより早く効果を出せる可能性が高まります。
コンテンツマーケティングとSNS活用まとめ
今回は、コンテンツマーケティングにSNS活用がなぜ有効なのかについて解説しました。
2023年のクッキーレス問題でWeb広告のヒエラルキーが激変する可能性がある中、地道なコンテンツマーケティングの実装とそれを補佐するSNSの存在意義や価値がますます高まっています。
SNSの単独運用だけでは、十分な集客効果は期待できません。特にBtoB企業や採用マーケティングの場合は、オウンドメディアを受け皿として、飛び道具的な役割でSNSを活用しましょう。
コンテンツマーケティングは、短期的成果を獲得できる施策ではないため、他のマーケティング戦略と並行した中長期的戦略と位置付けて実装することが重要です。
コンテンツマーケティング支援を受けるという選択肢
コンテンツマーケティンティングを効果的なものにするためには、目的を決めて、最適なターゲットユーザーを選定し、そのユーザーに情報が届く戦略を実施することが非常に重要です。
自社の分野に専門性がある場合や、自社でしか発信できない情報があるのであれば、プロとして情報発信ができるメディアをつくり、コンテンツマーケティングを行うことは非常に有効です。
ただし社内にコンテンツマーケティングの知識がある社員がいない、スキルが不足しているという企業が多いのではないでしょうか。
コンテンツマーケティングは蓄積型の資産になりますので、ノウハウのある会社から学びつつ、リスクマネジメントのための「Bプラン」を育てていくことをおすすめします。
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