オウンドメディアとインスタグラムにはなぜ相乗効果があるのか?
最終更新日:2024年02月29日
集客施策の主流であったWeb広告がクッキーレス時代へ突入する2023年問題もあり、Web広告のチカラ関係も大きな変革期を迎えつつあります。このような状況下で、改めてオウンドメディアにスポットが当たるようになってきています。
オウンドメディアとSNSは連動させることで、より効率的なマーケティングを実現することができます。
今回は、SNSの中でも力を入れる企業が増えているインスタグラムに焦点を当てて、オウンドメディアと連動させる際の運用のポイントについて解説します。
「これからインスタグラムを活用して集客したい」「インスタグラム運用のポイントが知りたい」という担当者の方は、ぜひ参考にしてください。
また、オウンドメディアを作って本格的に集客したい方向けに、8,000サイト以上を制作して得たノウハウをまとめた「オウンドメディアの教科書」をご用意しました。ご興味がございましたら今後のオウンドメディア作りにお役立てください。
企画から制作・運用まで全部わかる「オウンドメディアの教科書」
オウンドメディアの運用メリットや、企画から制作・運用までのステップについて紹介します。集客だけでない「売上」まで繋げるオウンドメディアもご案内します。
SNSマーケティングにおけるインスタグラムユーザーの実態
SNSのソリューションなども手掛けるアライドアーキテクツ株式会社が調査したところによると、2020年から2021年にかけて、SNSマーケティング施策の予算が増加した企業が約7割にも上ったことがわかりました。
そのなかでも「もっとも注力しているSNS企業公式企業アカウント」に関するアンケート結果では、「Instagram」と回答した人が全体の31.3%と最多。次いで、「Twitter」が23%、「LINE」が18.5%という結果だったといいます。
上記の図にあるように、業界によって違いはあるものの、最近では注文住宅などでもインスタグラムの運用が目立つようになっています。
マーケティング施策の一環として、SNSを活用している企業は今後も増え続けると考えられています。
アライドアーキテクツの「企業のSNSマーケティングに関する実態調査」によると、2020~2021年の1年間で、約7割の企業がSNSマーケティングの予算が増加しており、この調査からもSNSに力を入れる企業が増えていることがわかります。
一言にSNSといっても、Twitterやインスタグラム、TikTok、LINEなど、その種類は様々。数あるSNSの中でも、企業が特に注力しているのがインスタグラムです。
※参照元:アライドアーキテクツ株式会社echoes「企業のSNSマーケティングに関する実態調査」を実施「もっとも注力しているSNS企業公式アカウントはInstagram、Twitter、LINEの3つ」(https://www.aainc.co.jp/news-release/2021/02330.html)
業種を問わずインスタグラムに注力する企業が増えている
同調査によると、全体の約3割の企業が最も注力している企業のSNS公式アカウントはインスタグラムと回答しており、一番多くの割合を占めています。
今回の調査対象である5つの業種(食品、飲料、化粧品、外食、小売)において、全業種がインスタグラムに最も注力していることが明らかになりました。
また2022年の調査では、全業種において5割強の企業がインスタグラムの予算を増加見込みであると回答しており、業種・業界を問わず、インスタグラムをマーケティングツールとして活用する企業が増えていることが明らかです。
企業Twitterアカウントの利用目的で一番多かったのが「ニュースや話題のチェック(62.9%)」だったのに対し、企業Instagramアカウントの利用目的としては、「商品・サービス情報の検索・取得(44.8%)」がトップ。
2位の「ニュースや話題のチェック(43.6%)」とほぼ並ぶ結果となりました。好きなブランドの商品や、よく行くお店の商品、それらのクチコミを検索しているユーザーが多いと考えられます。
いっぽう企業LINEアカウントの場合は、「クーポンの利用(41.8%)」がトップという結果になりました。
上記のようなSNSの特徴を踏まえたうえで、マーケティングに活かしていくことが大事です。
インスタグラムは「商品・サービス情報の検索・取得(44.8%)」と「ニュースや話題のチェック(43.6%)」のために利用しているユーザーが多いため、オウンドメディアとの連想性が高いと言えるのです。
情報感度の高い女性などは、自分好みのアカウントをフォローして検索エンジンのようにインスタグラムを活用していますので、ターゲットによって戦略を考えていけば、さらに効果的な連動が生まれるはずです。
※参照元:アライドアーキテクツ株式会社echoes「企業アプリと企業SNSアカウント、生活者にはどう使い分けされている? ~2022年最新版 生活者による企業アプリと企業SNSアカウントの利用実態調査~」(https://service.aainc.co.jp/product/echoes/voices/0052)
ユーザーは口コミチェックのためにインスタグラムを利用
同社の「ライフスタイルに関する調査」によると、インスタグラムユーザーの内、商品・サービスの情報検索目的で利用している人が約4割、ニュースや話題チェックのために利用している人が約4割であることが明らかになっています。
お店やブランドを利用したことがある人の口コミをチェックするツールとしてインスタグラムを利用する人が多く、ユーザーは企業側が発信したい内容を掲載するWebサイトと実際の利用者の声をチェックするインスタグラムを明確に使い分けています。
オウンドメディアとインスタグラムをどう連動させるか
インスタグラムをマーケティングツールとして活用する企業が増えていますが、インスタグラムの単独運用だけでは成果を得ることはできません。
広義の意味では、企業アカウントのSNSもオウンドメディアの一種です。オウンドメディアは、企業が所有するメディアの総称のことです。
一般的には、企業が所有・運営するブログやWebマガジンのことを指しますが、企業の情報を発信しているという点ではSNSもオウンドメディアのひとつに分類されます。
インスタグラムはホームページやLPだけでは獲得できなかったリードの獲得やブランディング、プロモーションの飛び道具的役割です。
コンテンツマーケティングを強力に補佐してくれるインスタグラムをホームページや運用メディア、LPなど他のオウンドメディアと連動して運用することで、効率的な集客に繋がります。
Instagram(インスタグラム)のオウンドメディア活用
インスタグラムをオウンドメディアと連動して活用する方法として、インスタグラム上でのキャンペーン実施が挙げられます。
- 商品・サービスの利用者にインスタグラム上で指定のハッシュタグを付けて写真の投稿を促進。投稿者の中から抽選でプレゼント
- インスタグラム上で自社の商品・サービスのアンバサダーを募集
というようなキャンペーンを積極的に行うことで、口コミ数やフォロワー数の増加に繋がります。
インスタグラムのKPIとオウンドメディアの連動はマスト
インスタグラムとオウンドメディアを連動させる際に、インスタグラムのKPIを設定しておくことが重要です。KPIとは日本語で重要業績評価指標のことで、課題を洗い出し目的を明確にした上で、具体的な指標を決めていきます。
インスタグラム上では、フォロワー数や投稿のリーチ数、いいね数、ハッシュタグの投稿数などの指標が計測可能です。運用する目的にによって、重視するKPI指標は異なります。
目的が商品・サービスの認知向上であれば、まずはインスタグラムの投稿やアカウントを知ってもらうことが必要なため、フォロワー数やリーチ数がKPI指標となります。また、ユーザーの購買意欲を上げることが目的であれば、インスタグラムからのWebサイト流入数がKPI指標です。
アカウントの成長段階と運用目的に合ったKPI指標を設定し、オウンドメディアと連動したキャンペーンを実施しましょう。
オウンドメディアにインスタグラムを活用するメリット
オウンドメディアにインスタグラムを活用するメリットとして、以下のようなことが挙げられます。
企業の認知度向上に繋がる
インスタグラムは同じジャンルに興味のあるユーザー同士が繋がりやすいアルゴリズムになっています。そのため、自社の商品・サービスの認知を獲得したい場合、効率的なアプローチが可能です。
また、投稿内容やプロフィールに統一感を持たせることで、企業のブランディングにも繋がります。
Webサイトへの導線が確保できる
インスタグラムはストーリーズやプロフィールにリンクを設置することが可能で、誘導したいURLを貼ることによって、サイトへの導線を確保できます。
また、インスタグラムのショップ機能を活用することで、ECサイトへ誘導も可能です。
ユーザーと双方向のコミュニケーションがとれる
コメントやハッシュタグによって、ユーザーと双方向のコミュニケーションができるのも、インスタグラムを活用する大きなメリットです。
「自社の商品・サービス名をハッシュタグ検索し、投稿に対してコメントをする」「ストーリーズでアンケートをとる」など、インスタグラム上で顧客の声をダイレクトに受け取ることができます。
ユーザーの投稿は企業が発信するよりも影響力が大きいため、許可を得て、自社サイトや自社アカウントなどで投稿を紹介することで信頼獲得にも繋がります。
オウンドメディアでインスタグラムを活用する際の注意点
インスタグラムの特徴として、拡散力が低いことが挙げられます。Twitterのリツイートのような機能はインスタグラムには搭載されていないため、他の人の投稿をシェアしたい場合は、外部アプリでリポストをするかストーリーズでシェアすることになります。
拡散力が低いとその分炎上する可能性も低くなりますが、リスクはゼロではありません。インスタグラムを活用する上で、下記のようなポイントに注意が必要です。
コメントの確認
直近の2~3件の投稿についてるコメントの確認を定期的に行う必要があります。ネガティブなコメントに対しては、必要に応じて返信を行いましょう。
悪質なコメントの場合は、コメントしているアカウントを制限することも可能です。また、インスタグラムの設定からスクリーニング機能を活用することで、誹謗中傷のコメントは非表示にできます。
ステルスマーケティングをしない
ステルスマーケティングとは、宣伝であることがユーザーにバレないように宣伝を行うことです。プロモーションだったことが投稿後にユーザーへ明るみになると、企業の信頼度を下げるだけでなく、最悪の場合、炎上する可能性もあります。
芸能人やインフルエンサーにPRをお願いする場合はハッシュタグに必ずPRとつけてもらう、などインスタグラム上のプロモーションにはいくつかのルールがあるため注意が必要です。
タグ付け投稿の確認
ガティブな投稿や悪質な投稿がタグ付け欄にある場合は、いち早く対処が必要です。関係ない投稿に勝手にタグ付けされている場合などは、投稿からアカウントのタグ付けを解除することができます。
ネガティブな投稿だけでなく、アカウントがタグ付けされている投稿のコメントやいいねを確認することも重要です。
インスタグラムの運用は外部委託もおすすめ
インスタグラムは、フィードやストーリーズ、リールなど様々な投稿方法があり、日々の投稿内容を作成するだけでも工数がかかります。
さらに投稿だけでなく、上記で紹介したような投稿に対するアクションの確認も定期的に必要なため、社内で運用するのは難しいと考える企業も多いのではないでしょうか。
インスタグラムの数ある機能を十分に活用するためには、かなりのリテラシーが必要になります。そのため、社内で対応が難しい場合は、外部業者に依頼するのもひとつの手です。
運用代行業者に依頼することで、社内にノウハウがなくても効率的にインスタグラムを運用できます。
こちらの記事ではInstagram運用代行会社を比較、解説していますので運用代行が気になる方はぜひご覧ください。
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オウンドメディアとインスタグラム活用まとめ
今回はインスタグラムとオウンドメディアを連動して活用する方法について解説しました。インスタグラムは単独の運用だけでは成果を上げることは難しく、オウンドメディアと連動することで効率的なマーケティングに繋がります。
2023年のクッキーレス問題でWeb広告のヒエラルキーが激変する可能性がある中、地道なコンテンツマーケティングの実装とそれを補佐するSNSの存在意義や価値はますます高まると予測されます。
Web広告でのアプローチが難しくなると、新たな集客施策としてオウンドメディアが重要となります。特に、BtoBや採用マーケティングの場合は、飛び道具としてインスタグラムを始めとしたSNSを活用すべきです。
ただし、オウンドメディアは短期的成果を獲得できる施策ではないため、他のマーケティング戦略と並行した中長期的戦略と位置付けて実装するよう注意しましょう。
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なお、Zenkenが提供するオウンドメディア戦略については、下記ページでくわしく解説しています。これからオウンドメディアに注力したい、新たな戦略の必要性を感じているという場合は、記事をお読みください。
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