【5分で理解】Webマーケティングの始め方!手法・ツール・役立つサイトを解説
最終更新日:2024年04月24日
Webマーケティングって聞いたことはあるけれど、具体的に何をすれば良いか分からない…とお悩みの方はいませんか?このページでは、Webマーケティングとは何かの基礎知識を解説しながら、Webマーケティングを始める手順や具体的なWebマーケティングの手法、役立つメディアやツールを紹介していきます。Webマーケティングを始めるときの注意点についてもまとめていますので、ぜひスタートの参考にしてください。
Webマーケティングとは
Webマーケティングとは、Web上で商品・サービスの認知拡大や販売促進を図ることです。そもそもマーケティングとは、「売れる仕組み」を作る活動のこと。Webマーケティングでは、Webサイトやアプリ、Webサービスを使って顧客を集めて売れる仕組みを作っていきます。
ここからは、Webマーケティングの目的や必要な理由、従来のマーケティングとの違い、デジタルマーケティングとの違いについて詳しく解説していきます。
Webマーケティングの目的
Webマーケティングでは、販促活動の他、商品・サービスの認知拡大を図ったり、企業そのものの認知度を高めたり、ブランドイメージの浸透を図ったりすることができます。
このような目的に合わせて適した施策を展開できるため、Webマーケティングでは、まず自社の目的を明確にすることが大切です。
Webマーケティングが重要な理由
インターネットでモノやサービスを購入するのは、今や当たり前になりました。さらに、企業間で製品・サービスを売買したりビジネスを展開したり、協業で特定のプロジェクトを進めたりと、BtoBビジネスにおいてもネットが主流になりつつあります。
それに伴い、いかに自社の広告を見つけ出してもらえるか、自社のWebサイトに長く留まってもらい、商品やサービスにたどり着いてもらえるかが重要になっています。
Web上のユーザーのニーズを知り、傾向を分析して、自社の商品やサービスを「買いたい」と思わせる仕組みづくりができるか。これからモノやサービスを売るためには、Webマーケティングができているかが求められます。
従来のマーケティングとの違い
Webマーケティングを行うと、離れた地域にいても、さまざまなターゲットや顧客層との接触機会を持ち、自社の商品やサービスをアプローチできるようになります。
それは、従来のマーケティングよりもターゲットのデータを定量的に入手できるようになったからです。従来のマーケティングでは、アプローチした見込み客の年齢や男女比率、居住エリア、行動パターンなどは、専門の調査会社が計測していました。
今では、ユーザーの検索傾向や趣味嗜好といったデータまでも個人で入手できます。
また、ユーザーの行動から、実施したマーケティング施策が適していたか、どのくらい効果があったかなども知ることができます。データを分析してPDCAを回し、次の施策を打てるのも従来のマーケティングとの違いです。
デジタルマーケティングとの違い
Webマーケティングは、Webサイトやメディアを中心としたマーケティング手法です。対してデジタルマーケティングはもっと広義な概念です。ビッグデータやMA(マーケティング・オートメーション)、CRM、IoTなど、他の技術や媒体を使ったマーケティングも含まれています。
Webマーケティングの始め方
ここからは、Webマーケティングを始める手順について解説していきます。
目的設定
Webマーケティングの目的を設定すると、戦略が立てやすくなり求める成果につながります。Webマーケティングを通して実現したいこと、販売促進や認知拡大、ブランドイメージの定着や浸透など、達成したい目的を設定しましょう。
ゴール設定
設定した目的に対し、具体的な数値や結果を含めたゴールを設定しましょう。例えば、「販売促進」という目的なら自社の売上を○%上げる、問合せ件数を○件増やすなどです。
認知拡大が目的なら「商品の認知度を○倍アップする」など、具体的な数値を定めましょう。ゴールを具体的に設定するとやるべきことが明確になり、成果につながりやすくなります。
ペルソナ設定
ペルソナとは、自社の商品(サービス)を利用する架空のユーザー像のことを言います。ターゲットと混同されがちですが、「20代・会社員・未婚」など、属性で分類したターゲットを、あたかも実在するかのように人格化させたのが「ペルソナ」です。
より具体的なユーザー像を見立てることで、Webマーケティング施策の選定やコンテンツ設計に役立てます。ペルソナを立てる際にはユーザーの
- 年齢
- 性別
- 職業
- 年収
- 居住地
といった基本属性のほか、趣味嗜好や考え方、価値観なども設定しましょう。ユーザーの潜在的なニーズを汲み取り、最適なマーケティング戦略を打てるようになります。
KPI設定
KPI(Key Performance Indicators)とは、最終ゴールに対し、今どの段階にいて、どこまで目標を達成しているかを知るための指標です。KPIを設定すると、マーケティングの効果が出ているかを知って、現状の課題を把握できるようになります。
施策検討
設定されたKPIをもとに、マーケティング施策を検討していきます。例えば、サイト訪問者数というKPIを設定したとしたら、サイト訪問者数を上げるための施策が必要です。
サイトの訪問者を増やすためにSEO対策を行う、SNSでの発信を強化して流入アップを図る、などが具体的な施策となります。
集計・分析
Webマーケティングでは、データの収集と分析が大切です。分析すべきデータには、数値化できる「定量データ」と、数値化できない「定性データ」があり、会員登録数や顧客単価などが定量データ、ユーザーの声などが定性データにあたります。
定量データはGoogleアナリティクスなどで分析、定性データはインタビューやアンケートなどをもとに分析していきます。
対策検討
施策が決まり、集計や分析までできるようになったら、最終ゴールまでのプロセスを進めていきます。目的とKPIの達成につながるか、ズレがないかを検討しながら必要な施策を準備していきましょう。
Webマーケティングの具体的な手法
ここからは、Webマーケティングで行う具体的な手法について、種類別に紹介していきます。どんな手法があるか、自社の目的やKPIに沿った施策はどれかをチェックしておいて下さい。
SEO対策
SEOとは「Search Engine Optimization」の略で、日本語では「検索エンジン最適化」とあらわします。自社のWebサイトが、検索エンジンに評価されてより上位に表示されるように、サイトの内部や外部に対策を施します。Webマーケティングの中でも定番の施策です。
LPO(ランディングページオプティマイゼーション)
LPOとは、ランディングページ最適化(Landing Page Optimization)の略です。ユーザーが広告や検索結果をクリックして訪れた「販促のためのページ=ランディングページ」を最適化して、ページの離脱を防いだり留まる時間を増やしたり、購入ページへ誘導する確率を上げたりします。
コンテンツマーケティング
自社の商品・サービスに興味・関心を持ってもらうための施策で、主にホワイトペーパーや事例紹介、基礎知識などのコンテンツで認知度や信頼度を高め、問い合わせや購入などにつなげていきます。
Webマーケティングの世界では「コンテンツ・イズ・キング」と言われるほど、成功すれば高い効果を得られる施策です。
メールマーケティング
保有する顧客や見込み客のメールアドレスに対し、メールマガジンやステップメール、キャンペーンの案内などを送信するマーケティングです。
例えば、ECサイトで会員がカートに商品を入れたままサイトを離脱したとき、その後、メールでカートに入っている商品を知らせるのも、メールマーケティングの手法のひとつです。
リスティング広告
GoogleやYahoo!などの検索エンジンの上位に表示される、テキストタイプの広告がリスティング広告です。キーワードで検索しているユーザーに対し、内容に連動した広告が自動的に表示されます。
即効性のないSEO対策に対し、リスティング広告は入札金額で順位が決まるシステムです。費用をかけるほど上位に表示されるため、すぐに広告効果を求めたい際に向いています。
リターゲティング広告
過去にそのWebサイトを訪問したことのあるユーザーに対して出す広告です。例えば、企業の製品ページを見たユーザーに対し、Yahoo!のブラウザ上にディスプレイ広告を再度表示することで、繰り返しアプローチができます。
アドネットワーク広告
複数のWebサイトに広告を掲載する手法です。一般的なWeb広告では、媒体ごとに異なる料金体系や入稿形式が設定されています。
アドネットワーク広告は、広告出稿を特定のアドネットワーク業者に任せられるので手間や時間がかからず効率的です。
SNS広告
FacebookやTwitter、InstagramなどのSNSに配信する広告のことです。SNSのユーザー属性に合わせた広告を打てるほか、詳細にターゲットを絞り込めるメリットがります。
また、ユーザーの興味を集められれば、写真や記事がユーザー同士にシェアされて、より多くのユーザーの目に留まる拡散効果を得られます。
Webマーケティング手法ハウツーサイト
これからWebマーケティングをはじめるのであれば、ハウツーサイトで知識を深めておくのもおすすめです。ここでは、Webマーケティングに役立つ情報やノウハウが紹介されているハウツーサイトをまとめました。
MarkeZine(マーケジン)
画像引用元:MarkeZine公式サイト(https://markezine.jp/)
出版社のノウハウを活かし、Webマガジンでの発信を行う「翔泳社」が運営する、マーケター向けのWebメディアです。Web広告やWebマーケティングに関する情報を、最新ニュースや業界のプロによる寄稿、インタビュー記事など、多角的な視点で発信しています。
バズ部
画像引用元:バズ部公式サイト(https://lucy.ne.jp/bazubu/)
バズ部は、SEOで上位表示を実現する記事や、Webマーケティングで集客を実現するための本質的なノウハウが書かれているハウツーサイトです。SEOキーワードの基礎知識や記事を作成する際の「ライティング」のコツなど、SEOコンテンツを作成する際に役立つノウハウが、さまざまなテーマで紹介されています。
LISKUL
画像引用元:LISKUL公式サイト(https://liskul.com/)
自社メディアを持たない企業もオウンドメディアのような発信ができる、プラットフォーム型のメディアです。ユーザーによる各企業の資料ダウンロードを目的としたメディアですが、Webマーケティングに興味を持つユーザーにコンテンツを発信してリードを獲得しているので、ハウツー系の記事が多い傾向にあります。
キャククル
画像引用元:キャククル公式サイト(https://www.shopowner-support.net/)
Zenken株式会社が運営する、集客やWebマーケティングに特化したメディアです。企業の未来をつくるために、マーケティングや広告戦略、営業戦略を見直すお手伝いができないか、という想いから立ち上げられました。Webマーケティング用語の解説から具体的な進め方まで、マーケティングにはじめて取り組む人にも分かりやすく伝えられています。
Webマーケティングに役立つツール
MA(マーケティング・オートメーション)
MAはマーケティングにおける営業活動を可視化して自動化するツールです見込み客が持つ関心や行動などを分析して、それぞれの見込み客に最適な情報を最適なタイミングで伝えられるようになります。
サイトに訪問したユーザーの個人情報をリスト化して管理し、メール配信などができるようになります。また、営業担当に顧客ごとの最適な営業タイミングが通知されるようにできます。
CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)
CMSとは、プログラミングなどのサイト構築に関する専門知識を持っていなくても簡単にWebサイトを作成できるツールです。
プロの手を借りなくても自社でWebサイトを運用・管理しやすくなるため、Webマーケティングの施策後、ページ改修や追加がしやすくなります。
Webマーケティングの分析で活用できるツール
ここからは、Webマーケティングの「集計分析」や「施策検討」で活用できる主なツールを解説していきます。
Googleアナリティクス
画像引用元:Google公式サイト(https://marketingplatform.google.com/intl/ja/about/analytics/)
Webサイトのアクセス状況を解析・分析して、主にユーザーの行動を把握できるツールです。登録したWebサイトのユーザー属性や訪問したページ、広告効果を計測することができます。
Googleアカウントを持っていれば無料で導入できる定番のツールなので、ネット上には使い方や活用法などさまざまな情報が載っています。
Googleサーチコンソール
Google検索でのサイトのパフォーマンスを分析できるツールです。検索順位や検索での表示回数、検索でのクリック数、クリック率、検索クエリといったGoogle検索結果でのパフォーマンスが分かります。Googleアカウントでログイン後、サイトを登録すれば導入することができます。
キーワードプランナー
画像引用元:Google公式サイト(https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/tools/keyword-planner/)
キーワードプランナーとは、Google広告の配信に使うキーワードについて調査できるツールです。SEO対策のキーワード選定に活用することができます。
Googleアナリティクスやサーチコンソールと同様、Googleアカウントがあれば無料で利用できますが、広告を配信していないと大まかな数値しか表示されません。正確な数値を把握したければ、Google広告を運用する必要があります。
Webマーケティング後に行うべきこと
Webマーケティングを始めたら、目標を達成するためのブラッシュアップが必要です。以下のような施策を行います。
LPO(ランディングページオプティマイゼーション)
リスティング広告を介してユーザーがアクセスする販促のためのページを「ランディングページ」と言い、ランディングページを最適化するのがLPOです。ランディングページを、より分かりやすいページに改修し、ユーザーの離脱を防ぎ、問合わせや成果につなげていきましょう。
EFO(エントリーフォームオプティマイゼーション)
EFOとは、商品購入の際や問い合わせの際に情報を入力する「エントリーフォーム」を最適化して、購入率や問い合わせ率を向上する施策です。
例えば、郵便番号を入力すれば自動で住所が表示されるようにする、スマホで入力しやすいよう、選択ボタンをプルダウンに改善するなどの施策があります。
Webマーケティングを始める時の注意点
無理な目標設定をしない
Webマーケティングでは、始めに目的やゴールを定めてKPIを設定しますが、最初から無理な目標設定をしてしまうと、ゴール達成までに行うべき施策が見えにくくなります。上手くプロセスを設計するためにも、実現可能な目標数値を設定しましょう。
長期的な視点で計画を立てる
一部のWebマーケティングには即効性のある施策もありますが、基本的にWebマーケティングは長期的な計画に基づいて、短期目標を達成すべきかを検討する必要があります。長期的な視点で計画を立てて、運用しながら改善を重ねていきましょう。
質の低いコンテンツを作らない
いくら大量のコンテンツを発信しても、低品質なコンテンツであればユーザーニーズを満たすことができません。良質なコンテンツとして評価を受けないのでユーザーの目に留まることもなくなり、認知拡大や販売促進からも遠ざかってしまいます。
企業としてのブランドイメージにも関わるため、Webマーケティングでは常に高品質なコンテンツを追求すべきです。
8,000件以上のメディア運用ノウハウを凝縮したコンテンツマーケティング支援
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- 自社サイトの順位や流入を増やしたい
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といった方に、大手企業から中小企業様まで120業種・8,000件以上に導入いただいた実績を活かした、Zenkenのコンテンツマーケティング支援サービスをご紹介します。下記より資料がダウンロードできますので、ぜひ、貴社のコンテンツマーケティングにもご活用下さい。