ニッチキーワードの探し方やメリット・デメリットを解説
最終更新日:2024年06月21日
ニッチキーワードの探し方としておすすめの方法を解説します。ビッグワードや検索ボリュームが中ぐらいのキーワードは競合が強すぎて、なかなか太刀打ちできないことが多いです。そういった場合に狙いたいニッチキーワードのメリットやデメリット、キーワード選定のポイントについて紹介します。
また、フレームワークを活用してニッチキーワードを発掘したいと思っている方向けには、マインドマップとして使えるマンダラートテンプレートも用意しています。さっそくキーワードを探してみたい!という方は、ぜひお役立てください。
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ニッチキーワードとは
ニッチとは「隙間」のことであり、ニッチキーワードとはビッグキーワードの隙間にあるキーワードのことを指します。
ビッグキーワードといえば、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで数多く検索されているキーワードのことです。上位表示を目指している企業・サイトが多いことから、非常に攻略難易度が高いキーワードといえるでしょう。
一方でビッグキーワードの隙間に存在しているニッチキーワードは、ビッグキーワードほどの検索数はありません。ライバルが少ないキーワードともいえるものであり、売上にも直結しやすいです。
ロングテールキーワードとの違い
ニッチキーワードと似たものに、ロングテールキーワードと呼ばれるものがあります。おもに1単語で検索するビッグキーワードとは異なり、ロングテールキーワードとは2語以上を組み合わせたキーワードのことです。
広義ではニッチキーワードと同じではありますが、1単語でもニッチなキーワードがあるのが違いです。ただ基本的にニッチキーワードも2語以上を組み合わせたキーワードと考えて良いでしょう。
「ニキビ」がビッグキーワードなら「大阪 ニキビ 皮膚科」などがニッチキーワードやロングテールキーワードといえます。
ニッチキーワードを狙うメリット
ビッグキーワードではなくニッチキーワードを狙うことにより、多くのメリットがあります。主なメリットは以下の3つです。
検索順位を獲得しやすい
ビッグキーワードを狙うのに比べて、検索順位で上位を目指せるのが最大のメリットです。せっかく記事を作成したとしても、そのページが上位表示されなければなかなか売上には直結しません。
確かにビッグキーワードで上位が取れれば大きな成果が期待できます。しかしビッグキーワードは大手の企業などがコストをかけて上位表示を目指しているので、なかなか太刀打ちできないのも現状です。
一方でニッチキーワードであれば、ビッグキーワードの隙間にあたるキーワードを狙うので、ビッグキーワードと異なる形でコンバージョンが期待できます。
コンバージョン率が高い
ビッグキーワードに比べると、コンバージョン率が高い魅力があります。例えば1単語だけの「バーベキュー」では、何を求めてそのページにたどり着いたのか明確ではありません。バーベキューができる場所を知りたいのか、バーベキューで楽しめるグリル料理を知りたいのかも不明です。
ですが「バーベキュー 着火剤 おすすめ」といった3つのキーワードであれば、バーベキューで活用できる着火剤を求めていることがわかります。作成すべき記事の内容や紹介すべき商品も見えてきますし、結果的にコンバージョンにもつながりやすいです。
他にも「大阪市 ジム 無料体験」や「ファンヒーター 6畳 おすすめ」のように購買意欲が高いと思われるニッチキーワードを探してみましょう。契約や購買と関係のないキーワードを狙うよりも高いコンバージョンが期待できます。
サイトの網羅性が上がる
ニッチキーワードを攻略していくことにより、Webサイトの情報網羅性を高めることが可能です。例えば「バーベキュー 着火剤」関係なら、他にも使い方、保管方法など、さまざまなキーワードでページを作成します。
ユーザーが求めていると思われる情報を網羅することにより、専門性が高く、ユーザーにとって評価されやすいサイト作りが目指せるでしょう。
ニッチキーワードを狙うデメリット
ニッチキーワードを狙うにあたり、デメリットについても理解が必要です。以下2つのようなデメリットが考えられます。
流入数が少ない場合が多い
ニッチキーワードは検索数が多いキーワードの隙間にあるキーワードを狙うものであるため、どうしても流入数が少ないです。
そのため記事を書いたにもかかわらず、期待していたほどのアクセスが得られないケースがあります。中には上位に表示されたとしてもほとんどを流入がないようなキーワードもあるため、キーワード選定は慎重に行わなければなりません。
あまりにもニッチ過ぎるキーワードを選んだ場合、検索するユーザーが全くいないようなケースもあります。
コンテンツが類似しやすい
関連するキーワードを網羅しようと考えたところ、同じようなページが並んでしまうような事態も考えられます。例えば「乾燥肌 お手入れ」、「乾燥肌 ケア」、「乾燥肌 対策」などは別のキーワードではありますが、記事の内容としては似通ってしまうはずです。
このようなページが増えてしまった場合、閲覧しているユーザーからすると「どのページを見ても同じ」との印象を持たれてしまいます。
サイトを離れる原因になる可能性もあるため、どのような内容でどういったキーワードの記事を作成するのか、よく検討したうえで取り組んでいきましょう。内容が同じになってしまう場合は、一つのページにまとめるなどの工夫も必要です。
ニッチキーワードの探し方
ある程度の検索ボリュームがあるニッチキーワードを見つけられれば、コンバージョン率の向上が期待できます。具体的にどのような方法でニッチキーワードを探していけば良いのか、探し方のポイントを解説します。
ブレーンストーミングを行う
「ブレスト」とも呼ばれるブレーンストーミングとは、特定のテーマに関するアイディアを出すためのテクニックです。良し悪しを判断せず、とりあえず思い浮かんでくるキーワードを書き出すことで、新しい発見が得られます。
ブレインストーミングによく使われるテンプレとしてはマインドマップが挙げられます。真ん中にテーマやメインテーマやキーワードを書いてから、そこから枝葉にわかれるように関連するキーワードを書き、全体像を可視化していくものです。
目標設定に使われることが多いマンダラートも、ブレーンストーミングに活用できます。マインドマップと同じように、メインキーワードから連想できるテーマ、さらにそれぞれのテーマにつながるキーワードを出していきます。
下記のページのページにはマンダラートの記入テンプレートを用意していますので、フレームワークを活用したブレーンストーミングを行いたい方はぜひお役立てください。
\ マンダラートを活用してキーワードを発掘 /
ブレーンストーミングで出したキーワードは必ずしも需要(検索数)があるわけではないのですが、これまでの考え方にとらわれないアイディアを見つけるには有効な施策です。ブレーンストーミングの結果をもとに、キーワードを選別したりアイディアを具体化させたりする流れで進めると独自性の高いコンテンツ案に行き着く可能性があります。
サジェストキーワードを見る
取り組みやすいのが、サジェストキーワードをチェックする方法です。サジェストキーワードとは、検索エンジンの検索窓にキーワードを入力した際、表示されるその他キーワードの選択肢のことをいいます。
例として「ベランダ菜園」と入力した場合「ベランダ菜園 プランター」「ベランダ菜園 おすすめ」などと表示される部分です。
サジェストキーワードは、ユーザーが過去に検索したキーワードや、他のユーザーが検索したキーワードを元にして関連性のあるものが表示されています。そのため、ある程度の検索ボリュームやニーズのあるニッチキーワードを探すのに活用可能です。
自分で気になるキーワードを検索窓に打ち込んでも良いのですが、キーワードの取得ツールを活用した方法もあります。
代表的なのは検索したキーワードのサジェストと、更にそのサジェストまで検索できる「ラッコキーワード」です。完全無料で利用できるサービスで、ログイン未登録でも1日5回まで検索でき、無料会員登録でログインすれば無制限で検索できます。
他にもサジェストキーワードを一括で取得できる「グーグルサジェスト キーワード一括DLツール」や、瞬時にロングテールキーワードの取得ができる「Keyword Tool」などがあります。
関連キーワードを見る
関連キーワードとは、検索したキーワードと関連性のあるものや、連想されるキーワードのことをいいます。
Googleで検索をすると、検索結果の最下部に表示されるので確認してみてください。他のユーザーから頻繁に検索されるキーワードの探し方として適しています。
Googleトレンドを活用する
Googleトレンドとは、200以上の国・地域でどういった検索がトレンドなのかチェックできるツールです。
現在急上昇しているキーワードなどを確認できるので、トレンド性の高いニッチキーワードを狙いたい場合に活用できます。会員登録の必要もないので、手軽に利用できるツールです。
Googleキーワードプランナーを活用する
Googleキーワードプランナーは、Googleによって提供されている広告運用ツールです。広告配信目的のツールではありますが、無料でもアバウトな表示での検索ボリュームの値を確認できます。
有料版を利用するとより正確な形で検索ボリュームが分かるのが魅力です。有料ですべての機能を使うには一定額以上の広告費を支払わなければなりませんが、本格的なニッチキーワードを探し方として注目してみてはいかがでしょうか。
入力したキーワードに対する関連キーワードや、各キーワードでの検索ボリュームなどが分かるため、非常に参考になります。
ニッチキーワード選定時のポイント
ニッチキーワードを設定する際には、ポイントがあります。キラーコンテンツの内部リンクと、検索ボリュームの2つに注目してみましょう。それぞれ解説します。
キラーコンテンツの内部リンクを意識する
コンバージョンと強い関わりがあるキラーコンテンツに内部リンクを貼ることを意識してキーワードを選定しましょう。
通常1つまたは2つの単語を組み合わせたキーワードは、ビッグキーワードやミドルキーワードと呼ばれ、上位表示が難しいです。ですが、ニッチキーワードで関連する記事コンテンツを充実させた場合、コンテンツの強化ができます。
ひとつのページだけでは上位表示は難しいようなビッグキーワードやミドルキーワードにニッチキーワードで作ったページから内部リンクを貼り、キラーコンテンツ化させましょう。
検索ボリュームが低すぎるキーワードに注意する
月間の検索数が全くないに等しいキーワードでページを作成しても、そこからのページへの流入もほとんど見込めません。
「検索数がゼロ = 価値がゼロ」というわけではありませんが、資料請求や問い合わせといったコンバージョンを実現するには一定の閲覧数が必要です。一ヵ月あたり獲得したいリード数などから逆算して、そのために必要なアクセス数と検索ボリュームも考慮しましょう。
ユーザーの検索意図を満たしたり、悩み解消につながったりするコンテンツであれば入れるべきですが、作成してもほとんど成果が期待できないページばかりが増えてしまわないように注意しましょう。
検索数がゼロのキーワードの価値は必ずしもゼロではない
逆説的になりますが、Googleキーワードプランナーといったツールでの検索数がゼロでも、対応したほうがいいキーワード(作成したほうがいいコンテンツ)があります。 ニッチキーワードを検索しているユーザーはそのテーマに強い関心がある可能性が高いので、「検索する際は入力しないが、流入ページと同じサイトで見つけたら絶対見るコンテンツ」もリード獲得に繋がりえます。
Googleの検索数は、「顕在化しているニーズ」を反映している場合が多いです。そのようなニーズを「入口」にして、そこからさらに「こんなこともあったんだ!」というふうに新しい発見につながるコンテンツを作っていくことで潜在的なニーズに応えアプローチも試してみてください。
ニッチキーワードを探す際の注意点
コンテンツマーケティングを行っていると、作成するコンテンツの量に目が行きがちですが、品質も重要です。無理して新しいコンテンツを作るより、既存のコンテンツを強化したほうが効果が得られるケースもあります。
記事に流入するユーザーが少なくても、資料請求や問い合わせをするユーザーの割合(コンバージョン率)を高めることができれば、新しいコンテンツは必ずしも必要ではありません。ユーザーのニーズに応える優れたページを数枚用意し、オーガニックSEOで獲得できないキーワードからの流入はリスティング広告で担保する、というアプローチも検討してみてください。
ニッチキーワードで高いコンバージョン率を実現可能
ビッグキーワードやミドルキーワードで上位表示を目指すのはなかなか難しいですが、ニッチキーワードが見つけられれば効率よくコンバージョン獲得が期待できます。しかし、同様にニッチキーワードを狙っているユーザーは多いので、ライバルのことも考えながら慎重にキーワード選定が必要です。
実際にニッチキーワードを探してみると難しいと感じてしまうことが多いでしょう。さまざまなニッチキーワードがありますが、それを探し出すのは簡単なことではありません。
そういった場合は、キャククル運営元であるZenkenまでご相談ください。
キャククル運営元のZenkenは、これまでに120業種・8,000社以上のWeb集客・マーケティング支援をしてまいりました。この実績を活かし、コンバージョンしやすいニッチキーワードの選定から、コンテンツ納品までワンストップで対応いたします。