検索順位が下がる原因6選と解決策となるSEO対策4選
最終更新日:2024年05月10日
検索順位が下がる原因6選とその対処方法
ウェブサイト運用担当者やWebマーケティング担当者なら、この前見たときは1位だったのにいつの間にか順位が15位に下がっていた、のような経験をした方も多いのではないでしょうか。Googleなどの検索結果ページで自社サイトの順位が下がる原因はさまざまです。ここでは考えられる主な原因と原因ごとの対策を紹介します。
原因①:ガイドライン違反によりペナルティを受けたから
検索順位が急激に下落した場合や検索結果に表示されなくなった場合は、Googleからペナルティを科されている恐れがあります。
Googleのペナルティは担当スタッフがガイドライン違反を確認してペナルティを科す手動ペナルティと、ボットがWebサイトをクロールするときにガイドライン違反を確認してペナルティを科す自動ペナルティに分かれます。
ペナルティの主な原因は低品質なコンテンツです。検索順位の向上だけを目的とする自動生成コンテンツや他のサイトから無断で複製されたコンテンツは、低品質なコンテンツとみなされる恐れがあります。
対策:違反している項目を修正する
手動ペナルティを科された場合は、Googleサーチコンソール経由でメールが届きます。記載されている原因を修正することで、ペナルティは基本的に解除されます。自動ペナルティは、メールなどで通知されません。検索順位が下落した理由の仮定を立てたうえでの工夫が求められます。
Googleが発表している「ウェブマスター向けガイドライン」を参考に、ペナルティに該当する箇所を確かめるとよいでしょう。
参考:Google「ウェブマスター向けガイドライン」https://developers.google.com/search/docs/advanced/guidelines/webmaster-guidelines
原因②:競合サイトの検索順位が上昇したから
検索順位は、相対評価で決まります。「自社Webサイトのコンテンツよりも競合サイトのコンテンツのほうが高品質」と検索エンジンから評価されると検索順位は下がります。検索エンジンの主な評価基準は、コンテンツがユーザーのニーズに応えられているかです。
コンテンツマーケティングに注目が集まっているため、現在では多くの企業がさまざまなコンテンツを毎日のように公開しています。検索順位は常に変動するため、競合サイトの動向もチェックしておくほうがよいでしょう。競合サイトのコンテンツの質が上がったら、自社サイトの改善を行わないと追い抜かれてしまいます。
対策:コンテンツを加筆・リライトする
競合サイトのコンテンツを自社で変更することはできません。変更できるのは自社Webサイト内のコンテンツだけです。自社のコンテンツの評価が相対的に下がった場合は、コンテンツを加筆・リライトして評価を高める必要があります。
ポイントは評価の高い競合サイトを分析して、不足している要素を補うことです。ケースによっては、イラストや動画を用いてユーザー体験を向上させる必要もあります。
原因③:コアアルゴリズムアップデートに影響されたから
検索エンジンのコアアルゴリズムアップデートをきっかけに、検索順位が急落することもあります。
コアアルゴリズムアップデートは、Googleが検索順位の決定要因であるアルゴリズムの中心部分を見直すことです。したがって検索順位が大幅に変動する可能性があります。例えば上位表示されていたWebページが圏外になる、圏外だったWebページが上位表示されるなども起こりえます。
対策:アップデート前後の状況をモニタリングして対応する
検索順位下落の原因としてアアルゴリズムアップデートが考えられる場合、一定期間は様子を見ましょう。アップデート直後は、順位の変動が起こりやすいからです。時間の経過とともに元の順位に戻るケースも少なくありません。慌てて対応すると、逆効果になってしまう恐れがあります。
またアップデート直後は、下落の原因がわからないため具体的な対策を実施できません。様子を見て情報を集めてから、アップデートに対応する対策を実施しましょう。
原因④:不適切にリンクが貼られているから
不適切なリンクも検索順位を下げる要因です。例えば背景色と同じ色で制作した隠しリンクは、Googleの「品質に関するガイドライン」に違反します。したがってペナルティを受ける恐れがあります。
悪質サイトからのリンク、過剰な相互リンク、検索順位向上を目指して購入したリンク(リンクプログラム)なども同様です。自社で対策を講じている場合も、自社で対策を講じていない場合も、被リンクには注意が必要といえるでしょう。
対策:リンク設置状況を調査して削除する
Googleサーチコンソールなどのツールで、自社Webサイトの被リンク獲得状況をチェックします。不適切にリンクが貼られている場合は、運営者にリンク削除の要請を出します。
削除に応じてくれない場合は、Googleサーチコンソールの否認ツールでリンク元ページのURLを否認することも可能です。ただし検索順位に影響を与える可能性があるため慎重に行わなければなりません。
原因⑤:過度にSEO対策しているから
ユーザーを無視したSEO対策も検索順位を下げる原因のひとつです。例えば検索順位を上げるため、タイトル・見出し・本文にキーワードを詰め込む、テーマと関連性の低い話題で記事のボリュームを増やすなどが該当します。
上記で挙げた対策はいずれも、ユーザーにとってサイトの利便性を損ねています。そのため、検索エンジンからマイナスに評価される恐れがあります。現在のSEO対策は、Webサイト運営者の視点ではなくユーザーの視点で考えなければなりません。
対策:適切なSEO対策に修正する
過度なSEO対策が原因と考えられる場合は、該当部分の見直しを進めます。タイトル・見出し・本文にキーワードを詰め込んでいるコンテンツは、自然な文章にリライトしましょう。
テーマと関連性の低い話題で記事のボリュームを増しているコンテンツは、該当部分の切り分けや削除を検討します。順位の変動を確認しつつ、適切なSEO対策へと修正していくことが重要です。
原因⑥:Googleの不具合に影響されたから
稀なケースですが、Googleの不具合で順位が下がってしまうこともあります。過去には、インデックスシステムのトラブルで検索順位が大きく変動しました。他の原因が考えられない場合は、Googleの不具合を疑うとよいかもしれません。
対策:公式アナウンスが出るまでしばらく待つ
不具合で検索順位が変動した場合、Googleから公式アナウンスがあります。不具合が解消すれば元の検索順位に戻ると考えられるため、対策を講じず公式アナウンスを待ちましょう。
一定期間を経過しても公式アナウンスが発表されない場合や他のWebサイトで順位変動が起きていない場合は、Googleの不具合以外の原因が想定されます。もう一度、原因を洗い出しましょう。
検索順位を上げる4つの方法
ここからは検索順位を上げる方法を紹介します。検索順位が下がった場合は、並行して以下の対策にも取り組むことが重要です。
①適切なSEO対策を実行する
自社で取り組める内部SEO対策を実行します。代表的な内部SEO対策は次の通りです。
【内部SEO対策】
- 見出しタグを適切に使用する
- 内部リンクを最適化する
- XMLサイトマップを設置する
- SSLを導入する
- Webサイト表示の高速化を図る
- モバイルファーストインデックス(MFI)に対応する
内部SEO対策が不十分だと、コンテンツの内容を検索エンジンに正しく伝えられない恐れやコンテンツ以外の部分で検索エンジンからの評価に差を付けられてしまう恐れがあります。したがって質の高いコンテンツを制作しても、検索順位が上がらない原因になりえます。自社で取り組める対策は、万全にしておきましょう。
②サイトのE-A-Tを高める
サイトのE-A-Tをできるかぎり高めることも重要です。E-A-Tは、3つの要素で構成されます。
【E-A-T】
- Expertise(専門性)
- Authoritativeness(権威性)
- Trustworthiness(信頼性)
Expertise(専門性)では、「Webサイトやコンテンツがひとつのテーマに特化していて、質の高い情報が提供できているか」を問われます。専門家が書いた記事や特定のテーマに特化したWebサイトは高く評価される傾向があります。
Authoritativeness(権威性)では、「ある分野で一定の地位を獲得しているか」を問われます。Webサイトの認知度やブランド力と言い換えることができるでしょう。良質な記事を定期的に配信し続けるなど、実績を積み重ねることで高まると考えられています。
Trustworthiness(信頼性)では、「運営者やコンテンツを信頼できるか」を問われます。Webサイトの運営者情報を充実させることが重要です。
③ドメインパワーを強くする
ドメインパワーは、Webサイトの信頼性を評価する指標のひとつです。一般的にはドメインパワーが強いほど、インデックスに要する期間は短縮され、検索順位は上がりやすくなると考えられています。
ドメインパワーは、Webサイトの運営期間、コンテンツの質・量、更新頻度、被リンクの質・量などの要素で構成されます。そのため、長期間にわたり高品質なコンテンツを定期的に配信し続けることでドメインパワーを高められる可能性があります。ユーザーの役に立つコンテンツは被リンク獲得にも役立つでしょう。Webサイトを堅実に運営していくことが重要です。
④良質なコンテンツを制作する
検索順位を上げるため最も重要な対策は、良質なコンテンツを制作することです。良質なコンテンツの定義はさまざまですが、基本的にはユーザーが求めている情報をわかりやすく提示しているコンテンツと考えられます。もちろん独自性も欠かせません。
ここでいう独自性は、独自の情報を指すだけではありません。図解してわかりやすく説明するなど、切り口や見せ方も独自性のひとつと考えられます。いずれにせよユーザー目線を徹底することが重要といえるでしょう。
また公開済みのコンテンツも、効果を測定して改善していく必要があります。検索エンジンやユーザーの反応を見つつ、質を高めていくと検索順位が上がりやすくなります。
【まとめ】検索順位が下がったら速やかに対策を
検索順位が下がる原因はさまざまです。競合サイトの評価が高まることで下落することもあればペナルティを受けて下落することもあります。原因を見極めて対策を講じることが重要といえるでしょう。例えば競合サイトよりも評価が低くなっている場合は、良質なコンテンツを制作する、E-A-Tを高めるなどの対策が考えられます。
注意点は、誤った対策を講じると検索順位に悪影響を及ぼす恐れがあることです。社内にSEOに詳しい人材がない場合は、専門家に相談することをおすすめします。
キャククル運営元のZenkenでは、これまで120以上の業種で8,000を超えるWebマーケティング実績を上げて参りました。SEOにも精通しており、クライアントと相性の良いユーザーが検索するキーワードでメディアを上位表示させるメディア制作力・編集力をもとに成約に繋がりやすいWeb集客を実現しています。検索順位の下落(SEO対策)でお困りの方は、Zenkenにご相談ください。