エンゲージメントを高めるコンテンツマーケティングの取り組み
公開日:2022年05月06日
コンテンツマーケティングにおけるエンゲージメントとは
エンゲージメント(engagement)は「婚約」や「契約(仕事の)」などを意味する単語です。コンテンツマーケティングでエンゲージメントを用いる場合、「企業の取り組みに関わることで、ユーザーと企業の間に生み出される絆」を意味します。
代表的な取り組みの例として、コメントの投稿やSNSシェアがあげられます。コンテンツマーケティングにおけるエンゲージメントは、ユーザーが自社のブランドや商品、サービスに抱いている愛着や信頼を測る指標と考えてよいでしょう。
ちなみにコンテンツマーケティングは、ユーザーの役に立つコンテンツを発信することで見込み客を育成し購買へとつなげ、最終的にはファン化を目指すマーケティング手法です。
基本的な目的はコンバージョンの獲得ですが、エンゲージメントの獲得も重要な目的になっています。企業の中には、エンゲージメントの獲得を主な目的としてコンテンツマーケティングを展開しているとこもあるほどです。なぜエンゲージメントを重視するのでしょうか。
コンテンツマーケティングにおいてエンゲージメントが重要な理由
ユーザーのエンゲージメントを獲得した企業は、マーケティング活動を効率よく進めやすくなります。ユーザーが、ブランドや商品などとの間に絆を感じるようになるからです。
特別な存在と認識されるため、絆を感じているユーザーからは競合他社よりも目立って見えます。例えばメールボックスに届いた大量のメルマガの中から、自社のメルマガを見つけやすくなるユーザーもいるでしょう。
エンゲージメントを獲得する有効な手段がコンテンツマーケティングです。自社の商品やサービスに興味をもつユーザーに有益なコンテンツを発信し続けることで具体的なアクションを促せます。
コンテンツマーケティングを適切に展開すれば、ユーザーのエンゲージメントを獲得して特別な存在になれる可能性があります。
コンテンツマーケティングにおいてエンゲージメントを測る方法
コンテンツマーケティングにおけるエンゲージメントはどのように評価すればよいのでしょうか。主な測定方法を紹介します。
計測ツールを活用する
コンテンツマーケティングにおけるエンゲージメントは、アクセス解析ツールなどの計測ツールを使って評価できます。計測ツールを利用すれば、ユーザーとコンテンツの関係を明らかにできるからです。注目したい指標として、Webページごとの平均滞在時間があげられます。
平均滞在時間が長いWebページはユーザーにとって魅力的なコンテンツ、平均滞在時間が短いWebページは改善の余地が大きいコンテンツと評価できるでしょう。Webページごとの離脱率も注目したい指標です。
離脱率が高いWebページは、エンゲージメントの維持に失敗しているコンテンツと評価できます。何かしらの改善が必要です。
アンケートをとる
アンケートも、コンテンツのエンゲージメントを測定する有効な手法です。具体的には「○○を友人に勧める可能性はどれくらいありますか?」などの質問を重ねて顧客のロイヤルティを測定するWebアンケートなどが用いられています。生の声を聞けるため、コンテンツの改善に活かしやすい点が魅力です。Webアンケートを実施したい方は、専用のサービスを利用するとよいでしょう。
コンテンツマーケティングのエンゲージメントを向上させる方法
コンテンツマーケティングを展開するうえでエンゲージメントは無視できない指標です。エンゲージメントは、どのように向上させればよいのでしょうか。具体的な方法を紹介します。
ターゲットを明確に設定する
スタート地点といえるのが、ターゲットをできるだけ明確にすることです。基本的には、特定の1人といえるレベルまで明確にします。設定項目として「氏名・年齢・職業・年収・最終学歴・家族構成・趣味・性格・価値観・座右の銘」などが考えられます。
BtoBビジネスの場合は「業種・取扱商品・企業規模・売上高・売上目標・現状の課題・担当者・決済担当者」などがあげられるでしょう。必要に応じて、複数のターゲットを設定することも可能です。
自社にとって理想的な既存のユーザーをモデルにすると詳細な設定を行いやすくなります。ターゲットを明確にするメリットは、ユーザーが抱えている具体的なニーズを把握しやすくなることです。
このように精度の高いユーザーニーズをコンテンツに反映しやすくなるため、エンゲージメントが向上します。チーム内で、ターゲットを共有しやすくなる点も魅力です。コンテンツ制作をスムーズに進められるようになります。
トレンドを取り入れる
トレンドを取り入れることでも、コンテンツのエンゲージメントを高められます。ユーザーの多くは、トレンドに関心をもっているからです。ただしトレンドであれば、どのような内容でもよいわけではありません。
基本的には自社のビジネスとターゲット層に関連するトレンドを取り入れる必要があります。例えば「業界で話題になっている新製品について」などが考えられます。
ターゲット層が興味をもっているトレンドは、検索エンジンのアラート機能やSNSの検索機能などを活用すれば簡単に把握できます。
顧客目線でコンテンツを制作する
設定したターゲットをもとに、顧客目線でコンテンツを制作することも重要です。自社目線だけでコンテンツを制作すると、エンゲージメントを高めることは難しくなります。ユーザーと企業のニーズは異なることが多いからです。
顧客目線でコンテンツを制作するポイントは、ターゲットをできるだけ具体的に設定することといえるでしょう。例えばコンテンツマーケティングを展開する建設会社が次のターゲットを設定したとします。
- 30代男性で既婚者
30代男性で既婚者だけだとどのようなニーズを抱えているかわからないため、適切なコンテンツの切り口を見出せません。さらに掘り下げて、次のターゲットを設定したとします。
- 30代男性で既婚者
- 製薬会社勤務で年収は900万円
- 家族構成は妻と子供1人
- 共働きで毎日慌ただしく過ごしている
- 将来の夢はマイホームを購入して家族団らんの時間をもつこと
金銭的な余裕はあるためグレードの高い注文住宅を検討していること、時間的な余裕はないため効率よく情報収集したいと考えていることなどが推測できます。
仮説をもとにコンテンツを制作すると、エンゲージメントを獲得しやすくなるでしょう。
顧客とのコミュニケーションを大切にする
コンテンツを通じてユーザーとコミュニケーションを図ることも欠かせません。企業の取り組みに関わることで特別な絆が生まれるからです。可能であれば、ユーザーが参加できるコンテンツを企画するとよいでしょう。
例えばユーザーの投票で新商品を決定するコンテンツなどが考えられます。もちろんSNSや自社Webサイトのコメント欄を活用して、積極的にコミュニケーションを図ることも重要です。コミュニケーションを重ねることで、エンゲージメントを高められます。
ツールを活用する
コンテンツのエンゲージメントは、改善を繰り返すことで向上します。コンテンツの改善に役立つのがMAツールなどです。例えばMAツールの多くは、コンテンツの効果を測定する機能やランディングページの作成を容易にする機能などを備えています。
必要性に応じて、ツールの活用も検討するべきといえるでしょう。
エンゲージメントの高いコンテンツマーケティングを外注するなら
コンテンツマーケティングにおけるエンゲージメントは、ユーザーの積極的なかかわりで生み出される企業との絆といえます。エンゲージメントを獲得することで、企業はマーケティング活動を効率的に行えるようになります。
コンテンツのエンゲージメントは、ターゲットを明確にすることやターゲット目線でコンテンツを作成することなどで高められます。ユーザーが関わりを持てる仕組みを構築することも重要です。
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